HMVインタビュー： FOOG

-- 3枚目のアルバム「Can」のリリースおめでとうございます。 伝説的とも言えるFOOGの３枚目のアルバム「CAN」のリリースにまつわるエピソードをお聞かせ下さい。

制作は2009年くらいから始めました。直感的な、一筆書きのようなスケッチを作っては、面白いものができると発展させていく、というような感じで作っていきました。しかし、発展/構築の過程で、どんどん想定内のものにまとまっていってしまい、興味を失ってボツになる、という様な事を繰り返しているうちに時間が経ってしまいました。


-- コンセプト、哲学等をお聞かせください。

今作に関しては、「直感的な音楽」を強く意識しています。


-- 音楽の系譜の中で、FOOG「CAN」はどの様な位置づけにあると考えますか。

将来的に、リスナーに決めてもらえると幸いです。


-- 「CAN」は贅沢かつ、真のエグゼクティヴサウンドが楽しめます。こだわった点はどの様な所でしょうか。

贅沢ともエグゼクティヴとも思いませんが、「野性」を論理的に表現できたらいいという意識で制作しています。


-- Yukihiro Fukutomiの歴史にとって、FOOGはどの様な位置づけでしょうか。

原点回帰。


-- 教養的な視点から、音楽に対して、どの様な、Intelligenceを施しましたか。

なるべく理屈っぽくならないように…矛盾していますかね…


-- クリエイティヴィティー、クオリティーについて、意識している点はどの様な所でしょうか。

なるべく「良い音」にしようと思っているだけなのですが、「良い音」って何なんだ、と考え始めると眠れなくなってしまうので、なるべく「無心」で制作するよう心掛けています。


-- 芸術性の核には、何かございますか。

美は乱調にあり（©大杉栄or瀬戸内寂聴orフランシス・ベーコン）…とか？


-- 新しい21世紀の音楽として、Fountain Musicの革新的な音楽産業へのリーダーとしての挑戦に対して、FOOG氏は、音楽的にどの様な影響力を与えていますか。

より良い音楽をより多くの人に、と常日頃から思っていますが、「良い音楽」って何なんだ、とか考え始めると何も作れなくなってしまうので、単に自分が思う「質的向上」をレーベルと共に成せれば、互いにより良い影響を与え合えるのではないでしょうか。


-- 今回のアートワークのデザインは、Tomato、元UnderworldののJohn Warwicker氏のジャケットアートワークです。どの様な思いを込めていらっしゃいますか。

古くからのTomatoファンなので、とても嬉しく思っています。


-- スタイリッシュかつアーティスティックな「CAN」をお聞きに皆様に、メッセージをお願い申し上げます。

ただあるがままに聴いていただければ、それだけで本望です。ぜひ聴いてみて下さい！