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【連載】クラムボンmito×MMMatsumoto 『MMM Radio Psychedelic』(33) MMM Radio Psychedelicへ戻る

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ROCK NEXT STANDARD 日本のシンガーソングライター特集ストア

2013年10月11日 (金)



『MMM Radio Psychedelic』×「3.10MMM」× HMV

音楽雑誌「MARQUEE」で好評連載中のクラムボン・mitoさんと MARQUEE編集長・MMMatsumotoさんによる「3.10MMM」が、 WebDice上でネットラジオとして配信!
その名も『MMM Radio Psychedelic』。今回は第33弾です。
2人による音楽談義がギュッと詰め込まれた、他では聴けない超レアな番組。 HMV ONLINEでは「3.10MMM」と『MMM Radio Psychedelic』で紹介したアイテムを合わせてご紹介!
必聴必読です!



mito from clammbon

mito クラムボンのベーシスト。いくつかのソロプロジェクトや多方面のアーティストのプロデュース活動も活発に行うオールラウンド・プレーヤー。
  clammbon オフィシャルサイト

MMMatsumoto from「MARQUEE」

MMMatsumoto ポップカルチャーとマニアックな視点で独自な音楽を紹介する音楽雑誌「MARQUEE」の編集長。

  MARQUEE オフィシャルサイト




どもです、ミトです!!お待たせいたしました『MMM Radio Psychedelic』vol.33の配信開始です!
今回はちょっと変わった内容をご紹介、題して『いつもいつもCDありがとう!ちゃんと聴いてます!(遅いけど)』です!!

ありがたい事に、色々な場所で私新しいアーティストさんや、僕の知らない方の音源をいただくことが多くなってきました。とっても嬉しいですし早く聴きたいのだけれども、なかなか聴くタイミングや時間もなく、挙げ句しっかりと感想も言えなかったりする始末…ならばもうこのラジオ使ってMMMatsumotoさんと一緒に聴いてしまおうではないか!!という、なんとも公私混同甚だしい企画です!

選出は本当に無作為、とりあえず今回はその中の4枚をピックアップしてみました。さあ、どんな音源が聴ける かな?みなさんもぜひチェックしてみてください。

それでは、いってみましょうか!!



【MMMRadio Psychedelic 2013 Vol.33】
音楽雑誌「MARQUEE」とMMMRadio Psychedelicで紹介したPlay Listをご紹介

1st set  DJみそしるとMCごはん 『Mother's Food』


今回はコメント形式で。実はラジオでも言っていますが、僕の周りで「これ面白い!」っていう方々が多く、実は家でこの音源かけたのは僕が最初ではなく、なんとウチの子供とカミサンという。キッチュなトラックにこれまたキッチュなラップ、ざっくりしたサンプラーのテクスチャー、そしてジャケットのアートワーク、全てにおいて“脱力感”たっぷりなセンス。なんかライヴに行くと来場者に食事を提供してくれるというのにかなりツボりました。ライヴするのに保健所の申請とかするのかな?とか余計なコト考えたり。あ、あと一人のユニットだったんだね!笑
解説 by mito



MMMatsumoto 「嶺川貴子さんにそっくりなんですよ。喋る感じとか考え方とか、やってる音楽も。これは渋谷系以外の何物でもないって」
mito 「そうそうそう、今ここまで純度100%で渋谷系っぽいのは・・・」
MMMatsumoto 「ないよね。オレはこういうのが話題になるのはすごく嬉しい」
mito 「どこでひっかかるのかっていう “?” をいっぱい持たせてるっていうのが、この面白さなんじゃないのかなって。で、全部聴いた時に思ったのが“(自分に)プロデュースしてくれって言われたらどうやろう?”っていう」
MMMatsumoto 「あー、こういうのやってみるとイイんじゃない?」

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2nd set  MOROHA 『MOROHA II』


いやー、久々にぐっと来ました!“1MC+1アコギ”っていう発想が素晴らしい。この編成ならばそれこそいままであまりHIPHOPのライブ会場とかでできなかったところ、カフェやアコースティックな会場でも、しっかりとそのスタンスを主張することができる。HIPHOPに無くてはならないキックとベースが無いながら、よくぞここまで熱く、そのオリジナリティを獲得したなあというのが正直な感想です。一度ライヴ観に行って見たい!!
解説 by mito



mito 「言葉の重さとかロジックは違えど、なんか THA BLUE HERBとかと近いモノもあるし、それでいてHipHop直系かっていうとトラックにキックもベースもないし。曽我部(恵一)君のRose Recordsからリリースされるんですが、曽我部君が“すごい!”って言うのよく分かるんですよね」
MMMatsumoto 「分かる気がする。もともと曽我部君のところって、このMOROHAに限らずこういうの2〜3グループ出してて、すごくイイんだよね」
mito 「ね。MOROHAの何が好きかって、若い子の中二的発想と、今僕らがそこに対して青臭さを感じている部分のちょうどど真ん中ぐらいのところに居る感じがして」

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3rd set  白波多カミン 『ランドセルカバーのゆくえ』


出会いが“アニメトロ”という関西一のアニソンDJイベント、しかも彼女は“初音階段”で初音ミクのコスをして、ただ真ん中で口パク、途中のノイズ部分で生声で絶叫というもう恐らくここまでインパクトの強い出会いは無いだろうという彼女。いただいたCDは、、、なんとビックリするくらい良い声、しかもバンド。なんか本当に面白い人たちはたくさん世の中にいるんだなあ、というのを痛感しました。はい。
解説 by mito



MMMatsumoto 「イイ声してますね」
mito 「ね。なんか、彼女をミクにさせたいと思ったJOJO広重さんの気持ちが分かる。と同時にスゴイと思ったのは、ここまで歌唱力の高いのにもかかわらず歌わせないっていう(笑)」
MMMatsumoto 「それがJOJOさんですから(笑)」
mito 「やっぱ天才だなと思って(笑)。カミンさんをピックアップしつつ、初音階段スゲェってことも言いたくて。BiS階段とかもやってて、今やっと若い子たちが非常階段を聴けるようになったというか。いろんな環境とかも含めて。普通の音楽があまりにも普通すぎてつまらなくなってる中、過激にストイックにやってる人たちが認められていくのって“当然”みたいな」
MMMatsumoto 「非常階段の“非常”っていうところの主旨を貫いたんだと思うんですよ。何が“非常”なのかっていう」

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4th set  長谷川健一 『423』


僕らの使う小淵沢のスタジオにてジム・オルークがレコーディング、ミックスを担当しているアーティストさんのアルバムです。独特の唄に石橋英子ちゃんや山本達久くんの演奏、そしてジムの独創性溢れるレコーディングはまさに唯一無二ですね。同じ小淵沢のスタジオを使ってるのに、ここまで音像が違うのかと正直ビックリしました。なんか最近よく小淵沢のスタジオに来ているみたいなので、ちょっとジムにどうやって録ったか聞いてみたいです!
解説 by mito



mito 「すごくイイんですけど、まず何を思ったかっていうと、やっぱジム(・オルーク)って上手いなぁって。プロデュースとかレコーディングのMixとか。(クラムボンと同じ)小淵沢のスタジオで録ってるんですよ。部屋の鳴らし方っていうかマイクでの拾い方とかが、長谷川君の声とぴったり合ってるっていうのが、ジェラシーだわとか思いながら(笑)ちょっと不思議だなぁと。チキショー上手ぇなって(笑)」
MMMatsumoto 「(笑)。でも言われてみると(クラムボンとは)全然違うね」
mito 「そうでしょ?小淵沢のスタジオでやってる人の音源聴くんですけど、ジムだけはやっぱ独特ですよね」

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5th set  吉澤嘉代子 『魔女図鑑』


最近カルチャー寄りの女子ミュージシャンが増えている。文系女子の逆襲? たとえば、DJみそしるとMCごはん、Charisma.com、bomi、水曜日のカンパネラ、YeYe、タルトタタンなどなど。アイドル寄りだとTAKENOKO▲とか。源流は相対性理論、やくしまるえつこかと思われる。ふわっとちょっと説明つかない不可思議さを含めて音や歌詞にする人達だ。吉澤嘉代子もその一人。吉澤さんの場合は、メロディ指向で、しっかりと歌と曲が中心にある。けれど、昔は魔女になる研究もしていた人だ。童話や図鑑の世界と繋がっているというか、相当イマジネーションは豊か。なので、空想音楽家と呼びたい。シンガーソングライターではなく。それは“未成年の主張”“らりるれりん”といった曲タイトル一つでも伝わるはず。ユーモラスで刺もあって、内向的だけれど人懐っこいキャッキャした明るさは多分にアイドル的でもあり、ステージだとこれが観客を巻き込んだり、と一言では説明しづらい。けれど、曇りが無いのだ。複雑なのにポップ。“抜け”がある。音楽的にはGS風味あり80's歌謡曲路線ありバラードあり様々。甘く色つやもある歌声もポイント高いかと。もちろん作詞作曲は本人。小誌MARQUEEでも連載中の彼女ですが、とにかく文章もムチャクチャ面白いので絶対読んでみて。
解説 by MMMatsumoto



MMMatsumoto 「結構引きこもりっぽいところがあった人で、シンガーソングライターというよりかは空想家なんだよね。頭の中に小説が渦巻いてる感じの人で、それを音楽を使ってアウトプットしてる」
mito 「今聴いて思ったのは、メロディーがしっかりしてる」
MMMatsumoto 「昔の歌謡曲のメロの強さみたいな感じもあるよね」
mito 「うんうん。例えば今の若い子の曲で思うのは“メロディーの強さがない”場合の方が多い。歌詞で畳み掛けられちゃう。そうなってくると、歌モノとHipHopのぐちゃぐちゃになった状態というか、要するにライミングなんですよね。それだけだと面白くなくて、私的には。“メロディーから逃げない”っていうのは私にとっては重要で」

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6th set  みみめめMIMI 『センチメンタルラブ』


シンガーソングライターのユカと、イラストレーターのちゃもーいが、ある日、大学の教室で意気投合。お互い夢を語り合う内にユニットへと発展。それが、みみめめMIMI。キャッチを“視聴覚ユニット”。みみ=聴覚=音楽=ユカ、めめ=視覚=絵=ちゃもーい、そして二人が自分達の分身として生み出したのがMIMI。ジャケットの女の子だ。文系女子積極派の“音も絵も全部繋がってる”表現が、こうして展開し始めた。曲を聴いてのとおり本格派。アニソン系とも言える。けれど、そこはシンガーソングライター気質の“私”がしっかりと息をしている。どこか熱量があるから。一方イラストは、萌えに行き過ぎず、むしろ淡く渋みも含む。その情緒は竹下夢二まで溯るかな、いや直接はクリィミーマミかも、それよりも今同時代の中村佑介とも通じる? という傾向。いずれにしても“少女の夢”といったイマジネイティヴなものだ。こうした音と絵の連動は、ニコ動経由の感性でもある。明らかにみみめめMIMIは、2010年代ならではの、ネットカルチャー以後の表現だ。萌えが知性で規律を与えられ、新しい“カワイイ”を感じさせる。そしてイラストはMVでアニメーションとなり、おそらく遠くない先にネット経由で海を渡っていく。でんぱ組.inc主演映画『白魔女学園』のオープニングテーマも、このみみめめMIMIが担当した。
解説 by MMMatsumoto



MMMatsumoto 「このイラストの世界観、色彩とかがすごい好きで。こうやってイラスト付きで聴くと、こういう曲ってイイなって思うんだよね。ジャンルはいわゆるアニソンなのかな?」
mito 「アニソンというよりは、アニソン的なところにいるシンガーソングライターかな? 私は作る労力とか考えてしまうんですよ、どんだけ大変かと。ジャケットをブックレットにしてDVD付きでアニメーション作って…とか。考えたらハンパないですね。プロジェクトとしてレスポンスがちゃんとあればいいんですけどね。老婆心の方がむくむくと出てしまうという(笑)」
MMMatsumoto 「(笑)。でもやっぱり夢があるよね、こういうのって」
mito 「ありますあります。その夢感を上手いこと補完出来るとイイなと思いますね」

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【今月のMARQUEE】

MARQUEE Vol.99  [2013年10月12日 発売]

最新号・表紙&第一特集はCAPSULE! 移籍後初の、そしてCAPSULEの今後を打ち出すとても重要なアルバム『CAPS LOCK』に先駆けての特集です。中田ヤスタカが今提案する“聴く音楽”とは何か、その真意を含め、今期CAPSULEの方向性について語ります。裏表紙&第二特集は名古屋のアイドル、チームしゃちほこ。先輩に当たるももクロ、エビ中に続き、今沸騰中なのがこのしゃちです。現場の熱量もハンパない。ガッツリ撮り下ろしと2人1組に分かれてのニューシングル&爆笑パーソナルインタビューで計12ページ特集。巻頭特集はPとしても不動のシンガーソングクリエイター米津玄師。これまでの歩みを追いながら新作そして彼の価値観に立ち入りました。巻末特集がCzecho No Republic 計6P。撮影もガッツリ&メジャーデビュー作についてインタビュー。紅一点タカハシマイさんは今号の髭・須藤氏の連載でも登場してます。そして今回のアイドル特集は、まずでんぱ組.inc。写真多数込みの東西野音レポに続き、作詞作曲者・前山田健一(ヒャダイン)氏が、問題作「W.W.D II」について真意・真相を唯一ガチガッツリで語ってくれた超絶貴重なロングインタビューを掲載。でんぱ関連では、主演映画『白魔女学園』のOP曲×ED曲繋がりで、でんぱ組.inc・夢眠ねむ×みみめめMIMI・ユカが対談! みみめめMIMI・ちゃもーい(イラストレーター)も、でんぱ×MIMIのオリジナルイラストを描き下ろしてくれました。続いてDorothy Little Happy。ニューシングル「ASIAN STONE」インタビューとモードな撮影、更には2013年夏の主要ライヴを写真とインタビューで振り返ります。そしてひめキュンフルーツ缶。撮影+アルバムインタビューに加え、今号から新連載がスタート! ちなみに、Cheeky Parade、BELLRING少女ハート(通称ベルハー)の新連載もスタートです!! 更に新人アイドルとして、つりビット、流星群少女、テレパシー、キャラメル☆リボン、lyrical schoolを取材掲載。新人カタログでは、たこやきレインボー、ゆるめるモ!、NA-NA、KAGAJO☆4S、聖ボナプロ学園、Especia、妄想キャリブレーションなど、マーキーが自信を持って紹介する7組を掲載。そして、ポップアイコン系ではAMOYAMO。バンドサイドではPeople In The Box、ドレスコーズ、シシド・カフカ、フジファブリック、黒木渚、小林太郎(掲載後リリースが11/6配信に変更になりました)、たんこぶちん、住所不定無職、青葉市子、水曜日のカンパネラを掲載です。

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クラムボン
カヴァーアルバム第2弾&ドキュメンタリー音楽映像作品!

クラムボン 『Lover Album 2』  [2013年05月22日 発売]

クラムボンとして実に3年ぶりとなるスタジオレコーディング・アルバム『LOVER ALBUM 2』、そしてドキュメンタリー音楽映像作品『えん。』が2タイトル同時リリース!『LOVER ALBUM 2』は、2006年に発売された珠玉のカヴァーアルバム『LOVER ALBUM』の第2弾。前回同様に洋邦問わず様々なジャンルの楽曲をカヴァー、彼らならではのアレンジで披露しています。


収録曲

  • 01. 呼び声 / 空気公団
  • 02. GOLDWRAP / e.s.t((Esbjorn Svensson Trio)
  • 03. NOTHING BRINGS ME DOWN / Emiliana Torrini
  • 04. U&I / 放課後ティータイム [平沢唯・秋山澪・田井中律・琴吹紬・中野梓]
  • 05. The Postman / The american analog set
  • 06. DESIRE -情熱- / 中森明菜
  • 07. 状態のハイウェイ / TOKYO No.1 SOUL SET
  • 08. Lady Madonna / The Beatles
  • 09. O Caroline / MATCHING MOLE
  • 10. ぎやまん / 七尾旅人
  • 11. 何も言わないで / カコとカツミ(オリジナル:ザ・ハプニングス・フォー)
  • 12. 雲のいびき / HUSKING BEE
  • 13. 幸せ願う彼方から / 泉かなた(島本須美)
  • 14. I'm Getting Ready / Michael Kiwanuka
  • 15. FOUR IN THE MORNING / LITTLE CREATURES


クラムボン 『えん。』

商品ページへ 昨年9月、クラムボンがよみうりランドオープンシアターEASTで2日間行ったライブ「YOMIURI again & again!!!」の映像を中心に、そこに至るまでの小淵沢合宿やリハーサル模様などを通して作り上げられた、ライブドキュメント。
(監督:太田好治)










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