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【エイチオシインタビュー】Yogee New Waves 『PARAISO』

2014年9月11日 (木)



Yogee New Waves

“都会におけるPOPの進化”をテーマに東京を中心に活動するYogee New Waves。確信犯的に先人達の遺産を取り込みながら、2000年以降にしか鳴らされることの無い最新の高品質なポップスを奏でる彼ら。2013年結成とバンドの誕生から間もないにもかかわらず、シティポップを経由したオリジナルなポップサウンドはすでに早耳のポップスマニアたちを唸らせている。今年のフジロック・ルーキーステージへの出演もあり、ますます注目を集める彼らのまさに待望の1stアルバム『PARAISO』がいよいよ発売!ん!?このタイトルどっかで???ユーモアとニヒリズムが交錯し見事にポップに昇華。う〜むこりゃ面白い!

-- まずはHMV ONLINEに初登場ということで簡単に自己紹介をお願いします。

角舘健悟(Vo/Gt):ハロー!僕らはYogee New Wavesという気のいいやつら四人組のPOPバンドです。都会における都会のための音楽を常に考えています。色んなこと考えながら音楽やってます。よろしくお願いします。


-- ずばりYogee New Wavesを一言で表すと?

角舘健悟:若者の背伸びだと考えてます。


-- フジロックのステージはどうでしたか?何か音楽創作を行ううえで影響を受けましたか?

角舘健悟:野外でやるっていうことがきっと僕らにとってのホームなんじゃないかと考えているので、さいっこうに楽しかった…しかも深夜2時…ずっとずっとやっていたかった。
ずっとあの空気と話していたかったし、ずっと鳴らしていたかった…!
影響は特に受けている意識はないですが、きっと無意識に影響受けているんじゃないでしょうか。何も変わってないと思います。たぶん…笑


-- また自分達以外で今回のフジロックのベストアクトを教えてください。

角舘健悟:ST.VINCENTとTHE FLAMING LIPSは最高でした。エンターテインメントとしてどちらも最高だった。ST.VINCENTは彼女の内面をライブから感じてたまらない気持ちになりました。彼女はなんて素敵なんだ!どこかで会いたい!と思っています。
THE FLAMING LIPSは多幸感の極みでしたね。音楽サイコー…ありがとーって思いました。


-- はっぴいえんど、松任谷由実、山下達郎、サニーデイサービス等をフェイバリットに挙げていますが、どんなきっかけでこれらのアーティストを聴くようになったのでしょうか?また初めて耳にした時の感想を教えてください。

角舘健悟:これらは気づいたらiTunesに入っていたというのが正直なところで、気づいたら友達がいれてくれてた。よく分からないですけど僕のPCはみんなの音楽貯蔵庫みたいになってました笑
この音楽らをきっかけに芋づる式にいろんな音楽に出会えましたけども。大滝詠一しかり、sugar babeしかり。
始めて耳にした感想としては、なんて良質なpopでなんてこんなに歌詞が体に染み込んでくるんだろうって思ってました。それがメロディや声のおかげであると勝手に思ってますが。


-- プロフィールには“都会におけるPOPの進化をテーマに活動中”と記載されていますが、皆さんの考えるPOPとはどのようなものでしょうか?

角舘健悟:僕らの考えるpopとは、きちんと人に伝わることでしょうか。まぁ文字通りですが笑
歌詞という核を聞き手にすっと飲み込めて美味い!って言わせるために、最高なのどごしとシュワっと刺激のあるものがpopであると思って音楽と向き合ってます。
ようするにPOP = サイダーです。


-- また都会が音楽に与える影響とはどんなものでしょうか?

角舘健悟:よく東京人は冷たいとか言われるんですが、うまれてこのかた東京でたことありません!みたいなやつらは結構温かいやつら多いんです。
その温かさとニヒリズムが共存した音楽が自然とごく当たり前のようにできると思います。影響というのかはわかりませんが、サッカー大国ブラジルの選手が強いのと同じことです。


-- はっぴいえんどの影響を公言していることからも、今作のタイトルは細野さんの『はらいそ』を連想してしまいますが、タイトル『PARAISO』に込めた想いを教えて下さい。

角舘健悟:これもまたニヒリズムなんですが、曲をパッキングしてアルバムにして遠くから見てみると、僕たちの島のようなものが見えてくるんですね。リアリティと逃避の共存というか、それを僕らの楽園と呼びたかった。けどパラダイスと呼ぶのはどうも嫌だった。パラダイスは印象的に海とビーチの印象があってしまって。
非現実のなかにある現実だけど、どこにあるか分からない様な魔法の様な言葉で表したかったんです。だから他の国の言葉でPARAISO。細野さんのはらいそや大滝詠一さんの思い描いた楽園どれと関係もないし関係もある。真相はスモッグでよく見えない。そんな感じです。


-- 今作『PARAISO』はYogee New Wavesにとってどんな位置づけの作品になりましたか?

角舘健悟:今回の作品は僕たちだけで作ったっていう印象が良い意味であんまりないです。
エンジニアの池田さんもマネージャーのきたさんもだいちゃんも全員に血が入った愛情のこもった子供です。難産っちゃあ難産でした。なかなか出てこないんだもの笑 ぞんぶんに可愛がってもらえる自信のある我が子みたいな感じですね。曲としては、いまあるYogee New Wavesの曲を詰め込んだ形です。


-- 『PARAISO』がばっちりはまるシチュエーションはどんな時でしょう?

角舘健悟:1人で帰る夜の道のり、ぼんやり光る街頭や車のテールランプ、昔からあるマンションの二階からなんの番組か分からないだけの音がなっている。びゅうと風が吹いて少し涼しいなと思った。ただそれだけだが、なぜか少しだけ少しだけいいかもと思う。そんな夜がロマンチックに包まれたらなと。
まぁ好きに聞いてください笑


-- それでは最後にHMV ONLINEをご覧の方にメッセージをお願いします。

角舘健悟:最後まで読んでくれてありがとう。とりあえずイヤフォンの中で会いましょう。良い夜を!


無人島 〜俺の10枚〜 【Yogee New Waves 編】


音楽好きには、超定番の企画“無人島 〜俺の10枚〜”!!なんとも潔いタイトルで、内容もそのまんま、無人島に持って行きたいCDを10枚チョイスしてもらい、それぞれの作品に込められた思い入れを思いっきり語ってもらいます!ミュージシャンとしてルーツとなるもの、人生を変えた一枚、甘い記憶がよみがえる一枚、チョイスの理由にはそれぞれのアーティストごとに千差万別です!今回のお客様は、9/30に1stアルバム「PARAISO」を発売する
Yogee New Wavesが登場!インタビューと二本立てです!!

 無人島 〜俺の10枚〜 過去のArchiveseはこちら!




角舘健悟(Vo/Gt) select



01. Count Basie & his orchestra / 『Atomic Mr Basie』

中学高校と部活のジャズビックバンドでドラムをやっていたときに知った最高のアルバム。一曲目から大爆発である!
上品さの中にあるどろんどろんした泥臭さがたまらないのである。きっとゴールドラッシュで疲弊した若者達もこの音楽を起爆剤に毎日を生き抜いていたに違いない。落ち込んでいる時や100年に一度の失恋に傷ついていようと(キャプテンハーロックが言った、時にどうしようもないときオトコは酒を飲んで寝転んでいてもいいのだ。フハハ!そんな時でさえ!)このレコードをセットするだけで助かるのである!鬱屈とした部屋が活気のある70sのbarになるのだ。




02. Velvet Underground / 『Velvet Underground & Nico』

恥ずかしげもなく僕はこのアルバムを押したい。なんせ最近できたHMVでいまさらレコードを買ってしみじみしているからである。

僕はこれを寝る前にかけて全身の脱力を図る。
静かにLPをセットして、スタートボタンを押す。
ゆっくりベッドに戻って布団くるまる。
後ろのほうから聞こえてくる鉄琴が身体を沈ませて行く。
それだけでいいのである。気づけば眠りに落ちている。
そして無人島に持ってく理由として、 僕はきっと最悪空腹をこの剥けたピンクのバナナを見て我慢するのではないだろうか。




03. Fishmans / 『ORANGE』

僕の人生を変えたであろう男たちのアルバム。僕は高校時代ひたすら聞いていた。意味も分からず聞いていた。なんのこっちゃって思っていたけどもなぜか惹かれる、持っていかれるのだ。高校生からいままで、何度でも聞いてきた。電車だって乗り過ごしたし、学校から家までの道のりの記憶を無くすほど持ってかれていた。僕は基本的に曲名とかを覚えないでアルバムを聞くから、なんて名前の曲っていうが分からない。だけどイントロクイズができる位聞いてた。うまく言葉にできないくらい身体の一部になっているんだろう。そういう人たくさんいるんじゃないだろうか。


井上 直紀(Ba) select



04. PUBLO CRUISE / 『WORLDS AWAY』

父親が昔から家でかけていた、父親と僕の思い出のレコードの1枚。これをかけながら父親から「昔はこれをかけながら、ぼろ車でサーフィンに行った」という話を何度も聞かされた。3年前の夏、午前中に愛犬が死んだ日には、父親と二人でブルーノートの来日公演をみにいき、2人でノスタルジックな気持ちで聴いた。サーフロックと言えばパブロクルーズ。無人島でこれを聴きながら、幼い時の夏を感じたい。




05. foreplay / 『Between The Sheets』

いわゆるオシャレ系、インストにはまるきっかけになった一枚。どの楽器もひたすらに音色が美しくて、職人魂を感じる。実際にライブにも何度も行き、歌や歌詞がなくてもこれだけ表現できるんだと毎回感動している。
楽器の音色だけで感激して泣いたのはfourplayがはじめて。このアルバムは単純に好きな曲が多い。無人島でこのアルバムを聴きながらお酒が飲めたら最高に心地よいこと間違いなし。




06. ゆらゆら帝国 / 『ゆらゆら帝国のめまい 』

僕が中2の時、同じ物理部の先輩がバンドを教えてくれたときにすすめてくれたバンド、ゆらゆら帝国。ゲームばかりやっていた当時、バンドってかっこいいなと思わせてくれたきっかけの1枚。中でもこのアルバムは全体的にまとった哀愁が秀逸。すかすかっぽく聴こえて、身がつまっている。これを聴くとどうでもいいやってなるのではなく、何か色々考えてしまう。
ゆらゆら帝国の中で最も好きなアルバム。2曲目の「ドア」、最後の曲「星になれた」が特に好き。無人島だったら夜はこれを聴きながらぼーっと過ごしたい。


粕谷哲司(Dr) select



07. はっぴいえんど / 『風街ろまん』

曲を通して何回か聞くうちに「あ、このアルバムは一生聞き続けるんだろうなー」と感じた一枚。それまでも音楽を聞いてきたがこのような感覚になったのは初めてで、とても不思議な感じがしたのを今でも鮮明に覚えています。このアルバムを聞いてから、「自分の人生の中で絶対的である」といえるものが音楽以外でも出てきたように思います。また、はっぴいえんどというバンドについて知れば知るほどこのアルバムに深みが増して、いまだに新しい発見があるので、無人島に持って行っても飽きることなくこのアルバムを聴き続ける事が出来ると思います。




08. フジファブリック / 『フジファブリック 』

とにかく自分の青春が詰まりまくっている一枚。それぞれの曲にそれぞれの情景が焼き付いているので、無人島に持って行って昔を懐かしんでいたいです。


松田光弘(Gt) select



09. Metronomy / 『The English Riviera』

大学に入って周りに色んな音楽を勧めてもらって、だけどピンとくるのが少なかった僕でもMetronomyは何だか気になってました。バンド名もPVとかもカッコ良かったからかな。たしか最初に聞いたのは2ndに入っているRadio Ladioなんだけどその時はそんなにハマらなくて、結構経ってからこのアルバムのTroubleを聞いてグッと来たのを覚えてます。ギターが凄く綺麗で、途中僕が好きなトーキングモジュレーションみたいな音も入ってて。ベースはなんかバコバコしてるんだけど笑 でもそれもかっこいい。このアルバムを流しながら海辺でだらだらしたいので選びました。でも1stも2ndも良いから悩ましいなー




10. モーモールルギャバン / 『サイケな恋人』 ※自主制作盤

何かもっとカッコつけたやつ選ぼうと思ってたんだけど選んじゃいました。メンバーに驚かれると思います。僕は北海道の田舎出身なんですが、高校生の時に当時まだそんなに売れてないモーモールルギャバンが来てライブを見に行きました。お客さんは前から2列くらいしか居なくて、地元のよくわかんないバンドと対バンしてたな笑 そんな環境でも凄く熱量があってグルーブしててとっても良いライブだったんですよね。その時組んでたバンドのメンバーと感動した思い出があります。もちろん音楽も嫌いじゃないんだけど、このアルバムを聴きながら堤防を自転車乗って帰った事とかそういうのがあって無人島に持って行きたいなと思いました。エモい一枚で恥ずかしいです。




Yogee New Waves、待望の1st Full Album!

Yogee New Waves 『PARAISO』 9月10日発売

先人たちのポップス感覚、とりわけ“シティ・ポップ”の定義を新たな形で提示した、Yogee New Waves、待望の1st Full Album『PARAISO』が遂に完成!



【HMVオリジナル特典】 ライブ音源CD-R

※特典は先着になりますので、有無は商品詳細ページでご確認下さい。


Yogee New Waves / 「Hello Ethiopia」




【PARAISO TOUR】

09.13 (土) 京都 Live House nano
09.14 (日) 名古屋 KD JAPON
09.28 (日) 心斎橋 CONPASS
10.24 (金) 高崎 club FLEEZ Asile
10.25 (土) 松本 瓦RECORD
11.09 (日) 渋谷 TSUTAYA O-nest

【LIVE SCHEDULE】
09.20 (土) 青山蜂『UNiFAM 5th Anniv. vol.2』※オールナイト
09.25 (木) 渋谷 Music Exchange Duo『宇宙旅行 vol.4』
10.04(土)新宿MARZ『CONNECT 歌舞伎町 Music Fesstival 2014』
10.22(水)新宿LOFT『スペースシャワー列伝100巻記念公演 108巻?の宴(はてなのうたげ)』
11.02(日)恵比寿ガーデンプレイス『YEBISU MUSIC WEEKEND』

オフィシャルサイト http://www.yogeenewwaves.tokyo/
※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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PARAISO

CD

PARAISO

Yogee New Waves

価格(税込) : ¥2,200
会員価格(税込) : ¥2,024
まとめ買い価格(税込) : ¥1,870

発売日:2014年09月10日
在庫あり

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