無人島～俺の10枚～【□□□(クチロロ) 編】

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2011年2月15日 (火)

無人島～俺の10枚～【□□□(クチロロ) 編】

音楽好きには、超定番の企画“無人島～俺の10枚～” ！！なんとも潔いタイトルで、内容もそのまんま、無人島に持って行きたいCDを10枚チョイスしてもらい、それぞれの作品に込められた思い入れを思いっきり語ってもらいます！ミュージシャンとしてルーツとなるもの、人生を変えた一枚、甘い記憶がよみがえる一枚、チョイスの理由にはそれぞれのアーティストごとに千差万別です！今回のお客様は□□□(クチロロ)！！

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□□□(クチロロ)

いとうせいこうと□□□(クチロロ)の出会いは2007年、SPACE SHOWER TVで同氏が司会を努めていた番組「音知連」でのこと。ここでの出会いから後のALBUM『GOLDEN LOVE』での「おばけ次元」や、MINI ALBUM『snowflake』での「惑星のシェルター」が生まれることになりました。昨年発売したALBUM「everyday is a symphony」からは「ヒップホップの初期衝動」や時報をサンプリングした「00:00:00」がスマッシュヒット。またライヴではUSTREAMや Twitterをいち早く活用、宇川直宏氏のUSTREAMチャンネルDOMMUNEとコラボするなどその斬新な取り組みで注目を集めた。

Kuchiroro Recording Lab

『CD』 / □□□(クチロロ)
2011年02月23日発売
昨年7月ジャパニーズ・ヒップホップのオリジネーターいとうせいこうが正式加入し、「ヒップホップの初期衝動」「00:00:00」を収録したALBUM『everyday is a symphony』が、各所で大ヒットしたことも記憶に新しい□□□(クチロロ)の7枚目のオリジナルALBUM。現在では当然のように使用されているTwitterやUSTREAMを昨年誰よりも早くALBUM制作やライヴパフォーマンスに取り入れ、その先見性と前衛性、またキラリと光るポップセンスで大きな話題を巻き起こしてきた□□□(クチロロ)。今作はさらなる実験精神と高度なポップスが融合した□□□(クチロロ)至上最高傑作とも言えるALBUMが完成！　驚くべき仕掛けが盛りだくさんの楽曲とトリッキーな歌詞で“言葉”、“文字”をテーマに前人未到の一大POP絵巻をお届け致します。また今回□□□(クチロロ)でしかありえないゲスト陣にも注目！　話題の女性ラッパーRUMIの他、声優、モデル、女優、劇団員など各界の女性とコラボした楽曲の数々に期待！

□□□(クチロロ)が選んだ10枚！

01.P.I.L / 『メタルボックス』

やっぱり無人島なのでこういう金属のケースは持っているとなにかと便利だと思うんですよ。ものいれとしても頑丈だし。少量ならご飯とか炊けそうだし。お皿にもなるし。色々重宝しますよね。（三浦康嗣）

02.V.A / 『… compiled』※廃盤

こちらも金属製ケース。CHAIN REACTION のコンピです。やっぱり金属ケースも二個くらい形違いで持っていた方が便利だとおもうんですよ。使い分けとして。ただしこのケースは裏側にCDの真ん中に空いているのと全く同じサイズの穴が空いているので、ものいれには向いていないと思います。要注意。しかしその分燻製を作るのに最適です。保存食は死活問題ですものね。（三浦康嗣）

03.サザンオールスターズ / 『HAPPY』※廃盤

やっぱりいくら他に誰もいなくても清潔な生活に慣れ切ってしまった我々現代都市生活者としては、特に最初は、洗剤がないとキツいと思うんですよ。そう考えるとこれはやっぱ外せないですね。武士は食わねど高楊枝というか。そういうマインドを保持出来るか否かで無人島ライフの過ごし方も随分変わってくるんだと思います。（三浦康嗣）

04.World famous / 『Xaviera』※廃盤

容赦ない自然との格闘を孤独の中で四六時中余儀なくさせられる生活ではどんなタフな人といえど、ある種の宗教的な拠り所なくして心の均衡を保つのはとてもむずかしいでしょう。このピラミッドジャケを住居の中に「神棚」的に奉っておいて、毎日の安全や狩りの成功を祈ることでかろうじて「人間的生活」をキープできるのだと思います。（三浦康嗣）

05.Twista / 『Adrenaline Rush』

Imagine 救助された時のこと。救助してくれた人との久々の人間同士の会話。おそらく日本語が通じる確率は残念ながら決して高くはない。感動の気持ちもジェスチャーや涙や雰囲気でしか伝えられない。でもこのCDの歌詞カードがあれば恐らく現在世界最大の共通言語英語が対訳付きで学べます。それは久々のコミュニケーションをとても豊かで実りのある真に「人間的」なものに演出してくれることでしょう。そうなると驚愕の早口ラッパー、TwistaのCDが、ただでさえ文字量が圧倒的に多いラップの中でも、必然的に圧倒的バリューを誇っていることは考えるまでもないでしょう。（三浦康嗣）

06.The Beach Boys / 『Pet Sounds』

とはいえやはりTwistaの歌詞だけではいささかスラングに偏りすぎているので絶望の中精神を病みながらも、いや、だからこそ神と向かい合わざるを得なくなったBrian Wilsonの歌詞はあなたの英語力を更に豊かにしてくれるばかりか孤独な無人島生活の支えとなることでしょう。（三浦康嗣）