PRETTY MAIDS インタビュー!
2012年12月27日 (木)
Ronnie Atkins(vo) , René Shades(b) , Morten Sandager(key)
ロニー・アトキンスからコメント!
久しぶりにここに帰ってくることが出来た。凄くいい時間を過ごしているよ。
この新しいアルバムとライヴDVD「It Comes Alive」、ぜひチェックしてくれ。
そして、2013年の3月には新しいアルバムをリリースすることを報告するよ。
タイトルは「Motherland」。これもHMV ONLINEでチェックしてくれ。
Rock On!Dude.
HMV ONLINE では彼らにインタビューを申し込んだものの、知識が全く無いクサレ担当者ではロニー&ケンに失礼との理由から、ロックバー激戦区である渋谷でメロディック・ロック中心のロックバーを経営しているメタル暦30年超(!)、ライブ暦30年超(!!)、彼らを初来日から見守っているプリメ生き字引、AKI 姉さん(ホント詳しい方です)にインタビュアーを担当して頂くことをお願いしました! AKI 姉さんは快く引き受けていただいた頂いたもののロニケンを目の前にドキドキで今回初のインタビュー挑戦となりましたが、プリメ生き字引ならではの興味深い内容のインタビューをして頂きました! PRETTY MAIDS ファン必見です!
- ―― 先ずはお帰りなさいと言わせて下さい!昨日の大阪公演は如何でしたか?
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Ronnie Atkins(以下R): ありがとう!日本に帰って来れた事自体が嬉しいけど、昨日の大阪のオーディエンスも素晴らしかった。
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Ken Hammer(以下 K): 本当に素晴らしかった。単に運が良かったのか、自分たちの腕が良いのか何故かは分からないんだけど、とにかく昨日の大阪はお客さんの反応が素晴らしかった。東京はこれからだね。
- ―― 今回は約11年振りの来日になりますが、今の心境をお聞かせ下さい。
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R : 戻って来れて嬉しいよ。忘れられてなければファンの皆は待ってくれていたと思う。実を言うとこの10年は活発に活動をしていなくてね。前作 『Wake Up to the Real World』 を2006年に出したんだけど、いろいろ事情があってツアーも余りしなくてやったのは単発のライヴくらいだったんだ。別に解散していた訳ではないんだけど、本格的に活動を再開したのは今作 『Pandemonium』 からだった。
- ―― それで10年以上かかってしまったんですね?
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R : そう。どうして前作『Planet Panic』の時に日本に来れなかったかよく分からないのだけど、こんなに時間が掛かってしまったよ。
- ―― 先日 CD+DVD のライヴアルバム 『It Comes Alive』 がリリースされましたね。これまで映像作品はリリースされていませんでしたが、発売に至った理由は?
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R : こんな見てくれだからね(笑)!それはさておき、ファンのみんなからはずっと前から発売を熱望されていたんだ。それで 『Pandemonium』 の評判が良かったので、その時に色々なところでライヴを撮っていたんだけど、凄くバンドの状態も良かったし、出してくれと言われ続けてきたので良いタイミングだと思って出す事にしたんだ。
- ―― 『It Comes Alive』 の DVD で昨年のライヴ・パフォーマンスを拝見しました。まるで80〜90年代のような非常にアグレッシヴなステージと感じました。ステージングで意識している事などはありますか?例えば若干若い他の3人に負けたくないとか!?
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R : 吸血鬼にみたいに新しい血が必要なんだよ!(笑)今のラインナップは本当に素晴らしくて、バンドがカムバックする事が出来たのも今のメンバーによるところが凄く大きい。アランは凄くいいドラマーだし、今はバンドに良いケミストリーが働いているので、さっきも言ったけどライヴ作品をリリースするにはいいタイミングだと思ったんだ。元々 PRETTY MAIDS ってライヴバンドじゃないか。今回の DVD は現在の2012年の PRETTY MAIDS を良く捉えていると思う。
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K : 流石に動きはちょっと鈍って気がするんだけどな(笑)。
- ―― モチベーションを保つためにしている事とかは?
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K : 酒だ(笑)!冗談はさておき、やはり色々な音楽を聴く事かな。確かに HR/HM も大好きだけど、Keith Urban というアーティストや Brad Paisley とか、俺はいい音楽なら何でも好きなんだけど、この前ドイツでインタビューを受けた時にカントリーも聴いていると言ったら、『何でヘヴィなバンドではなく、そんなものを聴いているんですか?』と不思議に思われたんだ。でもそれは逆におかしくて自分のプレイしている音楽がヘヴィ・メタルだからといって毎日ヘヴィな音楽ばかり聴けないし、インスピレーションというのは色々なところから得られるので様々なタイプの音楽を聴いているよ。
- ―― 例えば今後、過去作品のプロモビデオ集などは出すお考えはありますか?
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R : 実は次の展開を既に考えているんだ。若干新曲が必要だと思うんだけど、例えば新曲と一緒にこれまで撮り貯めてきたバックステージの映像とか、レコーディング風景等を合わせて DVD にしようかという話も出ている。具体的な内容はまだ何も決まっていないんだけどね。先ず僕たちが次にリリースする作品は既にレコーディングが終わっている最新アルバムで、DVD をリリースするとしたらその次くらいになると思う
- ―― 近年、ヨーロッパを中心にメロディック・メタル人気が盛り返してますが、このジャンルの先駆者としてシーンの状況をどう思われますか?
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R : 素晴らしい事だと思う。メロディック・メタルは昔からあって別に廃れていた訳じゃない。他のジャンルの音楽もそうだと思うんだけど、浮き沈みや流行り廃りというものがあるものだけど、ここ2〜3年 『Pandemonium』 に伴うツアーをやっていて、若い世代がライヴに来ているという事を凄く感じるんだ。勿論昔からのファンも来てくれるんだけど、やっぱり若い世代を取り込むというのは凄く大事でそれが果たされているのは良い事だと思う。
- ―― デビュー・ミニアルバムの発表から来年で30年になりますが、その事についてどう思われますか?またデビュー当時に30年後の自分たちの姿を想像できましたか?
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R : 多分そんな事は思ってなかったよ。このバンドを始めた時は17歳でね。17歳の若者にとっては30歳になったらおじいさんというくらいの感覚だったから、30年もプレイし続けるなんて到底思っていなかった。だけど10歳の時に音楽活動を始めて、その時はまだ子供だった訳だけど、これは一生やっていきたいという気持ちはあった。でもまさかこんなに続けられているとは信じられないし、この30年はあっという間に過ぎた気がする。
- ―― 差し支えなければ過去の話を聞かせて下さい。メンバー個々のプレイが必ず聴かせ所として用意されたメタリックな名曲が数々ある中で、『Please Don't Leave Me』 のカバーが大ヒットしてしまったことについて当時はどう思われてましたか?
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R : あの曲は 『Sin-Decade』 に収録していた訳だけど、実はあのアルバムはヘヴィなアルバムにしたかったんだ。たまたまケンがあの曲のシングルを持っていたので、最初は軽いノリで遊びみたいな感じでやったんだ。本当はアルバムに入れるつもりは無かったんだけど、レコード会社に聴かせたら『収録しないなんてふざけるな!』と言われて収録したら大ヒットしたんだ。そういう経緯もあってこれまでライヴで物凄く沢山プレイしてきたんで、正直もうプレイするのは嫌かなという気もするんだけど(笑)!でもいい曲なので今でも自分たちのレパートリーになっている。あの曲がヒットした時の時代背景が面白くて、当時はグランジが凄く流行っていたんだけど、あの曲が流行って良い曲はいつまでも良い曲として愛されるという証明になったと思う。でも、あの時はまさかあの曲があれほどヒットするとは思っていなかったよ。
- ―― ケン、あなたは80年代当時クレイマー・ギターを使われていたイメージが強いのですが、現在はどんなメーカーのギターを使われてますか?
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K : クレイマー社が無くなったんで今は ESP だ。エクリプスモデルが好きなんでそれを使っている。これは貰っているのではちゃんと買って使っているんだよ。よくギタリストはメーカーからギターを貰っていると言われているけど、俺はちゃんと買って使っているよ。貰っているから弾いているのではなくて、好きだから弾いているのを知ってほしいな。
- ―― 80年代作品ではピッキング・ハーモニクスとトリッキーなプレイの印象が凄くありました。最近の作品でも十分ヘヴィな印象があるのですが、どんなプレイスタイルをされていますか?
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K : 俺そんな事やってたっけ?わからないよ(笑)。プレイ名称は全く知らなくて、感じるままに弾いているだけで自分はただギターを弾いているだけだと思っている。昔は『コード知ってますか?』、『ああ!』くらいで話が終わっていたのに、時が経つと共にそういう難しい事を聞かれるようになって、でも聞かれても全然分からないから上手く弾く秘訣とか聞かれても全然答えられないんだ(笑)。
- ―― 最近のプレイスタイルはどうでしょう?
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K : 音をデカく!来年は更にデカく(笑)!!何故かというと来年は耳が遠くなっているだろうからな(爆笑)!でも、デカい音は MOTORHEAD とかがいるし、俺の専売特許ではないけどね。
- ―― 来年発売予定でニュー・アルバムを製作中だそうですね。どんな方向性の作品になりそうでしょうか?
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R : 来年の3月発売予定だ。レコーディングは終わっているんだけど、ミキシングがこれからなのでまだはっきりとした方向性は言えないけど、典型的な PRETTY MAIDS のサウンドでファストな曲がありバラードもあってバラエティに富んだ内容になると思う。タイトルは決まっていて 『Motherland』 。プロデューサーは前作 『Pandemonium』 と同じヤコブ・ハンセンだ。成功した 『Pandemonium』 の次の作品という事で作るは難しいかなと思ったんだけど、『Future World』 の時はヒットした作品の後だっただけに 『Future World』 みたいな作品をと考えがちだったんだけど、今回はそういった前にやった事を考えずに自然に湧いてきたものをただ作ったという感じだ。
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K: まだ完成していないので何とも言えないけど、かなり良い感じの手応えを感じているし、前作 『Pandemonium』 の延長線上にある作品なる。勿論同じアルバムにはならないけど、サウンドは同じ路線にはなると思う。ただ俺自身も完成したものを聴いてないので説明するのは難しい。まだ若干変更の余地があるんで100%とは言えないけど、大体そんな感じかな。
- ―― 新作の発売に合わせて再び来日してくれますか?また10年後という事は無いですよね??
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R : (笑)勿論バンドとしては当然来年だろうがいつでも戻ってきたいんだけど、それはバンドの決める事ではなくてプロモーターが決める事だからね。この10年戻って来れなかったのは、来たくなかった訳ではなくて色んな要因があるけど、バンドとしては是非次のアルバムでまた戻ってきたいと思っているよ。
- ―― 昨年日本を襲った大惨事についてどう思われましたか?被災地にはあなた方のファンも多くいると思うのですが。
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R : あの地震が起こった時にリアルタイムで TV のニュースを見ていたんだ。被災地のひとつ、仙台には以前プロモーションで訪れた事があって街並みも知っていたのでとてもショックを受けた。地震だけではなく原発の問題もあったし、本当に酷い事であれほどまでになってしまうと言葉を失い自然の力の脅威を感じた。TV でニュースを見た時に日本は俺にとって第2の故郷だなって思った。90年代から何度も来ている親しみのある国だったんで凄く悲しく感じたよ。
-
K: 本当に悲しい事だと思う。何度も自然の驚異を目の当たりにしてきたのにそれでもあの惨状には驚かされた。先日も NY でハリケーンの被害もあったじゃないか。ああいう自然の力に対して我々人間は何も出来ないんだって思った。人間はこれまで凄いものを発明してきたけど、それに比べて自然の力は凄くで恐ろしいもだと思ったよ。
- ―― 被災地のファン、あなた達を支持してきた日本のファンへのメッセージを頂けますか?
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R : 仙台へは以前プロモーションでは行ったことがあるけどライヴで一度も行った事が無いのでいつか仙台や被災地のファンの前でライヴが出来る日が来たらいいなと思っているよ。
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K: ファンの前でライヴをやって皆を元気付けてあげたいよ。
- ―― 本日はありがとうございました。
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