無人島 〜俺の10枚〜 【白波多カミン 編】

■ 京都からまた素晴らしいシンガーソングライター 白波多カミン

キュート、だがしかし陰を秘めた小悪魔的なルックスがやけに気になるこの少女。
京都出身のシンガーソングライター 白波多カミン。

SSWながら、初音ミク音源を使用した非常階段のユニット「初音階段」のライブにおけるコスプレボーカリストとしても活動しており、従来のシンガーソングライターの枠には囚われない新しい可能性を感じさせるアーティストだ。

ルックス、変化球の活動もさることながら、やはり一番の魅力は、繊細で切ない少女のマインドを歌う楽曲にあるだろう。静かに情感滲む歌声は、リスナーの深いところを撫で、熱心なファンが急増中だ。
その音楽性は、性別や世代を超えて様々なシーンに影響を及ぼしている。
その証拠に、今作『くだもの』のバックミュージシャンは、奇形児、非常階段、ミドリといったアンダーグラウンド界の大御所ばかり。さらに、サックスでJAZZの巨匠・坂田明が参加しているというので驚きだ。(※ 結構がっつり参加されてます)

本年度末にメジャーデビューが決定している白波多カミン。
その前に、インディー最後の作品『くだもの』が、大きな話題になりそうだ。

白波多カミンチャンネル (YouTube)

無人島 〜俺の10枚〜 【白波多カミン 編】

くるり 「さよならストレンジャー」 今までで一番よく聴いたアルバム。大切な一枚。 私の中でこのアルバムは京都の湿気の多い夏って感じ。 未来への期待を持ちながら、憂鬱で退屈でどうしようもない毎日を過ごしていた中学三年生の私にとって、バイブルだった。今でもよく聴く。 Bob Dylan 「The Best Of Bob Dylan」 これさえ持っていけば大丈夫。 旅先では必ず聴く。iPhoneのスピーカーのペラペラな音で聴くの大好き。もちろん家でレコードもいいけど。 INU 「メシ喰うな」 これを無人島で聴きたくなるかは疑問だが、お守りとして持っていくことにする。 棺桶に入れてほしい一枚である。 人ゴミのなかで死にそうになった時やライブ前によく聴く。 歌詞、スタイルにたくさんの影響を受けた。 「美少女戦士セーラームーン World Super Best」 「ムーンライト伝説」は歌が好きになったきっかけ。幼稚園のころ熱唱していたのを覚えている。なかでも「乙女のポリシー」には大人になってからも救われた。歌詞が切実で、どんなときにも勇気をくれる。よっぱらったときに踊りながら歌うのが好き。 岡村靖幸 「家庭教師」 岡村ちゃん。大好き。 とにかくアガる。元気をくれる。 ランニングするときとか早く走れちゃう。ジャケ撮影の時もずっと流してた。 無人島で小屋を建てるときに流そうと思う。 山本精一 「なぞなぞ」 半分は笑える。時々ほんとうにドキッとする言葉が聞こえる。 超越してる。空から世界を見ているような感覚になる。 無人島でほっと一息ついたときに。 ゆーきゃん 「明るい部屋」 なにも聴きたくないときにもこの音楽だけはいつも私にやさしくしてくれる。嘘や無理がない。人が居ない。気持ちだけが残った景色の音楽。欠かせない。 CAT POWER 「MOON PIX」 部屋でレコードを聴くようになって、はじめてかけた一枚。 しばらくこれしか聴かなかった。 夕方か朝焼けのときに聴きたい。 she’s pippi 「she’s pippi」 京都にいた頃、たまたまpippiちゃんと知り合うことがあり、それからずっと大切な一枚。彼女の生き方にたくさんの影響を受けている。彼女の作っているピアスがとても素敵なので、そのピアスをつけるために最近耳に穴を開けた。 音も無人島にすっごく合いそう。晴れた昼に聴きたい。 白波多カミン 「くだもの」 無人島に行ってもう帰って来れないという前提で書いてきた。自分の成し遂げたことは生きた証として持参したい。大阪西成のコインロッカーにホームレスの方は何を入れるかというドキュメントで自分の昔していた仕事の道具を入れたり、社員証を入れたりしてる方がいた。とても気持ちが分かる。