【インタビュー】GORO(野口五郎)『Playin' It All』
2014年11月18日 (火)
-- ズバリ、敢えてオールインストで勝負したこの作品の位置づけとは?
GORO(野口五郎): あらためてボクの原点に立ち返ってみた、といったところですかね。やはりギターの存在は、ボクにとって歌と同じくらい大切なものですから。もちろん、この作品が45年の集大成とは思っていません。あくまでも通過点の一部という位置づけ。とはいえ、これから何年活動できるの? ということを考えなければならない年齢に差し掛かっていますから、通過点であっても、それが自分自身にとって最高の「オンリーワン」とする必要があったんです。
-- ギターだけでなく、ドラムやベースも五郎さんが演奏しているという点にも、「オンリーワン」に対する深い探究が感じられます。
GORO: 制作中は自宅のスタジオに籠りきりでしたからねぇ。しかも、どのパートもつぎはぎなしのワンテイク録音なんですよ。
-- えぇっ!?!? 最近はプロのミュージシャンでも、何回も録音した中から良い部分だけを抜き出して編集するのが当たり前なのに…。
GORO: ですよねぇ。でも、つぎはぎだと演奏者の「気持ちの繋がり」が伝わらないじゃないですか。今回は、そこを重視したかったんです。だから、このフレーズは使えるかな、と思っても全体にOKが出せなければ、躊躇なく録音データを消去して。おかげで、指にデータ消去の操作をするクセがついちゃった(笑)。
-- いやぁ鬼気迫るプロセスですね…。収録されているのは中森明菜、松田聖子、久保田早紀など個性豊かな女性ボーカル曲のカヴァーが中心(ボーナストラックを除く)。女性の歌声をギターで表現することの難しさもあったと思います。
GORO: 最初は軽い気持ちで選曲したんです。でもいざ演奏してみると、まったく思うように弾くことができなかった。何故ボクには表現できないんだろう? と悩んだ結果たどり着いたのが「切ない」というキーワード。「切ない」って、女性と男性では言葉は同じでも感じ方が違うんじゃないかと考えたんです。もしかしたら男性とは異なる女性ならではの「切ない」という感情に想いをめぐらせて、しかもギターという無機質な物体に込めて伝えなければならない。そのためには、何を工夫しなければならないのか…。本当に極限まで自分を追い詰めながらの制作でしたよ。完成した時には、我ながら鬼だなと思いましたもん。
-- 「切ない」という感情を深く掘り下げて捉えた結果、どの曲も五郎さんというフィルターを通した独自の色気が発揮されています。その点も今回のアルバムの魅力かと。
GORO: 曲ごとにギターを変えてみたというのも、自分なりの工夫だったんですよね。たとえば「ありがとう」(いきものがかり)では、ラリー・カールトン(フュージョン界の巨匠)も愛用するギブソンのES-335を使っています。そうすることで、ラリーと一緒にセッションしているかのようなインスピレーションが得られた。同様に、他の曲も表現に最適なギターを選んでいます。「涙そうそう」(夏川りみ)の繊細な世界観ならエレキシタール、しかもピックじゃなくて指で弾いてみよう、とか。本来、指で弾く楽器ではないんですけど。
-- ボーナストラックとして「グッド・ラック」が採用されているのも、五郎&レアグルーヴ歌謡ファンにとっては嬉しいところです。
GORO: 実は当初は、別の曲を演奏する予定だったんですよ。でも、所有するギターをチェックしていたら、「グッド・ラック」発表当時に使っていた、カスタムメイドのギターが目に入って。それで、急遽差し換えることにしちゃった。いわば、ギターが決めてくれた曲なんです。
-- そうした奇蹟を含めて、まさに「オンリーワン」としかいいようがない完成度。さらに、初回盤にもユニークな仕掛けが隠されているとか?
GORO: 購入してくれた方だけに向けた映像配信を予定しています。「テイクアウトライブ」という特殊なシステムを使うのですが、技術的には一度だけでなく何回も配信が可能なんですよね。だから発売日だけでなく、クリスマスなんかのタイミングで特別なメッセージなど追加配信できる仕組みなんですね。
-- 特典に関するこだわりも、さすがの五郎さんクオリティ!! これはぜひ初回盤で手に入れたいところですね〜!
GORO(野口五郎)『Playin' It All -My Fingers Sing J-Female Melodies-』【“Take Out Live”付き初回限定盤】
[2014年11月19日 発売]
“Take Out Live”とは、CD商品の中に封入されたカードに記載されているQRコードを使って、スマートフォンなどの携帯端末に映像コンテンツをダウンロードする仕組みです。
【HMVオリジナル特典】
※先着ですので、なくなり次第終了となります。ご了承ください。
※特典の有無は各商品ページにてご確認ください。
収録曲 ※( )内はオリジナル・アーティスト
- 01. 雪の華 (中島美嘉)
- 02. ミ・アモーレ (中森明菜)
- 03. ありがとう (いきものがかり)
- 04. ダンスはうまく踊れない (高樹澪)
- 05. 異邦人 (久保田早紀)
- 06. SWEET MEMORIES (松田聖子)
- 07. 涙そうそう (森山良子)
- 08. プレイバックPart2 (山口百恵)
- 09. ハナミズキ (一青窈)
- 10. Automatic (宇多田ヒカル)
- 11. グッドラック (野口五郎) ※Bonus Track
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HMVの邦楽バイヤーによる、邦楽専門アカウントです。独自の視点でオススメ作品をご紹介!特集・連載企画などもバシバシUpしていきますよ。
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。
初回盤
Playin' It All -My Fingers Sing J-Female Melodies-【“Take Out Live”付き限定盤】
野口五郎
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¥3,749
まとめ買い価格(税込) :
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通常盤
Playin' It All -My Fingers Sing J-Female Melodies-【通常盤】
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ユーザー評価 : 5点 (1件のレビュー)
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販売終了
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