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ジョン・タヴナーの大作『神殿の幕』が復活!

2013年12月25日 (水)

ジョン・タヴナーの大作『神殿の幕』が復活!

2013年11月に急逝したイギリスの神秘主義の作曲家ジョン・タヴナー。総演奏時間は7〜8時間に及ぶというタヴナーの大作であり最高傑作の1つ、『神殿の幕(神殿のヴェール)』のコンサート・ヴァージョンが、シグナム・クラシックス(Signum Classics)から復活!
 テンプル教会聖歌隊からの委嘱により作曲され、2003年6月に初演が行われた『神殿の幕』は、ヒンドゥーのリズムやスーフィーのリズムなど様々な要素を採り入れており、タヴナーが目指した宗教音楽の頂上に位置する作品です。
 指揮者は合唱王国イギリスの名匠スティーヴン・レイトン。テンプル教会聖歌隊とホルスト・シンガーズの歌声が、タヴナーの芸術の真髄を教えてくれます。(東京エムプラス)

【タヴナー・プロフィール】
数々の美しい宗教的音楽や、ビートルズとの深い交流でも知られたイギリスの作曲家、サー・ジョン・タヴナーは、1944年1月28日、ロンドンに誕生。父は教会オルガニストでもあった人物で、タヴナーは早くから音楽に親しみ、王立音楽アカデミーではレノックス・バークリーに作曲を学んでいます。
 24歳の時の作品である劇的カンタータ『鯨』は、ロンドン・シンフォニエッタによって初演されて話題となり、その後、27歳のときに書かれた『セルティック・レクィエム』と共にビートルズのレーベルであるアップル・レコードでレコーディングされることとなります。
 この『セルティック・レクィエム』を聴いたベンジャミン・ブリテンはタヴナーを高く評価し、コヴェント・ガーデン王立歌劇場にタヴナーを紹介、オペラを作曲できるよう尽力していました。
 やがて数ヶ月という短い結婚生活の破綻ののち、ロシア正教に改宗したタヴナーは、スターリンの大粛清の犠牲者に奉げられた連作長詩に作曲した『アフマートワ・レクィエム』を発表して大きな評判となり、以後はスタティックで宗教的なスタイルの作品を多く書くようになります。特に、イギリスのチェリスト、イッサーリスのプロムス・デビューのために1989年に作品された『奇跡のヴェール』は、その親しみやすい美しさから幅広い層の人気を得ていました。
 タヴナーはまだ36歳だった1980年に脳梗塞を引き起こして体の一部に麻痺が残り、1990年にはマルファン症候群と診断され、2007年12月には心臓の緊急バイパス手術をスイスで受けるなど、健康の問題を抱えてはいましたが、2013年11月12日に亡くなるまで一貫して旺盛な音楽活動を展開、音楽の美しさを世に広めるために大きく貢献していました。(HMV)

【収録情報】
・タヴナー:神殿の幕(ヴェール・オブ・ザ・テンプル)

 パトリシア・ロザリオ(ソプラノ)
 テンプル教会聖歌隊
 ホルスト・シンガーズ
 イギリス室内管弦楽団金管アンサンブル
 スティーヴン・レイトン(指揮)

 録音時期:2003年6月27-28日、7月1,4,5日
 録音場所:イギリス、ロンドン、テンプル教会
 録音方式:ステレオ(デジタル)
 原盤:RCA
※表示のポイント倍率は、
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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