【追悼】アル・ジャロウ


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【追悼】アル・ジャロウ


ジャズのみならず、ポップスやR&Bシーンでもグラミーを受賞するなど、ジャンルの垣根を超えて活躍したヴォーカリスト アル・ジャロウが2月12日ロサンゼルスの病院で亡くなりました。享年76。

1975年にワーナー/リプリーズからデビューを果たしたアルは、ソフトで伸びのある歌声と卓越した「スキャット唱法」「ヴォイス・パーカッション」などを駆使したヴォーカルテクニックで”ワン・アンド・オンリー”シンガーの地位を確立。

78年に『Look to the Rainbow(ライヴ・イン・ヨーロッパ)』が、79年に『All Fly Home(風のメルヘン)』が、それぞれグラミー賞の《最優秀ジャズ・ボーカル・アルバム賞》を受賞した。

80年からはジェイ・グレイドンやナイル・ロジャース、ナラダ・マイケル・ウォルデンらのプロデュースの下、AOR〜ブラック・コンテンポラリー路線でポップ分野でのヒットも生み出し、82年には『Breakin' Away』でグラミー賞の《最優秀男性ポップ・ボーカル賞》と、「(Round, Round, Round) Blue Rondo A La Turk」で《最優秀ジャズ・ヴォーカル賞》を、1993年には『Heaven and Earth』で《最優秀R&Bヴォーカル》を受賞。

94年の『テンダネス』以後はしばらく録音を休止し、96年には初めてブロードウェイ・ミュージカルのステージを務める。99年以後はヴァーヴに所属し、コンスタントにアルバム制作を行なっている。2006年、ジョージ・ベンソンとのコラボレーション・アルバム『Givin' It Up』は、フュージョン〜ブラコン・シーンをリードした両者の夢の競演ということで大きな話題を呼んだ。

2010年に病に伏すも、その後順調に回復。2014年には、前年にこの世を去った盟友ジョージ・デュークに捧げるアルバム『My Old Friend』を発表し、同年1月に来日公演も行なった。

ジャズ、ポップ、R&Bの3部門にまたがってグラミー賞を獲得した初のアーティストとしても知られるアル・ジャロウ。ジャズ、フュージョン、ソウル、ブラコン、R&B、AOR、ポップス・・・あらゆるコンテンポラリー・ミュージックをまたにかけて残したその偉大なる功績を称えるとともに、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

We're In This Love Together:奏でる愛(1981)




Roof Garden(1981)




Mornin'(1983)




アル・ジャロウ (Al Jarreau)
1940年、米ミルウォーキー生まれ。60年代末から本格的にクラブで歌うようになり、75年にワーナーから1stアルバムを発表。80年代はブラコンのプロダクションを基盤にした洗練された歌で人気を確立した。

94年の『テンダネス』以後はしばらく録音を休止し、96年には初めてブロードウェイ・ミュージカルのステージを務める。99年以後はヴァーヴに所属。グラミー賞のジャズ/ポップ/R&Bの各ヴォーカル部門を獲得している唯一の歌手として知られている。




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