パペドリ、kissy氏が新作を語る!

VISUAL ROCK STORE

2012年11月5日 (月)

Perpetual Dreamer
(L to R) kissy(G) 、Nozomi(Vo)、Minato (Dr) 、Hav(B)

Perpetual Dreamer からコメント!


作品トレイラーは商品ページに掲載しております!
11月23日に待望の2ndアルバム『In Wonderland: 不思議の国のパペドリ』を発表する Perpetual Dreamer のギタリスト、kissyさんによるアルバムの楽曲解説!発売前の予習に!発売後は作品を聴きながらお楽しみ下さい!

 おはこんばんちわ、Perpetual Dreamer のギターの kissy です。
この度、光栄なことに HMV ONLINE さんにてコラムを掲載させて頂くことになりました。

 こちらには2度目の登場となるのですが、(前回のコラムはコチラ!)
「こんなコスプレ野郎は知らんっ」という方も多いかと思いますので、
改めて軽く自己紹介などさせていただこうかと思います。

 大阪を拠点に活動している我々 Perpetual Dreamer
通称:パペドリは、「メルヘン・ハードロック」を標榜して、
童話やおとぎ話なんかを題材にした楽曲や井出達で
日夜活動に励んでいる4人組のバンドです。

 昨年はグリム童話を題材にした 1st アルバムを自主製作で発表し、
今回 Black-listed Records より 2nd アルバムを発売する運びとなりました。
そんな一風変わったコンセプトを持つバンドでギターと作詞作曲、
その他諸々の雑用を務めさせていただいているのが、私: kissy でございます。

 さて今回のアルバムの題材は『不思議の国のアリス』
一応 2nd アルバムという事になるのですが、
バンドを立ち上げるきっかけとなったテーマでもあり、
本来 1st でやりたかったコンセプトでもあります。
今回含まれている数曲は、実際かなりアレンジは違うものの、
初期のライヴで演奏されていた曲もあり、満を持しての発表となりました。

 そんな暖めていたアイデアが盛りだくさんの我々の 2nd アルバムですが、
僕が影響を受けた古き良き HR/HM の要素も
沢山詰まった内容となったのではないかと思います。
今回 HMV さんにこのような機会を頂きましたので、
曲の題材や思い入れ等の解説を絡ませつつ、
インスピレーションを受けた HR/HM や曲等について
少し語らせて頂こうかと思います。
所謂、製作秘話という名の曝しです(笑)。

 ここに記されているもの以外にも影響を受けているアーティストは沢山ありますので、
CDを聴きながら想像していただければ嬉しいです。

1. Alice in Wonderland - 不思議の国のアリス
 今作のオープニングを飾る王道 HR チューン。タイトル通り物語の大筋を歌ったプロローグ的な歌詞になっており、サウンド面でもストレートな部分を押し出したドライヴ感溢れる曲調となっています。アルバム1発目、男は黙って G マイナー!という Ritchie Blackmore 御大の影響丸出しの安易な発想から構築したリフは、どちらかと言うと MR.BIG のドリル的な雰囲気に近くなってしまいましたが、バンドの持つ正統派な要素が詰まった勢いあるものとなりました。キャッチーな歌メロにコーラス、中間の展開からソロへの流れなど、前作を聴いた方にとっては「らしさ」を存分に感じてもらえるような1曲を目指したつもりです。ちなみに冒頭のバンドの主題歌的な SE は遊園地やサーカスをイメージしたもの。おどけた雰囲気から割り込んで曲に入る流れは、QUEENACCEPT 辺りから得たアイデアです。後で鳴ってるガヤなんかは殆ど確信犯的だったりします(笑)。

2. Going Underground - アングラでいこう
 先行シングルとなった、パペドリ流のスピード・メタル。M-1 が序章的役割の曲とすれば、ここからが物語の始まりということで、M-2 以降はそれぞれのシーンやキャラクターに焦点を当てた楽曲で構成されています。この曲ではアリスが現実から地下の国に落ちていく場面がモチーフとなっているので、スピーディーに落下していくアトラクションのような曲を目指してみました。イントロのエッジの利いたリフやメロディックなツイン・フレーズ等、僕が思うスピード・メタルの要素を色々と詰めこんだサウンドとなっていますが、思わせ振りな邦題通り(笑)、ANGRA なんかの影響が色濃く出ているかなと思います。中間でのホラー・テイストなパートや所々で見せる場違いな電子音など、不思議の国へと迷い込んでいくような一風変わった展開も意識してみました。疾走感ある曲調に閉塞感ある世界観…色んな意味で「アングラ」な1曲となっております。

3. Eat Me! Drink Me! - ワタシヲオタベ
 物語の随所に登場するお菓子や飲み物を題材にしたアグレッシヴなメタル・チューン。ひと度口にすると身体の大きさが変わってしまうという、ビックリして耳まで大きくなってしまいそうな代物で、アリスも終始振り回されてしまいます。そんな何が起こるか判らないパルプンテ並にギャンブラーな性格から、スイーツなテーマとは相反する豪快で雄々しい歌詞やサウンドを目指してみました。男気溢れるメタルと言えば迷わず ANTHEM だろう、うむ!という相変わらず雑な発想から、個人的に特に好きな再結成後の ANTHEM を意識してみましたが、「Tightrope Dancer」,「Venom Strike」 辺りの影響が強く出てしまい、どっちも違う時代の曲やん…と気付いた頃には時既に遅し。中間では「ドリンク=酒=宴会=ヒーハー☆」という謎の俺方程式が発動してしまい、何故か三本締めが登場。ライヴに至ってはモンキー・ダンスと団扇芸が炸裂する始末で、何ともパペドリのコミカルな部分が色濃く出た仕上がりとなっております。とは言え、体育会系的な硬派なノリも兼ね備えており、とても楽しい1曲となったと思います。皆さんもライヴでは団扇を片手にご参戦ください。

4. Rabbit Don't Come Easy - パーティ行かなアカンねん
 物語冒頭から登場するウサギを題材にしたシャッフル・ビートの軽快な曲。本来はアリスを不思議の国へと誘い込む役割を担う重要なキャラクターなのですが、「時間がない」と慌てふためく姿にダウンタウン松本人志扮する謎の外人 「MR.BATER」 を連想してしまったのが最期。コント中の関西弁の台詞を引用した歌詞と邦題、陽気な米人を彷彿させるアメリカンなサウンド等、ウサギと言うより MR.BATER を主軸にしたようなアイデアが高い割合を占める曲となってしまいました。曲名は言わずもがな HELLOWEEN のアルバム・タイトルからそのまま拝借しましたが、ジャーマンなパワー・メタル・チューンを期待した漢達にはジャンピング土下座せざるを得ません(笑)。先述した通りサウンド的なモチーフはアメリカン。アメリカンと言えば VAN HALEN …ということで、今回のアルバムでもアンプにエディ・モデルの 5150 III を使っていたり、裏ジャケなどで使用したバンド・ロゴでもモロにパロディーしていたり、兎にも角にも VAN HALEN 大好きなアテクシ。特に野蛮で下品な David Lee Roth 期がお気に入りで、そんなご機嫌な雰囲気をイメージして作ってみました。ウサギのトレードマークでもあるラッパの音色が、大陸的な陽気さを強めていて大変賑やかな1曲になりました。ちなみに Vo の Nozomi に「ひゃおう!」とか「あうっ!」と雄叫びを入れるように頼みましたが即拒否でした…。

5. Sacred Secret Garden - 秘密の花園
 アリスが迷い込む不思議な森をテーマにしたドゥーミーな1曲。ケバケバしい花々が喋ったり歌ったり…という幻想的な場面なのですが、これが子供心には中々に不気味な描写で僕と同じく恐怖感を抱いた方も多いのではないでしょうか。そんなノスタルジックなトラウマを再現しようと、おどろおどろしいサウンドを意識してみました。「人を怖がらせる音楽」と言えばヘヴィ・ロックの帝王 BLACK SABBATH 。個人的にはロニー時代が一番好きなんですが(笑)、やはりサバスと言えばオジーの印象が強いですよね…という事で「黒い安息日」風に教会の鐘を鳴らした不吉なイントロに、「Diary of a Madman」「Killer of Giants」辺りをイメージしたアルペジオ、SGを使用した悪魔的なリフ等、サバスやオジーに抱く像を反映させて書いてみました。秘密の花園を連想させるような異国情緒というか異世界感漂う雰囲気を出したくて、シタールやコンガ等の民族楽器、中東風かつ和風な旋律に北欧風のネオクラ・ソロ等、国籍の判断が出来ない摩訶不思議な展開になるように意識してみました。Aメロでの戸川純ゲルニカを彷彿させるレトロな歌唱をはじめ、セクションごとにキャラクターが変わる Nozomi の歌声も聴きどころの1つです。色々と凝った演出が出来た、世界観全開の1曲になったと思います。

6.March of Trump - トランプの行進
 女王様に従順に仕えるトランプの兵達をモチーフにした楽曲。個々に固有名詞があるわけでもなく、識別方法は体に書かれた数字と記号。番号で呼ばれ、ひたすら酷使される哀しき彼らには、社会の歯車として生きる現代人の無機質さにも通ずる物を感じる事が出来ます。この曲ではそんな皮肉を含ませつつ、風刺を利かせた歌詞に仕上げてみました。そんなシニカルで攻撃的な音楽性と言えば、個人的に連想するのは MEGADETH でありましょう。基本的に大佐に Zokkon 命なファンなので、どの時期も漏れなく好きなのですが、Marty Friedman 加入後から 『Youthanasia』 までの3作品辺りは、特に狂った様に聴きまくりました。この曲では際立って MEGADETH の影響が出ているというわけではありませんが、パペドリの目まぐるしく展開する細かいリフ、レギュラー・チューニングに対する拘りなど、Dave Mustaine の影響はもはや DNA として刷り込まれているレベルと言っても過言ではありません。ソロのオリエンタルなフレーズは意図的なのか無意識なのかは自分でも判りません(笑)。M-6 以降は 「Side Red」 と称してアリスにとって災難となる題材が主になっています。そんな第二幕の始まりに相応しいアグレッシヴな1曲となっております。

7. Cheshire Cat Labyrinth - キティ・ガイの迷宮
 神出鬼没で得体の知れない「チェシャ猫」を題材にしたプログレ風様式美ソング。ある意味ラスボスより強いという所謂ジョーカー的な役割で、恐らくアリスに次いで人気のあるキャラクターなのではないでしょうか。この曲ではそんなチェシャ猫の持つ邪さと奔放さ、電波的なアブなさ等を表現してみました。メインとなるパートでは猫の高貴な耽美さを表現したくて、メロディー・ラインやコード進行はネオクラシカル的なものを意識してみました。Yngwie 系というよりは、橘高文彦先生や SYMPHONY X 辺りの影響が強いかもしれませんが、随所にクラシカルなパッセージが散りばめられたヘヴィな演奏になったかと思います。中間からソロ明けにかけての怒涛の展開は迷宮をイメージしてプログレ風味にしてみました。譜割の細かいリフの応酬は DREAM THEATEROPETH、プログレではないですが ARCH ENEMY 辺りの影響が大きいです。その割には相変わらず80年代っぽさが強いのですが…(笑)。とは言え Nozomi のオペラ風歌唱や 少年隊風のアカペラも登場し、変幻自在という言葉がよく似合うユニークな1曲となりました。ギリギリの際どい歌詞が醸し出す、アブない世界観を感じて貰いたいです。

8. Alice Datta Ano Koro - アリスだったあの頃
 この曲はキャラクターではなく、本編序詩や末文をモチーフにしています。いつか大人になっていくアリスを複雑な気分で見守る原作者:ルイス・キャロルの心情が投影された内容。部分的に見ると物語とは余り関係ないので少し異色な気がするのですが、成長する事を禁じられたアリス像の根幹的な部分が描かれている様にも感じます。そんな夢見る少女のピュアな姿を表現した、歌謡曲的要素が強いドラマチックな曲に仕上がりました。松田聖子岩崎宏美辺りの無垢な昭和歌謡をイメージした甘〜いメロディーや歌いまわしとなっているので、演奏はそれに反する硬派で力強いものとなるよう心がけてみました。「少女…処女…鋼鉄…メイデン!」というアチャチャな発想から(笑)、IRON MAIDEN 風のイントロや3連リズムを軸に、重厚に驀進するメロパワ的なアレンジを意識してみました。雰囲気としては後期の聖飢魔II、特にエース清水長官の影響も強く出ているのかなと思います。パペドリのシリアスな部分が際立った、メロディアスで胸キュンな1曲となりました。

9. Queen Of Hearts Caprice - ハートの鬼想曲
 ハートの女王の敵意と虚勢に満ちた心情と、物語の佳境となる裁判のシーンを題材にした曲。途中、ガラッと曲調が変わる2部構成的な曲となっています。中間となる部分は当初からノスタルジックな雰囲気にするつもりだったので、メイン部分は相対的な EVANESCENCE 系のモダンな作風を意識して作ってみました。とは言っても、モロにオルタナというよりは、90年代半ばのダークな HR/HM のイメージで 『Voice of Reason』 の頃の HAREM SCAREM なんかの影響が強く出ているかもしれません。中間部では Nozomi の表現力が活きる演劇風の歌唱やギター・オーケストレーションが登場し、パペドリ劇場ともいえるミュージカル風の展開を繰り広げています。この辺りのドラマ仕立ての世界観は RENAISSANCEEL&P なんかの70年代プログレからの影響が強いです。サウンドとして如実にそういった要素が顕れている訳ではないので、怒られそうですが(笑)。余談ですが、今作の邦題 『不思議の国のパペドリ』Annie Haslam のソロ・アルバムをもじったものです。そんな訳で物語り同様、アルバムもいよいよ終幕という事で、夢の世界が崩れ去り、現実に引き戻される場面とシンクロさせた鬼気迫る1曲になったと思います。

10. (We Can Still) Rock in Wonderland - ロック・イン・ワンダーランド
 アルバムのラストを飾る、パペドリ恒例のハード・ポップ・チューン。キャラクター等のモチーフは特にありませんが、アリスの世界を総括した内容となっているので、アニメのエンディング・テーマなんかを連想させる後味の良い、軽快なサウンドに仕上げてみました。アメリカンな雰囲気漂う陽気な1曲ですが、タイトルは言うまでもなく NIGHT RANGER のパロディー(笑)。一部では実際に Brad Gillis モデルやレスポールを使用してるのですが、この他にも遊び心とこだわりが随所に散りばめられた曲になったと思います。基本的には80年代の西海岸系バンドの能天気さをイメージして作りましたが、どちらかというとその辺りのバンドがこぞってカヴァーしていた英国のグラム・バンドの SLADESWEET、さらにそれらを歌謡曲的に昇華させていた、すかんち等の影響の方が色濃く出ているかもしれません。ともあれ、アグレッシヴでヘヴィに畳み掛ける様に続いた今作を締め括る楽しい1曲となりました。一部悪ふざけが暴走する場面も見受けられますが(笑)、我々流のエンターテインメントを楽しんで頂ければ、これ幸いでございます。



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2012年待望の2NDアルバム!HMV ONLINE特典・ポストカード付き!

In Wonderland: 不思議の国のパペドリ

CD

In Wonderland: 不思議の国のパペドリ

Perpetual Dreamer

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発売日:2012年11月23日
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2012年2月発表のシングル!

Going Underground(アングラでいこう!)

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Going Underground(アングラでいこう!)

Perpetual Dreamer

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2011年発表!1STアルバム!

Perpetual Dreamer I

CD

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発売日:2012年01月18日
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