無人島 〜俺の10枚〜 【オワリカラ 編】
音楽好きには、超定番の企画“無人島 〜俺の10枚〜” !!なんとも潔いタイトルで、内容もそのまんま、無人島に持って行きたいCDを10枚チョイスしてもらい、それぞれの作品に込められた思い入れを思いっきり語ってもらいます!ミュージシャンとしてルーツとなるもの、人生を変えた一枚、甘い記憶がよみがえる一枚、チョイスの理由にはそれぞれのアーティストごとに千差万別です!今回のお客様はオワリカラ!
無人島 〜俺の10枚〜 過去のArchiveseはこちら!
オワリカラ
オワリカラ PROFILE
あなたのハートに火をつける最先端の都市型ポップ・サイケデリア。
唯一無比な4ピースのアンサンブルと強靭な音圧のサイケデリック・ロック。
そして、それを突き抜けて響きわたるフロントマン、タカハシヒョウリの歌声。
2008年春のライヴ活動開始以来、200本近い凄絶なステージで時代の注目を集める。
2010年5月、10日間のカナダツアーを敢行。初の海外で大きな反応を得る。
2010年夏、SMA(sony music artists)内に自身のレーベルを立ち上げる異例の形態で、
初の公式盤1stアルバムをリリース
1967年も1979年も1984年も2015年もなんのその、次のドアになる。
オワリカラ official site
オワリカラinterviewも掲載中!
『ドアたち』
8月4日発売
音楽への愛情・膨大な知識と、圧倒的なセンスが融合し、新世代のサイケデリックサウンドを鳴らす“オワリカラ”。結成2年という短期間にて恐ろしく完成度の高いサウンドを創り上げた彼らの1stアルバム!
オワリカラが選んだ10枚!
タカハシヒョウリ Ver.
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01.井上陽水 / 『Lion & Pelican』
陽水のアルバムの中でも、特にスタイリッシュで怪しげな都会を感じさせる一枚。ファンの間でも人気が高く、全曲素晴らしい曲ばかり!このアルバムでは、シュールで意味不明な言葉遊びと、鋭い詩的表現が素晴らしいバランスで成り立っている。
基本的に都会育ちの身としては、無人島生活で恋しくなるのはネオンとシュールな都会の乱痴気かもしれない。ここにはネオンの瞬きも、その下で行われる破廉恥な悲喜劇も、大いに詰まっている。夜の海の向こうに、ネオンを輝かす街が見えてくるはずだ。(gt,voタカハシヒョウリ)
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02.暴力温泉芸者 / 『OTIS』
※廃盤
高校時代、暴力温泉芸者というアーティスト名を目にした時の衝撃はかなりのものだった。こんなふざけた名前で活動しようと思い立ったこの人はどんな奴なんだ?と思った。メルツバウやインキャパシタンツと違って、暴力温泉芸者のノイズはどこまでもユーモラスで、悲しいほどポップに聴こえた。部屋で一人で、街で一人で、よく聴いていた。今では何を求めていたのかよくわからない。無人島での一人の時間は途方もなく長いだろう。そんな時間はこのアルバムを、もう一度一人きりで聴くのに良い時間かもしれない。一曲目に収録されている中原昌也氏が友達にカラオケで歌わせた「ミラーマン」の主題歌は、無人島の青空にどう溶けていくだろうか。(gt,voタカハシヒョウリ)
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03.あがた森魚
/ 『日本少年』
はじめて聴いたあがた森魚さんのアルバムは、この日本少年だった。大航海を夢見る少年が、夢か現実か、世界中をCD二枚で回る大海原の旅に出るというコンセプトアルバムで、アルバム全体を覆うファンタジックな空気に夢中になった。「山田長政」とか「溺れろ伊達野郎」みたいなユーモラスな曲から、「函館ハーバーセンチメント」や「洋蔵爺のこと」みたいなセンチな曲まであがたさんのセンスの集大成だと思う。
去年オワリカラはあがた森魚さんと共演し、バックバンドとして何曲か一緒に演奏した。その時に見たあがたさんは、航海に憧れる日本少年のままのようだった。
海を見ながらこのアルバムを聴けば、無人島からどこにだって大航海に出れるのだ。(gt,voタカハシヒョウリ)
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04.Peter Ivers
/ 『Peter Ivers』
このピーターアイヴァースのアルバムを聴いていると、なぜか泣けてくる。別に内容が暗いわけではない。むしろどちらかというと陽気な曲が多いのだ。だが、このスカスカのファンク調の曲とピーターアイヴァースの声を聴いていると、何か自分の中のからっぽの部分がからっぽのまま満たされていくような気分になる。それは言葉ではどうしても伝えられない、僕が音楽で感じる一番素敵な感覚だ。無人島での生活は、虚無の中だろう。からっぽの世界のBGMには、この上なく似合うアルバムだ。(gt,voタカハシヒョウリ)
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05.トータス松本 / FIRST去年の夏に、海で寝ていたら突然トータス松本がライブを始めたことがあった。そこで聴いたソロの新曲たちがとても素晴らしく、僕は帰ってすぐにこのアルバムを買った。そういうわけでこのアルバムには海のイメージがくっついている。無人島にも合うだろう。
小難しいことや、新しいことは何もなく、明るくもなりきれず、内省的にもなりきれず、迷いがやけによく見える人間らしいトータスのアルバム。それでも最後には「明星」という肯定の歌にたどり着いたトータス松本の歌を聴いていると、やけに元気が出るのだ。(gt,voタカハシヒョウリ) |
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カメダタク ver
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07.UA×菊地成孔 / 『Cure Jazz』
2006年発表の奇跡のコラボレーションアルバム。一聴して思い浮かぶのは夜空にちりばめられた星、星、星!
ピアノトリオのどこかアンビエントで淡々としたアンサンブルにのっかる、かすれたUAの声と成孔氏のサックス。前半は『間』が大きくとられており曲の変わり目に気付かないほど聴いていて体に染み込んできます。後半は小気味よいリズムに体を委ねるのがいいでしょう。
無人島にひとりぽっちで吸い込まれそうな夜空を見上げながらこのアルバムを聴いたら…人恋しくなってしますでしょうね!
M3「Over the rainbow」は菊地成孔アレンジの妙としかいいようがありません。UAとの素晴らしい化学反応。(key カメダタク)
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08.Wooden Glass feat.Billie Wooten / 『LIVE』
1972年、ビブラフォン奏者のビリーウッテン、彼とそのバンド、ウドゥン・グラスがインディアナポリスの小さなクラブで行ったライブを会場の観客の熱気ごととじこめたこの録音盤。木造のちっちゃいところでぎゅうぎゅうでやってるんだろうなあ〜なんて想像してしまいます。とにかく一曲目のイントロのビブラフォンから炸裂かっこいい!興奮した客が鳴らす笛の音までなんだかグルービィ。ギター、オルガンも随所でナイスプレイを披露してますが、とにかく終始圧巻のファンクビート。名ライブ盤といえるでしょう。無人島で踊り狂いたいときはコレ!
(key カメダタク)
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ツダフミヒコ ver