MARILYN MANSONのあの日、あの時11 『MARILYN MANSONのあの日、あの時』へ戻る

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2012年8月24日 (金)


'99年初頭の再来日公演と、キャリア初のライヴ盤発売へ!
文●有島博志(GrindHouse)

 3枚目『MECHANICAL ANIMALS』発売に伴うMechanical Animals Tourの一環で実現したMARILYN MANSONの再来日は、'99年年明けすぐの1月8日、最大8,000人収容可能な大規模なライヴ会場、東京ベイNKホール(2005年に閉館)公演を皮切りにキックオフされた。大阪を含む2都市計4公演だった。'98年10月にUS中西部ミネソタ州セント・ポールまで最新ライヴを観にいったと連載前回に書いたけど、その主な目的は取材した内容を洋楽ロック専門誌数誌に寄稿し、再来日をさらに盛り上げることにあった。GrindHouse magazineは当時まだ雑誌形態ではなく、DJクラブ・イベント、GrindHouse nightで入場者全員に無料配布する完全手作りな学級新聞のようなフリーペーパーだった。

 しかし、とても残念なことに、自分はその再来日公演を観たくても観られない環境のなかに放り込まれていた。入院生活を余儀なくされていたのだ。実はセント・ポール公演にいったときすでに、自分がシリアスな病気を抱えていることはわかっていた。だけど担当医師の制止に一切耳を貸さず(「責任は持てない」とまで言われていた)、家族や友人の説得も振り切り、入院を延期してまでも渡米を強行した。もちろん、当時も痛感していたけど、今改めて振り返っても同じように思う。正当化できることなんてなにひとつない、完全に滅茶苦茶をやっていた。そこまで自分を一心不乱的に突き動かしたものはいったいなんだったのか? これはもう、ひとえに勢いづき、まるで天井知らずのごとく上へ上へと駆け上がっていたロック・モンスター、MARILYN MANSONをそのタイミングでどうしてもこの目で見て、この肌で感じ続けたかったからにほかならない。こうした時期のただ中にいるアーティストはとにかく強烈なるオーラ、勢い、パワーを放ちまくり、尋常じゃないレベルの説得力、存在感を誇る。それがまた、鳥肌が立ち、背筋に冷たいものが走り、全身がゾクゾクするほどカッコいい、完全にトバされるのだ。PEARL JAMALICE IN CHAINSKORNLIMP BIZKITNINE INCH NAILSTOOL…みなその時期はそうだった。こうしてこの頃のことを思い起こし、きちんと考えてみると、自分はそうした“瞬間”を日本に持ち帰り、メディアなどを通じて極力そのまんまの形で伝え、広めることにとことんこだわっていたように思う。当時はそんなことは考えもせず、ほとんど無意識のまま動き回っていたのだけど…。が、しかし、かなりのリスクを負ってまでもそれを貫いたはイイけど、一番肝心な再来日公演の場にいけなければ元も子もない、お話にもならない。まさに本末転倒だ。入院したのは1月5日。初日公演が始まる3日前のこと。これでもいろんな言い訳をし、のらりくらりしつつ入院日を先延ばしにしていたのだけど、ついに言い訳も底を突いた結果だった。病気のタチがどういうものなのか皆目わからなかったことも手伝い、その頃かなり凹んでいた。入院後すぐに検査検査の嵐だったけど心ここに非ずで、しょっちゅう「あーMARILYN MANSON観てぇ、だけどなんで観られないんだ?」とひとり悔やみまくっていた。

 それから少しして大手術を受けた。幸い、不安視された病気も深刻なものではないことがわかり、術後の経過も順調だった。そんなある日、当時の担当ディレクター氏がお見舞いにきてくれた。再来日公演がどうだったかの報告をしばし受けた。大変申し訳なかったし、失礼でもあったのだけど、正直その間何度かちっちゃくイラついた。その理由は言うまでもないだろうし、彼に非はない(苦笑)。そして「いろいろご協力ありがとうございました。とても感謝しております」と差し出されたのが、『MECHANICAL ANIMALS』が日本で10万枚のセールスを突破したことが公式に認定されたことを示すゴールド・ディスクだった(※写真右)。その瞬間、あまりの感動で凹みもちっちゃいイラつきもすべて吹き飛んだことは言うまでもない。自分の仕事に“大変よくできました的花丸ハンコ”を目の前でドンッと押してもらった、もしくはお免状をちょうだいしたような高揚感を味わえ、感極まった。「自分も少しはお手伝いでき、協力もできたかな」とも思えた。退院するまでの間ずっと、そのゴールド・ディスクを病室内に飾っていた。個室に入っていたことからほかの患者さんからクレームが出ることはなかったけど、先生や看護婦さんたちが回診とかで病室にくるたびにみなそれを見てギョッとしたり、興味津々にジッと凝視したりで、その反応を見ることを楽しむことが日課のひとつにすらなっていた(笑)。誰ひとりとしてMARILYN MANSONのことを知る人がいなかったのは残念だったけど。ちなみに、このゴールド・ディスクは今は社内に飾ってある。それも訪れた外部の人たちには目の届かないところに…。

MANSON'S SINGLE COVER GALLERY

「DISPOSABLE TEENS」 (2000年)
連載次々回の序章的紹介としよう。4枚目『HOLY WOOD(IN THE SHADOW OF THE VALLEY OF DEATH)』からの先行シングル2種。緑と黄茶の色違いながら、基本ジャケデザインは同じだ。子供の人形が十字架に張りつけられた写真は発売時けっこう目を引いた。Bサイドではジョン・レノンの「Working Class Hero」のカヴァーや、上記「Astonishing Panorama Of The Endtimes」などの未発表音源が2種で計5曲聴けた。絶版。

 それから7ヵ月後の'99年8月、富士急ハイランドで開催されたBEAUTIFUL MONSTERS TOUR(ある意味SUMMER SONICの前身的野外フェスと言えた)参戦などでMARILYN MANSONは速攻戻ってきて、3度目の来日公演を行った。もちろん、このときはライヴを観ることができた。

 極めて私的な話が長くなってしまい恐縮だ。『MECHANICAL ANIMALS』に続くリリースは、MARILYN MANSONキャリア初のライヴ盤『THE LAST TOUR ON EARTH』となった。'99年11月発売だ。上記Mechanical Animals Tourと、その次のRock Is Dead Tourで収録されたかなりの量のライヴ音源のなかから厳選され、構成されている。その頃のライヴがどういうものだったかがつぶさにわかるものとなっており、マンソンのMCも楽しめるし、楽曲によってはライヴならではのアレンジで披露されている。クロージング・ナンバー「Astonishing Panorama Of The Endtimes」のみスタジオ録音の(当時)新曲だった。珍しくメタルメタルした楽曲スタイルで、曲間でジョン5によるギター・ソロもバリッバリに弾かれる。また、この楽曲はMTVでシリーズ化され放送されていた『CELEBRITY DEATHMATCH』のサントラにも提供された。

 連載次回では、時系列的には1歩後戻りすることになるのだけど、'99年春に起きた惨劇、コロンバイン高校銃乱射事件の話をしよう。このとき、またぞろマンソンがやり玉に上げられた…。



MARILYN MANSON 関連タイトル!

往年時のMINISTRYを司っていたアル・ジュールゲンセン(vo,g,programming)と、ポール・バーカー(b,vo)は、80年代中盤から90年代中盤にかけての時期、その活動と並行していくつものサイド・プロジェクトを動かしていた。そのうちのひとつが連載前回で紹介したLARDで、数多のサイド・プロジェクト群のなかでももっとも息が長く続き、作品数も多く残してきたのが、このREVOLTING COCKS(略称REVCO)だ。今作は4枚目で、US本国での発売が当時MINISTRYが所属していたメジャー・レーベル、Sire Recordsからだった。驚くことに、それを受けて『憤逆のリヴコ』という邦題で日本盤化もされた(現在絶版)。プロジェクト名からしてジョークなのだけど、その歌詞も音楽も「すべてがジョークさ。ジョークを真剣にやってんだ」と当時アルは語っている。この頃のMINISTRYより緩く、薄めのインダストリアル・ミュージックで、映画『羊たちの沈黙』('91年)のセリフがサンプリングされていたり、ロッド・スチュワートの大ヒット曲「Da Ya Think I’m Sexy?」の超脱力カヴァーがあったりと、“アソビ心”満載で楽しめる。
文●有島博志(GrindHouse)

MARILYN MANSON 最新作ニュース

■■■ 有島博志プロフィール ■■■

80年代中盤よりフリーランスのロックジャーナリストとして活動。積極的な海外での取材や体験をもとにメタル、グランジ/オルタナティヴ・ロック、メロディック・パンク・ロックなどをいち早く日本に紹介した、いわゆるモダン/ラウドロック・シーンの立役者のひとり。
 2000年にGrindHouseを立ち上げ、ロック誌GrindHouse magazineを筆頭にラジオ、USEN、TVとさまざまなメディアを用い、今もっとも熱い音楽を発信し続けている。
※ ※ ※ ※ ※

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通常ご注文後 2-3日 以内に入荷予定

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