「ベルリン・フィル・ラウンジ」第55号:イースター音楽祭予定が発表
2012年1月24日 (火)
ベルリン・フィル関係ニュース
バーデン・バーデン祝祭劇場における第1回イースター音楽祭(2013年)の予定が発表! バーデン・バーデン祝祭劇場では、2013年よりベルリン・フィルのオペラ上演が行なわれますが、この1月12日、ファースト・シーズンの予定が発表になりました。開催期間は、2013年3月23日〜4月1日。公演の中心となるのは、サー・サイモン・ラトル指揮の《魔笛》新演出です。 キャストは、ジモーネ・ケルメス(夜の女王)、パヴォル・ブレスリク(タミーノ)、ケイト・ロイヤル(パミーナ)、ミヒャエル・ナジ(パパゲーノ)のほか、ジョゼ・ファン・ダムが弁者を担当。またアニック・マシス、マグダレーナ・コジェナー、ナタリー・シュトゥッツマンが3人の侍女で登場するなど、大変豪華なものとなっています。演出は、日本でも人気を博するロバート・カーセンが予定されています。 一方コンサートでは、ラトルがマーラー「交響曲第2番《復活》」をベルリン放送合唱団、コジェナー、ロイヤルのソリストで上演。また、手の故障により静養していたマクシム・ヴェンゲーロフが、ブラームスのコンチェルトで国際的舞台にカムバックします(指揮:アンドリス・ネルソンス)。さらにクリスティアン・ツィンマーマンも、ブラームスの第1ピアノ・コンチェルトで共演する予定。ラトルは、ブルックナーの「交響曲第9番」も指揮します。 この他、祝祭劇場および市内の様々な会場で、ベルリン・フィル団員による室内楽演奏会が開催されます。さらに、ベルリンで行われている教育プログラムの延長として、ブンデスユーゲント管が客演。また、ドイツ銀行がスポンサーを務める音楽塾「今日のムジークテアーター」の上演が行なわれ、19世紀にバーデン・バーデンで音楽サロンを開いた伝説的メゾ、ポーリーヌ・ヴィアルド=ガルシアのミニ・オペラ《シンデレラ》、《子供のための魔笛》が上演されます。 総じてイースター音楽祭は、ベルリン・フィルのベルリンでの活動の総体を、フェスティヴァルの枠内で再現・網羅するものとなります(写真:左よりベルリン・フィル・インテンダント、マルティン・ホフマン、バーデン・バーデン祝祭劇場インテンダント、アンドレアス・メリッヒ=ツェープハウザー、サー・サイモン・ラトル、ベルリン・フィル・メディア部門代表、オラフ・マニンガー、スタンリー・ドッズ©Jochen Klenk)。 バーデン・バーデン祝祭劇場のサイトはこちらから
2011年アジア・ツアーの2つの演奏会映像が、DCHにアップ!
ラトル指揮のブルックナー&マーラー「第9」、細川俊夫《開花の時》も (2011年11月18・19日) 【演奏曲目】 マーラー:交響曲第9番 (11月18日) ラヴェル:《道化師の朝の歌》 細川俊夫:ホルン協奏曲《開花の時》 ブルックナー:交響曲第3番 (11月19日) ホルン:シュテファン・ドール 指揮:サー・サイモン・ラトル ベルリン・フィルは、昨年11月に日本、中国、韓国、台湾を巡るアジア・ツアーを行いましたが、そのうち台湾で行われたすべての演奏会映像が、デジタル・コンサートホールにアップされることになりました。すでにアップされているマーラー「交響曲第9番」に加えて、ブルックナー「交響曲第9番」、細川俊夫「ホルン協奏曲《開花の時》」、ラヴェル《道化師の朝の歌》の2つのプログラムが、ご覧いただけます。 以上は、直後に東京のサントリー・ホールで行なわれた公演とまったく同一のプログラム。演奏・解釈の内容・成熟度は、日本でのそれとほぼ同一と言えるに違いありません。日本公演を聴かれた方、またそのチャンスを逃された方には、絶好の映像です。 台湾公演:マーラー「交響曲第9番」をDCHで聴く! 台湾公演:ブルックナー「交響曲第9番」をDCHで聴く!
最新のDCHアーカイブ映像
バレンボイムがエルガーの《ゲロンティアスの夢》に挑戦! 2012年1月14日 【演奏曲目】 エルガー:オラトリオ《ゲロンティアスの夢》 メゾソプラノ:アンナ・ラーソン テノール:イアン・ストーレイ バス:クヮンチュル・ユン 指揮:ダニエル・バレンボイム ベルリン国立歌劇場の音楽総監督ダニエル・バレンボイムは、ベルリン・フィルにも頻繁に客演しています。今回の演奏会では、イギリスの作曲家エドワード・エルガーのオラトリオ《ゲロンティアスの夢》が取り上げられます。エルガーが43歳の時の1900年に完成したこの作品は、死への恐れと神による魂の救済を、カトリック教徒として熱烈な信仰の力でまとめ上げた大作です。 放送日時:2012年1月15日(日)午前4時(日本時間・生中継) この演奏会をDCHで聴く! ブンデスユーゲント管の演奏会がアーカイブにアップ(無料映像)! 2012年1月15日 【演奏曲目】 グラナート:《インソムニウム(夢のイメージ)》 マーラー:交響曲第5番 ブンデス・ユーゲント管弦楽団 指揮:マルクス・シュテンツ ブンデスユーゲント管弦楽団は、ドイツの国立青少年オーケストラとして、すでに長い伝統を誇っています。14歳から19歳の若い器楽奏者により構成されるこの団体からは、ザビーネ・マイヤーやタベア・ツィンマーマンといったソリスト、ベルリン・フィルの約20名のメンバー(現団員)が巣立っています。グスタフ・マーラー・ユーゲント管と並んで、ドイツ語圏を代表する団体と言えるに違いありません。今回のコンサートは、ライブ中継のみが予定されていましたが、オーケストラの協力により、アーカイブへのアップが実現しました。 この演奏会をDCHで聴く! ソヒエフがリスト「ピアノ協奏曲第1番」でベレゾフスキーと共演 2012年1月21日 【演奏曲目】 ルーセル:《バッカスとアリアーヌ》第2組曲 リスト:ピアノ協奏曲第1番変ホ長調 ベリオ:《セクエンツァI》 ラフマニノフ:交響的舞曲 ピアノ:ボリス・ベレゾフスキー ヴィオラ:アミハイ・グロシュ 指揮:トゥガン・ソヒエフ 2010年のデビュー以来、2度目のベルリン・フィル登場となるトゥガン・ソヒエフ。今回の客演では、リスト、ベリオ、ラフマニノフ、ルーセルの作品を演奏しています。彼は、来シーズンよりベルリン・ドイツ交響楽団の首席指揮者に任命されており、今一番期待されている若手指揮者のひとりと言えます。ソリストには、ロシアのボリス・ベレゾフスキーが登場。またベリオの《セクエンツァI》は、ベルリン・フィルの首席ヴィオラ奏者アミハイ・グロシュが演奏しています。 この演奏会をDCHで聴く! レイトナイト第3弾は、HK・グルーバーが登場! 2012年1月21日 【演奏曲目】 ヴァイル:《光のなかのベルリン》 《オイル・ミュージック》 ベリオ:《セクエンツァX》 HK・グルーバー:《フランケンシュタイン!》 ヴォーカル:HK・グルーバー トランペット:ガボール・タルケヴィ 指揮:サー・サイモン・ラトル レイトナイト・シリーズ第3弾は、HK・グルーバーが登場します。グルーバーは、オーストリアの作曲家・シャンソン歌手で、現代音楽と軽音楽を融合する独自のスタイルで高く評価されている存在です。ドイツ語圏では極めてポピュラーで、マックス・ラーベのパラスト・オーケストラや、アンサンブル・モデル等ともCD録音を行なっています(写真:HK・グルーバー© Georg Andergrub)。 この演奏会をDCHで聴く!
これからのDCH演奏会
ベルリン・バロック・ゾリステンがフリードリヒ大王生誕300年コンサートを演奏! (日本時間1月25日午前4時) 【演奏曲目】 C・Ph・E・バッハ、クヴァンツ、フリードリヒ大王、グラウンの作品より (ブルクハルト・クラウスナーとアルミン・ミューラー=シュタールによるフリードリヒ大王とヴォルテールの往復書簡朗読付き) ベルリン・バロック・ゾリステン フルート:ジャック・ズーン 指揮&ヴァイオリン:ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ ベルリン古楽アカデミー 指揮&ヴァイオリン:ミドリ・ザイラー 語り手:ブルクハルト・クラウスナー アルミン・ミューラー=シュタール 当演奏会は、プロイセン王国の名君として知られるフリードリヒ大王(1712〜1786)の生誕300年を記念するものです。ベルリン・フィルの団員からなるベルリン・バロック・ゾリステンと、バロック・オーケストラ、ベルリン古楽アカデミーが共演し、フリードリヒ大王の宮廷を彩った音楽を再現します。ベルリン・バロック・ゾリステンは1995年に結成。ベルリン古楽アカデミーのメンバーと共演を重ね、古楽オケとして広く成功を収めています。ベルリン・フィルに客演を重ねているオランダの名フルート奏者、ジャック・ズーンの登場もハイライトです。 熱心な音楽愛好家でフルートを自ら演奏したフリードリヒ大王自身の作品のほか、フルートの名手クヴァンツ、大バッハの次男C・Ph・E・バッハ、ヴァイオリン奏者のグラウン等、宮廷に仕えた音楽家たちの作品が取り上げられます。ズーンが担当する、フリードリヒ大王のフルート・パートは聴き逃せません。 学問を愛した大王は、有名なフランスの啓蒙主義者ヴォルテールとも親密に交際していました。この演奏会では、映画『グッバイ・レーニン!』、『愛を読むひと』で日本でも知られる俳優ブルクハルト・クラウスナー、『シャイン』のアルミン・ミュラー=シュタールが登場、大王とヴォルテールの往復書簡を朗読します。両文化人のエスプリに富んだ会話を、ドイツの両名優が演じる姿も見ものです(ドイツ語)。 この演奏会をDCHで聴く! ラトル&コジェナーがドヴォルザークとマーラーで共演! (日本時間1月28日午前4時) 【演奏曲目】 ラヴェル:《クープランの墓》 ドヴォルザーク:《聖書の歌》 マーラー:リュッケルト歌曲集 シューベルト:交響曲第7番ロ短調《未完成》 メゾソプラノ:マグダレーナ・コジェナー 指揮:サー・サイモン・ラトル サー・サイモン・ラトルが、プライベートの伴侶であるマグダレーナ・コジェナーと共演し、マーラーとドヴォルザークの歌曲を演奏します。マーラーのリュッケルト歌曲集は、メゾソプラノにとって重要なレパートリーのひとつですが、リート歌手としても高い評価を得るコジェナーの透明な美声と知的な解釈に注目が集まります。一方ドヴォルザークの《聖書の歌》は、マーラーと同様に、ピアノ伴奏版も存在します。比較的演奏機会の少ない作品ですが、コジェナーの故郷チェコの代表的歌曲集であり、その意味でも期待大です。 この演奏会をDCHで聴く! ネルソンスの《英雄の生涯》。ブラームスのヴァイオリン協奏曲は、ブラウンシュタインがソロ! (日本時間2月3日午前4時) 【演奏曲目】 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 R・シュトラウス:《英雄の生涯》 ヴァイオリン:ガイ・ブラウンシュタイン 指揮:アンドリス・ネルソンス 日本でも注目されているラトビア生まれの新進指揮者、アンドリス・ネルソンスが客演する当演奏会では、ブラームスのヴァイオリン協奏曲が目玉です。ベルリン・フィルは今シーズン、メンバーを協奏曲のソリストに起用していますが、ここでは第1コンサートマスターのガイ・ブラウンシュタインがソロを担当します。また、R・シュトラウスの《英雄の生涯》では、ブラウンシュタインと同様に第1コンサート・マスターを務める樫本大進がソロ(<英雄の伴侶>)を担当。これも大きな聴きどころとなるでしょう。 この演奏会をDCHで聴く!
アーティスト・インタビュー
ヴァレリー・ゲルギエフ 「ラヴェル版《展覧会の絵》のオーケストレーションでは、フランス的洗練よりも、視覚的なイマジネーションの強さに関心があります」 聞き手:ヴィルフリート・シュトレーレ (ベルリン・フィル ソロ・ヴィオラ奏者) (2010年12月22日) 【演奏曲目】 シチェドリン:交響的ディプティク ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調 ムソルグスキー(ラヴェル編曲):《展覧会の絵》 ピアノ:デニス・マツーエフ 指揮:ヴァレリー・ゲルギエフ ゲルギエフのインタビューの最終回です。ここで彼は、ラヴェル編曲の《展覧会の絵》と、ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」の共演者であるデニス・マツーエフについて語っています。 なかでも興味深いのは、ゲルギエフがラヴェルのオーケストレーションについて、フランス的な洗練よりも、劇的・絵画的な喚起力を重視している点です。ラヴェルが、ムソルグスキーの原曲(ピアノ版)から様々なイメージを読み取り、自分なりの解釈を与えて編曲したことに注目しています。それは、オペラ指揮者ゲルギエフならではの視点と言えるかもしれません。 シュトレーレ 「今晩のプログラム、ラヴェル編曲の《展覧会の絵》についてお聞きしたいと思います。ラヴェルはこの作品をフランス的に洗練されたものに仕上げましたが、それはムソルグスキーが意図したものを表現し得ていると思いますか」 ゲルギエフ 「ラヴェルがムソルグスキーの作品を編曲したことは、ロシア人として、歓迎すべきことです。彼はこの作品を、ピアノ版よりもはるかにポピュラーなものとしました。彼の編曲によって、何百万人という人々が、冒頭のメロディーを知っているのです。あなたは今、この作品がラヴェルの編曲によってフランス風の洗練された作品になったとおっしゃいました。それは本当ですが、私の意見ではこの編曲の一側面に過ぎないと思います。というのはラヴェルは、このオーケストレーションによって、作品の劇場的なキャラクター、強烈な視覚的イメージ、絵画性を明確にしたからです」 シュトレーレ 「ゲルギエフさんは、才能のある若い演奏家の支援に力を入れられていますが、この演奏会でも若手ピアニストを起用されていますね。今回のソリスト、デニス・マツーエフについて、ご意見をお聞かせください」 ゲルギエフ 「マツーエフは、若い音楽家のリーダーと呼ぶべき存在です。素晴らしい才能の持ち主だというだけでなく、周囲の演奏家を集めて、新しいことを起こす能力も持っています。ロシアだけでなく、アルメニア、ウクライナ、カザフスタン、リトアニア、ラトヴィアなどの周辺諸国などにも活動の場をどんどん広げて、その先々で成功をおさめています。彼が設立したクレシェンド・ファスティバルには、20代後半から30代前半の若い音楽家が集まっています」 シュトレーレ 「クレシェンド、というのはどういう意味ですか」 ゲルギエフ 「“若い音楽家がこれから成長する”というニュアンスです。25歳から35歳の期間は、音楽家にとってとても重要な時期です。デニスを初めとして、彼らは成長を続け、今ではロシアだけでなく、世界に活躍しています。彼とは、既に色々な作品を共演しました。ストラヴィンスキーのロンド・カプリッチョなどは、私が弾いてくれるかとお願いした曲ですが、彼はすぐに準備して演奏してくれました。ショスタコーヴィチの協奏曲第1番、第2番も録音しました」 シュトレーレ 「トランペット付きの第1番は、素晴らしい作品ですね」 ゲルギエフ 「彼が素晴らしいのは、作曲家の思考やカラーを察知して、それに相応しいスタイルを即座に見出せるということです。とりわけストラヴィンスキーのロンド・カプリッチョがそうで、これは今日演奏するラフマニノフの第3コンチェルトなどとは、まったく違う色合いで演奏したのです。その他にも、シマノフスキのコンチェルティーノやR・シュトラウスのブルレスケといった作品でも、作品の特色を非常にうまく引き出してくれます。これだけの幅を持っているというのは、驚くべきことです」 この演奏会をDCHで聴く!
ドイツ発最新音楽ニュース
本コーナーでは、ドイツおよび欧米の音楽シーンから、最新の情報をお届けします。 トーマス・クヴァストホフが引退! 1月9日、バリトンのトーマス・クヴァストホフが、歌手としての引退を発表した。クヴァストホフは、昨年の初めから喉頭炎による欠場が続き、9月には年内の公演をすべてキャンセル。10月にはジャズ歌手としてのキャリアの終息を発表したが、52歳での歌手引退は驚きをもって受けとめられている。彼は所属事務所を通して、「現在の健康上状態では、私自身が満足のできる歌を歌い続けることができないと判断した。私は、もうすでに40年近く歌っている。芸術のお陰で素晴らしい体験をすることができたので、悔いはない」と語っている。 ただし完全に引退というわけではなく、今後はコンサート等の語り手や、声楽教師(彼はベルリン・ハンス・アイスラー音大の教授でもある)、コンクールの主催者・審査員として活躍してゆくという。事実、今年6月には、ウィーン・フィルの演奏会で《グレの歌》の語り手としての登場が決定しており、これはキャンセルされていない。またベルリン・コンツェルトハウスでも、新進歌手のリサイタル・シリーズ「トーマス・クヴァストホフの夜話」で、ナレーターを務めるという(映像:ラトル指揮の《マタイ受難曲》で歌うクヴァストホフ)。 ニューヨーク・フィルの「携帯雑音事件」 アラン・ギルバート指揮のニューヨーク・フィル演奏会で、携帯電話のアラームが演奏をストップするという事態が発生した。マーラー「交響曲第9番」の終楽章が演奏されている最中に、携帯が鳴り出し、それがピアニッシモの個所であったことから、ギルバートが演奏を停止。舞台の近くに座っている持ち主に、雑音を止めるように話しかけたという。その人物が止めようとしなかったことから、客席から“1000ドルの罰金を科せ!”等の声が掛かり、場内は騒然となった。 音楽ジャーナリスト、ノーマン・レブレヒトによると、携帯の持ち主は、ニューヨーク・フィルの長年の定期会員で、新しく買ったスマートフォンの使い方が分からなかったのだという。本人は、自分の携帯であることさえ気が付かなかったというが、演奏は第4楽章の途中から再開され、コンサートは終了した。 ヘルムート・ミューラー=ブリュールが死去 ナクソス・レーベル等での録音で知られるヘルムート・ミューラー=ブリュールが、1月2日に死去した。享年78歳。ミューラー=ブリュールは、ルツェルンでヴォルフガング・シュナイダーハンにヴァイオリンを学び、30年間にわたってケルン室内管弦楽団の指揮者を務めていた。 ©2012 Berlin Phil Media GmbH, all rights reserved. |