【インタビュー】藤井洋平

2013年11月22日 (金)

藤井洋平

 俺のなまえは…藤井洋平。太くて硬い マイトガイ……
 藤井洋平の歌う、その名も「藤井洋平」という曲を、最初、日本語とは思わなかった。「おれのなむわええわあ、ふじんよおああ。ふとくてえくあたあいい●△■□○……」としか聞こえない。英語みたいな発音とはまるで違う。言葉の意味を超えて本能にじかにさわってくる原初の言語みたいな、うねってて、くねってて、巻き舌で、純粋で、繊細で、下劣で、強情で、意味不明で、だが、ぴたっと心に触れてくる歌だった。この歌声は、やわらかい凶器なのだろうか?
 活況著しい東京インディーにあって、ひそかに待望されていた、藤井洋平のセカンド・アルバム『Banana Games』がついに完成した。現在のレギュラー・バンドであるThe VERY Sensitive Citizens Of TOKYOと制作した生音ファンクの真骨頂! ゲスト・キーボードにceroの荒内佑、アルバムのミックスにイリシット・ツボイを迎え、さらに高濃度となった名曲群。知らずにいたことを今すぐ全員に後悔させるジャパニーズ・ソウルの秘宝館!
 東京の秘部を熱く湿らす最高のソウル・シンガー、藤井洋平。その知られざる歩みと、現在、そして未来に向かう心境を聞くロング・インタビュー。

-- ミュージシャン藤井洋平の出自は、21世紀初めの高円寺スカム・シーンだったと聞いてます。

藤井洋平 (以下藤井):シーンと言っていいかはわからないですけど、わけわかんない衝動かかえたやつらが集まってわーわー騒いでましたね。それが2002年くらい。


-- そのころはどういうバンドを?

藤井: W.A.R.U.という名前の、バンドというか、言ってみればチャンス・オペレーションとかをダシにめちゃくちゃやろうっていう変な集団があって(笑)。ライヴが1時間あるとしたら、その場に出たり入ったりして、1人10分くらいずつ即興で演奏しては強制的に退場させられるみたいなことを、公民館でやってました(笑)


-- 藤井くんの存在は、今も活動を続けるインスト・バンド、俺はこんなもんじゃないのメンバーとして最初は認知されていたそうですね。

藤井:高円寺まわりのそういう即興活動で、“俺こん”の中心の狩生(健志)くんと知り合って。それまでも楽器は適当にいろいろやってたんですけど、そのとき持ってたクラリネットでバンドに参加しないかと。そのまま参加してサックスを吹くようになって、その現場で鍛えられた感じはありますね。


-- サックス吹いてるイメージとしては、ジェームス・チャンスみたいな?

藤井:いや、そのころはジェームス・チャンスはちゃんと聴いてないですね。ああいうのは、自分にはかっこよすぎた。


-- 少年時代はそれほど音楽に興味がなくて、メタルとかを聞いてたそうですけど。人前で音楽をやりたい気持ちになったのはいつ頃から?

藤井:メタル聴いてたのは中高学生の頃で、高校でギターにハマりました。速弾きとか(笑)。音楽活動は、東京に出てから一気に情報を浴びたのが大きかったですけど。でも、そこからなかなか今のスタイルには結びついていかないですよ(笑)


-- じゃあ、ソロ活動を始めようと思ったきっかけは?

藤井:2007年くらいに、サックスにも飽きてきて。次に何やろうかというときに、歌とかおもしろいんじゃないかなと思ってたんですよ。その頃はユダヤジャズ(の相馬大)という人と2人組で即興音楽な活動をしてたんですけど、あるライヴのときに「もうこれ以上一緒にはライヴできない」って俺が言ったら、「じゃあ、ソロで出なよ」ってその人が言ってくれて。それで、やってみようと。


-- ひそかに歌を作ったり、歌ったりはしてたんですか?

藤井:まあ、ひとりで作って、部屋で歌ってました。


-- ソウルっぽい曲?

藤井:ソウルっぽい……、うーん、そのときはそんなに意識してなかった。一応、古いリズム&ブルースをもとにして曲を作ってましたね。オーティス(・レディング)とか。


-- そうなんですか。プリンスとかが好きなんだろうと思ってたけど、むしろ60年代とか、古いほうの影響があったんですね。

藤井:プリンスも20歳ぐらいから好きでしたけどね。でも、歌い始めるときはそういうものが自分にできるとはまず思ってないし。歌は、ただやりたいからやっただけで、これから歌手として大成していこうというつもりもなくて。


-- 歌詞は?

藤井:もっとふざけた感じでしたね。「まめッこのテーマ」とか「ラーメン屋の息子」とかも、この頃でした。


-- 「ラーメン屋の息子」! 大好きな曲です! あれ、かなり古い曲なんですね。じゃあ、いよいよ歌でソロ・ライヴをやるということになって最初にやったライヴのことは覚えてますか?

藤井:国立の地球屋ですね。やっぱ……、楽しいなって思いました(笑)。ぜんぜん自分がやったことないことだったし。


-- 周りの反応は?

藤井:まあ、「何じゃこりゃ?」って感じでしょうね(笑)。その当時はすごく鬱屈してたし、ステージにもそういうものは出ますしね。


-- やっぱり鬱屈してたんだ。

藤井:今はだいぶハッピーになったなと感じます(笑)


-- 当時は、やりきれなさが大きかった?

藤井:そういうものもありますし、自分が何者なのかが明確にないといういら立ちもあったりして。


-- でも、そのマイナスな感情をかたちにして人前に出せる人と、それができない人と分かれますよね。

藤井:あー、そうですね。でも、それが自分の場合、良かったのか悪かったのかはわかんないですね。周りを見ても、みんな、憤りとか、鬱屈とか、そういうところでは曲は作ってないんだなとは思ったけど。


-- あと、これは藤井洋平史で結構重要なことなんですけど、ソロ活動を始めるにあたって、なぜか“藤井洋平”ではなく“まめッこ”を名乗りますよね。しかも、そのまま数年間、まめッことして活動します。どうしてまめッこだったんですか?

藤井:理由は本当にしょうもないんですけど、初のソロ・ライヴをやるときに、一応バンド編成にしたんで、バンド名を決めようと。そのときにたまたま豆乳を飲んでたんで、それで「まめッこでいいんじゃない?」と(笑)


-- その時点では、長く続く名前とも思ってない(笑)

藤井:思ってないですね。それに本名で活動するのはバディとメンタルに被るダメージがでかいし、それを引き受ける覚悟がなかったのかもしれない。そういうのもあって惰性で長く続けちゃいましたけど。


-- ファースト・アルバム『この惑星の幾星霜の喧噪も、も少したったら終わるそう』(2011年)を出す時点で、初めて藤井洋平をちゃんと名乗って。

藤井:やっぱり、まめッこじゃだれも聴かねえよなって(笑)。まめッこのままじゃノー・フューチャー(笑)


-- 『この惑星の幾星霜の喧噪も、も少したったら終わるそう』のジャケット写真は前野健太撮影なんですよね。

藤井:前野くんは高円寺の無力無善寺でライヴをよくやってたから、早くから存在は知ってましたね。俺がソロでやり出した頃にはもう会ってました。まめッこ、三村京子、前野健太の3人で高円寺のコクテイルでやったライヴとかは覚えてますね。ファーストのジャケ写は自分から頼んだわけではなくて、あのアルバムを作ってくれた人が「前野くんは写真がいいから」と推薦してくれたんですけどね。


-- NRQの吉田(悠樹)くんも、かなり早くから藤井くんを認めてた人だと聞いてます。

藤井:吉田くんとは無善寺に俺が出入りするようになった頃からの知り合いですね。当時、俺はまだサックスを吹いてて、彼はまだ学生だったけど。


-- それは早い。まめッこ以前ですね。

藤井:まあ、そうですね。吉田くんは昔から変わんない(笑)。当時から、すげえくだんない話とかしてましたけど(笑)


-- 吉田くんとおなじNRQの服部(将典)くんが藤井くんのバックをやっていた時期も結構あったんですよね。ドラムレスのトリオ編成だったと。

藤井:まあ、ふたりともすごくいいミュージシャンだし。演奏も自由度が高かったというか。自分がめちゃくちゃにやっても付いてきてくれるし。


-- 僕が最初に南池袋のミュージックオルグで、藤井くんと現在のバンドであるThe VERY Sensitive Citizens Of TOKYO(光永渉、佐藤和生、厚海義郎)を見たときは、確か、その編成での2回目くらいのライヴで、吉田くんがまだ二胡で参加してましたね。前のトリオ時代を生で見ていないので単純に比較はできないけど、明らかに今の編成のファンク度はすごいですよね。ギター2本+リズム・セクションによる生音ファンクで、藤井洋平楽曲の魅力がさらに見えやすくなったと思うんです。音楽スタイルがあまりに自由でとらえにくいところもあったファーストの感じから、バンドらしいまとまりができて、ファンキーな色気も出て。それこそ「ママのおっぱいちゅーちゅーすって、パパのすねをかじっていたい」とかも、今の洗練されたアレンジになってたことで、さらにインパクトのすごい曲になった。

藤井:まあ、歌詞をよく聴いてみろよって話ですけど(笑)。自分でも音源を作ってるときに、ふと「どういう音楽なんだ、これ?」って思ったりするし(笑)。でも、そうですね。今のバンドでやってることは、普通に聴けるというか、音楽として流して踊ったりできる。


-- もちろん、ファーストを聴いたときも、いろんな意味ですごいと思ったんですけど。シュギー・オーティスのいかれた遺伝子が日本に飛び火したかと思えるような。

藤井:でも、あれじゃ誰もわかんないすよね、俺が何者なのか。


-- あのアルバムは完全にひとりの多重録音による作品。

藤井:ひとりでやって、地獄のような日々を味わいました(笑)。俺のソロを出したいと言って動いてくれる人たちがいたし、その当時の自分の限界を認めて、無理矢理にでもこの時期までに出すと決めてたんですけど。本当は2010年には出るはずでしたけど、いろいろあって1年くらいリリースが遅れてしまって……。でもまあ、確かに扱いづらい作品なんですよ。自分でもなんでああいうふうになったのか、よくわからないところもあるし。


-- すごくいい曲なのに、チップマンクスみたいな早回しになってたりするのもあるし。

藤井:その当時は、やっぱり人にいやがらせをしたいというのがあったから(笑)


-- ザッパ的なセンスも感じました。一時期ツイッターのアイコンにもザッパのアルバムを使ってたけど、藤井くんはザッパが好きですよね? ザッパって、音楽的にはめちゃくちゃハイレベルで、歌詞を読むと「トイレにタンポンが詰まって爆発した」みたいなことを歌ってる。そういうところでも藤井くんと通じるかも。あと、以前に立ち話をしたときに、「バンド・サウンドだけじゃなくて、ちゃんと作り込みがないと嫌だ」とも言ってたことも印象的に覚えてるんです。そこもザッパ的な影響と言えるかもしれないですね。

藤井:ザッパにはすごい影響を受けたというのは、あります。トータルで影響を受けてるから、「一番好きなアルバムは?」とか聞かれても挙げられないくらい好きなんで。


-- 今の東京インディーでは、2010年、2011年、2012年、2013年と時間が経過するにつれて、いろんな人たちの交流とか、いる場所がどんどん変わって広がってきてて。それぞれは偶然なんだろうけど、藤井くんのソロ活動がいろいろと変遷しながら続いてきて、今年、アルバム『Banana Games』が出るということには、かなりの必然がある気もします。

藤井:うーん……、どうなんだろう。俺のほうにはまだその流れは来てないですね(笑)。でもまあ、ちょっとは風向きが変わったけど。


-- 新作『Banana Games』の制作のきっかけは?

金野篤(MY BEST! RECORDS):じつは、NRQの牧野(琢磨)くんの推薦なんですよ。NRQと藤井くんの対バンで今年の5月に八丁堀の七針でライヴがあったんですけど、その次の日に牧野くんから電話がかかってきて。その日の対バンで相当感じちゃったんじゃないかな。「今、藤井洋平やんなきゃダメだよ」って言うんですよ。だから「わかりました」と。そこからですね。僕と牧野くんのキーワードは「ブラック・ミュージック」で、「でも、それを整理しないで、よくわかんない感じがいいんじゃない」みたいなことをお互いにしゃべったんじゃないかな。牧野くんは、とにかく「今だよ」と。


-- 対バンした日に藤井くんは牧野くんから何か言われました?

藤井:いや……、ない(笑)。そういう裏ストーリーがあったと聞いて、びっくりしてます。でも、今の音源を、いい感じで出したいなという気持ちはずっとあったんで。ただ、最初は全部バンドで録るかどうかはわかんなかったんですよ。

金野:僕は「平井堅にしよう」って言ってたんですけどね。

藤井:だれかに打ち込みで音をやってもらうのもいいんじゃないかって話もした気はしますね。

金野:ただ、今のバンドの状態がすごくいいという状況もあって、打ち込みで平井堅、久保田利伸をやるつもりが、生音のディアンジェロになったというか。


-- 確かに、このアルバムに入ってる曲はこの編成で練り上げられてきたものだから、このかたちがベストと思いました。

藤井:レコーディングの合宿で、今までライヴのときにうやむやにしてた部分もすごくクリアーにできたし。バンド感もあがった。


-- 今回、レコーディング後のファイナル・ミックスにイリシット・ツボイさんが加わって、まさに藤井くんの目指していたバンド・サウンドとマッドな作り込みが合わさったものになってますよね。ゲストでキーボードを弾いてるceroの荒内佑くんも、すごく色っぽい演奏をしてて。アルバムで初めて聴いた新曲も、前とはずいぶん感じが変わってきて。

藤井:それはあります。昔はやっぱり、誰も口にできないことを歌ってやるみたいなところがあって。それこそ「ママのおっぱいちゅーちゅーすって、パパのすねをかじっていたい」もそうだし。今は、曲を書いて生き残っていきたいという気持ちが本当にあるんで、もっとちゃんとした曲も書かねばならないかなと(笑)


-- 最近は、周りからよく言われる機会も増えたでしょ?

藤井:うーん、そうですね。「こんちきしょう」みたいな気分は自然と減っていった感じはあって。まあ単純なもんです(笑)。


-- 「理由なんて…」みたいな王道のR&Bラヴ・バラードは、正直ファーストからは考えられなかった。

藤井:あれは……、いい曲っすよね(笑)。あの鬱屈していた頃からは想像もできない。自分のなかでは「がんばったなあ」と思える曲ですね。


-- でも、昔の藤井くんの曲だって、誰も口にできないことを歌にしてるかもしれないけど、基本的なところですごくポップですよね。放送禁止用語連発でおしまい、みたいな感じではまったくない。

藤井:曲としてちゃんとしてるから変な歌詞があってもいいんですよ。何の創意もない曲で「ママのおっぱいちゅーちゅーすって、パパのすねをかじっていたい」とか言っててもおもしろくないですよね。


-- うんうん。「ヤンマガ読んで笑ってたい、エロ本読んでシコってたい」(「ママのおっぱいちゅーちゅーすって、パパのすねをかじっていたい」)とか「このゲロまみれのリアル あたし 受け入れられないわ」(「ノー、やめて、なんてリアリティ」)、「おまえのアソコを俺のものにしたい」(どうせおまえはわかっちゃくれない」)なんてパンチラインも、曲としての構造がすごくしっかりしてるから、単に強烈な飛び道具とかギャグになるのでもなく、リアルに心を揺さぶられるんですよ。それが不思議だし、最高なんですよ。そういうセンスはファーストから一貫してますよね。自分ではなぜだと思います?

藤井:やっぱり音楽をやっているという意識が普通にあったんで。それこそザッパがそうであるように。ザッパのことはポップスの作曲家としても尊敬してるんです。


-- 新しい曲も量産できそうですか?

藤井:日々書いていきたいとは思ってます。なかなか納得のいくものはできないですけど。


-- 作る曲のテーマは広がっても、自分が目指すところは変わらない?

藤井:昔の自分を貫いていっても通用しなかったなという思いはあるんで。客観的に考えれば、自分の曲はまだクセが強すぎる感じはありますけど、もっと広いリスナーに聴かせたい、という願望もあります。ジャケットも、これがどこのどいつのアルバムなのかわかってほしいと思って、こうしました。


-- でも「ラーメン屋の息子」や「ママのおっぱいちゅーちゅーすって、パパのすねをかじっていたい」を本気で歌えることも、ミュージシャン藤井洋平の魅力の絶対に重要な要素ですよ。世の中への呪いの言葉だったはずの歌が、人を慰撫して、解放する歌になってるなんて、それこそリズム&ブルースの原点でもあると思うし。

藤井:うんうんうん。でも、先のことはぜんぜんわからなくて。自分で意識的に変えようとは思ってないし。ただ、変わっていくだろうなという予感みたいなものはあって……。


-- そう言えば、以前はライヴのときは必ず白シャツに黒スーツの偽ジゴロみたいなステージ衣装でしたけど、最近は割とカジュアルなコーディネートになっていますね。

藤井:今の感じも自分のなかで新しい気分になっていいなと。黒スーツはだんだんお決まりみたいな感じになって、自分のなかでは飽きてきてたし。


-- もともと藤井くんが歌い始めたのも、サックスに飽きたことがきっかけだったわけだし。飽きたら次に行く、というのが、重要な転機を生んでる気がするので、衣替えも良い方向に転ぶことを願ってます。それと今日は、藤井洋平に音楽作家的な気持ちがすごくあるということが確認できて、頼もしいなと思いました。

藤井:そこを考えないと生き延びていけないと思ってますし。

金野:作家デビューもしますよ。ぱいぱいでか美で(笑)


-- マジですか!(笑)。そこですか?(笑)。その情報、もう出していいんですか?

金野:構わない構わない。まだ藤井くんには「曲を書いてほしい」という話をしただけで、まだ具体的な発注はしてないけど。

藤井:ぱいぱいでか美が何者なのか、まだ俺がわかってない(笑)。いや、まあ、書きますよ。すげえいい曲を書いてしまいそうで、こわいです(笑)


-- 人に曲を書くのは、いいモチベーションになるでしょうし。

藤井:すげえ楽しいと思います。今の状態だと、歌い手が自分だというところからなかなか逃げられないし。そこをまた別のところから見られるのはいいんじゃないかな。それに、音楽だったら、どんなかたちにせよ真剣にやらざるをえないというのが自分にはあるんですよ。どんな曲だろうが、誰のための曲だろうが。


-- それにしても、『Banana Games』は本当にすばらしいアルバムだと思うんです。世代を越えたところで男心や女心をじかに触ってくる感じとか、意気地無さとか鬱屈とか表にできない感情からどろっとはみだして来たのにキラキラしてるツユみたいな感覚のあるこういう傑作には、なかなか出会えない。宣材のキャッチコピー(「ネオ・ソウル・オブ・桑田圭祐のニュー!登場」)で桑田圭祐が引き合いに出されているのも「やる気だな」と思いました。

金野:桑田? 「桑田って言ってくれ」って藤井くんが言ったんだよね。

藤井:まあまあまあまあ(笑)

金野:僕は最初、藤井くんの歌い回しに少し抵抗があったんですよ。でも、ソウルとか、良いロックとかって、本当にくだらないことを歌っていても、歌詞の言葉を超えて良いと思える部分がある。藤井くんの「ママのおっぱいちゅーちゅーすって、パパのすねをかじっていたい」とかも、絶対にそういうものでしょ。だから、この歌い方でやっぱりよかったなあと今では思ってる。


-- あれがたまんないんですよ。意味のないもの、くだらないものすらも、ざわざわとするリアルな感覚に変える。こういう色気を誘発してくる音楽には、しばらく出会えてなかった。藤井洋平の音楽はすばらしいなと思います。

藤井:いや、本当に、色っぽい音楽をやりたいなと思います。


(2013.11.4 新宿 取材・文 松永良平)


藤井洋平 ニューアルバム!

藤井洋平 『Banana Games』 11月20日発売

噂がうわさを呼ぶ新世代アーバンソウル。
performed by 藤井洋平 & The VERY Sensitive Citizens of TOKYO
藤井洋平:vocal, electric guitar, chorus, keyboards, SYNTHSIZER
The VERY Sensitive Citizens of TOKYO are
佐藤和生:electric guitar
厚海義朗:electric bass
光永渉:drums, percussion
additional performance
荒内佑:keyboards(#4, #5, #7, #8, #9)

mixed by Illicit Tuboi
recorded by 馬場友美
mastered by 中村宗一郎
作詞、作曲、編曲:藤井洋平





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ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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Banana Games

CD

Banana Games

藤井洋平

価格(税込) : ¥2,750
会員価格(税込) : ¥2,530
まとめ買い価格(税込) : ¥2,337

発売日:2013年11月20日
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