THE OFFSPRINGのあの日、あの時 11 『THE OFFSPRINGのあの日、あの時』へ戻る

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2012年10月3日 (水)


エンタメ街道突き進むも“パンク・ロック精神”は失わず!
文●有島博志(GrindHouse)

 5枚目『AMERICANA』発売から10ヵ月も経っての'99年9月、THE OFFSPRINGは3度目の来日を果たした。東名阪、そして福岡の4都市巡演で、東京は今は亡き東京ベイNKホール(閉鎖)、ZEPP TOKYOで計3公演行われた。来日前にバンドは本国アメリカをはじめイギリス、ヨーロッパ各国をすでにひと廻りしていた。このワールド・ツアーの特徴はほぼ全公演アリーナ級の会場を使って行われた、それまでにない規模の大きいもので、そうした大会場、大観衆を意図しての演出が初めてステージに持ち込まれたことも話題になった。デクスター・ホーランド(vo,g)が消火栓を両手で持ち、客席に向かって放水し、BACKSTREET BOYSのお面をつけた人形が登場するや否やバットで殴り倒した、っていうのが、それらだ。すべてデクスターの発案によるものだった。

「規模の大きい会場内を埋め尽くした大観衆に、“自分たちもライヴの一部になっているんだ”って実感してもらうのって至難の技でさ。だからときに応じてああいう演出、イヤ俺たちはトリックって呼んでるんだけど、そういうのが必要になるんだ。人形を殴り倒すのはもちろんマジじゃない。ただの冗談さ。BACKSTREET BOYS自身には別になんら含むものはないから。単に、俺の好きなタイプの音楽じゃないってだけで(笑)。俺たちもいったいどの程度彼らが日本で知られているのかと思い、その件については事前にちゃんとバンド内で話し合いもしたんだよ。どうやら彼らは世界中のあちこちでかなり有名のようだね(笑)。アメリカでは同じような連中が次々と登場してくるから、場合に応じて冗談をやる相手を変えればいいんだ。たとえば、'N SYNCとかね(笑)。まぁ最終的に、自分たちも観客も楽しめるものになればいいっていつも思っているんだ。そして、それをひとえに実行しているだけなんだよ」とデクスター。

 3枚目『SMASH』('94年)での、まるで地球を丸ごとゴックンと飲み込んでしまったかのような破格の大成功を収めて以降、THE OFFSPRINGは作品を出すたびにどんどんビッグになっていき、ネームバリューも高めていった。THE OFFSPRINGと言えば、多くの人たちが歓喜し、それだけでその場の空気をも作ってしまうといったような説得力、存在感を放つまでになっていた。ある意味、必要な時間をかけ、辿るべきプロセスもきちんと踏んでいる、とも言えなくはない。だけど『SMASH』を出す少し前まではちっちゃなライヴハウスで300、400人の観客を相手にライヴをやっていたバンドが、それから4、5年後にはアリーナ・クラスの大会場で数万人の観客に向かってパフォーマンスする、という状況、環境の変化は、我々が思い描く以上にデカく、よくも悪くもバンドにいろいろなものをもたらしたろう。ここまでのレベルに到達すると、もはやパンク・ロック云々のレベルを超越し、完全にミュージック・ビジネス、エンタテイメント・ビジネスの域だ。そうした著しい変化に対する葛藤や苦悩については連載第8回に少し書いたけど、結果的にバンドは根っ子にある“パンク・ロック精神”を一切失うことなく、エンタテイメントをも実践するバンドとしての道をひた走り出した。この絶妙なバランス感がその後、バンドとしてのあり方や、音楽性にも見事に表れている。これはもう、才能以外の何物でもないと断言できる。PUNKSPRING 2012参戦で再来日したときに実現した対面取材の前後での雑談中に、デクスターも、そしてヌードルス(g)も口々にこう言っていた。ライヴで使用する会場の規模についてだ。

「そんなにたくさんはやれなくなってしまったけど、今もなおたまに抜き打ち的にちっちゃい会場でライヴをやることがある。すごくいいね。ものすごい熱気だから汗まみれになること必至だけど、とにかくお客さんを身近に感じられる。ホント、リアルだよね、ああいうのって。もともと俺たちはそういうところから出てきたバンドなんだからさ」

 上述した「“パンク・ロック精神”を一切失うことなく」ということが、今もなお2人のなかに息づいていることを如実に示す発言だ。

 話が前後するけど、3度目の来日のときの東京初日公演(9月25日 @東京ベイNKホール)をShun(vo,b)とBunta(ds)が一緒に観ていたく感動したことがきっかけになり、後にTOTALFATが生誕するというエピソードも残っている。

 通算6枚目『CONSPIRACY OF ONE』は2000年11月に発売される。この頃、バンドは明らかにそれまでにやらなかったことを積極的に実践したがっていた。同作からの1stシングル楽曲「Original Prankster」を初めて公式サイト( www.offspring.com )上で公開した。さらに発売日前に今作収録曲全曲をダウンロード販売しようとも考えていた。だけど、これが所属のレコード会社、Columbia Recordsをいたく刺激し、法的な問題にまで発展した。まだ音源ダウンロードが一般化していなかったために理解を得られず、法整備もまだ整っていなかった。Tシャツなどのグッズ類を公式サイトを介して販売し始めたのも、この頃だ。また、'97年に参加し、6年間在籍したロン・ウェルティ(ds)参加の最後の作品ともなった。次回は、いろいろあった今作についてより深く入っていくことにしよう。


THE OFFSPRING関連タイトル!

 パンク・ロックとハードコアを並列に捉え、同系統音楽のように考える人もいる。が、一方でハードコアとパンク・ロックはまったくの別音楽ゆえ、同じものとして語るべきじゃないと言う人もいる。自分は前者だ。音楽的表現方法に大なり小なりの違いはあるも、根底に宿るスピリットは同方向にベクトルを向けている。“メロコア・ブーム”が席巻中、その延長で起きた、または枝分かれ的に派生したと言える“ハードコア台頭の波”は一時トレンド化するほどの盛り上がりを呈した。その先頭に立っていたひとつが、このSICK OF IT ALL。実はハードコアにもさまざまなタイプがあるのだけど、彼らのはニューヨークのストロング・スタイルと呼ばれた。今作は通算3枚目で、メジャー・レーベル、Eastwest Records移籍第1弾。パンク・ロックとハードコアとメタルの垣根を取っ払っていろんな意味で攻撃性をあらわにしたアティテュードで制作されたような作風で、とにかく高いテンションがみなぎりまくる。タイトル楽曲のほか「No Cure」「Insurrection」「Who Sets The Rule」「Goatless」「Free Spirit」「Desperate Fall」「Farm Team」と攻めっ攻め押っせ押せの楽曲が目白押しで、「Consume」「Maladjusted」「Force My Hand」「Return To Reality」でグルーヴで蹴られ、ハードコア的ダンス・チューン「Step Down」で踊らせてくれる“超力作”だ。「ハードコアっつーのはこういう音楽を言うんだよ!」的作品だ(笑)。併せて、2枚目『JUST LOOK AROUND』('92年)もお勧めだ。
文●有島博志(GrindHouse)

THE OFFSPRING 来日ツアー間近!

≪THE OFFSPRING JAPAN TOUR 2012≫

・10月15日(月) 東京・Zepp DiverCity
・10月16日(火) 東京・Zepp DiverCity
・10月18日(木) 神奈川・横浜BLITZ
・10月19日(金) 愛知・Zepp Nagoya
・10月22日(月) 大阪・Zepp Namba

 THE OFFSPRING JAPAN TOUR 2012 チケット情報(ローチケ.com)

THE OFFSPRING 最新作ニュース


  • OFFSPRING ニューアルバム!
    4年ぶりとなった、待望の最新作!国内盤限定のシークレット・トラックで未発表ライヴ音源が3曲収録!

■■■ 有島博志プロフィール ■■■

80年代中盤よりフリーランスのロックジャーナリストとして活動。積極的な海外での取材や体験をもとにメタル、グランジ/オルタナティヴ・ロック、メロディック・パンク・ロックなどをいち早く日本に紹介した、いわゆるモダン/ラウドロック・シーンの立役者のひとり。
 2000年にGrindHouseを立ち上げ、ロック誌GrindHouse magazineを筆頭にラジオ、USEN、TVとさまざまなメディアを用い、今もっとも熱い音楽を発信し続けている。
※ ※ ※ ※ ※

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