超驚愕の発掘音源登場 1968年ビル・エヴァンス・トリオ幻のスタジオ録音

©German Hasenfratz (Courtesy of Andreas Brunner-Schwer)
Bill Evans at MPS Studios on June 20, 1968

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超驚愕の発掘音源!モントルー公演の5日後となるビル・エヴァンス・トリオ幻のスタジオ録音が遂に陽の目を見る


メンバーは、エディ・ゴメスにジャック・デジョネットというトリオ。つまり、ビル・エヴァンスの数ある作品の中でも人気が高く、グラミー賞を受賞した(最優秀ソロイスト賞)、あのジャズ史上の名盤『モントルー・ジャズ・フェスティヴァルのビル・エヴァンス』と同メンバーのトリオ。このトリオは活動期間が6ヵ月しかなく、今までモントルーの音源が唯一の公式録音。それ以外でも数曲しか聴くことができませんでしたが、本録音は、モントルーでのパフォーマンスの5日後の演奏をたっぷり記録。しかもスタジオ録音というのだから本当に驚きです。

発掘者は、Resonance社で数々の話題盤を形にしているゼヴ・フェルドマン。フェルドマン氏は当然自らもマニアで、歩く事典のような人物。その彼もこの音源の情報を耳にした時は腰を抜かすような衝撃だったとのこと。もちろん世界中の関係者にとっても、驚嘆の記録で、つまりは、ビル・エヴァンスの歴史の一頁が書きかえられるという類のものともいえます。

その音源は、ずばり「MPSスタジオでの一日の記録」。当時のエヴァンスはVerveとの契約があったため発売の権利を得ることができず、誰の目にも触れられることなく、そのままお蔵入りしてしまったわけですが、そもそもエヴァンスは生涯を通してスタジオ録音自体も決して多くないアーティスト。あの情熱に満ちたライヴの後に、3人でスタジオに入っていた、その事実だけでもジャズ・ファンの心をくすぐって余りあります。しかも音源はたっぷりの2枚組。18曲分全21テイクが収録されています。




1962年『Moonbeams』で初演されて以来、コンサートでは毎回のようにフィーチャーされたエヴァンスの至高のワルツ曲「Very Early」をはじめ、晩年まで数多く演奏され、アルバムタイトルともなった名曲「Turn Out The Stars」といった楽曲も収録。そしてCD1のラストには、名盤中の名盤『Waltz for Debby』(61年)にも収録され、数え切れないほど多くのジャズ・ファンの心をつかんだ名曲「Some Other Time」の至高の演奏を収録。

この「Some Other Time」のイントロは、元々エヴァンスがマイルス・デイヴィスの『Kind of Blue』に参加した時に、「Peace, Piece」のメロディを「Flamenco Skeches」のイントロとして用いたことでも知られるジャズ史上屈指の美イントロですが、本作での演奏は『Waltz for Debby』、『Kind of Blue』の演奏と並ぶものと言って過言なし。言葉をいくつ並べても表現しようのない至高のピアノ、メロディに寄り添いながら音空間を拡張するベース、若き日の驚くようなディジョネットのブラッシ・ワークの美しさ。静謐かつ、ある種の厳かささえも漂うこの曲のスタジオ録音が聴けることは本当に奇跡です。

一方、本作では、エヴァンスにとって珍しい楽曲も演奏。サイドメンとしての演奏を除いては極めて稀な「I'll Remember April」や、同じく本録音以外ではあまり聴くことができない「These Foolish Things」をゴメスとの豊かな会話で披露。一方、CD2-M5「What Kind Of Fool Am I?」では、エヴァンスとしては極めて珍しいユニークなエンディングも収録されています。

6ヵ月という非常に短い活動を経てエヴァンスは、この後マーティ・モレルをメンバーに迎えた第2期トリオを結成。本トリオはこの時期ある種の過渡期に差しかかっていたとも言えそうですが、この作品の登場によって、エヴァンスがこの時期、即興的な演奏の拡張を模索し、パッション溢れる演奏を繰り広げるきっかけを得たことも明らかになります。特にCD2には、美しく、かつ即興のさらなる可能性を感じさせるトリオの面白さが際立ちます。

ライナーに掲載された情報によれば、エヴァンスが亡くなった1980年に、共同制作者のヨアヒム・E.ベーレントもハンス・ゲオルグ・ブルナー=シュワーに掛け合い、82年のリリースを目指しながらも、結局は実現されなかったとのこと。

21世紀のジャズ界の事件とも言うべき作品の登場。1968年の劇的なドラマが、今50年近くの時を経て明らかになります!

収録曲


CD1
01. You Go To My Head (4:58)
02. Very Early (5:12)
03. What Kind of Fool Am I? (5:21)
04. I'll Remember April [Duo] (4:08)
05. My Funny Valentine (6:58)
06. Baubles, Bangles & Beads [Duo] (4:38)
07. Turn Out The Stars (4:56)
08. It Could Happen To You [Duo] (3:58)
09. In A Sentimental Mood (4:18)
10. These Foolish Things [Duo] (4:14)
11. Some Other Time (5:28)

CD2
01. You're Gonna Hear From Me (3:32)
02. Walking Up (4:10)
03. Baubles, Bangles & Beads [Trio] (4:51)
04. It's Alright With Me [Incomplete] [Solo] (3:45)
05. What Kind Of Fool Am I? 06. How About You (3:59)
07. On Green Dolphin Street (4:33)
08. I Wonder Why (4:13)
09. Lover Man (Oh, Where Can You Be?)
[Duo] (3:49)
10. You're Gonna Hear From Me [Alternate Take] (3:24)

Bill Evans (p)
Eddie Gomez (b)
Jack DeJohnette (ds)
1968年6月20日ドイツMPSスタジオ


Resonance社こだわりの復刻


■ 豪華英文ブックレット 40ページ
- 発掘人/プロデューサー、ゼヴ・フェルドマンによる制作秘話
- ビル・エヴァンスの歴史を語るMarc Myersの評論
- MPSの歴史を語り、エヴァンス・トリオを語る
■ Friedhelm Schulzのライナー
- エディ・ゴメス及び、ジャック・ディジョネットへのロングインタビュー
■ 未発表写真も満載
- どこからも絵になるビル・エヴァンスの写真を満載
- 当時のエディ・ゴメス、ジャック・ディジョネットの写真
- 3人が揃った激レア写真も!

■ 日本仕様盤概要
- 書下ろし日本語ライナーノーツ
- 40ページのブックレットの訳を掲載
- 数々のエピソードを日本語で!

■ アナログLP
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