【HMV独占盤】 SARAVAH for Quiet Corner

2012年5月21日 (月)

SARAVAH for Quiet Corner　　サラヴァ・フォー・クワイエット・コーナー

フランスの名門サラヴァ・レーベルに残された、
優雅で気品溢れる輝きを集めたコンピレイション。

「Quiet Corner」はHMVが季刊で発行しているフリーペーパーです。ジャズ / ブラジル / アルゼンチン / SSW / ソフトロック / アンビエントなど、幅広いテイストから心を鎮めてくれる音楽を紹介し、国や年代を超えてゆるやかに音楽地図を描きます。今回、フランスの名門サラヴァ・レーベルの楽曲の中から「Quiet Corner」というフィルターを通して選曲を行いました。サラヴァはフランスのミュージシャンで俳優でもあるピエール・バルーが、1960年代に映画「男と女」の製作資金を作るために設立した音楽レーベルです。現在も多くの音楽家に影響を与え続けているサラヴァの魅力は、その幅広い音楽性と独特の美意識にあります。フレンチ・ミュージックとブラジル / アフリカ / ジャズ / フォークの素敵な出会いによって生まれた素晴らしい作品たちは、ピエール・バルーの自由な感性そのものと言えます。

このコンピレイションのテーマは “優しく親密に響く音色” です。
全体的に温もりのある質感をイメージして一枚にまとめました。ピエール・バルーによるサウダージ溢れるボサノヴァの名曲の数々。クレール・エルジエールやヴィルジニー・スゲールが歌う甘くロマンティックなシャンソン。リリカルで抑制の効いたトーンを奏でるジョルジ・アルヴァニタやジャン=ピエール・マスのピアノ・トリオ。優雅でラウンジーな雰囲気を醸し出すモニック＆ルイ・アルドゥベール、フランシス・レイ、マルティーヌ・ビュジョルドはどれも貴重な初CD化音源。子守唄のようにドリーミーな気分に浸れるドミニク・バルーの歌声と、テリー・キャリアーを彷彿させるチック・ストリートマンの柔らかなフォーキー・グルーヴなど、美しい輝きをもった全20曲を収録。「サラヴァ」とは「あなたに祝福あれ」という意味です。ビーアがしっとりと歌うビートルズのメランコリックなカヴァーに耳をすませ、「Saravah for Quiet Corner」を聴き終えた時、みなさんの心に安らかな余韻が流れますように。

ピエール・バルー主宰、フランスで最も自由で歴史あるインディ・レーベル “サラヴァ”。

"SARAVAH" とはポルトガル語で、 "あなたに神の祝福がありますように" の意。
"IL Y A DES ANNEES OU L ’ON A ENVIE DE NE RIEN FAIRE" とは
"何もせずに過ごす時間を望むこともある" というサルバドール・ダリの言葉。
"LES ROIS DU SLOW-BIZZ" とは "スロウ・ビジネスの王様" の意。

サラヴァは、ピエール・バルーが自らも出演したクロード・ルルーシュ監督映画『男と女』での成功 (フランシス・レイと共に作った有名なテーマ曲) で得た資金を惜しげもなく使い1965年に設立された。国籍やジャンル、有名無名を問わず才能のあるアーティストを受け入れた初めてのレ－ベルだ。
「男と女」のテーマ曲もそうだが、フランスに初めてボサノヴァを紹介したことも特筆される。ピエールはボサノヴァ黎明期よりブラジルに渡り続け、多くのュージシャンと交流を深めた。ピシンギーニャ、ヴィニシウス・ヂ・モラエス、エリス・レジーナetc。特に盟友ともいえるバーデン・パウエルらと作った「サンバ・サラヴァ」は映画でも使われ、サラヴァのカラーを決定付けている。
流行に追随することよりも、音楽そのものが持つエクスプレッションやエモ－ションを最優先にしており、このすさまじい消費社会の中で、今なおその姿勢を保ち続けている。これはレ－ベル主宰者であり、音楽家、詩人、映像作家、そして何よりも自由人であるピエ－ル・バル－の個性そのものを体現している。このフィロソフィーに共鳴して、多くのア－ティストたちが国境を越えてサラヴァに辿りつき巣立っている。

(メーカー資料参考)

サラヴァ・レーベル 2012年春からのリリースはこちら

Quiet Corner

収録曲

01.　S’il vous plait d’être courtisées / Claire Elziere

(Pierre Louki / Dominique Cravic)
taken from the album“Un original, 13 originaux” (SHL-2131)　P2008

02.　Roses / Pierre Barouh

(Pierre Barouh / Dorival Caymi)
taken from the open-reel tape　P1965

03.　Un million d’etoiles / Bia

(Bia)
taken from the album“La mémoire du vent” (SHL-2094)　P1997

04.　Samba Saravah / Pierre Barouh

(Pierre Barouh / Vinicius de Moraes / Baden Powell)
taken from the album“ITCHI GO ITCHI E” (SHL-2089)　P1998

05.　Il était une fois / Eric Guilleton

(Pierre Barouh / Eric Guilleton)
taken from the album“Et s’il était deux fois” (SHL-2101)　P2000

06.　Contine / Georges Arvanitas

(Georges Arvanitas)
taken from the album“Pianos Puzzle” (SH-10012)　P1970

07.　Estate / Daniel Mille

(Bruno Martino)
taken from the album“Sur les quais” (SHL-2064)　P1993

08.　Rêve-t-il? / Virginie Seghers

(Virginie Seghers / Virginie Seghers, Hervé Legeay)
taken from the single (SHL-6132)　P2008

09.　La 1ère fois qu’on aime / Monique et Louis Aldebert

(Monique et Louis Aldebert)
taken from the single (SH-40022)　P1967

10.　Tu verras / Francis Lai

(Pierre Barouh / Francis Lai)
taken from the single (SH-40012)　P1969

11.　La nuit des masques / Pierre Barouh et Dominique Barouh

(Pierre Barouh / Chico Buarque de Hollanda)
taken from the single (SH-40056)　P1974

12.　Harpe / Frédéric Devreese

(Frédéric Devreese)
taken from the single (SH-30002)　P1968　Bande originale du film“Un soir, un train”

13.　Berceuse / Dominique Barouh

(Pierre Barouh)
taken from the single (SH-40054)　P1973

14.　Un homme qui me plaît / Martine Baujoud

(Pierre Barouh / Francis Lai)
taken from the single (JB UAR 600045)　P1969

15.　Femme parmi les femmes / Françoise Hardy

(Pierre Barouh / Francis Lai)
taken from the single (SH-40072)　P1976

16.　Cet enfant que je t’avais fait / Brigitte Fontaine

(Brigitte Fontaine / Olivier Bloch-Lainé)
taken from the album“Brigitte Fontaine est…” (SH-1011/2)　P1968

17.　Lazy Afternoon / Chic Streetman

(Chic Streetman)
taken from the album“Growing Up” (SH-10055)　P1975

18.　Rue de lourmel / Mas Trio

(Jean-Pierre Mas)
taken from the album“Waiting for the Moon” (SHL-2092)　P1998

19.　Noel / Pierre Barouh

(Pierre Barouh / Francis Lai)
taken from the album“Noel” (SHL-1056)　P1991

20.　Ballade pour un Matin/Golden Slumbers / Bia

(Jacques Higelin) (John Lennon-Paul McCartney)
taken from the album“Sources” (SHL-2100)　P2000

The World’s 1st CD：M-9, 10, 14, 17
The Japan’s 1st CD：M-1, 5, 8, 18

Compiled by Yuki Yamamoto (HMV)
Designed by Kaname Uchiyama
Mastered by Yoshiro Kuzumaki (CM Punch)　http://www.kuzumaki.net
Directed by Yohji Takagi (yamaha music & visuals)