纐纈歩美、2年目の飛翔
2011年4月19日 (火)
鮮烈なデビューから9ヶ月。早くも新作登場!
2010年7月にデビューするや、若さと美貌だけでなく、そのやわらかい音色や確かなテクニックとエモーション、さらに全59画の名前のインパクトでジャズ界の話題を集めた纐纈歩美。
デビュー時、「ジャズジャパン」誌 創刊号の「ニュースター賞」 第1号に選出された彼女のセカンド・アルバムが早くも登場。レコ発全国ツアー(ジャズフェス含む40ヶ所超、各地で満員御礼の盛況)を経てミュージシャンとして一段と成長を遂げた彼女の姿を早くもセカンドアルバムという形で提示する。
本作は、ハードバップからクールジャズを中心としたジャズのレパートリーを中心に、作曲の才能も垣間見れるオリジナル曲や、J-POPからは一青窈「ハナミズキ」のカバーなど纐纈の魅力がつまった楽曲を収録している。
収録曲
- 1.Daybreak
- 2.Sub-Conscious-Lee
- 3.Embarcadero
- 4.How Deep Is The Ocean
- 5.ハナミズキ
- 6.Evidence
- 7.After Dark
- 8.I Can't Get Started
- 9.Out Of Nowhere
- 10.Ezz-Thetic
- 11.Oleo
HMVオリジナル特典ポストカード(今ご予約頂いたお客様は初回限定特典付きです)
2ndアルバム『Daybreak』をHMV ONLINE / MOBILEでご購入の方に、先着でオリジナル・ポスト・カードをプレゼントいたします!動画コメント
纐纈歩美、青春第3コーナーから。
21歳の女性と言えば、世間では青春の第3コーナーあたりにさしかかろうとする女子大生やOL一年生のような、まさに妙齢の時期。良くも悪くも感情の高ぶりを抑制して然るべき、そんな言動・行動が周囲から求められる社会適用性の試用期間とも言えそうなデリケートなシーズン。
昨年プロ・デビューを果たしたアルト・サックス奏者、現在21歳の纐纈歩美もそんな無味乾燥の品格や冷えきった協調性を否が応でも求められてしまう妙齢者のひとりだ。技量の練磨はもちろん、ことさらプロの演奏者としての自覚や求道哲学を先達から口酸っぱく叩き込まれているのだろうなと、職業音楽世界の戒律の厳しさをも想像してしまう。
名刺代わりのデビュー・アルバム『Struttin'』で聴かせたはつらつとしたブロウ。あまりのはつらつさに押し寄られ、知らぬうちに土俵を割ってしまった。そんなアルバムだったと思う。彼女にかぎらず、往々にして誰しもの初録音というものは、小細工一切なしの熱量と勢いに満ちており、それが聴き手の感情やチャクラに荒々しくぐいぐいと食い込んでくるわけで。例にもれず『Struttin'』にもそうした初々しい気勢が全編に詰め込まれていた。
9ヶ月という現在ではめづらしい、かなり短いインターバルを経て届けられた2枚目のアルバム『Daybreak』。「前作の勢いはもう通じめぇ」とする意地の悪い目つきを尻目に、纐纈歩美は、また威風堂々と自身の感情を愛器に託し、風評をはるか遠くへと吹き飛ばす。
元々「繊細なニュアンスが好き」と話すとおり、クール・ジャズの名花「Sub-Conscious-Lee」を採り上げ、濃淡のコントラストなど絶妙な隈取でムードを演出する。間違いなく本作のハイライトとなる1曲だろう。
自作曲「Daybreak」では、納谷嘉彦(p)、マーク・テイラー(ds)、俵山昌之(b)らバックを支えるトリオ陣の「顔を浮かべながらじっくり時間をかけて作った」と本人。「はつらつ」と前作で形容されたそのブロウは、ここではむしろ「余裕綽々」と表したいほどに軽やかでしなやかな疾走感に溢れている。ハンドルに遊びがあるドライバーほど巧い、そういうことでもある。まして、そのスムースなテクには嫌味もない。それが聴き手が受け取る熱量、ということなのかもしれない。
一青窈「ハナミズキ」のカヴァーには、21歳等身大のオンナのコの素顔もちらほら。このせつないメロディに秘めたる想いを「バラード」などとケチな作為で括ってしまっては、元も子もない。青春のまがり角にさしかかっている者にしか分からないモヤモヤとした気分・・・なのであろうか。こちらもベスト・テイクに挙げられる1曲。
おはこのビ・バップ・チューンにしてもテク、パワー、表現力の豊かさともに確実に成長の後を見せている。『Struttin'』での成功に慢心せず、前作ツアーの間さらに自分を見つめ直し、楽曲というひとつのオブジェを様々な角度から検証したそうだ。
21歳の纐纈歩美。所謂「2年目のジンクス」と無縁か否かはさておき、当然ながら手練手管で芸能世界を渡り歩くにはまだまだ早すぎる齢。妙齢なりの泣き笑いを堪能しながら、この先もしっかりと纐纈歩美しか歩むことのできない音楽人生を放浪し満喫してほしい。
纐纈歩美 プロフィール
岐阜県土岐市出身。地元ビッグバンドのトロンボーン奏者である父の影響で、幼少の頃からジャズ、ラテン、フュージョンに親しむ。3歳よりクラシック・ピアノを習い、中学の吹奏楽でアルト・サックスに転向。高校から本格的にジャズを始め、椿田薫氏に師事。このころからチャーリー・パーカーに傾倒するようになる。高校卒業後、甲陽音楽学院名古屋校コンテンポラリー・ミュージック専攻ジャズ・サックス科入学。Randall Conners氏、岩持芳宏氏に師事。演奏と理論を学ぶ。在学中より、岐阜、名古屋を中心にライヴ活動を始める。卒業して現在、リーダーバンド(as+p+bトリオ/as+g または p+b+dsカルテット)の他、納谷嘉彦(pf)カルテット「f」を始め、様々なセッションに参加。
2010年7月21日、ポニーキャニオン / M&Iレーベルから『Struttin'』でCDデビュー。
関連記事はこちら
-
話題のアルト奏者 纐纈歩美
バリバリ硬派なアルトで嵐を呼びそうな・・・その名も「こうけつ・あゆみ」。さりとて、「音符が踊る」軽やかでしなやかな息づかいに陶酔・・・
ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。
featured item
%%header%%
%%message%%
featured item
%%header%%
%%message%%
フィーチャー商品
-
North Bird
寺久保エレナ
ユーザー評価 : 4点 (3件のレビュー)
価格(税込) : ¥3,300
会員価格(税込) : ¥3,036
まとめ買い価格(税込) : ¥2,805発売日:2010年06月23日
-
-
販売終了
-
-
-
販売終了
-
-
-
-
-
販売終了
-
-
-
販売終了
-
-
-
販売終了
-
-
-
-
販売終了
-
-
-
販売終了
-
%%header%%
%%message%%
%%header%%
%%message%%
%%header%%
%%message%%
%%header%%
%%message%%
%%header%%
%%message%%
%%header%%
%%message%%
%%header%%
%%message%%
%%header%%
%%message%%
%%header%%
%%message%%
%%header%%
%%message%%
%%header%%
%%message%%
このアイコンの商品は、 洋楽3点で最大30%オフ 対象商品です |