【インタビュー】Jazztronik ジャパニーズ・ポップス・インタビューへ戻る

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2011年6月7日 (火)

interview

『JTK』(2008年12月発売)以来、約2年半ぶりとなるオリジナル・フルアルバム『Dig Dig Dig』をリリースするJazztronik・野崎良太。その間、ドラマ『リアル・クローズ』のサウンドトラックやTOMORROWLANDとのコラボCD、Mix CD、野崎良太名義でのアルバム、YUKIをゲストヴォーカルに迎えたシングル「ベッドタイムストーリー」(映画『死刑台のエレベーター』主題歌)を発売するなど、クラブ・ミュージック界のみならず多岐に渡る活動を続けてきた野崎さんにメールインタビューを敢行。待望のオリジナルアルバム『Dig Dig Dig』について、お話を伺いました。



-- オリジナルアルバムとしては約2年半ぶりのリリースとなりますが、 実際の制作期間はどのぐらいだったのでしょうか?

野崎良太(以下 野崎)  約半年くらいです。

-- アルバムタイトル『Dig Dig Dig』に込められた意味とは?

野崎  僕が好きなダンスミュージックを掘り起こしてみようかなと意味合いを込めています。
新たなvocalistを探すという意味もあります。

-- バリバリのクラブトラックからAugust Darnell的な匂いのする「Today feat.Giovanca」、 YUKIをヴォーカルに迎えた「ベットタイムストーリー」など、一段とバラエティ豊な作品だと感じました。 1枚の作品としてまとめ上げるのに苦心した点はどんなところでしょうか?

野崎  YUKIさんの曲に関しては制作時期が異なっているのですが、他の曲に関しては頭の中にイメージはあったのでまとめるのに苦労した所はあまりないのですが、バラツキがありすぎないようには気をつけました。

-- 豪華ゲストが参加されていますが、各アーティストについてコメントをお願い致します。

野崎  まずJAY'EDですが、彼は本当に良い声の持ち主だなと思いました。 彼の技量とあの声がなかったら『FLASH LIGHT』は完成しなかったと思います。

AISHAは色々な可能性を秘めているSingerだなと思います。 良い意味で非常に個性的な声をしているし、まだ若いしこれからがとても楽しみですね。

GIOVANCAの声には曲がパッと明るくなる力がありますね。 『Today』はそういった力のある声でなくては成り立たなかったと思います。

MAIA HIRASAWAは今日本でもとても人気が出て来ていますがアーティストな香りのするSingerですね。 とても強い独自の世界観を持っていそうな気がします。

TommyはLondonでバリバリの活動しているSingerなのですがやはりパワーがスゴい。 悔しいけど、日本人にはこういう歌は歌えないのかも、と思わされてしまいました。

ElianaはJazztronikのLiveでも時々参加しているのですが、これからどんどん色んなシーンで活躍するSingerだと思います。色んなタイプの曲を歌えば歌うほど色んな側面が見えてくる声の持主です。

有坂美香はもう僕の曲を聞いた事がある人達にはおなじみかもしれませんが言う事無しのスーパーSingerです。 今回は2曲に書いてくれた歌詞も面白かったです。

-- ジャケットのアートワークが非常に印象的で、明らかにこれまでの作品との違いを感じます。 このコラージュには何か秘密が隠されていたりするのでしょうか?

野崎  これはそこまで深い意味はないんですが、このアルバムに収録されている曲達の多様性だったり、 あとはDig Dig Digという言葉を形にしてみた感じです。 あとは僕の発案だったというのがココ最近の過去の作品と違う所ですかね。

-- 作曲時のインスピレーションの元になるモノとは?

野崎  これも実は特にはないんです。かなり漠然としています。
例えばシャワー浴びてる時だったり、散歩してる時だったり。

-- 作詞は全て参加ヴォーカリストの方が担当されています。 作詞に関してゲストの方とどのようなやりとりをされているのでしょうか。

野崎  今回は“なるべく明るく”“前向きに”という事は少しだけ言いましたが、基本的には口はあまり出しません。 あまり出しすぎるとその人に頼んだ意味がなくなってしまいますからね。

-- この2年半の間にも、野崎良太名義でのアルバムやサントラ作品、Mix CDなど数々リリースされています。 それらは今回の作品にどのような影響を与えているのでしょうか。

野崎  特に去年リリースしたTomorrowlandと組んで作ったピアノとダウンビートのアルバム『Bon Voyage』は自分がそれまで出し切れていなかった部分をかなり出せた作品でいまだにとても気に入っているアルバムです。 『bird of passage』等のピアノアルバムもそうですね。
そういった作品を出して来た事によって今回のアルバムはテーマをしぼる事が出来たというのはありますね。

-- 制作中、思い出深いエピソードがありましたらお教えください。

野崎  今回は制作がいよいよ終盤というところで東日本大震災が起きたというのは間違いなく忘れないでしょう。
周りで被災した知人も沢山います。僕はバンドではないので外のスタジオへ行かない限り基本的には家で1人で作っている事が多いです。やはり毎日来る余震や原発問題でなかなか気持ちは落ち着かなかったですね。
それでも集中して音楽を作っている時は少しそこから逃れる事が出来たので、あらためて音楽が好きなんだなと実感させてもらった1枚です。

-- 最後に、アルバムをお聴きになるリスナーの皆さんにメッセージをお願い致します。

野崎  間違いなく元気になれるアルバムです。僕の思う過去現在未来のダンスミュージックが詰まっています。 僕も久々に自分で何回も聞き直すような作品が出来たと満足しています。
ぜひ沢山の皆さんに聞いてもらえたらなと思います。



新譜 Jazztronik 『Dig Dig Dig』
2008年12月に発表した『JTK』以来となるオリジナル・フルアルバム。2009年以降、テレビドラマ『リアル・クローズ』のサウンドトラック『Real Clothes〜Motion Pictures Soundtrack / Jazztronik Collection』をはじめ、『LOVE GAME』『逃亡弁護士』といったテレビドラマの劇伴を担当。また、デザイン家具ブランドamadanaの携帯電話とのコラボレイトやセレクトショップ“TOMORROWLAND”とのコラボレイトCD『Bon Voyage!』のリリース、そして2010年9月には、映画『死刑台のエレベーター』主題歌を担当、フィーチャリング初参加となるYUKIをヴォーカルに迎え、キャリアとしても2枚目となるシングルを発表。2011年には、LEXUSの新車種“CT200h”のWEB上パーソナリティをつとめ、音楽も担当。4月からNHK『サタデースポーツ』『サンデースポーツ』のテーマ曲も担当。その活動は最早クラブ・ミュージックというジャンルの域を超えたところで行われ活躍を続ける。そして満を持して2年半ぶりとなるフルアルバムをリリース。

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      Jazztronik
    『Dig Dig Dig』

    2011年06月08日発売

    [収録曲]
    01. Flash Light feat.JAY'ED
    02. Deja vu (intro)
    03. Deja vu feat.AISHA
    04. Walk on (Album ver.)
    05. Today feat.Giovanca
    06. Apathy feat.Maia Hirasawa
    07. The Seventh Sense
    08. Vamos la
    09. Now's the time feat.Tommy Blaize
    10. Dare feat.Mika Arisaka & Eliana
    11. 守破離
    12. Resolver
    13. Humming Bird feat.Mika Arisaka & Eliana
    14. Epilogue 〜march of the toys〜
    15. ベッドタイムストーリー
    16. BRA.Steppers feat.Robert Gallagher


profile



Jazztronik [野崎良太]

Jazztronikとは野崎良太が率いる特定のメンバーを持たない自由なミュージック・プロジェクト。2003年6月メジャーデビュー。サウンドプロデューサー/リミキサー/ミュージシャンとしても数多のアーティストとコラボレーションを重ねてきている。野崎良太名義での3枚のピアノアルバムのリリース、そして近年は「未来講師めぐる」「Real Clothes」「Love Game」「逃亡弁護士」といったドラマ音楽も手がけ活動の幅をさらに広げている。海外では12inch Single「Dance with me 12inch version/SAMURAI」がDanny Krivit、Louie Vega等の多くのトップDJに支持を受け、Chez musicより12inch Single「SAMURAI-侍」がアメリカ及びヨーロッパ各地でリリースされビッグヒットを飛ばす。London Jazz Cafe、マンチェスター、NY、パリ、エジンバラ、ローマ、スロバキア、クロアチア、アイルランド、韓国等でライブ、DJ、そしてSouthport Weekender(イギリス)等のフェスにも参加し大好評を得ている。2010年4月末〜再びヨーロッパライブツアーを敢行。海外での人気もより一層高まっている。秋にはYUKIをフィーチャーした楽曲で映画「死刑台のエレベーター」の主題歌を担当。その活躍は留まるところを知らない。

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