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【インタビュー】 akiko 『黒い瞳 / Dark Eyes』

2012年8月29日 (水)



 ルイジアナ 野に陽炎の立つ見えて かへり見すれば 三日月かたぶきぬ。

 40〜50年代の世界を鮮やかにアップデートしたスウィング・ジャズ・カヴァー集『Swingy,Swingy』に続いて、同じくニューオリンズ録音となる最新アルバム『黒い瞳 / Dark Eyes』が登場。スカフレイムスの大川毅氏をプロデューサーに迎え、さらには地元のおおらかな名士たちも大挙参加して編上げられた、ディープでふくよか、甘美でアンニュイな歌の世界。黒い瞳のシンガーの、その奥処から湧きあがる情念に耳を傾ければ、今まで目にしたことがない彼の地の景趣が朧に。

 サッチモ、ジョージ・ルイスの名演に目もくれず紅燈街。束の間すべての頚木から解き放たれ、「歌う」ということに必死に喰らいつき、真正面から向き合った akikoさん。アルバム『黒い瞳 / Dark Eyes』についてお話を伺いました。


インタビュー/文・構成:小浜文晶



今回、大川さんのプロデュースによって
すごく“男っぽい”アルバムになったかなって思いますね。


-- ニュー・アルバム『黒い瞳/Dark Eyes』が8月29日にリリースされました。前回のインタビューで少しお話しされていましたが、ミニ・アルバム『Swingy,Swingy』同様、こちらも全曲ニューオリンズ録音になるんですよね。

 そうです。今回はプロデュースをスカフレイムスの大川毅さんにお願いしました。


-- まずは、このジャケットの感じが今までとは明らかに違うなと。

 音は勿論ですけど、ジャケット周りのアートワークも全部大川さんにプロデュースしてもらっています。彼が狙っていたのは、ニューオリンズと言っても、所謂観光向けのニューオリンズではなくて、もっと土臭い部分。私の歌も、飾らずに、より素に近い状態を引き出そうとしたみたいなんですね。

 実は、このジャケットを撮ったときはほとんど記憶にないんですよ。夜遅くで、半分ウトウトしている状態だったんで(笑)。


-- (笑) それが逆にいい塩梅の、アンニュイなムードを醸し出しているというか。

 ハッキリ写っていないんで寝てるかは分からないとは思いますけど(笑)。ニューオリンズ滞在の最終日に、アルバムにも参加してくれたベースの奈良岡ノリさんが出演するライブハウスに遊びに行ったときの写真です。


-- このジャケットの世界は音にもハッキリ表れていますよね。「Dark Eyes」や「Love Me Or Leave Me」など、日本語で歌われている曲では特に。

 『Swingy,Swingy』でも日本語で歌ってはいたんですけど、今回はまた違った感じになったと思います。聴いた人はみんな「新鮮だ」って。前回の3曲は、一応原詞を元にイメージを膨らませてチャイチーシスターズの二人と書いたもの。でも、今回作詞に関しては私はノータッチで、「Dark Eyes」も「Love Me Or Leave Me」も大川さんが書いているんですよ。元の歌詞の世界を踏襲しつつも彼自身の言葉に置き換えた感じで。レコーディング当日の朝に出来上がった歌詞もあったんですけど、意味が分かりづらい言葉も結構あって。「これってどういう意味なの?」って聞いたり(笑)。

 『Swingy,Swingy』は私のプロデュースだったので、コーラスの部分も含めて楽曲のアレンジは事前に日本でしっかり固めていったんですよ。譜面とか参考音源もちゃんと用意したりして。


-- 今回のレコーディングは事前の仕込みはほとんどナシ?

 大川さんの中では勿論イメージはあったんでしょうけど、私はレコーディング直前までその“正体”が分からないわけだから(笑)、実際に彼の指示を受けながらバンドが音を出していって、そこに私が常に反応していきながら歌を決めていく、そういう流れに必然的になりました。

 基本的には一発録りだったんですけど、そういう中でも7、8テイク録ったものもやっぱり何曲かあって。結構バックのミュージシャンって、初めてやる曲なんかはテイクの回数を重ねると良くなったりすることも多いと思うけど...でも歌う方としては、特に歌い慣れてる曲は、回数を重ねれば重ねるほど集中力が途切れてくるんですよ。当然バックの音が良いものが採用されるので、その度に全身全霊で歌うっていう感じでした(笑)。全テイクここまで魂込めて歌ったのは久しぶり、というか初めてなんじゃないかなって思うぐらい。


-- 「声や喉は消耗品」とも言いますから肉体的には勿論でしょうけど、精神的にもやっぱり相当堪える感じですか?

 楽器と歌は共通する部分もあるけど...でも違うんだなとも思いました。歌ってやっぱり3、4テイクくらいが集中力のピークかなって。だから、一日に2、3曲を7、8テイク録るってことは結構精神力を要することですよね。そういう意味では鍛えられました(笑)。3テイク以降もテンションを保って、どこまで気合を入れて歌えるかということに挑んだというか。

 今はレコーディング技術が進んでいるから、後からいくらでも録り直しや修正ってできるじゃないですか? ラクしようと思えばいくらでもラクできる。でも今回はそういうことはせずに、全曲全テイク本当に集中力を切らさずに歌うことに挑戦しました。  


SUNSHOTレーベルの代表であり、今年27周年を迎えた日本最古のスカ・バンド「スカフレイムス」のオリジナル・メンバー。1985年よりSUNSHOT主催のイベント「Down Beat Ruler(DBR)」をオーガナイズ。国内外からジャンルや世代を越え数多くのバンド/DJが集結し、一大イベントとなっている。またスカフレイムスのアルバムをはじめDBRに参加している日本のバンドを集めたコンピレーション・アルバム『Down Beat Ruler Vol.1/ Vol.2/Vol.3』のプロデュースのほか、ニューオリンズではスウィング・ジャズを、ロンドンではスカなど、各国であらゆるジャンルの最新アルバムをトータル・プロデュースしている。最近では、日本で唯一の78(SP盤)DJとして1910年代から1950年代に生まれた世界のルーツ・ミュージックを、国内だけに留まらず、「グラストンベリー・フェスティヴァル」や「ギャズ・ロッキン・ブルース」など海外のフェスやクラブでもプレイし好評を博している。

-- akikoさんの中では、それは理想的なレコーディングの形だったり?

 それ以前も一発録音はやっていたんですよ。『Swingy,Swingy』のときもそうだったし。生で録る場合は当然ライブ感を大事にしたいわけだから、できるだけ少ないテイクで済むのが理想と言えば理想ですよね。ただ今回のレコーディングはまた特別だったというか。セルフ・プロデュースで全体に目配せしながらレコーディングしている時にはなかった経験がいっぱいあって。歌うことにとにかく集中しました。むしろプロデューサーに「歌え!」って言われたらトコトン全力投球で歌い込むみたいな、ある意味“スパルタ”っぽい世界すら自分の中で感じていましたから(笑)。


-- (笑) 外部プロデューサーがいないことには成立しない世界ですよね。

 それも割と体育会系のプロデューサー(笑)。プロフェッショナルな人はいくらでもいますけど、徹底的なこだわりを持って作品を作ろうとする熱意のある人って最近中々いないと思うので、私自身も初めての経験でしたね。


-- 大川さんはまさにそういうタイプのプロデューサーですか?

 体育会系というわけじゃないかもしれないけど(笑)。大川さんの中にはブレない軸というものがあって、DJをやる時でも78s、つまりSP盤を回すぐらい古い音楽に対するこだわりみたいなものがあるんですよ。そういうところって、一概には言えないけど、私の中ですごく「あぁ男の人だな」っていうのを感じさせるんですよね。多分、女の人にはそこまでのこだわりは生まれづらい。「このレーベルのこの盤がいいんだよぉ!」とか(笑)、女の人の口からあまり聞かないですよね? そういう意味では、今回彼のプロデュースによってすごく“男っぽい”アルバムになったかなって思いますね。


-- 大川さんも同じように「骨太なアルバムになったな」と感じているかもしれないですね。

 どうでしょうね? 彼自身はそういうことを意識していたわけじゃないと思いますけど、少なくとも私がセルフ・プロデュースで作っていたらこういう感じのアルバムにはならなかったんじゃないかなって。選曲ひとつとってもそうです。例えば、「Dark Eyes」って曲は私だったら選ばない。私だけじゃなくて、恐らくどんな女性ヴォーカリストも選ばないんじゃないかなって。


-- なぜですか?

 感覚的なことなので言葉にするのが難しいんですけど、何と言うか...モノにしづらいんですよ。自分の中でカタチにしづらいというか。歌の部分がすごく短いというのもあるんでしょうけど、曲自体の強さに負けちゃうのかもしれませんね、きっと。


-- すると、「Dark Eyes」のレコーディング前は結構ナーバスになっていたとか...

 かなり(笑)。「Groovin' High」とか、他にも「どうやって歌ったらいいの?」っていう曲がたくさんありました。あと本来であれば、チャイチーと一緒にやってる曲なんかは普通は「テンポはこのぐらいで、こういうアレンジで」って固めてからそれに合わせてタイミングなどのコーラスワークを事前に細かく決めるんですよね。『Swingy,Swingy』の時がそうだったように。でも今回は、例えば「Bei Mir Bist Du Shoen」にしても、実際に音を出してみるまでどんな雰囲気になるか分からなかった。だから、レコーディングしながらその場その場で、みんなで気を感じ合いながらタイミングを計ったりして録っていったんですよ。

 ただこういうコーラスワークなんかも、あらかじめ決めておいたものを頭で憶えてその通りにやるっていうのもひとつの方法だとは思うんですけど、今回のように臨機応変にその場の雰囲気を読み取りながらやっていくっていうことも、すごく大事なんじゃないかなって。探り探りでも、ものすごく神経を集中させてアンテナを張り巡らせていると、不思議とお互いのタイミングが合ってきたりもするんですよ。その中で音を積み上げていくことって、音楽本来の理想的なあり方なんじゃないかなって思うんですよね。 


-- チャイチーの二人にとっても今回のレコーディングはすごく大きな経験になっていそうですね。

 『Swingy,Swingy』もそうですけど、今回のニューオリンズ録音は二人ともすごい頑張りましたよ。中々レコーディングって難しいですからね。私もいまだにそう感じますけど。


チャイチーシスターズ(Chai-Chii Sisters)
紗理(vo)、優日(vo)の二人から成るジャズコーラス・ユニット。ボズウェル・シスターズやアンドリュース・シスターズなどのスウィングコーラスを軸に、オリジナル・アレンジのスタンダードから、ポップスまで幅広いレパートリーで演奏。楽しく親しみやすいジャズを目指し、ライヴやレコーディングにて精力的に活動中。紗理の父は、第1期山下洋輔トリオや中村照夫&ライジングサンなどでも活躍した名テナーサックス奏者・中村誠一。

-- オリジナルの「It's Just The Blues」は、akikoさんの作風の中ではちょっと珍しいタイプの曲になるんじゃないですか?

 大川さんから「1曲ブルースが欲しいから書いて」って言われて作ったものです。ひと口にブルースって言っても様々なんですよね。単に12小節のブルース進行の曲だったら今までにも書いたことがあるし、カヴァーもしているんですけど、今回のようなマイナーなブルースは初めてかも。

 最初大川さんからそう言われた時に、どういうブルースのことかよく分からなかったんですけど、彼のイメージを私の中で何となく探ってみたのが「St. James Infirmary (セント・ジェームス病院)」だったり。ただとりあえず事前に、所謂ロック的な意味合いのブルースみたいに「ウワ〜ッ!って張り上げるようには歌えないからゴメンネ」と伝えてはあって(笑)。みんなも「そういうのじゃなくていいから」って言ってくれて、ホッとはしたんですけど。だから、「ブルースだったら何となくお約束の歌詞があって、それなりのシャウト歌唱がないと」みたいな制約に縛られることもなく、割と自由に自分のスタイルで書いて歌うことはできたんですよね。

 当初私の中では、ニーナ・シモンの「Feelin' Good」みたいな曲を作りたいなとも思っていたんですけど、結局はもう少しブルース・マナーに沿った感じに着地しました。


-- 歌詞を日本語で書こうとは思わなかった?

 その時点では、ちょっとハードルが高すぎましたね(笑)。今後やってみたら面白いかなとは思うけど。今回、この「It's Just The Blues」以外は全部大川さんの選曲です。


-- ちょっと意外ですね。

 なので、マイナーなバラードが多いんですよね。でも面白いのは、私は基本的にマイナーバラードを自ら進んで歌おうとはあまりしないんですよね。曲を作るときも、ブルージーな曲だったらまだいいんだけど、コテコテのマイナーバラードは強く意識しないと出てこない。幼稚園の頃にピアノを習っていて、「その頃どういう曲が好きでよく弾いていたかな?」って思い出してみると、全部メジャーな曲だったりして。「ドナドナ」とか「荒城の月」とかじゃなくて(笑)。昔からの好みってすごく不思議ですけど、結局そういうことでしょうね。

 だから、後半の「Cry Me a River」にしても「Willow Weep For Me」にしても、好きな曲ではあるんですけど、全体のバランスを考えた時に、ここまで連続して並べることは私だったらきっと躊躇してしまう。メジャーな曲やテンポのある曲をどうしてもその間に挟まないとって考えちゃうんですよ。でも、今回はプロデューサーの判断に全て任せて、本当に歌うことだけを考えようと思いました。


-- そこがプロデュースされることの面白みというか醍醐味というか。

 大川さんが最初にコンセプトとしてよく口にしていたのは、「Dark」っていうことでした。ジャケット写真もブックレットの写真も、私の顔はハッキリとは写ってないんですけど、街角で写真を撮るときは常に「笑っちゃダメ」って言われていたぐらいで(笑)。物憂げで暗い感じ。それが、アートワークも含めた彼の中にあったイメージだったんですよね。


-- 完成したものを改めて聴いてみると、akikoさん的には「違う自分」のように感じたりもしませんでした?

 そうですね。自分ひとりの力では絶対生まれないものだし、そういう作品も自分にとって必要だなと思います。違う局面を見れたというか、自分でも気付いていないような暗い部分とか(笑)。表層的にはなかったけど、本当は奥深くにあったもので、それを掘り起こした感じなんでしょうね、私にとって「It's Just The Blues」のような曲を書くっていうことは。


-- 個人的には、こういった感じの曲が今後増えると面白いかなとも思ったんですが。

 男の人はこういう感じの曲が好きな人多いけど、女の人はどうなのかな?


-- 人にもよりますけど、「It's Just The Blues」や「Dark Eyes」のようなタイプの曲が好きな女の人も結構いると思いますよ。

 だといいな。余談なんですけど、この間、私ポーランドに行ってフェスに出演してきたんですよ。その時に「Dark Eyes」を歌ったらすごい盛り上がって。この曲って元々はロシア民謡で、隣国のポーランドでは結婚式の二次会やパーティなんかでもよくかかっているらしくて、みんなそれに合わせて大騒ぎする、そのぐらいポピュラー。で、私が日本語で歌ったらみんなで大合唱なんですよ(笑)。

 ロシアの曲なのに何でニューオリンズで演奏されるようになったのかって、それを考えると不思議だし面白いですよね。さっき私は「自分では選ばない」って言ったけど、日本人がこういう曲を好きな感じはすごくわかる。演歌の世界にも近い、日本人の心の琴線に触れるメロディですよね。



『黒い瞳 / Dark Eyes』 に収録された数々のスタンダードは、古くから多くの名シンガーたちにも採り上げられてきました。ここでは、その中から akikoさんが心底惚れ込んだお気に入りヴァージョン5曲をご紹介。


選曲・コメント:akiko

Sarah Vaughan
「Willow Weep For Me」

収録アルバム At Mister Kelly's

このアルバムはライブ盤ながら素晴らしいテイクがたくさん残された名盤だが、この「柳よ、泣いておくれ」のピアノソロの途中でサラは誤ってマイクスタンドを倒したかぶつけたかしてしまい、「この曲ぶち壊しちゃったわ」と即興で歌詞を変えて歌い観客の笑いを誘う。ライブ盤ならではの楽しさ。


江利チエミ
「Love Me Or Leave Me」

収録アルバム Chiemi+Jazz

日本語で艶っぽく歌い上げたかと思いきや、エラ顔負けのスキャットが続く。きっと彼女のようなシンガーに憧れていたのだ、と聴けばすぐ分かる。この人は本当に歌が巧かったのだなあと思う。さすが、オリジナル実写版サザエさん!



Boulou with Paris All Stars
「Groovin' High」

収録アルバム 『The 13 Year Old Jazz Sensation From France』

フランスの天才ギター少年ブールーがわずか13歳だった時のテイク。(今はもう少年ではない。)ギターを弾きながら同じラインを歌うのだが、まだ声変わりしていない可愛い少年の声と少しばかりたどたどしくもある超絶ギターテクが相まって何ともおしゃれ。


Louis Prima and Keely Smith
「Bei Mir Bist Du Schoen」

収録アルバム 『Louis And Keely』

私にとってこの曲の代表選手はごぞんじ、ルイ・プリマ&キーリィ・スミスのおしどりコンビ、というか漫才コンビ。この二人の音楽はおちゃらけているが音楽的でもあり、彼らから学んだジャズスタンダードの数は多数。アレンジも楽しい。



Dinah Washington
「What A Difference A Day Made」

収録アルバム What A Difference A Day Made

最後は誰もが知っているダイナ・ワシントンのこの曲を。映画にも使われていたり、幅広く知られているので説明不要であろう。ダイナ・ワシントンという人は、ジャズというより「ブルースの人」と認識されることのほうが多いように思うが、そんなことはない。彼女は立派な、しかも素晴らしいジャズシンガーでもあったのだ。



-- ダーティ・ダズン・ブラス・バンドのカーク・ジョセフほか、錚々たる顔ぶれのニューオリンズ・ミュージシャンがバックを務めているのも今回のアルバムの特徴ですよね。

 現地のセッション・ミュージシャンは、ノリさんが中心になって集めてくれました。カークは、先日フジロックで日本にも来ていたみたい。彼がスーザフォンを吹いてくれた「Cry Me a River」は、実は録音初日のいちばん最初に録りはじめた曲で、初日にも関わらず7、8テイクやったんですよ(笑)。私が「これでいいんじゃない?」って思っていても、カークは「いや、もっとやりたい」って。結局最終日にまたスタジオに来てくれて、ギタリストのジョシュ・スタークマンと一緒に「もっと良くなるから」ってテイクを重ねて完成したものなんですよ。

 私としては何回も歌っているから十分ではあったんですけど(笑)、でもそこまで熱意を持ってやってくれるのであれば、やっぱり彼らが納得できるテイクを使いたいなって。それで、何回もテイクを重ねていくうちに最後の方は演奏中に“通じ合う”瞬間が何度もあった。精神的にも貴重な体験でした。


-- ニューオリンズのミュージシャンというのは、北米の中でも独特のヴァイヴスを持っていそうですね。

 アメリカ人の中でも、ニューヨークのミュージシャンなんかに比べると、多分ユルいかな(笑)。でも、そのユルさがいい感じに出ているというか。逆にそれが受け入れられないと、すごくストレスフルなレコーディングになっちゃうと思うんですけど。

 今回、私は「歌う」ということに徹していたのもあったし、どんな場所でレコーディングするにしても「そこで作る意味があるものを作りたい」ので、その独特のユルさがいい味になったかなって。とはいえ、ユルいだけじゃなく、ここ一番ではすごく気合が入っていたりする。アルバムではそれがちゃんと出ているかなって思います。

 結局、私が今のクラブジャズ・シーンにあまり興味がないのもあって(笑)、こういったニューオリンズの音の方が合ってるなっていうことに改めて気付かされたんですよね。彼ら現地のミュージシャンと通じ合えたのもそこなんじゃないかなって。


* 『黒い瞳 / Dark Eyes』 主なレコーディング参加メンバー
ダーティ・ダズン・ブラス・バンド商品一覧ページへ 1977年に結成されたニューオリンズを代表するブラス・バンド、ダーティ・ダズン・ブラス・バンドをはじめ、トレメ・ブラス・バンド、オリジナル・ロイヤル・プレイヤーズ・ブラス・バンド、さらには自身のリーダー・バンド、バックヤード・グルーヴでの活躍でも知られるスーザフォン奏者。そのファットでグルーヴィなスーザフォンで、伝統的なニューオリンズ・ブラス・バンド・サウンドにモダンなファンク革命をもたらした。1991年にダーティ・ダズンを脱退するも、昨年のビルボード東京公演、さらには今年のフジロック「Field of Heaven」に登場したダーティ・ダズンのステージに合流し、往年のファンを大いに熱狂させた。
ブライアン・クーガン
ブライアン・クーガン (Brian Coogan)
ニューオリンズが誇るジャムバンド、ギャラクティックのドラマー、スタントン・ムーアの別働バンドや、トロンボーン奏者サミー・ウィリアムズ率いるビッグ・サムズ・ファンキー・ネイションなど、ファンク、ジャズ、ロック様々なフィールドのプロジェクトで活躍する鍵盤奏者。アコピ、エレピ、シンセ、ハモンドB3など各種鍵盤とヴォーカルに加えて、エレキベースまでをも自在に弾きこなすユーティリティ・プレイヤー。

奈良岡典篤
奈良岡典篤 (Nori Naraoka)
2000年からニューオリンズに活動の拠点を置き、ファンク〜ジャズ・シーンを中心に国内外で活躍。ニューオリンズのファンク・シーンでは、山岸潤史、ラッセル・バティーステ(ミーターズ)、アイヴァン・ネヴィル、ウィリー・グリーン(ネヴィル・ブラザーズ)、ワイルド・マグノリアスらと、またニューヨークなどのジャズ・シーンでは、テレンス・ブランチャード、ニコラス・ペイトン、ジェイソン・マルサリス、ドナルド・ハリソン、増尾秋好などと共演。ジャンルを問わない幅広い分野での活躍から、アメリカでも若手トップ・ベーシストとして高い評価を受けている。自身のバンド、93Dの”相棒”ラッセル・バティーステとの超絶リズム・セクションは、ミュージシャン界隈からも絶大な信頼を得ている。
ボーネラマ商品一覧ページへ ニューオリンズでも極めてユニークな4本のトロンボーンを擁した、「ニューオリンズ・ブラス・ファンク・ロック・バンド」の急先鋒ボーネラマのドラマー。そのヴァーサイタルなドラムスタイルは、セッション・ミュージシャンとしてもファンク、ロック、ジャズのみならずパンク、ヒップホップ、ジャムバンド、エレクトロニカなどオールジャンルから引っ張りだこ。近年は、グラミー・シンガーソングライター、アンダース・オズボーンのバックバンドや、N.Y. のミクスチャー・バンド、ピンプス・オブ・ジョイタイムのサポート・ドラマーとしても活動している。


-- 都合何日間滞在されていたんですか?

 2週間ですね。最終日以外はほぼ毎日スタジオ(笑)。ミックスもマスタリングも全部向こうでやってきたので、結構タイトでした。でも、ミックスはあっという間に終わったけど。ミックスはマーク・ビンガムさん、マスタリングはジョン・フィッシュバックさんにお願いしました。二人ともすごく素晴らしいエンジニアで。ジョンさんはスティーヴィー・ワンダーの『キー・オブ・ライフ』のマスタリングを担当したことで有名みたいです。

 日本で録るのと海外で録るのとでは、まず電圧が違うし、使っているケーブルも違うし、湿度とか環境も全然違います。大川さんも言っていたけれど、今回は基本的に録り音がすべて、みたいなところはあったので、録ってからは完成するまで本当に早かったですね。


-- そんなに違うものなんですね。

 エンジニアの腕が確かなのも大きいんですけどね。私たちが作りたいものを、録り音の時点でしっかりイメージ出来ているし、それをどうすればきちんとカタチに出来るのかをよく分かっているから。そもそもミックスって、特に昔のジャズみたいな音楽の場合は、そんなに時間をかけるべきものではないし、マイクもいっぱい立てる必要はないと思うんですよ。

 今みたいにマルチで録れたわけじゃなくて、マイクだって一本だけでモノラル録音だったし。勿論環境が違うから、その当時と同じ録り方を今すればいいってことでもないけど。でもどちらにせよ、ミックスでダラダラ時間をかけるよりは、録り音をそのままカタチにするぐらいのイメージの方がいいと思うんですよね。 


-- レコーディングからマスタリングまでを行なった「パイエティ・ストリート・レコーディング」というのは、ニューオリンズでは結構有名なスタジオなんですか?

 ニューオリンズには、それこそピンキリだけどスタジオがいっぱいあって、ここはその中でもいちばん高かったのかな?(笑) だからというワケじゃないけど、機材も割と豊富だしエンジニアも上手だしやりやすかったですね。


パイエティ・ストリート・レコーディング (Piety Street Recording)
ニューオリンズ第9地区のバイウォーターにあるレコーディング・スタジオ。元は郵便局〜ルイジアナ公民館だった建物を1999年にプロデューサーでエンジニアのマーク・ビンガム氏と元REMのマネージャーでもあったジェファーソン・ホルト氏が買い取り、2001年にレコーディング・スタジオに改築した。その後、名プロデューサー/エンジニアのジョン・フィッシュバック氏らがスタジオ・マネージャーとして着任。このスタジオでは、ドクター・ジョン、エルヴィス・コステロ&アラン・トゥーサン、ダーティ・ダズン・ブラス・バンド、テレンス・ブランチャードといった地元勢の作品から、カサンドラ・ウィルソン、デイヴ・マシューズ、ブラック・アイド・ピーズ、コーン、レス・ザン・ジェイクなど世界中の名だたるミュージシャンたちの作品まで、数々の名作アルバムが吹き込まれた。また、ジョン・スコフィールド、ジェームズ・ブラッド・ウルマーらのアルバムには「Piety Street」というスタジオ名がそのまま冠されている。

-- ちなみに、その昔akikoさんがスウィングにハマり出した頃というのは、例えばディキシーランド・ジャズのような音楽にも同時に食指を伸ばしていたりとか。

 スウィングがきっかけで、という感じではないですね。むしろロカビリー、ロックンロール、ジャンプ&ジャイヴ、ドゥーワップみたいなものからニューオリンズのジャズに入っていって、そこからスウィングに行き着いたっていう感じですね。

 ニューオリンズ音楽で言えば、ジャズだけじゃなくて、ザディコとかもそんなに聴いてはいないけど好きだし。自分が好きなものって何か共通する部分があって。だから例えば、ブラジルのサンバとかキューバの音楽とかジャマイカのスカとか、そういうものには全部同じテイストがあるように感じるんですよね。

 今回実際行ってみて分かったんですけど、ニューオリンズって本当にありとあらゆる音楽がある感じなんですよね。流しのブルース・ミュージシャンみたいな人たちもいれば、ロックをやっているもいっぱいいて。若いコたちは、ジャズやブルースっていうよりはファンクに夢中みたい。ただ、大抵日本人がニューオリンズへ行って録音してくると、いかにも「ニューオリンズ録音ですね」っていう感じの杓子定規な選曲になる場合が多いじゃないですか。「Do You Know What It Means to Miss New Orleans」とか、「Basin Street Blues」とか。それも嫌いじゃないんだけど、でも今回はそういう曲が一切入っていない。入れたくなかったというより、入れないことに意味があるアルバムというのかな。


-- 逆に、「ニューオリンズ録音」というのはさほど強調するべきことでもなかったり?

 でも、ニューオリンズらしさはすごく出てると思います。ただ、日本人が想像するベタなニューオリンズ像とは違うもの。結局それは私たちが勝手にイメージしているものに過ぎない。確かにニューオリンズには観光向けの側面もあるんですけど、そういう“表の顔”とは別の、もうちょっとディープな部分を音にしたいって大川さんも初めから言っていました。


-- 総じて、思惑通りのディープなものになりましたね。

 男気のね(笑)。自分がプロデュースしていない分、歌うことに集中して魂込めて作ることもできましたし。変な言い方に聞こえるかもしれないけど... 「本気で作ったアルバム」です。勿論今までのものが適当だったわけじゃないですよ(笑)。もしジャズをやるんだったら、またニューオリンズに行ってレコーディングしたいなって思ったしね。


【取材協力:ability muse inc.】




 akiko 『黒い瞳 / Dark Eyes』


akiko 9ヶ月ぶりのフル・アルバムは、ニューオリンズ録音第2弾
プロデューサーは、「Down Beat Ruler」を主催するジャパニーズ・スカ・シーンの草分け的存在スカフレイムスの大川毅氏。バンドは、ダーティ・ダズン・ブラス・バンドのスーザフォン奏者カーク・ジョセフなど、ニューオリンズ在住の地元ミュージシャン。前作に引き続き、チャイチーシスターズも2曲でコーラス参加。「Dark Eyes(黒い瞳)」、「Bei Mir Bist DU Shoen(素敵なあなた)」など、懐かしのスタンダード・ナンバーが満載。前作とはひと味違う、日本語での歌唱も聴きドコロ!


収録曲

  • 01. Magazine St.
  • 02. 黒い瞳/Dark Eyes
  • 03. Groovin'High
  • 04. After You've Gone
  • 05. Love Me Or Leave Me
  • 06. It's Just The Blues
  • 07. Bei Mir Bist Du Shoen
  • 08. Everybody Loves My Baby
  • 09. Cry Me a River
  • 10. Willow Weep For Me
  • 11. What a Difference a Day Makes

  akiko プロフィール

2001年、ユニバーサル ミュージック グループ傘下の名門ジャズ・レーベル、ヴァーヴ・レコードより初の日本人女性シンガーとして契約。フランスの名プロデューサー、アンリ・ルノーのプロデュースのもとパリにてレコーディング。同年6月、アルバム『ガール・トーク』で華々しくデビューを果たす。次世代ジャズシンガーとして「ジャズ・ビューティー進化系」と評され、一躍話題に。当時より500曲にものぼるスタンダード・ジャズのレパートリーの広さは有名であったが、ジャズというジャンルに捕われず、その後も毎アルバム毎に違ったスタイルを次々と提案していく様が注目を集める。

過去作品では、プロデューサーとして、アンリ・ルノー、須永辰緒、小西康陽(ex:Pizzicato Five)、ブッゲ・ヴェッセルトフト(JAZZLAND)他、また楽曲プロデュース/コラボレーションとして、Swing Out Sister(UK)、松浦俊夫、福富幸宏、ニコラ・コンテ(イタリア)、高木完、渡辺俊美(Tokyo No.1 Soul Set)、Okawa Takeshi(The Ska Flames)、アート・リンゼイ等を迎えている。一方、大野雄二、佐藤竹善、re:jazz(ドイツ)、吉澤はじめ、Studio Apartment、quasimode等の作品にフィーチャリング・ボーカルとして参加する等、他ジャンルからのゲスト参加の要望も多い。レコーディングもパリ、ロンドン、ニューヨーク、リオデジャネイロ、オスロと世界各地に渡る。これら数多くのコラボレーションに見られる幅広い人脈も彼女のアーティストとしての魅力を証明している。

2009年には、10代の頃から通っていたロック・イベント「ロンドン・ナイト」へのトリビュートとして、大貫憲章をスーパーバイザーに迎え、兼ねてからの念願だったロック・アルバム『HIT PARADE -LONDON NIGHTトリビュート-』を発表。自身のルーツがジャズではなくロックであることを示す。また単にシンガーとしてだけではなく、ソングライティングやアレンジ、ジャケットのデザインも含めたアートディレクションに至るまでセルフ・プロデュースをもこなし、そのプロデュースの才もまた評価されている。

デビュー10周年を迎えた2011年には、ビートルズのカヴァー・アルバム『Across the Universe』を発表。2012年5月、ジャズコーラス・ユニット、チャイチーシスターズとニューオリンズで録音したミニ・アルバム『Swingy,Swingy』、8月には、スカフレイムスの大川毅プロデュースによる同じくニューオリンズ録音のニューアルバム『黒い瞳/Dark Eyes』を発表した。その音楽のみならず、ライフスタイルやファッションなど、発信する全てに注目を集めるヴォーカリストのひとり。彼女のネクスト・ステージの動向が期待されている。



[関連リンク]
  akiko オフイシャルブログ
  SUNSHOT オフイシャルホームページ
  チャイチーシスターズ・紗理 オフイシャルブログ
  チャイチーシスターズ・優日 オフイシャルブログ



akiko 今後のライヴ・スケジュール

「黒い瞳/Dark Eyes」 Release Tour

■ 10月23日(火) Billboard Live Osaka
1st 開場 17:30 開演 18:30
2nd 開場 20:30 開演 21:30
料金:サービス 6,900円 / カジュアル 5,400円(カジュアルのみ1DRINK付)
メンバー:akiko(vo) / 柴田敏孝(p) / 島田剛(b) / 安藤正則(ds) / チャイチーシスターズ 紗理(vo) 優日(vo)
ご予約・お問い合わせ:06-6342-7722


■ 10月25日(木) Billboard Live Tokyo
1st 開場 17:30 開演 18:30
2nd 開場 20:45 開演 21:30
料金:サービス 6,800円 / カジュアル 4,800円(カジュアルのみ1DRINK付)
メンバー:akiko(vo) / 柴田敏孝(p) / 島田剛(b) / 安藤正則(ds) / チャイチーシスターズ 紗理(vo) 優日(vo)
ご予約・お問い合わせ:03-3405-1133


[その他]

■ 9月16日(日) 水戸 B2(ビーセカンド)
akiko(vo) / 吉田智(g)
開場 19:00 / 開演 20:00
料金:前売 5,500円(飲食代別途) / 当日 6,500円(飲食代別途)
お問い合わせ:029-291-4282


■ 9月17日(月・祝) 宇都宮 kcucha rismo espresso coffee (クウチャリズモ エスプレッソ コーヒー)
akiko(vo) / 吉田智(g)
開場 18:30(予定)*ライブの開始時間などは、お店に直接お問い合わせください。
チケット(限定120名) 前売り:3000円(ワンドリンク別途)/当日:3500円
お問い合わせ:musica rismo 028-66-6744/kcucha rismo 028-666-6746


■ 9月27日(木)福岡 日航ホテル福岡 1Fメインバー [夜間飛行]
akiko(vo) / 柴田敏孝(p)
SHOW TIME 20:00〜20:40 / 21:20〜22:00 / 22:40〜23:20
ミュージックチャージ 1,800円
ご予約・お問い合わせ:092-482-1168


■ 9月29日(土)下関 BILLIE
akiko(vo) / 柴田敏孝(p) / Yuki(b) / 白石次郎(g)
開場 17:30 / 開演 19:00
料金 LIVE:6,000円 LIVE+DINNER:7,500円
ご予約・お問い合わせ:083-263-6555


■ 10月26日(金)名古屋 NAGOYA Blue Note
akiko(vo)/ 柴田敏孝(p) / 島田剛(b) / 安藤正則(ds)
1st 開場 17:30 / 開演 18:30
2nd 開場 20:30 / 開演 21:15
予約受付開始 9月4日一般予約受付開始(メンバーズ先行は8月28日11:00〜)
ミュージックチャージ:6,800円
ご予約・お問い合わせ:052-961-6311


■ 10月27日(土)金沢 もっきりや
akiko(vo) / 柴田敏孝(p)
開場 19:00 / 開演 19:30
ミュージックチャージ 前売り 4,500円 / 当日 5,000円
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