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水口恵美子のトリオ・アルバム2作品

2010年6月24日 (木)




フランスで活躍する気鋭女流ピアニスト水口恵美子の、一部ファンから熱烈な支持を集めていた噂の「mei」、そして1st『Kokoro』。

耳を傾けると勇気付けられ、前向きになれる力強いメッセージが込められたアルバムがあります。フランスに移住し活躍を続ける女流ピアニスト、水口恵美子のトリオ・アルバムがまさにそれです。

彼女は1972年横浜生まれで、武蔵野音楽大学器楽科(ピアノ)卒業後、渡仏。パリのジャズスクールARPEJで学びました。ピアノ、編曲をOlivier Hutman、 Jean Gobinet、 Antoine Herveに師事し、在学中よりサイドマン、ジャズクラブのハウスピ アニストを経て、2003年に自己トリオを結成 パリでライヴ活動を行っています。

2005年にはファースト・アルバム『こころ』、そして2009年には2nd作『めい命』をリリースしました。

Emiko Minakuchi  
 Emiko Minakuchi / Mei
 水口 恵美子 (p)
 Hugo Cechosz (b)
 Elie Duris (ds)
国内でも一部のファンから熱烈な支持を集めていた噂の「mei」。日本人好みの優しく、包容力に溢れた美しいピアノの旋律。軽やかに弾むどこか牧歌的でさえあるオープニング"Niege"、繊細ながらもより力強さを感じさせるM-2"Souhait"。一転して迸る激情とアグレッシヴなプレイ、フリーキーなアプローチから滲む緊張感の高まり。思わずはっとさせられるM-3"Bravoure"。疾走感溢れるリズムにのったフリーダムなプレイ、時折表出する哀愁の影。巧みに表情を変化させグイグイと聴く者を引き込むM-4"Yuna"。幻想的な空間に鳴り響くアルコの物憂げな音がメランコリックなメロディを紡ぐ出だしからの変容。激しいピアノとドラムの融合でテンションが一気に高まり、そして突然の静寂が訪れる。徐々に再燃するトリオの演奏は渾然一体となって、霧散し終息へと向かうM-5"Faure"。全8曲すべてオリジナルながら飽きることなくじっくりと堪能出来る圧倒的なコンポジションとアレンジ。

TRACKS

Emiko Minakuchi  
 Emiko Minakuchi / Kokolo
 水口 恵美子 (p)
 Hugo Cechosz (b)
 Francesco Pastacaldi (ds)
水口恵美子の1STアルバム。瑞々しく爽快な勢いのあるオープニング"fragilite"、叙情性と日本民謡のような優しい響きが流れる"acacia"は一転してじっくりと聴かせる曲になっている。気合の入ったアグレッシヴなプレイ、ふとピアノのフレーズから垣間見える和的な旋律、生命力の漲る力強いアルバム。

TRACKS