【エルパカ読書】花澤香菜の選ぶ3冊

2012年10月23日 (火)

【エルパカ読書月間】アーティストお気に入りの3冊

猛暑続きの夏も過ぎ、ようやく過ごしやすくなるこの季節。ゆったりと落ち着いて“本”でも読みたくなりませんか？さてどんな“本”を読もうかしら？そんな時、私たちHMVスタッフは「大好きなミュージシャンはどんな“本”を読んでいるんだろう？」と気になりました。
この企画では、ミュージシャンに「エルパカBOOKS」を覗いて頂き、その中からお気に入りの“本”を3冊紹介してもらいます。

今回紹介してくれるのは、人気声優の花澤香菜さん。大学生の時は文学部だったという花澤さんがおすすめする本のほか、読書にまつわるいくつかの事もインタビュー形式でお伺いしてみました。

花澤香菜の選んだ3冊

---HMV ONLINEでは「読書の秋」ということで、様々なアーティストさんに愛読書を伺っております。今回は花澤さんにも参加いただき、好きな本をお聞かせ願えますでしょうか？

いいですねぇー。よろしくお願いします。

---新旧・ジャンル問わず、マンガでも小説でも雑誌でも構いませんので、お教えください。

そうですねー。どうしよう…悩む…。じゃあまずマンガから！
浅野いにお先生の『ソラニン』っていう作品が大好きです。

---おぉ。実写映画化もしてますよね。

もう映画も大好きで2回観に行きました。DVDも買いました。そのくらい好きなんです（笑）。

---原作は全2巻で読みやすいですよね。

そうですね。本当に2冊しかないのに何でこんなにドラマチックにできるんだろう…っていう。
最後の方はちょっと辛いお話になってしまうんですけど、何回読んでも泣けますね…

---ありがとうございます。それでは続きまして本／小説などはいかがでしょうか。

そうですね。作家さんで言うと、西加奈子さんが凄く好きで。
いまちょうど読んでいるのが『うつくしい人』という作品です。 …なんでしょう、西加奈子さんの作る世界観がとっても身近なものに感じるですよね。読んでてリアリティがあって。でもちょっと笑えて。…とても素敵なんですよね。

---なるほど、お話を伺っているとファンタジーめいたものより、リアルな物語を好まれている印象ですね。

そうですね。どこかにリアリティがあって等身大なものを自然と好んでいるのかもしれませんね。

---それではもう一作品ほどお教えいただけますか？

そうですね…（しばし考えて）…アニメでも関わらせていただいている作品で、貴志祐介先生の『新世界より』。 …これは、さっきのお話からも繋がりますけど、あんまりファンタジーを読まない私でも凄く面白かったです。設定的には現実とかけ離れているんですけど、現実ともリンクするようなちょっと怖い部分があったりとか。

あと、SFって設定が大事なんだなって、つくづく思わされる作品でしたね。最初の設定が後から効いてくるっていう展開は、本当に作りこまれていないとできないんだなって思って。途中からのどんでん返しにすっかりハマって読んでしまいましたね。

---『新世界より』は上下巻で1,000ページくらいあるかなりの長編作品ですが…

そうですね。最初の設定を頭に入れるまではちょっと時間がかかったんですけれど、上巻の後半くらいまで来たら…あとは面白いようにスイスイ読めちゃいました。

---ありがとうございます。花澤さんオススメの3冊をお伺いしましたが、ここからは「読書」にまつわるお話をお伺いしたいと思います。先程の3冊のほか、いろいろと本を読まれているかと思いますが、その本を読むきっかけはどういうところから？

私、本屋さんに行くのが好きで…結構店内を見て回って表紙買いをすることが多いですね。平積みの本とか…あと、売り場のポップで推されている本とかはついつい手にとってしまいますね。

---情報収集はわりと店頭でされる感じですね。人のオススメで読み始めた、といったケースはありますか？

大学の時は文学部だったので、そういう機会もありましたが大学を出てからは店頭で探す感じになりましたね。

---よく書店に行かれるとの事ですが、最近の気になる一冊はありますか？

あぁー…『舟を編む』（※三浦しをん著の「2012年本屋大賞」大賞受賞作品）が読みたい！…今度映画になりますよね。映画化が決まる前、凄く話題になってる時期があって、その時から気にはなっていたんですけど…その時に買っておけばよかった（笑）。

---わりと映像化が決まる前に読んでおきたいタイプですか？

そうですね。まず原作を読んでから映像を観たい派です。私は（笑）。

---お忙しい毎日の合間を縫ってかと思いますが、どんなシチュエーションの時に本を読んでいらっしゃいますか？

声優のお仕事をしていると、移動が多いのでその時に読んでいることが多いです。あとは、お風呂は読書タイムにしているので、お風呂で読んだりとか… 本はそのままお風呂に持っていくので、間に挟まっている「今月の新刊情報」みたいな紙がいつもベロベロになってます（笑）。

---本を読むペースは人それぞれかと思いますが、花澤さんは一気に読むタイプですか？それとも少しずつ読み進める感じですか？

ちょいちょい少しずつ読んでると前の展開を忘れてしまうので、わりと読める時にハマって読んじゃいますね。 …だけどハマりすぎて電車を乗り過ごしたりするんですよ（笑）。いけませんね…（笑）

---（笑）貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました！

花澤香菜プロフィール

【名前】花澤香菜（はなざわかな）
【誕生日】２月２５日
【出身地】東京都
声優として数多くのアニメに出演し、その演技力の高さと声質の良さでファンから絶大な支持を受けている花澤香菜。2012年4月にソロデビューし、その類まれな声質を最大限に活かした"ヘッドフォン推奨" な楽曲制作と、「春（ピンク）」「夏（水色）」「秋（ブラウン）」「冬（アイボリー）」という季節と色合いをコンセプトにした4枚のシングルリリースを発表。2012年4月発売のデビューシングル「星空☆ディスティネーション」（サウンドプロデュース：北川勝利）はオリコンウィークリーチャート7位にランクイン、そして7月に発売された2ndシングル「初恋ノオト」（作詞・作曲・編曲：中塚武）では同チャートにおいて4位を記録。来る10月24日に発売される3rdシングル「happy endings」は自身が声優としても出演するTVアニメ「絶園のテンペスト」（2012年10月～ MBS/TBS他にて放送予定）エンディングテーマに決定。初のアニメタイアップ作品となる今作の作曲・サウンドプロデュースを手掛けるのは神前暁（MONACA)、そして作詞にはmeg rockを迎え、花澤香菜の声質を最大限生かした作品となっています。