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橋本徹の「usen for Cafe Apres-midi」 10周年コンピ全曲解説 橋本徹(SUBURBIA)関連記事まとめへ戻る

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2011年5月30日 (月)


橋本徹の「usen for Cafe Apres-midi」 10周年コンピ全曲解説


 
Haven't We Met?
 
 『Haven't We Met?』
 Apres-midi Records RCIP0156 2011年6月5日発売
 
 この春10周年を迎えたUSENの大人気チャンネル「usen for Cafe Apres-midi」。サバービア橋本徹氏による監修プロデュースのもと、音楽をこよなく愛する14人の選曲家が結集し、季節の移ろいや一日の時間の流れに合わせた、ジャンルを超えた極上のグッド・ミュージックをセレクトしています。その10周年を記念して、集大成とも言えるスペシャル・コンピレイションCDのリリースが決定! 14人の選曲家それぞれが、10年間の思いが詰まった「この1曲」をセレクト。さらに全員の総意のもと選びぬかれた6曲を加えた、最高の名曲ばかりを収録。曲ごとのエッセイや対談を収録した28Pにも及ぶブックレット、1枚ごとに手作りのパッケージまで、音楽を愛する全ての人へ、心をこめて贈る至福の1枚です!




 『音楽のある風景』シリーズ、『チルアウト・メロウ・ビーツ』、『素晴らしきメランコリーの世界』の「ピアノ編」「ギター編」、そして先日発売された『サロン・ジャズ・ヴォーカル』の「食卓編」「寝室編」と常に良質なコンピレイションを発表し続けている橋本徹さん監修の「アプレミディ・レコーズ」より、同じく橋本さんが監修プロデュースするUSENの大人気チャンネル「usen for Cafe Apres-midi」の10周年を記念したコンピレイション『Haven't We Met?』が登場です。このコンピは、チャンネルを担当する音楽愛に溢れた14人の選曲家のみなさんがとっておきの楽曲を選んだという、特別な1枚となっており、選曲同様に愛情がこめられたハンドメイド・パッケージに包まれています。今回は発売を記念して、14人の選曲家の一人、音楽文筆家の吉本宏さんに特別寄稿していただき、それぞれの素晴らしい楽曲の解説は橋本さんと私で行いました。ぜひご覧ください!

(HMV商品本部ジャズ&ワールド・バイヤー 山本勇樹)







吉本宏


 2001年4月、「usen for Cafe Apres-midi」はその産声をあげた。それは、サバービアの橋本徹がこれまでに提唱してきた、日々の生活の中で、季節の変化や時間の移ろいにあわせて音楽を聴くという個人のライフスタイルに寄り添った音楽のあり方を、ジャンルという切り口ではなく、より感覚的な“テイスト”に沿った選曲で表現するという新しい試みのチャンネルであった。スタート時には選曲家個々人の振り幅が違うため、統一感を出すのがむずかしい面もあったが、3周年を記念につくられた小冊子の中で、11名の選曲家の選曲に対する想いやこだわりが文章という形になって記されたことで、言葉にすることがむずかしかったチャンネルのめざす方向性が明確になってきた。5周年にはカフェ・アプレミディ発行のガイドブックという体裁の文庫本サイズの小冊子「音楽のある風景」がつくられた。このときに紹介された数々の音楽は、アナログ・レコード以降の1990年代〜2000年代にリリースされたたくさんのCDの中から「usen for Cafe Apres-midi」クラシックスが数多く誕生したことを物語っている。ジャズ、ブラジル、SSW、ソフト・ロック、ソウル、クラシック、エレクトロニカなどのジャンルを横断して選ばれた音楽は、これまでサバービアのディスク・ガイドが提案していたことを、まさに現在進行形の音楽の中で提示していた。
 2009年には、ついに音楽そのものをパッケージした、アプレミディ・レコーズとしての初のコンピレイションCDシリーズ『音楽のある風景』が四季にあわせて4枚リリースされた。朝の1杯のコーヒーにあうボサノヴァ、ランチ・タイムに華やぐジャズ・ヴォーカル、ディナー・タイムを彩るジャズ・ピアノ、真夜中のバー・タイムをしめくくるフォーキーなSSWなど、自宅でもチャンネルの雰囲気が手軽に楽しめる作品となった。

 今回、10周年を迎える「usen for Cafe Apres-midi」の記念コンピレイションCD『Haven't We Met ?』がリリースされる。14名の選曲家が、チャンネルの中で選曲し続けてきた“大切な1曲”を14曲と、チャンネルを代表する6曲の計20曲を収め、それぞれの曲について各人が想い入れのある文章をつづっている。さらに、初回限定盤として、大切な人へのさりげないギフトになればと願い、選曲家たち自らがクラフト紙で包装し、麻ひもでリボンを結んだハンドメイドのスペシャル・パッケージが用意された。
 「usen for Cafe Apres-midi」は、全国のカフェやレストラン、バー、さらにはブティックやインテリア・ショップ、ギャラリー、ホテルのラウンジ、ブック・ストアなど、様々なカテゴリーを超えた商業施設や、ホーム・リスニングにもあうような、“テイスト”で選ばれた音楽をお届けしている。一曲ずつていねいに選び抜かれたそれらの音楽は、チャンネルを象徴する曲、ケニー・ランキンの「Haven't We Met ?」のように、リスナーのみなさんに「僕たちどこかで会ったんじゃない?」ということを語りかけている。



* 楽曲レヴュー:黒字→橋本徹 青字→山本勇樹


01. A Beginning Dream / Triste Janero
カフェ・ミュージックという考え方の礎になった、ボサノヴァからジャズ、フレンチまでが青春の瑞々しさと溶け合ったソフト・ロックの大名盤『Meet Triste Janero』から。「usen for Cafe Apres-midi」ではスタート時から、名曲「Rene De Marie」、ラヴィン・スプーンフルやヤングブラッズ、フランシス・レイのカヴァーなどもヘヴィー・ローテイションでしたが、やはりチャンネルのジングルにもなったこの曲を。タイトル通り、フランス語のナレイションにのせて、僕らの夢の始まりを告げてくれました。

02. Haven't We Met? (Chesky Version) / Kenny Rankin
僕らセレクター仲間の心情を映すように、今回のCDのタイトル曲となった、「usen for Cafe Apres-midi」の象徴とも言える名作。NYのジャズ・レーベル、チェスキーに吹き込まれたケニー・ランキンの名フォーキー・ワルツの珠玉のセルフ・カヴァー。心洗われるソプラノ・サックスに導かれる、爽やかな風が吹き抜けていくような絶品中の絶品です。すべてのロマンティストに捧げます。

03. North Atlantic Run / Gerry Mulligan's New Sextet
ウエスト・コースト・ジャズの雄ジェリー・マリガンの知る人ぞ知る傑作、だったのですが、「usen for Cafe Apres-midi」では、今やすっかり昼間選曲の人気ナンバーとなりました。メロウな「ジムノペディ」を思わせるイントロに始まり、バリトン・サックス〜ヴァイブ〜エレピが伸びやかに駆け抜けていきます。ジェリー・マリガン・ウィズ・ジェーン・ドゥボックによる軽やかなスキャットが心地よいヴァージョンもヘヴィー・プレイされていますね。


04. P'ra Que Chorar / The G/9 Group
アプレミディ・クラシックの名に相応しいブラジリアン・ジャズ・コーラスの名盤『Brazil Now!』より。ドン・サルヴァドールによるエレガントなピアノと心躍り胸をくすぐる混声コーラスも鮮やかな、エヴァーグリーンな輝きを放つヴィニシウス・ヂ・モライス&バーデン・パウエルの大人気カヴァーです。


05. Bumblebee (Live Studio Sessions) / Roman Andren
『音楽のある風景〜夏から秋へ』にも収録された“スウェーデンのデオダート”ことロマン・アンドレンによる人気メロウ・ブラジリアン「Bumblebee」のライヴ・スタジオ・ヴァージョン。ミリアム・アイーダの艶やかな歌声とリラックスしたアコースティック・アレンジが親密な空気感をもたらしています。


06. Give What You Can / Michael Deacon
個人的にも大好きなミネアポリスの知る人ぞ知るSSW、マイケル・ディーコンのスタジオ“Sound 80”で録音された名作『Runnin' In The Meadow』より、ケニー・ランキン好きも必聴のジャジー&フォーキーな名曲。「usen for Cafe Apres-midi」と「すばメラ」を結ぶビター&スウィートな架け橋ともいえるでしょうか。


07. Happy Good Morning Blues / Bruce Cockburn
素敵なSSWが続きます。こちらはカナダの吟遊詩人ブルース・コバーンの雪ジャケも美しい『High Winds White Sky』より、凛としたアコギの音色とブルージーな歌声に、マウス・ペットも印象的な、まさにいぶし銀の選曲。この孤高感や内省感はホセ・ゴンザレスやウィリアム・フィッツシモンズにも通じますね。


08. Nuce, Gwizdze Sobie / Dorota Miskiewicz
『音楽のある風景』のオリジナル読本巻末の架空コンピにエントリーされていましたが、今回めでたく登場のニュー・クラシックです。イントロの口笛から笑顔がこぼれる、ミナスの清涼感や浮遊感をも感じさせるサウダージなボサ・アレンジと、麗しくフェミニンな歌声も美しいポーリッシュ・サロン・ジャズ名作。


09. My Lover / Lui
昨夏アプレミディ・レコーズから復刻され大きなセールスを記録した、ロマンティックなハワイアンAORの最高峰にして永遠のサマー・クラシック。愛する恋人に捧げる音楽として、これほど素晴らしいものはないのではないでしょうか。ささやかだけれどかけがえのない多幸感。この曲に続けて、同じくハワイ産のメロウ・グルーヴ、ソサエティー・オブ・セヴン「Satin Manhattan Lady」もアプルーヴァル申請をしていましたが、リリースに許諾が間に合いませんでした。


10. Vera / Antonio Farao
イントロのデリケイトで流麗なピアノ・タッチから一気に引き込まれる、イタリアの名門CAMJAZZから素晴らしきピアニスト、アントニオ・ファラオによる知性的であり、瑞々しい躍動感にも満ちたピアノ・トリオの好演。食事のときもお茶の時間でも、その場に流れればかならず素敵なひとときを演出してくれそうな、まさに選曲の技光るセレクト。


11. The Telephone Song / Laurel Masse
元マンハッタン・トランスファーの女性ヴォーカリストによる、マイク・サマーズ・シンガーズやパルメイラのヴァージョンも人気のホベルト・メネスカルの名曲カヴァー。軽快なブラジリアン・リズムに弾むスキャット、透明感に溢れたサウンド・アレンジが、コンコードやディスカヴァリーといったレーベルの都会的な洗練を彷彿させます。


12. Falling In Love At A Coffee Shop (Single Version) / Landon Pigg
ここ何年か、「コーヒータイムに似合う音楽」というようなテーマで選曲を依頼されると、つい選んでしまうのがこの曲でした。「喫茶店で恋をして」というフレーズに恋をしているのは、僕らセレクター陣の方なのかもしれません。ギターをつまびくジャケットにもひどく惹かれる、ニック・ドレイクやベン・ワットのファンにもぜひ聴いてほしい、アコースティックで幻想的な浮遊感が魅力的なこだわりの『Coffee Shop』EPヴァージョンです。


13. Kiss Of Life / Rachel Z
『音楽のある風景〜冬から春へ』ではジョニ・ミッチェルの「Big Yellow Taxi」の絶品カヴァーが収録されたレイチェル・Zによる、重厚なベース・ラインに誘われるように輝くピアノ・タッチが素晴らしい、アプレミディ・レコーズではお馴染みのシャーデーの名曲カヴァー。橋本さんプロデュースのNujabes feat. ジョヴァンカ&ベニー・シングスのメロウ・ビーツ・カヴァーで知った方は、新たなプレイリストに加えてみてはいかがでしょうか。


14. If I Fell / Nando Lauria
個人的にも最も思い入れ深い曲のひとつと言っていいビートルズ(ジョン・レノン)の「If I Fell」ですが、この筆舌に尽くしがたい素晴らしいカヴァー・ヴァージョンを聴いたときの胸の震えは忘れることができません。感動、という言葉でも足りないほど衝撃的でした。ジプシーの風が吹き抜けるような疾走感、切なく郷愁を誘う憂いを帯びた歌声、そして甘美なまでのギターとピアノの絡み。時間さえ止めてしまうような、こんな音楽体験を少しでも多くの皆さんと分かち合えたら、という願いをこめて。


15. Sunset Red (12" Long Version) / Lucinda Sieger
これは僕にとって青春の一曲ですね。大学生のときに買って大切に聴いていた12インチを、カフェ・アプレミディを始めてまた、よくターンテーブルにのせるようになりました。スキャットにまで情感が乗り移っていて、サバービアのルーツと言えるかもしれません。夕映えの切なさが滲む、青春の憂いをたっぷり含んだ名曲・名ヴァージョンで、これが流れると僕は反射的に、白壁が西陽でオレンジ色に染まる光景を思い出します。


16. Make A Rainbow / Benny Sings
オランダのポップ・メイカー、ベニー・シングスによるポール・マッカートニーやトッド・ラングレンのファンは感涙のメランコリックなワルツ・フォーク。夕暮れどきが似合う切ないメロディーとやさしい高揚感が染みますね。ささやかな幸福を運んでくれる、ジャズやブラジル音楽のファンには素敵な出会いとなるだろう、素晴らしいセレクトですね。


17. Fifty Ways To Leave Your Lover / Musica Ligeira
『音楽のある風景〜夏から秋へ』に「Moonlight In Vermont」、『素晴らしきメランコリーの世界〜ギター&フォーキー・アンビエンス』に「I Get Along Without You Very Well」を収めたホドリーゴ・ホドリゲスが歌うブラジルの3人組のライヴ盤から。いつもカヴァー・レパートリーが素晴らしい彼らですが、これはヒューマン・ビートボックス風に始まり、ポール・サイモンのあの哀愁のメロディーへと流れる展開が最高。ライナー・ブックレットに収められた、この曲を推薦する高木慶太の文章に登場する、「これ、誰のヴァージョン?」と訊いたうちのひとりは、何を隠そうこのオレです。上手いエッセイの見本、必読ですよ。

18. I've Got You Under My Skin / Rachel Gould – Chet Baker
これは僕の“この1曲”です。これまでに手がけたコンピレイションの収録曲と重ならず、使用許可が下りそうな曲ということなら、これ以外に考えられませんでした。本当に、5秒で即決。音楽の神様が、この機会のために今までとっておいてくれたのでしょう。レイチェル・グールドの歌にも、チェット・ベイカーのトランペットにも、コール・ポーターの詞にもメロディーにも、心打たれます。ちなみに、先の条件を満たさずによいのなら、ナンド・ローリア「If I Fell」、ジョー&トゥッコ「Two Kites」、グラジーナ・アウグスチク「So Reminding Me」、ホセ・ゴンザレス「Heartbeats」、ポール・ロウカ「Je Suis Venu」、そしてミシェル・ルグラン「My Baby」が候補に上がったでしょうか。

19. The Real Guitarist In The House / Irene Sjogren Quintet
チャンネル創設当初から「usen for Cafe Apres-midi」の夜選曲を代表するスウェディッシュ・ボサ・ジャズの名品で、オリジナルはスティーヴ・キューンですね。この曲のヴァリエイションを追い求めていくことで、ずいぶん多くの名曲・名演と出会うこともできました。北欧の白夜に浮かぶオーロラのような儚げなスキャットと、澄んだ涼しい夜風に吹かれるような心地よいビート。この曲を収めたアルバムのタイトル『Sweet Surprise』は僕らの合言葉のようにもなり、セレクター陣が集って同名の選曲パーティーを開いていたこともありました。


20. We're All Alone / Louis Van Dijk Trio
まるで甘美な余情が静かに訪れるようなリリカルなタッチに惹かれる、オランダの名ピアニスト、ルイス・ヴァン・ダイクによるボズ・スキャッグスの名ジャズ・ワルツ・カヴァー。「この曲に出会い共感できる仲間がいる。そこには“音楽”に対する深い愛がある」――橋本さんと吉本さんの共著『公園通りに吹く風は』にはそう書かれていましたが、まさに選曲家のみなさんと私たちリスナーが音楽を介して出会えたような、そんなやさしい気持ちになれるエンディングです。



 



橋本徹 (SUBURBIA)

編集者/選曲家/DJ/プロデューサー。サバービア・ファクトリー主宰。渋谷・公園通りの「カフェ・アプレミディ」「アプレミディ・グラン・クリュ」「アプレミディ・セレソン」店主。『フリー・ソウル』『メロウ・ビーツ』『アプレミディ』『ジャズ・シュプリーム』シリーズなど、選曲を手がけたコンピCDは220枚を越える。NTTドコモ/au/ソフトバンクで携帯サイト「Apres-midi Mobile」、USENで音楽放送チャンネル「usen for Cafe Apres-midi」を監修・制作。著書に「Suburbia Suite」「公園通りみぎひだり」「公園通りの午後」「公園通りに吹く風は」「公園通りの春夏秋冬」などがある。




  D/H-03 usen for Cafe Apres-midi
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    〜Harmonie du soir

    夕闇と共に一瞬だけ訪れる刹那の奇跡と広大な宇宙に思いを馳せ、「夕べのしらべ」(Harmonie du soir = ドビュッシーの曲名です)をテーマに、どこまでも「美しさ」を求め時空を駆けるロマンティックな音楽紀行。あらゆるジャンルを自在に横断しながら、チルアウト・メロウな名曲群(現在入手困難なキラー・トラックも多く含みます)が80分間しなやかに繰り広げる甘美でスピリチュアルな音楽の旅。 NujabesやCALMのアートワークでも人気の高いFJDが手がけた幻想的なジャケット・デザインも印象的な、深い感動に包まれる後世に遺したい、永遠の絶品一大音絵巻です。

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    美しき音楽のある風景
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    『音楽のある風景』のスペシャル・イシューとして、透明な叙情と幻想的な幽玄の美を描き出す音の桃源郷アルゼンチン編が登場。ジャズやクラシックとボサノヴァやフォルクローレがまろやかに溶け合い、現代音楽やエレクトロニック・ミュージックの意匠も繊細にちりばめられた、詩情と映像美あふれる神がかったような名曲たち。それは、水のゆらめきや光のきらめき、風のささやきを感じさせ、エレガントで儚い無常感をたたえている。滋味深い歌声の優しい語り口、ピアノやムビラ(親指ピアノ)、ガット・ギターの余情に富んだメランコリックな響きが郷愁を誘い、どこまでも穏やかに心を落ちつかせ、魂を鎮めてくれる音の印象派。美しく安らかな心象風景がたおやかに夢の中へ導いてくれる、静かな奇跡と恍惚を宿した一生の宝物にしたくなる音楽がここにあります。