【HMVインタビュー】 KOJOE X Olive Oil 『blacknote』

2014年7月1日 (火)

【HMVインタビュー】 KOJOE X Olive Oil 『blacknote』

遂に解禁。巷で発売が待たれていたKOJOEとOlive Oilのジョイントアルバム"blacknote"が完成。"ホンモノ"同士の音と言葉、そして画、全てが揃ったこの作品が世に放たれる!この危ない二人、いかにして邂逅し"blacknote"完成に至ったのか?発売直前!インタビューが到着!

--- まずは、率直に完成した作品を聞いてみてどう思いましたか?

KOJOE: 「ライブしまくるでぇぇこらぁぁぁ!!」笑 
うずうずして、いてもたってもいられなかったです。あとは次のアルバムの事で頭が一杯でした。

Olive Oil: KOJOEラップウマイな。俺のビートがこんな風に聴こえるのか〜とか。

--- 制作に至る前、そもそものお2人の出会いはいつだったのでしょうか?

K: 前作アルバム「51st State」の福岡でのリリパで初めて一緒になりました。その前に道のイベント「GHETTO」@ bedで1回会ってますけどね。

O: 本気でリンクしたのは2013年9月だったような。

--- その出会いから本作リリースに至ったわけですが、どういったきっかけで本作の制作は始まったのですか?

K: 福岡のリリパの直後、Olive君やPopy君と遊びまくった挙げ句、あまりにも福岡だったりOlive君の音にやられたので2週間弱Olive君の家に居座りました。笑 そこから制作がもう既に始まってました。

O: 単純にイイモノ、ヤバイモノ作ろうと。

--- アルバムタイトル「blacknote」、ここに込められた思いを教えてください。

K: 簡単に言えばブラックリストにのっちまった言葉や気持ち、思想だったり、普段言えない、表せない、知られたくない、色々なタブーであったりを書いてあるノートが「blacknote」です。

--- 制作に関して、東京と福岡という、距離がある中で制作されたと思いますがどういったやりとりで作品を制作、完成させたのですか?

K: 幸いな事に、南での営業が多いので、その度に福岡に寄ったり、同じイベントの時に曲の聞かせ合いをしたり。ビートをもらって二日後に送りつけたと思ったら、1週間後に4、5曲録ったばかりの新曲のリミックスが跳ね返ってきたりと、スピード感のあるやり取りが出来て勉強になったし、日本人のプロデューサーで初めてニューヨークに居る時と同じ感覚で作業が出来ました。自分も基本作曲に時間をかけたくないタイプなので。インスピレーションは掴んだらそこでぼっこぼこに秒殺しねぇと、大抵後回しにするとインスピレーションが腐って料理出来たもんじゃないんでね。だからありがたかったです。

O: まずビートをKOJOEに大量に渡してその中から選び、東京でRECしていった形です。もちろん福岡でもRECはしました。最終的な作業は福岡率が高かったです。

--- 本作は正にお互いの個性がぶつかって生まれた作品だと思います。そんなお2人、お互いの魅力は何だと思いますか?

K: 媚びないアイランド産の黒いグルーブです。あと酒が強くて仕事早過ぎ。笑

O: 彼はNYにいたり俺はLAにいたり、真逆だけどシンクロする部分も多いところかな。

--- KOJOEさんにお伺いします。過去作においてもラップ、そして歌の巧さは言わずもがなだったかと思いますが、本作では前2作と比べても日本語が更に多くなったように感じました。英語との使い分けで意識していることはございますか?

K: 全くありませんが、日本で時間を過ごせば過ごす程日本語の深さにやられ、理解すれば理解する程自分の無知さを思い知らされてます。だからどっか自分の中で無意識に「日本語うまくなりてぇ。」って思ってんだろうね。多分それの現れが日本語の量に出てるんだろうね。

--- 客演の人選はお2人で相談して決まったのですか?それぞれの理由がございましたら教えてください。

K: 相談はほぼしてないかな、自然に任したらこうなりました。

--- KOJOEさんにお伺いします。曲作りで言葉を生み出す時、制作時はリリックが先ですか?ビートが先ですか?

K: このアルバムに関しては、ビートを先に聞いて「これ歌え〜」ってビートに言われた事を歌っただけ。

--- Olive Oilさんにお伺いします。音を生み出す時は、こういった曲を作ろうというイメージが先行であってそれを作って行くのか、もしくはパーツを何となく組んでいく中で曲が自然と形作られていくのか、どちらでしょうか?また、制作でメインに使用されている機材を教えて頂けますか?

O: 俺の曲はすべて奇跡。音楽家ではないから、イメージ通りの曲は作れないし、そもそもイメージできるなら作る必要あるのかな笑 楽譜にしたらいい。ロールプレイングゲームな感じでアタマの中を冒険しながら組んでます。機材はMASCHINEのみでやってます。

--- アルバムでも"Who ey hoe"という曲があったわけですが、大阪のCLUB NOONの件など、今風営法が話題に上がる事が多いですが全国を回られて、その土地土地が抱える思いや問題に直面することも多いと思いますが、お2人さんが風営法に対して思う事があれば教えてください。

K: 最近風営法が緩和されるとかあるからそれがいい方向に向かってくれればいいけどね。既に多大なダメージを全国で喰らってるから。でも全国で感じるのは若い奴等が車離れするのと一緒で俺等が十代後半の頃に比べるとガキ共のクラブ離れを感じるね。全体的な底上げをする為には風営法緩和だけじゃあ足りないよね。まあ確実な一歩にはなるだろうけど。

O: 正当な理由とか納得いく理由があれば仕方ないのかなと、思ったりはしますが、そうではないので微妙。海外だと夜1時までとか2時までとかが大半なイメージ、酒も販売禁止です。俺は早く帰って曲作ったりしてましたよ。

--- 今回はもうお一方、ジャケット、アートワークを手掛けたPopy Oilさんも主役だと思います。このインパクトがあるジャケットが上がって来た時、率直にどう思いましたか?

K: 想像以上だと思いました。Popy君と会ってから、すぐジャケの話やコンセプトの話とかをしつこくしまくって、あの頭ぶちまけてるのは俺のリクエストに答えてくれたんだけど、まさか闇をこんなポップに表現してくれるとは思いませんでした。笑 最高!!!

O: 毎回予想、予測越えをみてます。

--- お2人が思うPopy Oilさんの魅力とは?

K: とにかくアートワークが素晴らしい。脳みその回路がどうなっとんのか見てみたいね。笑

O: 小さいころから天才。

--- 話は変わりますが、お2人共にLIVEや制作でお忙しい中、お休みと言えるような日は何をして過ごされてますか?

K: 車いじってます。

O: 俺はビート組んでますっ。

--- そういったお休みが制作に反映される事は多かったりしますか?

K: 稼げば稼ぐ程いかれた改造が出来るので、少なからず制作に対してのモチベーションにはなってますね。

O: すべてが反映されます。

--- 色々と語って頂いて恐縮ですが、改めて、ご自身による本作の注目ポイント、聞き所がございましたら教えてください。

K: そんなもん全部に決まっとるでしょ。音も歌詞もアートワークも。

O: いわゆるHIPHOPとは違うのでこういった変わり種も面白いよ、てところ。

--- 今後のご予定などございましたら教えてください。

K: ライブだったり他にもニュース等は iamkojoe.comoilworks.jp をチェックして下さい。

O: ツアー、PV、リミックス…まだまだ色々多過ぎて。

--- 最後にこのインタヴューをご覧の皆様に一言お願い致します。

K: いつもサポートありがとうございます。もっとでかい舞台立てる様にますます精進してくので応援よろしくお願いします。

O: HIPHOPだと思わずに機会があればゼヒ聴いていただきたいです。そしてどう思うのか。それが楽しいとこ。

--- ますますのご活躍期待しております、本日はありがとうございました!



 KOJOE X Olive Oil 『blacknote』[2014年07月02日]

KOJOE X Olive Oil 『blacknote』 どの時代でもクラシックと言われる作品は地下で真の輝きを放ち、闇の中で強く生き抜き、陽を浴びる事が出来ぬ儚い命を優しく、時に厳しく照らす。この人生と言う名の映画にてそれぞれの想いを馳せ、その生涯を全うするまで、どれだけの人達が"命"を感じる音楽に出会い、その"命"を各々の人生のサントラにする事が出来るのだろう。"命"と呼ぶには程遠い音楽が蔓延する現世においてここ日本で初めてKOJOEは紛れも無い"命"の職人と出会う事になる。その名はOlive Oil。福岡を拠点とするOILWORKSの首謀者である。魔術師とでも言おうか、自由自在にその "命"を操りKOJOEは何かに取り憑かれた様にペンを走らせた。"命"に導かれるまま、"音"が語りかけてきた事を何も逆らわずにただ答えるだけ。 正に"命"と"人"、"Olive Oil"と"KOJOE"の"命"の会話が本作「blacknote」である。しかしこの「blacknote」、音楽だけでは完璧な作品とは言えない。アルバムを体験する上で入り口とも言えるアートワークが無ければ顔無しのっぺらぼう同然である。音が無くともその"命"を感じさせてくれる絶対的なアートを操るもう一人の職人がPopy Oilである。少年が握るグロックから放たれる音符の銃弾が、日本を握るスーツ姿の政治家風の男の頭をぶち抜く。飛び散る闇と光に込められたメッセージは歌詞よりも深く突き刺さり、リスナーの想像力を掻き立て、音の無いハーモニーを奏でる。 あまりにも強いインパクトのジャケットではあるが、KOJOEは期待に応えた内容の濃いアルバムを完成させた。闇から産まれた言葉を書き連ねたノート。それが「blacknote」である。この3人のハーモニーがここに"命"の宿ったクラシックを誕生させた。

『blacknote』収録楽曲

  • 01. Out of Breath
  • 02. Gunpoint
  • 03. Rodeo feat. 道
  • 04. 回る feat. Ritto & 田我流
  • 05. Shine
  • 06. 外人
  • 07. Chilaxxxation feat. 5lack
  • 08. Nation
  • 09. Perfect Trauma
  • 10. Who ey hoe
  • 11. imperfections
  • 12. 黒帳 / blacknote

KOJOE プロフィール

KOJOE 新潟県十日町市に生まれ、転校に転校を経て群馬県高崎市に辿り着く。1996年、17歳の時に渡米を決意、NEW YORKへ渡る。日本に帰国後、「KOJOE TUESDAYS」と題し、2011年3月から7月の4ヶ月間に渡り、今までにないハイクオリティー音源の無料配信を決行し、それから4枚立て続けにMIX TAPEをリリース。その全てが都内の主要専門店のチャートでNo. 1を獲得。また、US発のコンピレーションで、Raekwon、そしてKuruptと共演した楽曲が、他の強豪を退きファーストシングルを勝ち取るなど話題が尽きない。1枚目のアルバム「Mixed Identities 2.0」で、ラッパー、歌手、プロデューサーとしての存在感を証明し、2枚目「51st State」では、KOJOE自身がずっと苦悩してきた日本人の在り方を世界に訴えかけた。この男の動きは見逃せない。

 iamkojoe.com

Olive Oil プロフィール

Olive Oil 南の楽園設計を夢見る男。 奄美諸島徳之島出身 / クリエイター集団OILWORKSの音プロデューサー / リミキサー /DJ 怪しい音やモノ、人を好む南国生まれ。常にツアー中。 国内外様々なレーベルから作品を発表、ツアーも精力的に行うなど、日本全国、全世界へとOILWORKSの世界観を発信。08年にセカンドアルバム”Spring Break”をリリースし、シングルカットされた12inch “PIANITY ep”は、GILLES PETERSON (UK)も絶賛、BBC RADIO1にてPLAYされる。これまでもK-BOMB (THINK TANK)との楽曲制作や、B.I.G. JOE、環ROY等のMCのPRODUCEやPETE ROCK & C.L. SMOOTH、DE DE MOUSEのREMIX、イタリアの老舗レーベル “SCHEMA”、”mule musiq”のコンピレーションに参加する等、幅広く、そして深い音楽を実験的にPOPに昇華。 DJとしても高い評価を集めており、BETA BODEGA”(US)、JAZZ & MILK (GER)のレーベルオフィシャルMIX CDのリリース、EUの “Mondayjazz”、L.A.の”Rhythm Incursions”等のWEB RADIOにMIX提供を行う。 自身の作品では、FILE RECORDSより、”Spring Break”のアウトテイクスアルバム”α”、09年12月にはK-BOMBとの”666xxx”のリミックスアルバム、グラフィティアーティストFUTURAとコラボレーションした”Picture 12inch Vinyl”をリリース。3rd Albumとなる”Space in Space” (mule musiq)は2010年2月に全世界リリースし、欧州でも取り上げられる等高く評価を集める。 同年7月にはILL-BOSSTINO、B.I.G. JOEとの”MISSION POSSIBLE”を発表。12月には未発表音源のオリジナルミックス”Mid Night Cowboy”をリリース。2011年にはHamacideのREMIX、05年に発表し入手困難となっていた1st Album “Full of Special Memories”をリマスタリングして再発、Oto ILL名義でのアルバムを発表、ストリートブランド:X-LARGEへのノベルティMIXを提供。 2012年には新曲を収録した”SOUTH TIME MIX”、”eFK MIX”、MC FREEZのソロアルバム”It’s All Ova Remix”、Bandcampで作品を発表。ストリートブランド:STUSSYへのノベルティMIX提供、ヨーロッパ、L.A.、中国(上海・杭州)ツアーでのライブ等、多岐に渡って活動を広げている。7月にはアルバムへ先駆け、作品集”SOUTHTIME EP”、10月には海外制作第1弾となる”Far from Yesterday”を発表。 2013年にはクラシック入となった、5lack a.k.a. 娯楽とのアルバム”- 5 O -”は各方面でチャートインを記録し、5月に”5O REMIXES”アルバム、海外制作第2弾作品”LEFT & RIGHT”を同時リリース。 L.A.のDelicious Vinyl”でのインストアライブ、ドイツの機材メーカー”Native Instruments”、hpのBeats Audio搭載タブレットで特集が組まれる等、活動も多岐へ渡る。 ワールドワイドでありながらアンダーグラウンドシーンとも密接に結びつく多彩なフィールド感覚に注目を集めている。

 oilworks.jp

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KOJOE X Olive Oil

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