無人島 〜俺の10枚〜 【L.E.D. 編】

2011年4月4日 (月)

無人島

無人島 〜俺の10枚〜 【L.E.D. 編】

音楽好きには、超定番の企画“無人島 〜俺の10枚〜” !!なんとも潔いタイトルで、内容もそのまんま、無人島に持って行きたいCDを10枚チョイスしてもらい、それぞれの作品に込められた思い入れを思いっきり語ってもらいます!ミュージシャンとしてルーツとなるもの、人生を変えた一枚、甘い記憶がよみがえる一枚、チョイスの理由にはそれぞれのアーティストごとに千差万別です!今回のお客様はL.E.D.!

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L.E.D.

L.E.D.
2000年にbass,progの佐藤元彦(JacksonVibe)、saxの加藤雄一郎(NATSUMEN、Calm、etc.)、drumsのオータコージ(曽我部恵一BAND、etc.)を中心に結成、様々なフィールドでキャリアを有するメンバーから成る7人組のユニット。
確かな演奏力に裏付けられたライブは結成当初より高い評価を得ており、2003年には4曲入りの自主制作minialbum「LightEmittingDiode」を発表する。
Jazz,House,Ambient,Minimal,Electronica,Krautrockなど様々な要素を70'sMilesやWeatherReportなどにインスパイアされた有機的なバンドアンサンブルを通して解体、構築。独自の映像親和性とサイケネスに彩られた美しいサウンドスケープを展開している。



elementum
『elementum』
4月6日発売


各方面で活躍する生楽器のマエストロ7人から成るシネマティック・インストバンド。そのサウンドは、Jazz,Funk,HipHopからHouse,Ambient,Minimal,Electronica,Krautrockまで様々な要素をバンド独自の有機的フィルターを通して解体、再構築。既存のインスト、ポストロック勢とは明らかに一線を画し、映像を強くインスパイアさせる、まさにシネマティックなサウンドスケープを展開している。結成当初から確かな演奏力と映像親和性により高い評価を受けているライブは各地のフェスをはじめ、活動の幅を広げ続けている。また映像に重きをおくコンセプトにより前作のアートワーク、ライブでのVJ参加(VJ QUIZ)、今作ではMVを手掛けたマンガ家でもあり映像作家の異才タナカカツキとのコラボレーションも話題に。そして2011年バンド初のボーカルトラックにクラムボンの原田郁子を迎えた楽曲『I'll』(アイル)を含む渾身の2ndアルバム『elementum』が遂に完成。






L.E.D. が選んだ10枚!

佐藤元彦 select

    01.Brian Eno / 『Discreet music』

これを初めて聴いたときの既視感というかノスタルジックな感覚はそれまでにはない種類の心地良さでした。 幼い頃の繊細な感受性を呼び起こされるような懐かしい温かさは、Enoのambient作品の中でも群を抜いてると思います。 どんなシュツエーションでも寄り添って自分を浄化してくれるような音です。無人島なら毎日かけっぱなし確実。 そしてこの感覚をバンドでもできないものかと始めたのがL.E.D.です。
(Bass : 佐藤元彦)

 

    02.Weather Report / 『I Sing The Body Electric』

WRはついついジャコパス時代が脚光を浴びがちですが、僕はサウンドの志向としてはこの初期の頃が大好きです。 凛とした透明感と張りつめた緊張感、ノスタルジックな優しい旋律や響き。その対比構造とそれを支える高度な演奏力。 僕が思うインストバンドの理想的な姿が詰まったアルバム。
(Bass : 佐藤元彦)
 

    03.Vangelis / 『Blade Runner -Vangelis』

これはSF映画の傑作『BLADE RUNNER』のサントラでギリシャのシンセサイザー奏者であるVangelisによるものです。 小3のときにSF好きの姉に連れていかれて観たときに初めて聴いたのですが、幼心にも音と映像の関係性に対する 意識が自ずと芽生えるほどに強烈な体験でした。 音の先に映像ありきというL.E.D.のスタイルはこれが原点になっているともいえる作品。 シンセのレイヤー感が織りなす美し過ぎるハモーニーと壮大なスケール感が確実に非現実へと誘ってくれます。 夜の浜辺で星を見上げながら聴きたいです。飛べます。
(Bass : 佐藤元彦)
 

    04.E.L.O. / 『Time』

実はL.E.D.のバンド表記の元ネタです。おかげでL.E.D.は日本一検索にひっかからないバンド名になってしまいましたが、(笑) 中味は極上の一言。ジェフ•リンのポップス職人としての徹底ぶりにただただ頭が下がります。 ビートルズ、ニューウェイヴ、クラシックが壮大な宇宙ファンタジーの世界で絶妙なバランスを保ってまばゆいばかりに光り輝いております。 夢観させてくれます。音楽とはかくあるべし的な。
(Bass : 佐藤元彦)
 

オータコージ select

    05.センチメンタルシティロマンス / 『センチメンタルシティロマンス』 ※廃盤

無人島には、L.E.D.のようなスケールの音楽は必要ないのではないか、とも思う。 否が応でも、目の前には無限に広がる海と人っ子独りいやしない大自然。 ここはやはり極力ミニマムな世界観の方がグッときちゃうんじゃないだろうか。 喫茶店の奥の席でくゆらす煙草の煙越しに見る君の顔とか、薄雲の空の下でいちゃつくカップルとかさ。 そんなとある街の片隅でいくつも見かけてた光景に思いを馳せながら、 海辺でみつけた食べれんのか食べれないのかよくわかんねー魚を一人寂しく火に炙ってる姿を想像しちゃいました。 無人島だけは勘弁してくれませんか。
(Drums : オータコージ)
 

加藤雄一郎 select

    06.Wayne Shorter / 『Native Dancer』

Vo.で参加しているMilton Nascimentoとの絡みがミラクル。 宇宙にだって持って行ける!
(Sax : 加藤雄一郎)
 


塩川剛志 select

    07.David Sylvian / 『blemish』 ※廃盤

アコースティックとエレクトロニクス、楽音と環境音、 静謐と歪音、前衛と伝統、即興と構成、演奏とポストプロダクション、 全てが絶妙な均衡を保ち、最終的に聴き手は唄心に満たされる、そんな奇跡の様な一枚。 晩年のデレクベイリーの演奏と、それを丁寧にトリートしたデビシル先生の愛情とセンスに涙します。 ま、でも正直に言えば、飽きたら残念なのでレコードより楽器を持っていきたいです。
(Guitar:塩川剛志)
 


横山裕章 select

    08.Ennio Morricone / 『Nuovo cinema Paradiso』

無人島での出来事をドラマチックに演出してくれそう。
(Keyboards:横山裕章)
 

kakuei select

    09.David Friedman / 『air sculpture』 ※取り扱いなし

夜このアルバムで毎晩ゆっくり眠りたい。
歌だと飽きが来ると思うんで、インストの綺麗なメロディーのやさしいアルバムを持っていきます。
(Parcussion/Steelpan:kakuei)
 


RYUDAI select

    10.Phish / 『Junta』

無人島一人で全裸でFLUFFHEAD!と歌いまくりたい!!
(Parcussion:RYUDAI)