HMVインタビュー: Daddy Kev

2012年3月15日 (木)

interview

Daddy Kev

LAビート・シーンを牽引する人気パーティー「LOW END THEORY」初のコンピレーション発売を記念して、代表のDaddy Kevに訊きました!

Interview by KUBO (HMV浜松市野店)
Translated by Hashim B.

Low Endでライヴをやるには、音楽のクォリティが全てなんだ。


--- はじめまして。今回の日本ツアー記念のコンピリリースおねでとうございます!!
なかなかこう言った機会は無いと思うので、色々と聞きたい事があるんですがまだLow End Theoryと言うイベントの事を知らない方に簡単にイベントについてお話をして頂けませんか?

Daddy Kev: Low End Theoryはプロデューサー主体のイベントであり、ラップトップ・パフォーマンスをするアーティストが多い。
色々なタイプのバンドも出演しているけど、Low End Theoryはプロデューサーにスポットライトを当てることに知られている。

--- 色々なバイオグラフィなどの資料を見ると2006年からスタートしているとあったのですが、どう言うきっかけで始める事になったんですか?
また去年の震災の際にはLow End Loves Japanと言う形でチャリティイベント開催もされ、話題になりましたがイベントに対してと、日本への特別な思いなどがあれば教えて頂けますか?

Daddy Kev: 2006年10月にLow End Theoryを立ち上げたとき、実験だったんだ。どのくらい長続きするか分からなかった。ロサンジェルスでは、何かを有機的に成長させてくれるクラブを見つけるのは難しい。最初の1年のうちにコアなファンベースができるようになって、それ以来オーディエンスを満足させるために努力してきた。
2008年、2009年、2010年はLow End Theoryジャパン・ツアーを開催し、毎回とても思い出に残る体験だった。レジデントDJたちにとって、日本は一番好きな国なんだ。
2011年の地震のあと、僕らは日本の状況に対する意識を高め、募金を集めたいと思った。

--- その後LAビートシーンはFlying Lotusを筆頭にdublabやCarlos Ninoなど様々なアーティストが頭角を現すシーンとして注目をされるようになってきていましたが、日本で一時「J.Dilla以降の〜」と言う表現の仕方で紹介される事が多く、そう言った流れから徐々に知られていった部分も多少なりともあると思うのですが、その事に付いて知っていらっしゃいましたか?

Daddy Kev: ディラはビート・シーンに多大な影響を与えた。ディラとダブリーがこのシーンに最大の影響を与えたと言っても過言ではない。
フライング・ロータスの登場以来、次の進化のステップが現れた。我々はフライング・ロータスをみて、自分たちも新たなオリジナルなサウンドを生み出せることを確信した。

--- その後日本でも近年はビートシーンがしっかりと認知され始め数多くのアーティストが出てきていますが、Low End Theoryで紹介されると言う事がステータスのような位置付けになってきていると個人的に思ってます。
イベントを主催する立場から、出演する、またはCDに収録するアーティストの選定基準など、ご自身の中でここは外せない!と言う所がありましたら教えて下さい。

Daddy Kev: Low Endでライヴをやるには、音楽のクォリティが全てなんだ。ユニークなのか?どんな内容のパフォーマンスか?それが主な条件だ。
アーティストとサインするときは、より深い関係性が必要だ。アーティストとレーベルは親密な関係でなければいけない。だから、音楽をリリースする前に、まずその人と友情関係を結ぶんだ。

--- 今回のCDを含め来日ツアーも何度も行っていますが、日本の音楽シーンについて特に印象深い事などあったら教えて下さい。

Daddy Kev: 日本のシーンは素晴らしい。日本のビート・シーンがどんどん発展していってるのが分かる。前回の来日からどれだけ進化をしたか、3月の来日で見るのを楽しみにしてる。

--- 最後にこのインタビューを読んでいるファンの方にメッセージをお願いします

Daddy Kev: 長年Low End Theoryをサポートしてくれてありがとう。これからも最高のイベントを見せるよ!

新譜V.A / Low End Theory Japan Compilation 2012
ダブステップ、アンダーグラウンド・ヒップホップ〜新たなベース・ミュージックを生み出すムーヴメントにまで発展したLA発祥の名物パーティー「Low End Theory」より初のコンピレーションが登場。パーティー常連から注目の若手アーティストまで、ほぼ全曲が初CD化の全16曲で構成された注目の一枚!



    • Low End Theory Japan Compilation 2012
      V.A
    • 2012年3月7日発売


    • 【収録曲】
      01. Nosaj Thing / Quest (Low Limit Remix)
      02. Jonwayne / Crumbled Luna
      03. Dot / Artichoke
      04. Nobody / Hey Love (On Our Own)
      05. Ras G / Sun Behind the Clouds
      06. Co.fee / Gypsy Skirt
      07. Gaslamp Killer / Anything Worse
      08. Samiyam / Sunrise
      09. Elos / Airliner’s Patio
      10. Nocando / Hurry Up And Wait
      11. Free The Robots / Rattlesnake
      12. Dibiase / Skullcrack
      13. D-Styles / Cliffords Mustache
      14. Kone / Cheese Grater
      15. Daddy Kev / Little Doggy
      16. Virtual Boy / Mass

      【初回特典】
      初回入荷分お買い上げのお客様に「Daddy KevによるMIXCD-R」をプレゼント!

      ※ 数に限りがありますのでお早めに!



    LOW END THEORY JAPAN 2012 開催!


    チェック♪
    「Low End Theory Japan 2012 Promo Teaser」(Youtube)

    噂のパーティ「LOW END THEORY」が今年も日本で開催!
    最先端ビート・ミュージックを全身で受け止めよ!!


    【東京公演】

    2012.03.19(月・祝前日)@代官山UNIT
    OPEN / START 23:00
    ADV 4,000円 / DOOR 4,500円
    ※20歳未満の方のご入場はお断り致します
    ※要写真付き身分証

    Live&DJ:
    NOSAJ THING、SAMIYAM、DADDY KEV、NOBODY、D-STYLES、NOCANDO and more!
    DJ JIN(Rhymester/Breakthrough)、DJ KENSEI(Coffee & Cigarettes Band)、 DJ SAGARAXX(Coffee & Cigarettes Band)、DJ MUTA(JUSWANNA)、HASHIM B. VJ:DBKN

    【チケット】
    ローソンチケット


    【関連作品】




    • Drift
      NOSAJ THING
    • 2009年6月発売

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