HMVインタビュー: Dave Angel

2011年12月7日 (水)

interview

Dave Angel

テクノは常にいたる所にある。そして、多くのジャンルへ進化している。テクノは現在のモダン・ミュージックやエレクトロニックの祖先なんだ。


--- ニューアルバムのリリースおめでとうございます。

Dave Angel: ありがとう。

--- 14年振りのアルバムは如何ですか?

Dave Angel: 素晴らしいと感じているよ。14年も経っているんだね。時間が経つのはなんて早いんだろう。このアルバムをリリース出来てとても幸せだよ。

--- 今回のリリースは日本の<Fountain Music>/<Plaza In Crowd>からですが。

Dave Angel: 彼らは素晴らしいレーベルだ。大成功だろう。彼らは凄いエネルギーを持っていて、音楽を愛している。彼らと一緒に仕事を出来て誇りに思うよ。

--- 今回のアルバムについてですが、楽曲の制作はいつ頃から始めたのですか?またその思いは?

Dave Angel: 私がロンドンに住んでいた時代に制作していたんだ。私の当時の雰囲気やフィーリングが反映されているよ。今回は自分を反映したアルバムを作ってカムバックしたいと思っていたんだ。

--- あなたは20年テクノミュージック・シーンを見てこられましたが、テクノの歴史と未来について創世記から渦中で活躍されて来た視点で何か見識はありますか。

Dave Angel: テクノは常にいたる所にある。そして、多くのジャンルへ進化している。テクノは現在のモダン・ミュージックやエレクトロニックの祖先なんだ。

--- Ken Ishii氏とのコラボレーション“Type E”という曲が収録されてますよね?リード曲のひとつだと思うのですが、 “Type E”の意味は?具体的な思いはありますか?

Dave Angel: 特に曲名に意味はないんだ(笑)。Ken Ishiiはとても良い友人さ。何年にも渡り沢山の曲をコラボレーションして来た。知っての通り、僕と彼とは10数年前には<R & S Records>のレーベルメイトだったし。当時から、私は人として、アーティストとして、彼をこの上なく尊敬していたよ。

--- あなたの音楽キャリアに取ってこのアルバムはどの様な存在ですか?

Dave Angel: このアルバムを完成して行くときの感覚は、私に取って特別な物だったね。私は悪い時代を過ごしていた事があり、何が間違っているのか分からなかった。ここにたどり着くのには、時間を要した。今回のアルバムを作っているとき、以前のアルバムの様な賞賛が得られる事と私のキャリアが続いてくる事を願いながら制作したよ。

--- アルバムのリリースツアーとして、ワールドワイドなツアーに出ることも多くなると思いますが、DJをする時、どんな事を思っていますか?

Dave Angel: DJをしている時はただ一念、“ハコをロックさせる事”、“一晩中踊らせる事”。そしてオーディエンスに“また来たい”と思わせる事だね(笑)。

--- 信じる音楽哲学はありますか。

Dave Angel: 自分の行いを信じ、愛す事。流行に流されない事。

--- 影響を受けた人物はいますか。

Dave Angel: 沢山の影響を受けて来たよ。最初はジャズ・ミュージシャンだった父親のBazから。そしてマイルス・デイヴィス、チャーリー・パーカー等のモダンジャズ。そして僕をテクノへと導いたのはデトロイトのアーティスト達だ。デトロイトのアーティストは沢山いるが、その中のほんの一握りだ。ホアン・アトキンス、デリック・メイ、カール・クレイグ、ケニー・ラーキン、ステイシー・パレンだ。

--- テクノのファンにメッセージをお願い致します。

Dave Angel: 私はファンキーテクノ・ヴァイヴのアルバムでカムバックした。アルバムを楽しんでくれ。ラヴ・アンド・ピースを楽しんでくれ。

--- 最後に東北大震災と原発の事故を受けた日本にメッセージをお願いします。

Dave Angel: 厳しい現実だったろう。私の心は災害に見舞われた人々のために泣いている。しかし、日本人は強いと知っている。辛い現状をばねにして、美しい国を再建すると祈っている。

新譜Dave Angel / Frame By Frame
UKテクノ御大 DAVE ANGELのなんと14年ぶりとなる新作アルバムが国産レーベル<Fountain Music>のサブレーベル<Plaza In Crowd>から登場!<R&S>時代からの盟友 ケンイシイとのコラボ楽曲を含むファンキーかつデトロイトへの愛を感じるテクノ・サウンドで完全カムバック!テクノファン、マストです!!

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