THE OFFSPRINGのあの日、あの時 14 『THE OFFSPRINGのあの日、あの時』へ戻る

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2012年11月16日 (金)


7枚目『SPLINTER』からキャリア初のベスト盤『GREATEST HITS』発売へ!
文●有島博志(GrindHouse)

 通算7枚目の新作『SPLINTER』を2003年12月に発売したTHE OFFSPRING。決して欧米に限ったことじゃなく、ここ日本でもそうなのだけど、音楽業界的には昔から12月、つまり年末にCDのリリースをなるべく回避するという傾向がある。その理由は実にシンプルで、「年末商戦期は多くの人たちが音楽やCDじゃなく、ほかの対象物にお金を使うから」だ。年末に新人や中堅どころのアーティストのCD発売がグッと減り、逆に大物女性 & 男性シンガーのヒット楽曲盛りだくさんのベスト盤や、超有名ポップス・グループの企画盤の発売が増えるのはそのためだ。そうした、ある意味難しい時期に、あえて新作発売を堂々とぶつけてくるというのは、THE OFFSPRINGがもはやそういった“季節特有の傾向”にすら動じないくらいの“モンスター・バンド”であり、強烈なる存在感を放って止まないことのなによりの証拠だ。こうした普段目のいき届かないところからもTHE OFFSPRINGのすごさが伝わってくる。

 収録曲「Long Way Home」の歌詞に綴られた言葉のひとつをタイトルとして冠した『SPLINTER』発売後、THE OFFSPRINGは再度ワールド・ツアーに出た。その一環として2004年7月に再来日し、東京公演では今もなお“檜舞台”との名残りがある日本武道館のステージに立った。洋楽アーティストが武道館のステージに立つと、今もよく「これぞ超一流の証」と言われる。3枚目『SMASH』('94年)発売による日本正式デビューからジャスト10年、その作品から5枚目にしての今作で彼らも見事、“洋楽アーティストとして超一流の存在”として認知されたわけだ。今現在も彼らが日本で根強い人気を誇る裏には、8年前のこうした“時代の節目”があり、それがひとつの“布石”となっていることは言うまでもない。

 そうした経緯の延長で、バンドはそれまでにやったことのない新たなアクションを起こす。前作から1年半というショート・タームで次なる作品を出したのだ。2005年6月発売の、キャリア初のベスト盤で、その内容が即誰にでもわかる実にわかりやすいタイトルの『THE GREATEST HITS』が、それだ。それから遡ること5年ほど前、アメリカのMusicrama Recordsより『THE OFFSPRING COLLECTION』なるボックス・セットが発売された(日本盤発売なし)。ボックス・セットというとベスト盤の類の作品も収められている企画商品かと思いがちだけど、そうではない。そしてこれがなぜ発売されたのか、なにを意図してのものなのかの見当もつかない、今なお“謎”な商品なのだ。『SMASH』からコマーシャル・リリースされた3枚のシングル「COME OUT AND PLAY(KEEP 'EM SEPARATED)」「SELF ESTEEM」「GOTTA GET AWAY」と、5枚目『AMERICANA』('98年)からの同シングル「PRETTY FLY(FOR A WHITE GUY)」の計4枚が抱き合わせになっているほか、特典としてピンバッジ2個にステッカー、そしてTシャツまで収められている。ご存知のとおり、『SMASH』(Epitaph Records)と『AMERICANA』(Columbia Records)はそれぞれ違うレーベルからの発売だ。こういう“レーベルの壁”を超えてひとつにまとめるかのような類の作品発売に対してオリジナル発売元のレーベル側はあまり積極的にはならないし、また『SMASH』から3枚のシングルで、次の4枚目『IXNAY ON THE HOMBRE』('97年)からのシングル群はスキップし、『AMERICANA』からのシングルを、それもたった1枚だけ選ぶというのも解せない。発売先のMusicrama RecordsのMusicramaという造語も Epitaphコンピ『PUNK-O-RAMA』のタイトル・パロディか?と思えてしまうほどだ(笑)。よってこのボックス・セットはカウントには入らないため、『THE GREATEST HITS』こそ、THE OFFSPRINGの初ベスト盤と言っていい。

 『THE GREATEST HITS』のオリジナル収録曲数は14曲。シークレット・トラックとして14曲目「(Can't Get My) Head Around You」の曲尻1分30秒から約1分間の無音状態が続いた後、THE POLICEの「Next You」のカヴァーへと突入する。日本盤のみのボーナス・トラックとして『SPLINTER』収録曲「Da Hui」が「(Can't Get My) Head Around You」の次に追加収録されているのだけど、ここが細かい。そのシークレット・トラックが「(Can't Get My) Head Around You」の後ではなく、わざわざ「Da Hui」の後に入れ直されているのだ。間違いなく、これはバンドのこだわりだろう。1曲目が当時新楽曲と謳われた「Can't Repeat」で始まり、以降『SMASH』から3曲、『IXNAY ON THE HOMBRE』から2曲、『AMERICANA』から3曲、6枚目『CONSPIRACY OF ONE』(2000年)から2曲、『SPLINTER』から2曲、そして映画『ORANGE COUNTY』(2001年)のサントラより1曲という選曲となっている。デビュー作『THE OFFSPRNG』('89年)と2枚目『IGNITION』('92年)からは選曲されていない。

 言うまでもなく、それまでのヒット・チューンのオンパレードであり、まさに『THE GREATEST HITS』の名に相応しい作品だ。今作を第一聴したとき、デクスター・ホーランド(vo,g)と、ヌードルズのソングライティング能力の高さと秀逸さ、そしてセンスのよさを改めて痛感せずにはいられなかった。なお、「Can't Repeat」と「Next To You」では、タイムライン的にはロン・ウェルティ(ds)脱退後『SPLINTER』が発売されてから参加し、約2年間ほど在籍したアダム・“アトム”・ウィラード(ds/元ROCKET FROM THE CRYPTANGELS & AIRWAVESほか)がプレイしていてもおかしくないのだけど、『SPLINTER』にヘルパーとして呼ばれたジョシュ・フリーズがドラミングを披露している。また、日本盤の初回生産限定盤にはボーナスDVDがついていた。デクスターとヌードルズが語る名曲誕生秘話映像と、「Dirty Magic」のアコースティック・パフォーマンスが楽しめた。さらに、この1ヵ月後にはヒット・チューンのPVやライヴ映像を入れた初の本格的映像作品『COMPLETE MUSIC VIDEO COLLECTION』も発売された。

 ヌードルズか後日この、自身初のベスト盤についてこう語っている。
「ベスト盤はすでに存在する楽曲群をどういうふうに並べ、いかに魅せるか、なんだよ。いくら新楽曲が1曲入ってるとは言え、ベスト盤はベスト盤でそれ以外の何物でもないのさ」

 このベスト盤が発売されてから間もなく本国アメリカでは50万枚以上売れ、ゴールド・ディスクに輝いた。その間ツアーも継続して行われた。今では出演陣がスクリーモ/ポスト・ハードコア色特濃なものになっているものの、かつては“可動式パンク・ロックの祭典”と言われ、夏の風物詩でもあったWARPed Tourにもヘッドライン参戦した。意外に思うだろうけど、THE OFFSPRINGにとってこのときが初WARPed Tourとなった。そして、2007年8月にはサマソニ出演で再来日したのだった。

 ちなみに連載前回に書いた、10月の再来日中にデクスターとヌードルズへの対面取材が実現。そのpart 2も現在GrindHouse web( www.grindhouse.jp )で公開中だ。併せてpart 1も読んでいただける。


THE OFFSPRING関連タイトル!

H2O / 『H2O』('96年)
 THE OFFSPRINGの10月の再来日公演時にツアーリング・メンバーとして同行していたのが、トッド・モース(g,vo)だ。女優ジュリエット・ルイス(vo)率いるJULIETTE AND THE LICKSの構成員としても知られるけど、もともとはニューヨーク産の5人組ハードコア・パンク・バンド、H2Oの一員だ。活動歴17年を超えるベテランで、ニューヨーク・ハードコア・シーンに限って言えば、連載第11回で取り上げた重鎮SICK OF IT ALLのひとつ、イヤひとつ半下の世代にあたる。昨年、3年ぶりとなる作品のカヴァー集『DON'T FORGET YOUR ROOTS』(日本盤未発売)を出したけど、H2Oと言えば、やはりこのデビュー作だ。直線的なハードコアとキャッチーなメロディック・パンク・ロックを重ね合せたようなスタイルは実に聴きやすく、覚えやすいし、よく響く。16年前の作品だけど、今聴いても十分カッコいい!
文●有島博志(GrindHouse)

THE OFFSPRING 最新作ニュース


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■■■ 有島博志プロフィール ■■■

80年代中盤よりフリーランスのロックジャーナリストとして活動。積極的な海外での取材や体験をもとにメタル、グランジ/オルタナティヴ・ロック、メロディック・パンク・ロックなどをいち早く日本に紹介した、いわゆるモダン/ラウドロック・シーンの立役者のひとり。
 2000年にGrindHouseを立ち上げ、ロック誌GrindHouse magazineを筆頭にラジオ、USEN、TVとさまざまなメディアを用い、今もっとも熱い音楽を発信し続けている。
※ ※ ※ ※ ※

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