10-FEETのあの日、あの時 6 『10-FEETのあの日、あの時』へ戻る

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2012年11月22日 (木)


10-FEETのあの日、あの時 第6回:『springman』と、その後の活動を再検証!
文●有島博志(GrindHouse)

 今回もヘッダーの写真を前々回、前回とは違うものにしてみた。初のフル・アルバム『springman』(2002年)発売時のプロモーション用アーティスト写真だ。今現在のバンド写真を見ても思う、彼ら3人にはバンドなる集合体においての“統一感”というものがまるでない、と。もちろん、いい意味でだ。そういうところは前々からなんだ、と悟らされる写真が、上記のだ。TAKUMA(vo,g,key,blues harp)はなんか思わせぶりな表情だし、その左のNAOKI(b,vo)は佇み系にいっちゃっているし、KOUICHI(ds,background vocals)の表情はなにやら険しい…。

前回連載の最後に書いたとおり、今回は『springman』の話の続編から。TAKUMAがこう振り返る。

10-FEET『Springman』「レコーディングですんごいツラい思いして。なかなか思うように全員できなくて。だけど担当の(レコーディング・)エンジニアの人に怒られつつも、助けてももらいながら『springman』ができ上がって。で、完成からちょっとしてからそれ聴いたときってやっぱ“うわ、すごいのできた!”ってなったんですね。ちょっと離れて客観的に見ても、聴いても勢いがあったから。その音源をもう早速コピーしまくり、MD(ミニ・ディスク)の外側のケースにジャケのコピーを小さくして張って、いっぱい作って、地元の連れとかにも持ってって。そのときはその音源がネットに流出するなんてことがなかったからもうコピー作りまくって渡し狂ってましたね(笑)。近しい友達にも渡してましたから。とにかく音源に対する人の意見が聞きたくて。“どうどう?”とか言いつつ(笑)。わりとそのときライヴでやってた楽曲も何曲か入っていたからみんな喜んでくれて。それが発売されたわけだから、マキシ・シングルを初めて出したときと同じように、また何枚も集めては“きたで!これアルバムやで!”みたいなこと言って(笑)。その後もずっーととってましたね、同じCDを何枚も」

連載前回に書いたとおり、『springman』には10-FEETの代表曲中の代表曲と言っても過言ではない「CHERRY BLOSSOM」の英語詞ヴァージョンが14曲目にシークレット・トラックとして収められている。なにしろシークレット・トラックなわけだから、その楽曲の存在はCDのどこにもクレジットされていない。その英語詞ヴァージョンの話を切り出すや、3人の間でこういう話が繰り広げられた。

――なぜ「CHERRY BLOSSOM」は日本語詞によるオリジナル・ヴァージョンと英語詞ヴァージョンの2ヴァージョンを入れたの? まぁ英語詞ヴァージョンは“隠しトラック”だけど。

KOUICHI「英語でもできんねんぞ!ってな(笑)。…やけど、あれなんでなんやろ?オマケ感覚かなんか?」
NAOKI「その前に確かなんかのコンピ(コンピレーション・アルバム)に入れたよな、英語詞ヴァージョンを。なんかのコンピに…」
KOUICHI「あぁ、入ってた入ってた!それで英語詞ヴァージョンやったんやな」
――で、コンピだけじゃなくって、『springman』にもとりあえず入れちゃえ、みたいな?(笑)
KOUICHI「そういう感じやった気がする…ライヴで何回かやったことあるっけ、この英語詞ヴァージョン?」
NAOKI「そのコンピの発売記念イベントみたいなんがあって…」
KOUICHI「そのときの1回だけ…イヤ、もう1回ぐらいライヴでやった?」
TAKUMA「やったとしてもせいぜい1、2回やったなぁ」

 想像に難くないと思うけど、『springman』発売後にやるライヴの本数は激増したそうだ。TAKUMAが先陣を切った。

クリックで拡大 TAKUMA「ガッツリ増えましたね、ライヴの本数」
NAOKI「ちゃんとしたツアーを廻ったのも、このときが初めて」
TAKUMA「きてくれるお客さんの増え方もちょっと変わりました」
NAOKI「ツアー・ファイナルは東京O-WESTやっけ?」
KOUICHI「O-WESTでやったな。しかもソールドしたんや、たぶん」
NAOKI「対バン形式だったけど、ソールドしたな」
TAKUMA「そんなこともあって、フル・アルバムを出した感覚ってなかなかセンセーショナルでした(笑)」

――だけど東京に出てきたときはライヴの動員がなかなか上がらずで凹んでた、って言ってたじゃない(連載第4回参照)。それが1年強ほどの短期間でバンドを取り巻く環境がけっこう変わったんだね? まさに最初の頃とは雲泥の差で。

KOUICHI「まさかですよね(笑)」
TAKUMA「そのまさか、です(笑)」
NAOKI「東京に出てきた初めの頃なんて、お客さんの数は多くても20人とかでしたもん」
TAKUMA「それが『springman』のツアーのときは、地方で20〜30人も入ったんで驚きましたね。わざわざCDを買い、情報の乏しいボクたちのライヴにきてくれたっていうのも驚いたなぁ」

 彼らが超初期の楽曲を今もなおライヴで時折披露するということは、連載第4回に書いた。この取材を実施した10月24日の前日の横浜BLITZ公演で、『springman』のド頭を駆る「EVERY」をやった。

KOUICHI「『springman』の楽曲は今もけっこうやってます」
NAOKI「“LOODY”もこないだやりましたし…“AND HUG”もちょこちょこやってます」

 改めて言うまでもなく、10-FEETは活動歴15年をゆうに超え、その間に7枚ものオリジナル・フル・アルバムを残してきた、しっかりとしたキャリアを持つロック・バントだ。当然持ち楽曲は多い。それゆえライヴ時のセットリストを組む際、ライヴ実施時期に近い作品群から選曲していく、というのが自然、普通だ。少なくとも洋楽ロック・バンドはそうだ。超初期楽曲に今もなおこだわる理由ってなんなんだろう。

KOUICHI「セットリストに幅を持たせたいっていうか。だから、あえて昔の楽曲も入れたりしているんですね」
NAOKI「お客さんにサプライズ感あるでしょうし」
KOUICHI「あ、こんな昔の楽曲やったんや、って」
TAKUMA「『TWISTER』(2006年)を出したぐらいんときに、たまにMasa(マネージャー氏)がボクたちがセットリストを組んでいるときに“あれ、今回は『4REST』から1曲もないね”とか“『springman』からも1曲もないんじゃない?”とか言ってきたんで。“全アルバムから1曲ずつはあったら嬉しいね。どれか1枚しかアルバムを持ってへん人もいるだろうし…”なんて言われて選ぶときがけっこうあったんで、昔の楽曲もちょくちょくセットリストに入れるっていうことが、自分らのなかに根づいてるのかもしれないですね」

クリックで拡大 『springman』を発売し、初の本格的な全国ツアーにも出、ファイナルの東京O-WEST公演もソールド・アウトにするなど、インディーズ・シーンにおいてクインッと頭角を現した10-FEET――。その彼らに立て続けに、さらなるステップ・アップの機会が訪れる。3枚目の4曲入りマキシ・シングル『RIVER』が2002年10月にMusic Web Recordsより発売されるや否や、オリコンのシングル・チャートに初登場30位で飛び込んだのだ。次回は、そのさらなるステップ・アップについて書くことにしよう。

なお、今回のNAOKIの写真で、メンバー直々に提供してくれた幼少の頃の懐かしい写真は最後となる。TAKUMA、NAOKI、KOUICHI、貴重な写真をありがとう!


10-FEET関連タイトル

VA / 『ROCK STUDY』(2012年)
ここまでの連載のメンバーのコメントからもわかるとおり、3人はかなり洋楽ロックから音楽的影響を受けている。それがなければ今現在の10-FEETは存在しないと言っても過言ではないほどで、今なお洋楽ロックより刺激を受け続けている。そういうバンドの音楽的ルーツなどをものすごくわかりやすく教えてくれるコンピが発売される。それが今作で、自身初となる監修盤だ。SUM 41、RISE AGAINST、MR.BIG、WEEZER、FINCH、ASIAN DUB FOUNDATIONとパンク・ロックからラウド・ロック、はたまたエレクトロ・ミュージックと幅広く3人それぞれが選曲している。21組21曲入り。写真入豪華インタヴュー44P・歌詞・対訳・解説というヴォリュームながら税込1,980円というのは、めちゃくちゃ買い得だ。
文・有島博志(GrindHouse)

10-FEET 最新作ニュース

■■■ 有島博志プロフィール ■■■

 80年代中盤よりフリーランスのロックジャーナリストとして活動。積極的な海外での取材や体験をもとにメタル、グランジ/オルタナティヴ・ロック、メロディック・パンク・ロックなどをいち早く日本に紹介した、いわゆるモダン/ラウドロック・シーンの立役者のひとり。
 2000年にGrindHouseを立ち上げ、ロック誌GrindHouse magazineを筆頭にラジオ、USEN、TVとさまざまなメディアを用い、今もっとも熱い音楽を発信し続けている。
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