ソロモン・バーク新作、最高！

2010年5月17日 (月)

齢70にしてこの元気はどうだ！豪快爺、キング・オブ・ロック・アンド・ソウル、ソロモン・バークがニューアルバムを引っさげ、初来日！

まずは、若い方のために生きる伝説、ソロモン・バークのキャリアを簡単にご紹介しましょう。

ソロモン・バーク（Solomon Burke）。1940年、フィラデルフィア生まれ。幼い頃からホーリー系の説教師になるよう育てられ 12歳で既にラジオ番組を持っていたという。

初めてレコーディングは14歳で、名門アポロよりデビュー。 1960年にアトランティックと契約し、61年に「Just Out Of Peach」が初ヒット。また、62年の「Down In The Valley」と63年の「Home In Your Heart」はオーティス・レディングが、64年の「Everybody Needs Somebody To Love」はあのローリング・ストーンズがカヴァー。この頃、20代半ばには既にJBに先駆けてステージで王冠とケープを着用しており8人の子供がいたそうだ。アトランティック時代の代表的なアルバムはヒット・シングルを集めた『Best Of Solomon Burke』（65年）と『King Solomon』（67年）、『I Wish I Knew』(68年）。

その後、マッスル・ショールズへ出向き、自身プロデュースで『Proud Mary』（69年 Bell)を発表。タイトル曲はクリーデンス・クリアウォーター・リバイバルのカヴァーでヒットにもなった。しかし、70年代にはヒットが出ず、レーベルを転々とし、80年代にはゴスペル界へ戻ることになる。86年には映画『The Big Easy』で俳優デビューを果たし、音楽面でも世俗に一旦戻り2枚のアルバムを出すも再び教会へ。

しかし00年代に入り状況は徐々に変化。01年にロックの殿堂入りを果たし、02年にはFat Possumから『Don't Give Up On Me』を発表。ヴァン・モリスン、トム・ウェイツ、ブライアン・ウィルソン、エルヴィス・コステロ、ボブ・ディラン、ニック・ロウら錚々たる面々が楽曲を提供したこのアルバムは、グラミーで最優秀コンテンポラリー・ブルース・アルバムを受賞。

その後も、ローリング・ストーンズの公演にゲスト参加したり、若手アーティストのアルバムにフィーチャーされるなど、自身のアルバムだけでなく精力的に活動。 08年発表の前作『Like A Fire』ではスティーヴ・ジョーダンがプロデュース、エリック・クラプトンが楽曲提供するなど多くのアーティストからリスペクトされる現役アーティストなのだ。

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そんなソロモンが、近年の傑作に負けぬ強力ニューアルバムをリリース。まず驚くべきは、プロデューサー。今年初め、1月5日に惜しくも亡くなったあのウィリー・ミッチェルが担当！ウィリー・ミッチェルは、アル・グリーンなどで知られるレーベル、Hi Recordsで数々の名曲を作ってきた偉大なる人物。最近も盟友、アル・グリーンのアルバムで劣らぬその才能を発揮してきました。

『Nothing's Impossible』でも、ウィリーによるゴージャスなストリングスとホーンとうねるようなリズムセクションのアレンジは健在。そこにパワフルで懐の深いソロモンの歌声が加わっただけで、一気にあの時代のメンフィス、南部の景色が目の前に広がってきます。中でも、「It Must Be Love」ではソロモンの雄雄しい歌に思わず涙が込み上げてきます。もうこれは見事としか言いようがありません。

さて、アルバムの感動の余韻に浸っているヒマはありません。ソロモン・キングがこのアルバムを引っさげ、遂に日本の地を踏みます。

ブルース・ファンの多いジャパン・ブルース・カーニバルに、今回はソウル/リズム＆ブルース・ファンも大挙して押し寄せること必至！初となる来日公演では恐らく、ニューアルバムの曲も披露するでしょう。ブラック・ミュージックの歴史そのもののような存在、ソロモンのホンモノの歌をぜひ、CDとライブで体験してください。ワシも行くぞ！

ソロモン・バーク　コメント

「今回初めてウィリー・ミッチェルに会いに行った時だけど、それはもう喜びに満ちたエキサイティングな瞬間だったよ。それでもうすぐに、俺たちはレコーディングせずに帰れない、ってわかったんだ。」

「これは私の長年の夢だったんだ。ウィリー・ミッチェルと一緒に仕事をするというアイディアは、35年くらい前からの夢だったんだ。“天才”ウィリーの仕事はいつも注目してたよ、ロイヤル・スタジオやハイ・レコード、偉大なアル・グリーンや他のアーティストとの仕事をね。彼のマジックの凄いところは、パターンやリズムをキープしながら、サウンドを、そして何よりソウルを生き生きとさせることなんだ。」

「“Everything About You”はスタジオに向かう車の中で書いたんだ。孫娘のソフィア、娘のキャンディと一緒だったんだけど、「スタジオに着いちゃうから早く何か書かなきゃ！」と言って出来た曲なんだ。リズムもビートもそこにあって、ミュージシャンもいて、私たちが着いて、スタジオに入って40分後には曲が完成したんだ。」

「すべてウィリーのマジックに委ねたよ、天才の仕事にね。すべてをコントロールできる人がここにいると認識したんだ。集まってくれたミュージシャン達は、すべて捧げてくれてパーフェクトだった。みんな主の声を聞いたんだ。みんなハートを、愛を、才能を捧げてくれたんだ。私はただ単に、パイの上にのっているホイップ・クリームのようなものだよ。」

「世界中のたくさんの人たちにこのアルバムが届くことを願うよ。どんなに時間がかかろうと、必ず実現させる。ウィリーはすでにどうなるべきをはっきり示してくれたんだ。彼は天に召されて、より高いレベルでの仕事をしている。我々も地上で、天国と同じような仕事をしなければならない。何があっても絶対実現させる、すべてを捧げ、宣伝し、プッシュして、この音楽を前進させる。そして世界に知らしめるんだ、“Nothing’s Impossible”（不可能なことはない）ってね。」

JAPAN BLUES & SOUL CARNIVAL 2010 ～25周年記念スペシャル～

日程/出演5月29日（土）開場17:00/開演17:45
出演：ソロモン・バーク／バーナード・アリソン／ROLLER COASTER & Friends
司会：ゴトウゆうぞう／カメリヤマキ

会場：日比谷野外音楽堂　※雨天決行
料金：￥8,000（税込・全席指定）
主催：テレビ朝日／ぴあ／文化放送
お問い合わせ：M&Iカンパニー　03-5453-8899

＜名古屋公演＞
日程/出演2010年5月31日（月）開場18:00／開演19:00
出演：ソロモン・バーク／バーナード・アリソン／コーリー・ハリス
会場：THE BOTTOM LINE
料金：￥8,000（税込・整理番号無し／入場時にDrink代￥500別途必要）
主催：RADIO-i
プレイガイドチケットぴあ0570-02-9999（Pコード348-830）
ローソンチケット0570-084-004（Lコード42358）
イープラス http://eplus.jp/
お問合せ：THE BOTTOM LINE 　052-741-1620

＜大阪公演＞
日程/出演2010年6月1日（火）開場18:00／開演19:00
出演：ソロモン・バーク／バーナード・アリソン／コーリー・ハリス
司会：ゴトウゆうぞう／カメリヤマキ
会場：なんばHatch
料金：￥8,000（税込・全席指定／入場時にDrink代￥500別途必要）
後援：fm osaka
プレイガイドチケットぴあ0570-02-9999（Pコード348-722）
ローソンチケット0570-084-005（Lコード54923）イープラス http://eplus.jp/
お問合せ：なんばHatch 　06-4397-0572