サイプレス・ヒルの6年ぶり新作が凄いらしい

2010年4月16日 (金)

通算アルバム売上枚数1,800万枚の元祖ヒップホップ＆ロックの最強ミクスチャー・グループ、サイプレス・ヒル、再始動！

Cypress Hill

スヌープ･ドッグが昨年、ウェッサイ重要レーベル、プライオリティ・レコーズのクリエイティブ・チェアマンに就任したのを受け、スヌープとは古くから交流のある西海岸の最重要ベテラン・ヒップホップ・グループ、サイプレス・ヒルが移籍！前作から6年ぶりとなる8thアルバム『Rise Up』は、ゲストにはレイジ・アゲインスト・ザ・マシンのトム・モレロが2曲でフィーチャーする他、ピットブル、リンキン・パークのマイク・シノダ、システム・オブ・ア・ダウンのダロン・マラキアン、エヴァーラスト、エヴィデンスが参加。プロデューサーはDJマグス、B-リアルの他、ピート・ロック、ジム・ジョンシン、DJカリルなどがバックアップ。ヒップホップとロック、絶妙なバランスで収録曲が構成された強力盤！

Cypress Hill　ロング･インタビュー、前編掲載中！

「サイプレス・ヒルが、最も重要なヒップホップ・グループの一つであることは、誰しもが認める事実だよ。その音楽的才能に加え、ラティーノ系ヒップホップとして初めてプラチナ（全米アルバム100万枚）を記録したという実績を持つ西海岸発のグループだ。この契約は完璧な結婚みたいもんなんだよ！」（スヌープ・ドッグ）

「昔からの友であり同志であるサイプレス・ヒルと一緒に、このモンスター・トラック2曲を作りあげることが出来て最高の気分だよ。サイプレスが大暴れしに帰ってきたぜ！」（トム・モレロ）

Cypress Hill YouTubeチャンネル

It Ain’t Nothin’: Maximum Performance Exclusive Performance

Rise Up: Maximum Performance Exclusive Performance

Insane In The Brain: Maximum Performance Exclusive Performance

【トラックリスト】
1. It Ain't Nothin' feat. Young De (produced by B-Real)
2. Light It Up (produced by Pete Rock)
3. Rise Up feat. Tom Morello (produced by Tom Morello & B-Real)
4. Get It Anyway (produced by Jim Jonsin)
5. Pass The Dutch feat. Evidence & Alchemist (produced by DJ Muggs & DJ Khalil)
6. Bang Bang (produced by B-Real)
7. K.U.S.H (produced by Sick Jacken & B-Real)
8. Get ‘Em Up (produced by B-Real)
9. Carry Me Away feat. Mike Shinoda (produced by Mike Shinoda)
10. Trouble Seeker feat. Daron Malakian (produced by Daron Malakian)
11. Take My Pain feat. Everlast (produced by DJ Muggs & DJ Khalil)
12. I Unlimited (produced by B-Real)
13. Armed & Dangerous (produced by Jake One & B-Real)
14. Shut ‘Em Down feat. Tom Morello (produced by Tom Morello & B-Real)
15. Armada Latina feat. Marc Anthony & Pitbull (produced by Jim Jonsin)
16. Rise Like Smoke*日本盤ボーナス・トラック

「盟友スヌープ・ドッグが新重役となる名門プライオリティへの移籍第1弾。通算8作目にして、実に6年ぶりのオリジナル・アルバムが完成した。彼らならではのヒップホップとロックのミクスチャー・スタイルも"過去最高”レベルで、ロック界からは、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロ、リンキン・パークのマイク・シノダ、システム・オブ・ア・ダウンのダロン・マラキアンといったいずれ劣らぬカリスマたちが馳せ参じ、ヒップホップ界からはピットブル、ピート・ロック、アルケミスト、ダイレイテッド・ピープルズのエヴィデンスらが参戦。まさに前代未聞の化学反応を起こしている。奴らのこだわり＝スカルとボーンの”意味”を知りたければ、このアルバムを体感するしかない！」

二木崇（D-ST.ENT）

プロフィール
米カリフォルニア州発、通算アルバム売上枚数1，800 万枚のヒップホップ・グループ。LA 出身チカーノ系のB- リアル、キューバ出身のセン・ドッグ、ニューヨーク出身イタリア系のDJ マグズという様々な人種の3 人で1991 年に結成。そのミクスチャー的サウンドは、ロック・ファンからの人気も高い。1998 年リリースのアルバム「IV」よりパーカッショニスト/ ドラマーのエリック・ボボ（ウィリー・ボボの息子）が加入し4 人編成に。ロラパルーザのヘッドライナー、パール・ジャムやソニック・ユースとのコラボレーション、全米アルバム1 位（Billboard Top 200 Albums Chart）などの経歴も持つ。B- リアルとセン・ドッグは元ギャングであるが、サイプレス・ヒル結成の前に足を洗っている。グループ名の由来は、結成された地区にある道の名前「Cypress St.」より。

Cypress Hillの作品を振り返る

『Cypress Hill』（1991年）

B-Real（MC）、Sen Dog（MC）、DJ Muggs（DJ/プロデュース）の3人が91年に発表した記念すべきファースト・アルバム。ビリビリとした緊張感と不思議に漂うユルさ。ロックでハードでファンキーでドープな剥き出しのサイプレス・ヒルがそこにはある。
『Black Sunday』（1993年）

ハードロックの要素をうまく取り入れることで新たなサイプレス・ヒルを提示。当時、賛否両論巻き起こしながら、セールス的にも大成功を収めた分岐点的1枚。ロックもヒップホップもメジャーもアンダーグラウンドも区別ない世界を表現した意義深い作品でもある。
『III: Temples of Boom』（1995年）

ビッグ・セールスを記録した前作をセルアウト呼ばわりするコアなリスナーを黙らせたあくまでダークでホラーなサイプレス流暗黒ヒップホップが続くサード・アルバム。プロデューサーはお馴染みのDJ Muggsで、Wu-Tang ClanからRZAも参加。
『IV』（1998年）

一時期グループを離れていたSen Dogが復帰し、Eric Boboがドラマー/パーカッショニストとしてメンバーとして加入。彼らの得意とするラテン・ヒップホップとホラー・テイストを残しつつ、ロックを大胆に取り入れることにより彼らの新しいスタイルが固定された傑作4thアルバム。
『Los Grandes Exitos En Espanol 』（1999年）

これまでにリリースした4枚のオリジナル・アルバムから厳選したナンバーを全てスペイン語で録りなし、さらに、メキシコのハード・コア・ラップ・グループ Control Macheteをフィーチャーした新曲を追加した企画アルバム。
『Skull And Bones』（2000年)

ストリートに根付いたこれまでのサイプレスのサイプレスたるヒップホップの「Skull」サイドと、バンドサウンドを起用したロック・サウンドの「Bone」サイドの2枚組。Eminem、Nore等に加え、Rage Against The MachineのメンバーやSX10など時代を象徴する名前がズラリ。
『Live at the Fillmore 』（2000年)

初のライヴ盤。タイトルからもわかるとおり、数多くの伝説を生み出した殿堂フィルモアでのライブを収録。従来の2MCと1DJとパーカッションに加え、バンド演奏を見事にミックスした熱いステージ。ヒット曲オンパレードで、ライヴならではの迫力に満ちた彼等のパフォーマンスが堪能できる。
『Stoned Raiders』（2001年)

本格的にロックフィールドへのアプローチを印象付けた6thアルバムで、さらにハードエッジなロックサウンドが詰まった新しいサイプレス・ワールドを展開。ゲストにはRedman、Method Man、Kuruptらが参加。
『Till Death Do Us Part』（2004年）

Columbiaから最後のリリースとなった7thアルバム。先行シングル「What’s Your Number?」ではRANCIDのTim Armstrongをフィーチャーし、最新進化版の彼らのサウンドを披露。さらにガンジャ愛好者である彼ららしくBob Marleyの息子Damian Marleyをフィーチャーした「Ganja Bus」のようなレゲエフレイヴァ溢れた楽曲も。