Mean Streak インタビュー!

2011年1月27日 (木)

interview

MEAN STREAK

2ndアルバムを発表し、待望の来日を果たしたスウェーデン出身のツインGを擁する5人組正統派メタル・バンド Mean Streak に緊急インタビューを敢行!!

--- 念願の来日の感想をお聞かせください。今日来日(1/26)されたそうですが、眠くないですか?

これで大丈夫!(メンバー全員、ブラックの缶コーヒーを手に)
Peter Andersson(以下P) 素晴らしい。迎えてくれる皆が礼儀正しく、そして皆が優しくて全てが嬉しい。
Andy La Guerin(以下A) しかし、まだ時間が短過ぎて感想を言うまで辿り着いていない。(笑)

--- 日本のメタルシーンでは、あなた達がプレイしている様な伝統的なヘヴィメタルが人気です。日本のメタルシーンはどんな印象をお持ちですか?

P: 日本のメタルシーンにはあまり詳しくはないけれど、日本はメタルに対しての理解が深い国だと思う。日本の過去のメタルシーンは凄く盛んだったと聞いている。俺たち Mean Streak はマーケットを意識して曲を作ったり、セールス的なことを考えて活動を始めた訳でもなく、心の底から出したいと思った音楽を作っているから日本のオーディエンスに受け入れてもらえてるんじゃないかな。

--- 逆に現在のスウェーデンのメタルシーンに対してはどのようにお感じですか?例えば、活動しやすいとか、しづらいとかありますか?

A: 凄く難しい。メタルシーンがスウェーデンで大きいものかどうかも分からないけれど、ダンスミュージックの方が遥かに人気がある。
Jonas Källsbäck(以下J) 900万人の人口の中でメタルはそんなに浸透していなくて、とても小さなマーケットで活動しなくてはいけないんだ。
P: スウェーデンの人たちに自分たちの音楽を受け入れてもらうように頑張っているけれど、スウェーデンで自分たちの CD を売るという事は凄く難しい事だから、とにかくツアーをやって少しでも認知してもらえるように頑張っている。それと、世界中全ての国で受け入れてもらえるようにもね。

--- 近年の日本では80年代のヘヴィメタルに影響を受けた Enforcer、Portrait を始めとした NWOTHM と呼ばれる一派が人気です。Mean Streak のサウンドは彼らより更に伝統的な80年代風サウンドを継承していると感じますが如何でしょうか?

P: Iron Maiden や Judas Priest を聴いて育ったので、俺たちは彼らが凄く好きでやはりそこから影響を受けているし、そういう音楽を作りたいと思っている。 Judas Priest も Iron Maiden もまだ健在で活動中だけど、新しいバンドが出現する事が大事だし、そして80年代のサウンドを継承していく事も大事だと思う。俺たちも80年代のメタルサウンドを継承して活動しながら伝説を残していきたいと思っているんだ。

--- あなた達は NWOBHM や80年代のヘヴィ・メタル・バンドに影響を受けたとお聞きしています。80年代前半のスウェーデンには Gotham City や Heavy Load などの伝説のメタル・バンドが存在していましたが、母国のバンドからの影響は受けていますか?

P: 大昔に聴いてはいたけれど、そんなにスウェーデンのバンドからは影響は受けてはいない。彼らの最初の2枚のアルバムはスウェーデンの音楽シーンに大きな影響を与えたけれど、俺たちが彼らから影響を受けているという事はないな。
David Andersson(以下D) 俺たちに最も影響を与えているのはブリティッシュ・メタルだね。それと少しクラシックなジャーマン・メタルからも影響を受けている。Scorpions からもかなり影響を受けているからね。
P: ああいうメロディがあるメタルが凄く好きなんだ。どんなにヘヴィなサウンドであっても必ずメロディがあることが重要だと思っている。そういう曲作りも行っている事もあって、やはりあの時期のバンドにいちばん影響を受けている。

--- NWOBHM 期の作品で特に気に入っている作品や影響を受けた作品はありますか?

P: Iron Maiden の『Peace Of Mind』や Judas Priest の『Screaming For Vengence』等、影響を受けたものはかなり沢山ある。ひとつに絞るのは難しいのだけど、でもこれらの作品に影響を受けた事を今の時代に反映したいと思っている。
D: どうしても一枚だけ選べというなら『Screaming For Vengeance』だろう。
P: 凄く完成度の高いアルバムで、このアルバムを超える作品を聴いた事がない。

--- 1stアルバム、2ndアルバム共にジャケットアートワークに同じキャラクターが登場しますが、これにはコンセプトがあるのでしょうか?

P: 同じ女性ではないんだ!似てるけど(笑)!!今回は 1st のブルー版といった感じかな。インターネットで見つけたアメリカのアーティストの許可を貰って使わせてもらっているんだ。2ndアルバムを制作するにあたって Iron Maiden や Judas Priest のアルバムを見ながらどういうアートワークにするか考えたんだけど、その時に前作と同様に闘いの中に女性がいるというコンセプトがいいんじゃないかと思ったんだ。そしてあのアートワークを見る事で、Mean Streak の作品であると一目で分かってもらえるようにしたんだ。次のアルバムでも多分同じような感じのアートワークになると思う。

--- 毎回色を変えていかないといけませんね?

P: レッド・アルバム、ブルー・アルバム、・・次はブラックアルバム!それじゃ何も見えないな!(笑)じゃあグレー・アルバムにしよう!いやブラウン・アルバムもアリかもしれない(爆笑)若干違う茶色のアルバムをパターンを変えていくつかとかね!?

--- 日本では Mean Streak と言えば、あのキャラクターというイメージがもう確立していると思います。1stアルバム 『Metal Slave』 発売時にジャケット・アートワークを HMV ONLINE で大きく掲載したところ、とてもページビューが良かったんですよ。

P: だけどアルバムは売れたのかい??

--- 勿論、売れました!

P: それなら良し!!(笑)

profile

2006年、真のヘヴィ・メタルを志し、ベースのピーター・アンダーソンによって結成される。そして、心底好きなメタルを己の感性に従って創作していく。それらは彼らのルーツとも言える80年代初期〜中期にかけての影響が大きく反映された出来栄えとなっている。半年以上をかけてソングライトとデモをレコーディングしたバンドは、より本格的な音を目指し、スタジオへ入り、時間をかけて11曲をレコーディングしていく。その結果に満足した彼らはMetallica, In Flames, Hammerfallのプロデューサーで知られる重鎮フレドリック・ノードストロムへアルバムのミックスを依頼。 そして、2009年9月に1st「Metal Slave」をリリースし、一躍注目のバンドへと駆け上る。後、ギターのイングヴェが脱退。新たにSOILWORKにも在籍していたデヴィッド・アンダーソンとパトリック・ガードベリという2人のギタリストを迎え、セカンド・アルバムを制作。NWOBHMから強烈に影響を受けたトラディショナルな80's サウンドを構築したJudas Priest, Iron Maiden, Saxon等メタル・ジャイアンツ系テイストをさらに前進させ、ミックス には再度、重鎮フレドリック・ノルドストロームを迎え、メンバー5人、ツイン・リード新体制になり、より強力で鉄壁なサウンドを展開した2ndアルバム「Declaration Of War」を発表、そして念願の来日を果たす・・

Members:
■ Andy LaGuerin - vocals
■ Peter Anderson - bass and bgr vocals
■ Jonas Kallsback - drums
■ David Andersson - lead guitar
■ Patrik Gardberg - lead guitar