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9月のレコメンド: Crossfaith「XENO」
Crossfaith 『XENO』
[2015年9月16日発売]
世界が'XENO<ゼノ>'に屈する。
衝撃のワールドデビュー作「APOCALYZE」から約2年。 ギター・Kazukiの脳出血という、バンド史上経験したことない苦難に直面しながらも見事復活を遂げ、メジャーデビューアルバムとして返り咲いた至高の1枚。Avenged Sevenfold, Lamb Of God, Hatebreed等を手掛けてきたJosh Wilberをプロデューサーに迎え、アーティスト自身'最強'と自負する作品となっている。'ラウド x エレクトロ'という独創的な音楽で進化し続ける彼らの世界へ貴方は準備出来ているだろうか。
Crossfaithによる「XENO」セルフライナーノーツ
“XENO”
読み・ゼノ
意味・未知なる/外来種
このアルバムには俺たちの血液が流れ、鼓動している。
俺たち5人の信念が交錯する、Crossfaithの音楽をみんなに楽しんでもらいたい。
Track.1 「System X」
人類は愚かな選択をしてしまい System Xenoが起動する。
あらゆる神々が怒り、天変地異が起こる。
開かれた扉の先に待ち受ける未来とは……人々の真の姿が剥き出しになる。
電子音とクラシカルなサウンドで構成された楽曲。
Track.2 「Xeno」
アルバムを制作する最初の段階で、まず曲調だったりテーマ、構成なんかの青写真を制作して、その青写真を元に作曲していくんだけど、最後の1ピース、トラックリスト一曲目「破壊と創造が共存するドラマティックな楽曲」がなかなか埋まらないまま、プロデューサーのジョシュ・ウィルバーが住んでいるLAに移動する事になった。
ある晩Kazukiとモーテルで、“Stars Faded In Slow Motion”や“Leviathan”を作曲したときの様に、一から二人で作曲するスタイルを試してみた。
二人で一から作曲するのは2年ぶりぐらいなんだけど、音楽の女神がいるとしたら、あの晩俺たちは彼女に出会えていたのだと思う。
翌朝完成した曲をジョシュに聞かせると彼も「一晩で作ったのか!?」と驚いていた。
新たな生命の夜明けを導く、このアルバムを象徴するタイトルトラック。
Track.3 「Raise Your Voice」
アグレッシブなリフとビートにインダストリアルな電子音、コーラスのシンガロングが特徴的な楽曲。
ちょうどレコーディングでLAにいたcoldrainのメンバーが、俺たちのスタジオに遊びに来てくれて、その時にこのアルバムに収録されている多くのシンガロングパートに参加してもらったんだ。
おかげでダイナミックなテイクが録れたし本当に感謝している。
Liveではみんなにも参加して歌って欲しい!! Raise Your Voice!!!
Track.4 「Devil's Party」
この曲は奈良にあるMORG Studioで作曲したんだけど、俺が作業している部屋でTatsuyaがDmC Devil May Cryっていうゲームをしてたんだ。
悪魔をぶっ殺していくゲームなんだけど、そのゲームの音楽をNoisiaが作っていたり映像もスゲーぶっ飛んでいて、そのプレイを見ている時にこの曲が浮かんできたんだ。 Tatsuyaは朝までずーっとゲームをしていてクリアしたんだけど、その頃には大体の曲構成は完成していたよ。
Music Videoにもなっているこのアルバムのリードトラック!
Track.5 「Ghost In The Mirror feat. Caleb Shomo from Beartooth」
この曲をKazukiがメタルバー(Kazukiの家にある俺たちの秘密基地)で聞かせてくれた時はホントにぶっ飛んだよ!
求めていたアグレッシブさにKazukiらしいリズムの遊びがあって、とてもエキサイトしたのを覚えている。
この曲にはBeartoothのCaleb Shomoが参加してくれているんだけど、参加の経緯は俺たちがUKのSlam Dunk Festivalで彼と仲良くなって、もともと彼がいたAttack Attack!も好きだったしCalebの声はKenともタイプが違うから、一緒にやったら面白そうだなって思って誘ったんだ。
彼はすぐにオーケーしてくれたよ!Warped Tourでも同じステージだったから、何度かこの曲を一緒にプレイする事ができて楽しかったよ!
また一緒にプレイできる日がとても楽しみだ!
Track.6 「Dystopia」
Dystopiaの意味はUtopiaの対義語、つまり理想とは正反対の廃退した未来っていう意味なんだ。
この楽曲にはニューメタルの要素が多く含まれているんだけど、俺とKenとKazukiは高校生の頃にニューメタル・バンドを組んでいたからルーツでもあるんだ。去年のKerrang! TourでヒーローでもあるLimp Bizkitとツアーを回ったときに、彼らの生み出すビッグサウンドはめちゃくちゃカッコ良くて、今も世界中の人たちをバウンスさせていた。
それがきっかけでニューメタルな要素のある楽曲を作ろう!ってなってこのDystopiaができたんだ!
この曲でみんな一緒にバウンスしようぜ!!
Track.7 「Wildfire feat. Benji Webbe from Skindred」
今までとは違うエレクトロのアプローチや楽曲を作りたいなと考えていて、最初に浮かんだアイデアがSkindredのBenji Webbeをフューチャリングしたら面白そうだなというものだった。Skindredのヨーロッパツアーも一緒に回って交流もあったし、Benjiは本当にすごく沢山のスキルを持っている素晴らしいシンガーだから、彼となら新しいものが作れると思ったんだ。
そこで彼が参加するのを前提に作曲を始めた。デモが完成してBenjiに送ると、すごく気に入ってくれて参加してもらえる事が決まった!
LAのモーテルでBenjiからSkypeがきて、パートが出来たから聞いてくれって、シャキなサングラスを装着して歌いだしたんだ!
こっちは朝の4時ぐらいだったと思うんだけど、モーテルが一瞬にしてダンスフロアに変わったよ!そのぐらい彼のバイブスは凄かった。
みんなにも早くこのバイブスを体感して欲しい!
Track.8 「Tears Fall」
去年の10月、脳内出血による神経の麻痺が原因でKazukiの左腕が思うように動かなくなった。
バンドの活動自体をストップさせる事も考えたが「バンドの活動はストップさせないでくれ、俺は必ず復活するから!」とKazukiが強く言った。
アルバム制作も決まっていたので、Kazukiは日本で作曲を続け、俺たちは元NEW BREEDのTamaにサポートをしてもらいツアーを続けた。
俺たちがヨーロッパツアーから帰って来た時に、Kazukiはある曲を聴かせてくれた。澄んだギターのアルペジオが印象的なとても美しい曲だった。
自身の困難に向き合い、楽曲を作る事によってアーティストとして再び歩きだしたKazukiの姿を見る事ができて友達として、バンドメンバーとして本当に嬉しかった。
“Tears Fall”はバンドにとっても、このアルバムにとっても重要な意味のある楽曲。
Track.9 「Paint It Black」
近未来な世界観にDrum&Bassのアプローチを取り入れた、夜の高速道路が似合いそうな疾走感のある攻撃的な楽曲。
このアルバムではインダストリアルな要素を多く取り入れているんだけど、この曲は特に上手く表現できたんじゃないかと思う。
このアルバムの様に、血の通ったバンドサウンドに温度の無いデジタルなサウンドは合わないから、アナログシンセを使ったり、テープシュミレーターを使って生きたシンセサウンドを作る事を特に意識したんだ。
イントロのサイレンの様なフレーズやシンセベースの音が特に気に入っているよ!
Track.10 「Vanguard」
1stアルバムを彷彿させるアグレッシブなメタルリフが印象的な楽曲。
この曲はKazukiとTamaが共作したんだけど、今までに無かった曲展開がとてもユニークなんだ。
NEW BREEDの頃からTamaの作曲センスは凄くて、尊敬するアーティストと一緒に曲を制作出来てとても嬉しかったよ!
あと、なんといってもこの曲の聞き所は凄まじいドラミングだと思う。Tatsuya自身、この曲のレコーディングが一番難しかったといっていたし、みんなにもその凶暴なドラミングを聴いてみて欲しい!
Track.11 「Calm The Storm」
この曲でHiroはHofnerのバイオリンベースを使ったり、夜の静寂な世界に響く、神秘的なサウンドスケープを意識して音作りをしたんだ。
タイトルトラックの“Xeno”と、この曲の歌詞は一つのストーリーになっているので、対訳を読んでもらえると、Kenが描いたXENOの世界をより楽しんでもらえると思う。
Track.12 「Astral Heaven」
この曲の母体は3年前大切な仲間が死んでしまった時に作曲を始めたんだけど、その当時は完成させることができなかった。
“破壊と創造が共存するアルバム”という今作のテーマが決まった時にこの曲を完成させようと決めた。
最初の構想は今と違い、バンドサウンドが入ってこないデジタルなインストの曲だったんだけど、血の通った、これがCrossfaithだというアルバムのラストトラックにバンドサウンドが入ってこない事に違和感を感じたんだ。
そこで徐々にメンバーが参加していく ドラマティックな楽曲の構成にアレンジする事によって、散りゆく命への祈りと儚さ、それと同時に、生まれてくる命の尊さと希望を願う、このアルバムのラストトラックが完成した。
最後まで読んでくれてありがとう!Liveでは音源とは違ったXENOの世界をみんなに体感して欲しい。
Cheers!
Terufumi Tamano(Prog/Vision)
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