現代の歌姫レベッカ・マーティン&アルゼンチン鬼才ギレルモ・クライン待望のコラボ作


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静けさの中にあるメッセージの深み― 現代の歌姫レベッカ・マーティンとアルゼンチンの鬼才ギレルモ・クライン待望のコラボ作


現代を代表するシンガー・ソングライター、レベッカ・マーティンと、ピアノ、ヴォーカルのほか、作・編曲で手腕を発揮するアルゼンチン・ブエノスアイレス出身のギレルモ・クラインによる注目のコラボレーション。

フォーキーなジャズヴォーカルのアーティストが注目を集めるムーヴメントにのってシーンに頭角を現し、現在、グレッチェン・パーラト、ベッカ・スティーヴンスとのヴォーカルトリオ「ティエリー」のメンバーとしても活躍するレベッカ・マーティン。現在のNYジャズ・シーンに注目する方なら今や説明不要の存在でしょう。

一方、ギレルモ・クラインは、ジャズ、モダン・クラシック、ロック、アルゼンチンのフォークロアといった音楽要素を昇華する存在として鬼才と言ってもいいでしょう。そんな二人は、90年代初頭から名クラブSmallsなどで知り合い、お互いの才能を認める仲。ギレルモが10年以上にわたって、スペイン及びアルゼンチンに活動の中心を移していたため共演は実現せずにいましたが、数年前に再びギレルモがNYに戻ってきたことによって本作の録音へとつながりました。

レベッカ・マーティンにとってはまさに待望のコラボレーション。そして、作品はそんなアーティストの気持ちを反映するかのような嬉々としてフィーリングに溢れたものとなりました。作品全体に流れるのは穏やかな空気感。ミディアムテンポの楽曲&アレンジを中心にバンドの演奏も歌も一貫とした静けさの中に語られていきます。




また、楽曲それぞれには様々な物語があります。日常にあるささやかなものの大切さを歌ったものもあれば、現在レベッカが住むキングストンでの人種差別への視線(M5)、パレスチナの爆撃への示唆となる楽曲(M7)もあり。また、M3は「Sunday Morning」と題しつつ、「最悪なできごとは注意をちょっと怠った時に起こる」と暗に示唆する展開も。

楽曲は、レベッカとギレルモの共作から、朋友でもある現代の才能ブラッド・メルドーやカート・ローゼンウィンケルらの楽曲に詞を付けたものまで。興味深いのは、ギレルモがスペイン語で描いたものを、レベッカが言葉の意味が分からないにも関わらず、同じようなメッセージを込めた詞を自らもつけたといったエピソード。それぞれ物語は違っても詞に込めた思いに共通性があったという事実。これこそ、メロディ、ハーモニー、リズム、アレンジにのせて表現する“音楽家の才能”を表すというものでしょう。

作風は、ギレルモの作風を反映してか、少しダークなトーンで、男性的ではありますが、二人のアーティストの感性が素のままに融合された作品。プロデュースは前作と同じくピート・レンディ。夫であり現代を代表するベーシストでもあるラリー・グレナディアと、その盟友ドラマー、ジェフ・バラードがリズム隊で参加しています。

収録曲


01. Just As in Spring
02. To Make the Most of Today
03. On a Sunday Morning
04. Thrones and Believers
05. Later on They'll Know
06. When Things Like These Go Wrong
07. Freedom Run
08. Like Every Other Day
09. Outside It Rains for Them
10. In the Nick of Time
11. Hold on
12. To Up and Go

Rebecca Martin (g,vo)
Guillermo Klein (p,key,vo)
Larry Grenadier (b)
Jeff Ballard (ds,perc)



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