ACCEPT 来日インタビュー!

2014年11月27日 (木)

Mirai&Wolf
Mirai & Wolf
ご購入はこちら
< ACCEPT / Wolf Hoffmann インタビュー >

 ここのところ数年に一度のペースで来日をしているドイツが誇るヘヴィメタルバンド、Accept
満員の東京公演を終えた翌日、Wolf Hoffmannに話を聞くことができた。

--- Mirai Kawashima (以下、M): 日本ツアーはいかがでしたか。


Wolf(以下、W):4回のショウをやったのだけど、最高だったよ。オーディエンスも素晴らしかったし、会場もとても良かった。

--- M : 私も昨晩のライブを拝見しましたが、とても素晴らしかったです。Acceptくらいキャリアが長くなると、ライブでどの曲を演奏するかを考えるのが大変ではないですか。


W:そうなんだよ。まあ、贅沢な悩みではあるのだけどね。今回に関しては、ニューアルバムからの曲を多めにプレイすることにした。俺たちも含め多くのバンドがニューアルバムからは2曲だけ、あとは過去の名曲を、という感じでやることが多いのだけど、今回はニューアルバムの評判が世界的に良かったからね。きっと多くのファンが新曲をたくさん聞きたいだろうと思って。

--- M : "Russian Roulette"からは無し、"Metal Heart"からはタイトル曲のみでしたが、これは何か理由があるのですか。


W:いや、たまたまだよ。俺たちは、各アルバムから1曲はチョイスして、というようなやり方ではなくて、もっと感覚的にライブの流れが良くなるような選曲をするからね。1曲も演奏しないアルバムがあっても、それはそれで構わないと思っている。

--- M : 日本のファンと、欧米のファンでは好みの差があるような気がしていて、私としては80年代日本で最も人気があったAcceptのアルバムというのは"Metal Heart"だったように思うのですが、いかがでしょう。


W:多分その通りじゃないかな。ただ、俺たちは世界中をツアーしているので、さすがにそれぞれの国でどのアルバムが人気があるかを考慮して、セットリストを変えるというのは難しいな。良い感じのセットリストが決まったら、基本的にはずっとそれで、時々スペシャルリクエストに応えるくらいかな。それでとてもうまく行っているし。まあでも確かに"Metal Heart"は日本で非常に人気があったと思う。86年の日本ツアーはとても盛り上がった記憶があるよ。

--- M : 日本の印象というのはいかがですか。名古屋で録音されたライブアルバム"Kaizoku-Ban"は、日本のファンにとっても大きな誇りでした。


W:日本というのは、その他のどんな国ともまったく違うところだ。もちろん良い意味でね。日本に来るのは大好きだよ。ここには欧米とは違った独自の文化がある。非常にきちんとしていて清潔で、例えばライブ後ファンたちと会う時も、彼らは非常に礼儀が正しい。俺たちが現れるまで、静かにきちっと待っていてくれて。南米なんかだと、お互いひじ打ちで押しのけあったりで大騒ぎになるのに。ドイツはその中間という感じかな。それぞれ地域によって文化が違うのだけど、とにかく日本は素晴らしいよ。食べ物もおいしいし。

--- M : "Fast as a Shark"は世界初のスピードメタルソングだと思うのですが、あれほどの速い曲を書こうと思ったきっかけは何だったのでしょう。


W:あの頃は、ただ面白いと思うことをやっていただけさ。朝目を覚まして、「よし歴史を作ってやる!」みたいな感じではまったく無くて、ただ楽しいと思うことをやっていただけなんだ。ある日ドラムのStefan (Kaufmann)が、ツーバスの戦争のようなクレイジーな曲のアイデアを持ってきて、俺がミドルパートのアイデアを出したりして、皆で曲を仕上げた。でも誰も、これが世界初のスピードメタルソングになるだろうなんて考えてもいなかったよ。あの曲が、世界的なアンダーグラウンド・シーンに大きなインパクトを与えたということは後々まで気付かなかった。何年かして、世界中のスラッシュメタルバンドが、あの曲をウェイクアップ・コールとして目覚めたということがわかったんだ。だけど作ったときは、あくまで自分たちの好きなように、激しい攻撃的な曲を書いただけという感じさ。もちろんあんな曲はそれ以前にはなかったのだろうけど。

--- M : "Princess of the Dawn"はとても変わった曲ですよね。非常に静的で。


W:そうなんだよ、マシーンというか、テクノのようなフィーリングがあるだろ。マシーンのような感じを出したかったんだ。

--- M : ずっとベースが同じで、ほとんど進行しません。


W:その通りだね。この曲は、まずリフを思いついて、他にあまり多くの要素を付け加えたくなかったんだ。マシーンのようなグル―ヴで、一度動き出したら止まらない。ある意味非常にミニマルな作品さ。この曲は殆どスタジオ内で書かれたんだ。スタジオ入りした時点では、ちょっとしたリフなどののアイデアしかなくて、それにスタジオ内で色々足していったんだ。ミドルパートなどはすべてあとからオーヴァーダブされたものだよ。非常に実験的なやり方だった。

--- M : 実験が成功したんですね。


W:そうだね、ファンの人気も高いし。

--- M : "Metal Heart"はTchaikovskyでスタートし、Beethovenの「エリーゼのために」が引用されます。ニューアルバムでもGriegをやられていましたし、以前は"Classical"というアルバムもリリースされていますよね。クラシック音楽とへヴィメタルには共通点があると思いますか。


W:俺はずっとそう考えている。 Beethovenは小さい頃から知っていたし、十代になってギターを弾き始めると、クラシックとへヴィメタルはうまく融合できるのではと考えるようになった。初めてそれを成功させたのは、"Metal Heart"だったのだけど。クラシックにはパワフルで、人を圧倒するエモーショナルな力がある。まあクラシックの形式というのはあまり好きではないのだけど。コンサートとかさ。

--- M : 曲も長いですしね。


W:そうなんだよ、長すぎて、すぐに飽きてしまう。しかし心をつかまれるポイントというのがあって、へヴィメタルの攻撃性などとうまく融合できる可能性というのはずっと感じていた。それが"Metal Heart"でうまく実現したのだけど、実はAcceptの曲にぴったりハマるメロディを見つけるのは難しくてね、それっきりになってしまっていた。今回ついにGriegが良さそうだと気づいた時は、"Yeah!"という感じだったよ。

--- M : そのような考えに至ったのは、あなたがドイツ人であることと関係があると思いますか。


W:多分あるだろうね。アメリカ人の友人などを見ていると、俺とはバックグラウンドが違うように感じる。当然彼らもたまにはクラシックを聞くことがあるだろうけど、俺のようにナチュラルなバックグラウンドとしては持っていない。ヨーロッパとアメリカは違う気がするね。だけど日本人はわりと俺たちに近い感性を持っているんじゃないかな。

--- M : 確かに日本人はメロディックな音楽を好む傾向にあると思います。


W:いつも日本から、特に良いリアクションを得られるよ。

--- M : ドイツ人と日本人には共通した好みがありそうですよね。


W:そうだね。あと東欧やロシアも共通しているね。

--- M : そうですね、Tchaikovskyなどは良い例ですね。クラシックの作曲家では誰がお好きですか。


W:最初はTchaikovskyとか、Beethoven、特に「エリーゼのために」などを好きになった。今はいくつかの作品は大好きだけど、元々はBachMozartは好きじゃなかったな。

--- M : ロマン派が一番お好きなんですかね。


W:そうだね。最近は大分好みの幅も広がってきたけど。オペラも聞くようになったし。

--- M : Wagnerですか。


W:いや、Wagnerはあまり好きじゃない。もっとPucciniとか、ロマンティックなのが好きなんだ。「蝶々夫人」とか。とても美しい作品だよ。実を言うと、"Classical"の続編を作っているところなんだ。もう殆ど出来上がっているよ。まあ殆ど出来上がっている状態でずっと止まってしまっているのだけど。あと数週間もあれば仕上げられるのだけど、なかなか時間がとれなくて。ドラムの録音も終わっているし、イタリア人にストリングスのアレンジも頼んでいて、とても良い作品になると思うよ。

--- M : シンフォニックな作品になりそうですね。


W:基本的には"Classical"の続編なのだけど、今回はストリングスが入る。本物のオーケストラだよ。

--- M : 今回はどんな作品を取り上げたのですか。


W:言わなくちゃダメ?(笑)「蝶々夫人」「G線上のアリア」AlbinoniBeethovenもあるし。びっくりするよ。

--- M : それはとても楽しみです。あなたはエキゾティックな作品がお好きなようですね。Tchaikovskyの「スラヴ行進曲」も非常にエキゾティックですし、「蝶々夫人」も異国情緒あふれる作品ですね。


W:そうなのかな。あまり何故その作品が好きなのかというのは考えたことないのだけど。

--- M : "Bound to Fail"にもエキゾティックな感触がありますよね。


W:そうだね。だけど何故俺がこの曲が好きなんだろう、何故俺はこういう曲を書いたのだろう、という理由についてはあまり考えたくないんだ。感覚的に良いと思えばそれで良いんだ。ソロやメロディ、リフを書く時も同じで、あまり考えすぎず、自分の感覚というものを大切にしている。

--- M : Acceptはドイツで最初のへヴィメタル・バンドと考えて良いですか。Scorpionsはハードロック・バンドという感じでしたよね。


W:そうだね、Acceptが最初さ。当時は他にへヴィメタルをやっているバンドなんていなかったからね。1979年のファーストアルバムは、まだへヴィメタルというものが生れていなかったので、ただ単にロックと称されていた。ドイツ初のへヴィメタルバンドということであれば俺たちだけど、世界初となるとBlack Sabbathだろうね。皆が俺たちの音楽を「へヴィメタル」だと言い始めた時、俺たちはそれが何なのかすらよくわからなかった。褒められてるのか、それともケナされているのかもわからなかったよ。でもやがて、「そうだな、へヴィメタルって俺たちにぴったりだ。」と思うようになったんだ。だから、間違いなく俺たちがドイツ初のへヴィメタルバンドだよ。Scorpionsはもっとロック寄りだったしね。

--- M : 当時のドイツのシーンはどんな感じだったのですか。


W:そもそもバンド数が少なかった。当時クラウトロックのムーヴメントがあってね。実験的なやつ。

--- M : クラウトロックはお好きですか?


W:正直言って、まったく好きじゃない。俺たちの目は常にアメリカに向いていたし、イギリスのバンドから大きな影響を受けていたからね。Deep PurpleUriah HeepQueenSladeStatus Quo、それからもちろんJudas PriestVan Halenのようなアメリカのバンドにも少し影響された。とにかくドイツのシーンが嫌いで、ドイツから出て行きたいと思っていたくらいだよ。インターナショナルなメジャーバンドになるには、ドイツから出なくちゃいけないと思った。そしてそれを実行した。1980-81年頃にJudas Priestとヨーロッパツアーをしたのが、最初のプロフェッショナルなツアーだった。まあ俺らはともかく、少なくともJudas Priestはプロフェッショナルだったからね(笑)。

--- M : ではドイツ国内では同じ方向性を持ったバンドというのはいなかったということですか。


W:まったくいなかったね。実を言うとScorpionsと初めて共演したのは去年なんだよ。フィンランドで一度だけだったのだけど。

--- M : 彼らの「さよならツアー」の一環ですか。(注:その後引退を撤回。)


W:そう。俺はScorpionsが大好きで尊敬もしている。でもまあ引退はしないだろうと思ったよ(笑)。彼らは最近もずっと素晴らしい音楽を続けているし、俺にとってはヒーローさ。彼らには好きなようにやる権利がある。

--- M : Acceptという名前は、へヴィメタルバンドとしてはとても変わっていますよね。


W:そうだね。

--- M : これは「バンドとして受け入れて欲しい」という意味を込めているというようなことを聞いたことがあるのですが。


W:実は知らないんだ。俺が加入した時にはすでにAcceptという名前だったんだよ。その時点で特にバンド名を変えようという動きも無くてさ。

--- M : Acceptという単語は動詞ですしね。


W:まったくおっしゃる通りなんだけどさ、誰も変えようとしないで今日まで来てしまったので、既に手遅れだよ!

--- M : ヴォーカリストの交代というのは、バンドにとっては大きなチャレンジです。


W:とんでもないチャレンジさ。おそらくバンドにとって最大のチャレンジじゃないかな。

--- M : 特徴的なヴォーカリストの場合、なおさらですよね。


WUDOのようなヴォーカリストでも、他のヴォーカリストでも同じさ。ヴォーカルを変えるというのは一番難しい。

--- M : しかしMarkのヴォーカルは、完璧にAcceptにマッチしていますよね。多くのファンも驚いたと思うのですが。


W:彼は完全にマッチしているね。Acceptが新しいシンガーで再始動」と告知した時には、ファンからは疑いの声しか出なかった。「そんなのうまく行くわけない。」「そんなもの誰も求めてないよ。」「それで一回失敗しただろ。」ってね。ところが"Blood of the Nations"がリリースされると、皆が意見を変えた。「これはなかなか良いじゃないか」って。

--- M : 彼をどのようにして見つけたのですか。


W:奇跡的な偶然さ。ある日Peter (Baltes)と、フィラデルフィアの彼の自宅の近くでセッションをやっていたんだ。それで何となくMarkも入ってジャムをやっていたら、これはイケるぞという感触になったんだ。その時はAcceptを再始動しようなんてまったく思ってなかったのに。

--- M : つまりはMarkに会ったことでAcceptの再結成を決めたということですね。


W:そうなんだよ。それ以前はすっかり引退状態で、誰もAcceptをまたやろうなんていう気はさらさらなかったのに。ところがMarkに会ったことで、これはさすがに出来すぎだ、彼をニューシンガーに迎えてAcceptをやるべきだという気持ちになって。

--- M : 最初からMarkとならうまく行くとわかっていた訳ですね。


W:もちろん。だから俺たちに同意しようとしない世界中の奴らにムカついていたんだ。「お前らMarkと会ったこともないし、どんな奴か知らないだろ!これは絶対うまく行くぞ!信用しろよ。」ってね。でも誰も信用しなかった。

--- M : 今となっては皆同意しますね。


W:ああ、今はまったく違う。皆わかったからね。

--- M : ところで何故アメリカに引っ越されたのですか。


W:Why not?とても住みやすいところだからね。もう25年、いや30年くらい住んでいるのかな。最早ドイツで暮らしていた時間の方が短いんじゃないかな。それでも俺は今でもドイツ人だよ。アメリカ人ではまったく無い。

--- M : ドイツと言えば、常にヨーロッパにおけるへヴィメタルシーンの中心ですが、それは何故だと思いますか。フランスやイタリアと何が違うのでしょう。


W:どうだろう、正直言ってわからないな。良い質問だけど、考えたことないなあ。個人的なことで言えば、俺たちがへヴィメタルをやり始めた理由は、工業地帯の出身だということが大きいと思う。Judas PriestOzzy Osbourneを輩出したバーミンガムと似た環境さ。工場がたくさんあって、かなり不気味な、決して美しい街ではないんだ。山の近くに住んでいればスキーに行ったり、フランスに住んでいれば、「海にでも行きましょう。ワインを飲みましょう。人生って楽しいですね。」なんてなるのだろうけど、ゾーリンゲンみたいなところだと、楽しいことをやろうと思ったらへヴィメタルをプレイするくらいしかない。ビーチの近くで育つと、アグレッシヴな人間には成らないだろ。「ビーチに行って楽しくやろうぜ」ってさ。でもドイツだと、メタルをやるしかないんじゃないかな。よくわからないけど。他の人のことはわからないけど、少なくとも俺たちはそういう理由でへヴィメタルを始めた。ある日突然へヴィメタルがファッショナブルなものになり、皆がへヴィメタルバンドをやり始めるなんていう日も来るかもしれないけどね。

--- M : 低音コーラスがAcceptの魅力の一つですが、なかなかマネをできるものではありません。うまく響かせるコツなどはありますか。


W:俺の声だよ(笑)。

--- M : 本当に低くて深い素晴らしい声をお持ちですよね。


W:低音コーラスの80%は俺がやってる。俺は歌はうまくないのだけど、低音コーラスにかけてはね。("Balls to the Wall"を歌ってみせる)

--- M : それでは最後に日本のファンにメッセージをお願いします。


W:やあみんな、AcceptWolf Hoffmannだ。日本ではいつも素晴らしい時間を過ごさせてもらっているよ。これが最後にならないよう期待しているよ。また会おう!



 AcceptがUDO抜きで再結成をすると聞いた時、おそらくは世界中のAcceptファンが「おいおい、本気かよ。」と思ったに違いない。当然私もそう思った。そして皆さんと同じように"Blood of the Nations"を聴き、何だこれ、まったく違和感ないどころの騒ぎじゃないぞ、と思ったわけだが、今回の来日公演を見てもわかる通り、Acceptはリユニオンを果たした過去のバンドなどではまったくない、100%現役のフロントランナーだ。この間のAnvilのアットホームなライヴとは対照的な、非常にプロフェッショナルなステージング。開演前、おそらく多くの方は、ずいぶんガランとしたステージだなと思ったことだろう。アンプが積みあがっている訳でもなく、バックドロップすら無い。そこいらのバンドであれば広いステージを持て余し、とても寂しいステージングになってしまう可能性もあったのだが、そこはAccept。そんな心配いるはずもない。メンバーの存在感だけで、大きなステージの空間を見事埋め尽くしてみせた。80年代には、「これって本当にアリなのか?」と何度も自分に確認しなくてはならなかったフォーメーションも、今見ると問答無用のカッコ良さ!これぞヘヴィメタル。最高ですね。

 セットリストについては、多くの方が「新曲多すぎない?」と思ったかもしれない。冒頭から4曲続けて再結成以降の曲。演奏した21曲中12曲が再結成以降の作品で、その半分の6曲が最新作"Blind Rage"から。これはインタビュー中でWolfも言っている通り、最近の風潮からすると異例のこと。バンドのキャリアが長くなればなるほど、ニューアルバムはツアーの「きっかけ」でしかなく、実際に演奏されるのは過去の名曲ばかり。それはつまり多くのヴェテランバンドのとって、ニューアルバムというものが、ファンの望んでいるものではなくなってきているということだ。ところがAcceptは大きな例外である。ファンはAcceptの新作を待ち望み、再結成後にAcceptを知った若いファンも生まれ続けているのだ。かつては常識であった、ツアーというのはニューアルバムのセールスをサポートするものというコンセプトを維持し続けるというのは、21世紀においては簡単なことではない。今回のセットリストは、Acceptが完全に第一線復帰を果たしているという、確たる証拠であろう。もちろん個人的にはもっと"Metal Heart"からの曲も聞きたいところではあった。インタビュー中でも触れたとおり、80年代の日本ではAcceptの最高傑作は"Metal Heart"という雰囲気があったように思う。ところが欧米、特にアメリカにおいてはAcceptの代表アルバムというと、圧倒的に"Balls to the Wall"ということになるようだ。("Balls to the Wall"が唯一アメリカでゴールドディスクを獲得。)私も含め、ラストは"Metal Heart"で締めて欲しいと思う人も少なくないと思うのだが、微妙に地域間の好みの差が影響し、最後は"Balls to the Wall"にしているのだろう。もちろん"Balls to the Wall"も十分カッコいいですけど。

 インタビュー中、特に印象に残ったのがWolfの声。普段普通に喋る声から、あの低音コーラスそのままなのだから、カッコ良過ぎる。

 AnvilManowarに続いてAcceptの来日公演と、今って本当に21世紀だっけと疑いたくなってしまう今日この頃。しかし良く考えると、80年代こんなにメタルのライヴが連続するなんていうことはなかったので、この来日ラッシュも、逆に21世紀だからこその現象だと言えるだろう。そしてまた凄いのが、これらのバンドが決して過去の懐メロを奏でるだけのバンドに堕していないところだ。ヘヴィメタル全盛期であった80年代よりも、これだけ色々なライヴを見られる現在の方が、日本のヘヴィメタルファンは恵まれているのかもしれない。


Mirai & Wolf


川嶋未来/SIGH
https://twitter.com/sighmirai
http://twitter.com/sighjapan

SIGH 関連 Links

※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

Blu-ray付き初回限定盤

Blind Rage

CD

Blind Rage

Accept

ユーザー評価 : 5点 (1件のレビュー) ★★★★★

価格(税込) : ¥4,950
会員価格(税込) : ¥4,455
まとめ買い価格(税込) : ¥4,207

発売日:2014年08月13日
在庫あり

  • ポイント 1 倍
    欲しい物リストに入れる

%%header%%閉じる

%%message%%

その他のヴァージョン

ベストセラー