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2011年10月28日 (金)

無人島

無人島 〜俺の10枚〜 【vice versa 編】

音楽好きには、超定番の企画“無人島 〜俺の10枚〜” !!なんとも潔いタイトルで、内容もそのまんま、無人島に持って行きたいCDを10枚チョイスしてもらい、それぞれの作品に込められた思い入れを思いっきり語ってもらいます!ミュージシャンとしてルーツとなるもの、人生を変えた一枚、甘い記憶がよみがえる一枚、チョイスの理由にはそれぞれのアーティストごとに千差万別です!第109目は、ギターとヴォーカルのボサノバ/JAZZ経由、ほんわかユニットvice versaが登場!

 無人島 〜俺の10枚〜 過去のArchivesはこちら!

vice versa

vice versaヴォーカル石塚明由子、ギターマツオケンイチによるユニット。
2001年結成。2002年のCDデビュー以来、数々のコンピレーションCDに楽曲を提供。
2006年、細野晴臣、荒井由美、井上陽水、奥田民夫等の 日本を代表するアーチストの曲を取り上げたカ バーアルバム『くらしのうた(LD&K)』をリリースし、静かなブームを呼んだ。
2009年には『月とコーヒー』で初のフルアルバムをリリース。ユニット名『vice versa』とは逆も真なり の意。

vice versa official web site : http://viceversa.jp/

vice versa
『あなたとは縁がある』 / vice versa
2011年11月02日発売

vice versaのフルアルバム2作目は、彼方へのメッセージ
-この世は 終わりじゃなく 始まりの世界だから また やり直せるのだから-

前作「月とコーヒー」(DDCZ-1585)は、ボサノバとジャズの影響を受けた女性の感情の曲を綴った曲が 多く、内田春菊は「ボサノバには物分りのいい女像がやや浮かぶが、実は明由子はそうではなく、自分で考 えて決め、時には子どものように足をばたつかせながらも試行錯誤する現代女性。そしてマツオケンイチの ギターの名は包容力。その絶妙のバランスがviceversaだ。」とコメント。2年ぶりのリリースとなる今作は、「押しつけず、突き放さず、でも、なんだかあったかい」と感じられるポップスサウンドへと変化。 震災後、確実に変化している日本人の気持ちにそっと寄り添うことのできるオトナソング8曲を収録。 サポートミュージシャンは、今秋、畠山美由紀やコトリンゴなどの共演も控えている、山梨出身の注目ロックバンド「WATERWATERCAMEL」のベーシスト須藤剛志、今年ジブリのジャズアルバムをリリースした若手注目ピアニストのkeiko、小野リサをはじめ有名アーティストを数多くサポートしているパーカッショニストの石川智。


vice versa「あなたとは縁がある」セルフライナーノーツ

1. あなたとは縁がある  [試聴]

このアルバムではピアノを大胆に取り入れました。
自分たちにとっては新しいサウンドコンセプトを代表する曲。
スタンダードな響きと色褪せない輝きを持ちつづけたい、そんな想いでこのアレンジです。(マツオ)

前作「月とコーヒー」をひっさげ様々な土地へ旅をして、そこでたくさんのご縁をいただき、そしてこの曲が産まれました。すべての人へ届けたい大事な曲。(明由子)

2. 地上の絵

あまり細かいことは考えず、ライブのような息づかいを感じるテイクにしたかった。
素晴らしいミュージシャンを迎えてのスタジオセッション。その時感じた手ごたえがそのまま空気感として録音されてます。(マツオ)

私が想像する「この世の絵」です。(明由子)


3. ニュートラル  [試聴]

頭の中のサウンドイメージをギター以外の楽器でも表現。初めて自らの手による積み上げを中心としてアレ ンジを構成しました。意外や意外にあゆっちのOKが出て、逆にびっくり!(マツオ)

二転三転してやっとできあがった曲。最後まで苦労しました。
自分のことばっかりで生きた時代を通り過ぎたひとたちに、聞いてほしいな。(明由子)

4. さらば  [試聴]

ライブのたびにアレンジが変化したけど、このアルバムでは『Rock』という新しい要素を思いっきり取り入れました。ほんの一部ですが、鍵盤にも挑戦して楽しかった!(マツオ)

感覚で紡いだことばたち。都会に住んでいると、こういう気分によくなります(明由子)

5. 3月の帆船  [試聴]

音楽の楽しみは人それぞれ。作り手としては映像が浮かぶ曲を表現したい。
この曲はその部分にフォーカスしたくて、構成やアレンジを練りました。(マツオ)

この曲の主人公は私でもあり、あなたでもあり。(明由子)

6. くじらぐも

けがれの無い、美しい気持ちになるときってあると思うんです。
いつも心を満たしているわけでなないですが、そんな一瞬をとらえた曲があってもいいんじゃないかな。 (マツオ)

これ、山梨にある”cafeくじらぐも”で初めてライブをしたあとに作った曲。
ちょっと特別なものに感じたから音楽として残したくなって。(明由子)

7. オレンジの月

結成以来、ことある度に演奏しつづけている曲。
それだけにいつも「その時の気分」がアレンジに反映される曲でもあります。
間違いなく、アルバム制作時のvice versaの『今の気分』で演奏してます。(マツオ)

忘れもしないvice versaとして初めて産んだ曲を10年ぶりに録音しました。
昔のバンドメンバーに捧げたい。(明由子)

8. 流れ星  [試聴]

今までの曲作りのメソッドというか考え方を離れたいと思っていた時期にできた曲。
自分にとっては転換又は新境地!と意気込んでいましたが、仕上がりはやっぱりvice versaサウンドになっ ているのかな。(マツオ)

この曲をきっかけに、歌詞のコンセプトがどんどん変化しているような。
おかしいんだけど、この曲を唄っていると時々ほんとに泣きたくなる気分になるのです。(明由子)

vice versa が選んだ10枚!

    01.Amestoy Trio / 『Le Fill』

無人島についたら、このアルバムを聞きながら、軽くステップを踏み、孤独感と開放感をかみしめたい。(guitar マツオケンイチ)

 

    02.Nando Lauria / 『Points of View』※廃盤

本格的に音楽に取り組み始めたとき、当時自分が作りたいイメージに一番近い!と感じたアルバム。そういう意味で自分のルーツなのかも知れない。持っていってじっくり再確認したい。(guitar マツオケンイチ)
 

    03.The Hooters / 『One way home』※廃盤

かなり古いアルバムです。アルバム通して楽しめるものって本当に少ないのですが、未だに聞けますね。(guitar マツオケンイチ)
 

    04.大橋トリオ / 『This is music』

スタンダードな曲調にうまくマッチした日本語ならではの世界が展開され、本当に心奪われてしまいます。ああ、僕はやっぱり日本人なんだと認識させてくれます。(guitar マツオケンイチ)
 

    05.Swing Out Sister / 『The Living Return』※廃盤

ぼくの青春です。(guitar マツオケンイチ)
 

    06.FEIST / 『THE REMINDER』

モントリオールに旅をしたとき、ジャケ買いしたアルバム。ロックとポップスのバランスがちょうどいい感じで、すごく好きです。かわいくてハスキーな声、やわらかいのにちょっと激しかったり、相反するものがうまく同居されています。このなかに挿入されているアップルのCMでも使われていた「1,2,3,4」という曲をvice versaでカバーしたりしました。(vocal 石塚明由子)
 

    07.CHET BAKER / 『For Café Apres-midi』

心を落ち着けるにはもってこいの一枚。寝る前によく聞いています。彼の声が好き。このApres-midiシリーズは曲数が多いので、なかなか寝付けないときにも適切な長さですごく便利なんです(笑)。(vocal 石塚明由子)
 

    08.Celso Fonseca / 『Natural』

Chet bakerと同じで、声やアルバム全体の雰囲気がとても好きなので、やっぱり寝る前に聞きたくなるアルバムです。無人島だったらきっと静かだろうから、このくらいのテンションの音楽が一番マッチするのではないかなと思って。まあ、無人島でなくても、都会の夜で聞くにもぴったりで、とにかく名盤中の名盤ですよね。(vocal 石塚明由子)
 

    09.Renato Motha & Patrícia Lobato / 『Dois Em Pessoa』

ブラジル・ミナス出身の夫婦デュオ、ヘナート・モタ&バトリシア・ロバートの2枚組。そう、2枚組というのがまた「お得」なわけです(笑)、長く聴けますからねー。 2人の声のハーモニーと、アコースティックなサウンドは、ブラジルという枠を越えて、聞く人すべての人の心に染み入るはずと思います。無人島で波の音に紛れながら聞きたい一枚です。(vocal 石塚明由子)

 

    10.矢野顕子 / 『Super Folk Song』

このアルバムで矢野顕子が好きになりました。私が弾き語りをしたくなったのはこのアルバムに出逢ったからかもしれない。こんなふうに声とピアノが仲良くできたら、すてきですよね。 (vocal 石塚明由子)