マイルス・デイヴィス伝記映画『MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス 空白の5年間』がブルーレイ&DVDセットで登場


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ジャズ界の帝王マイルス・デイヴィスの音楽と人生、その真実に迫った史上初の長編劇映画『MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス 空白の5年間』がブルーレイ&DVDセットで登場


ジャズ・ミュージックの歴史を語るうえで欠かすことのできない巨人であり、既存のジャンルやスタイルの枠を軽々と打ち破って革新的なサウンドを創造したマイルス・デイヴィス。

これまで描かれることの無かったマイルスの“空白の5年間”をモチーフにした、現在と過去、現実と幻想、史実とフィクションの垣根を超えた圧巻のストーリー。ときに荒々しいクライム・アクション風に、ときにロマンティックでムーディーに、激しい起伏を伴う圧巻のドラマが、あらゆる観客に驚きに満ちた刺激と発見をもたらす。

制作のためクラウド・ファンディングを用いて資金集めする執念を見せたドン・チードル(マイルス・デイヴィス/監督・主演・共同脚本・製作)。そしてその相方を務めるは、『スターウォーズ』シリーズ、『ビッグ・フィッシュ』の、そして2017年は『T2 トレインスポッティング』でも話題沸騰のユアン・マクレガー。超実力派キャストたちにより、決して途中で目が離せない、濃淡のきいた人間ドラマが完成した。




オリジナルサウンドトラックはグラミー賞受賞のアーティストであり2017年現在の最重要ピアニスト、「フジロックフェスティヴァル2016」にも出演を果たしたロバート・グラスパーが敬愛するマイルスと時空を越えて競演。

エンディングのセッション・シーンにはグラスパーに加え、名盤『処女航海』で名高いハービー・ハンコック、かつてマイルスと共にプレイし今なおジャズの巨人として称えられるウェイン・ショーター、唄う天才女性ベーシストとして様々なジャンルの音楽で活躍するエスペランサ・スポルディング、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』の音楽でも名高いドラマーアントニオ・サンチェス、ブルース/ロック界期待のギタリストゲイリー・クラークJr.と、誇張ナシの豪華すぎるメンバーにより繰り広げるまさに「神々の遊び」である。音楽を愛するすべての人々に贈る圧巻のラストをお見逃しなく。


『マイルス・アヘッド』 ブルーレイ&DVDセット内容詳細


本編尺:約100分
カラーモード:カラー
映像記録方式:MPEG-4 AVC
画面サイズ:シネスコ(2.40:1)
リージョン:A
音声:1.DTS-HD Master Audio 5.1chサラウンド オリジナル(英語) 2.DTS-HD Master Audio 5.1chサラウンド 日本語吹替字幕:1.日本語字幕 2.英語字幕

【映像特典】 (計 約44分)
■ドン・チードルとスティーヴン・ベーグルマンによる音声解説
■マイルス・デイヴィスへの道
■サンダンス映画祭 Q&Aセッション
★オリジナル予告編

★ブルーレイのみの特典

【キャスト(吹替声優)】
ドン・チードル・・・マイルス・デイヴィス(滝藤賢一)『ホテル・ルワンダ』 『クラッシュ』 『アイアンマン』シリーズ 『オーシャンズ』シリーズ
ユアン・マクレガー・・・デイヴ(森川智之)『トレインスポッティング』 『スター・ウォーズ』Ep. I〜III 『ヤギと男と男と壁と』
エマヤツィ・コーリナルディ・・・フランシス(折井あゆみ)『インビテーション』
キース・スタンフィールド・・・ジュニア(老名翔太)『DOPE/ドープ!』 『ストレイト・アウタ・コンプトン』 『グローリー/明日への行進』
マイケル・スタールバーグ・・・ハーパー(てらそままさき)『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』 『ヒューゴの不思議な発明』 『シリアスマン』

【スタッフ】
監督・脚本・製作:ドン・チードル『ホテル・ルワンダ』 『クラッシュ』 『アイアンマン』シリーズ 『オーシャンズ』シリーズ
製作総指揮・脚本:スティーヴン・ベーグルマン『ジェームス・ブラウン 〜最高の魂(ソウル)を持つ男〜』
製作総指揮:マーク・アミン『フリーダ』 『フィルス』 『プリティ・ガール』
撮影:ロベルト・シェイファー『007/慰めの報酬』 『ネバー・ランド』 『ザ・ホスト 美しき侵略者』
音楽:ロバート・グラスパー『Black Radio』 『Black Radio 2』 『エヴリシングス・ビューティフル』

【ストーリー】
1970年代後半のニューヨーク。長らく音楽活動を休止中のマイルス・デイヴィス(ドン・チードル)の自宅に、彼のカムバック記事を書くために音楽記者デイヴ(ユアン・マクレガー)が押しかける。しかしドラッグと酒に溺れるマイルスは、元妻との苦い思い出にも囚われキャリア終焉の危機に瀕していた。デイヴと行動を共にする中、悪辣な音楽プロデューサーに大切なマスターテープを盗まれたマイルスは、怒りに駆られて危険なチェイスに身を投じていく。その行く手に待ち受けるのは破滅か、それとも再起への希望の光なのか・・・。

[PG12]
※この作品には性的な描写が含まれております。保護者の方におかれましては、未成年のお子様へのご配慮をお願い致します。

【HMV限定ご購入先着特典】

■ 「MILES AHEAD」&「ブルーに生まれついて」オリジナルポストカードセット






© 2016 Kill The Trumpet Player, LLC. All Rights Reserved.

『マイルス・アヘッド』オリジナル・サウンドトラック




全24曲76分を越える長時間収録のサントラには、1956年から1981年に発売されたマイルスの代表的ナンバー11曲(*オリジナル音源/一部抜粋編集)と、マイルス・トリビュート・アルバム『Everything's Beautiful』も話題となったロバート・グラスパーが映画のために書き下ろした新録5曲が、ドン・チードルの劇中台詞とともに収録されている。まさに、グラスパー・セレクトによる21世紀版マイルス・ベストといってもいい内容だ。

特にチードル演じるマイルスが、グラスパー、ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーター、ゲイリー・クラークJr.、エスペランサ・スポルディング、アントニオ・サンチェスという今の音楽シーンを牽引する豪華アーティストたちと架空の共演を果たしたM23「What's Wrong With That?」は、マイルスの精神が今も受け継がれていることを証明する象徴的なナンバーとなっている。映画本編中の演奏シーンで実際にトランペットを吹いているのは、ディアンジェロとの共演でも知られるキーヨン・ハロルド。そして、エンド・タイトルに流れるM24「Gone 2015」ではラッパーのファラオ・モンチをゲストに迎えている。


収録曲


01. Miles Ahead
02. Dialogue: “It takes a long time…”(*)
03. So What
04. Taylor Made – Taylor Eigsti
05. Dialogue: “Listen, you talk too goddam much…”(*)
06. Solea (excerpt)
07. Seven Steps To Heaven (edit)
08. Dialogue: “If you gonna tell a story…”(*)
09. Nefertiti (edit)
10. Frelon Brun
11. Dialogue: “Sometimes you have these thoughts…”(*)
12. Duran (take 6) (edit)
13. Dialogue: “You own my music…”(*)
14. Go Ahead John (part two C)
15. Black Satin (edit)
16. Dialogue: “Be musical about this shit…”(*)
17. Prelude #II
18. Dialogue: “Y'all listening to them…?(*)
19. Junior's Jam – Robert Glasper, Keyon Harrold, Marcus Strickland
20. Francessence – Robert Glasper, Keyon Harrold, Elena Pinderhughes
21. Back Seat Betty (excerpt)
22. Dialogue: “I don't like the word jazz…”(*)
23. What's Wrong With That? – Don Cheadle, Robert Glasper, Gary Clark, Jr., Herbie Hancock, Keyon Harrold, Antonio Sanchez, EsperanzaSpaulding, Wayne Shorter
24. Gone 2015 – Robert Glasper, Keyon Harrold, Pharoahe Monch

(*) ドン・チードルによる劇中のマイルス台詞。
ミュージシャンのクレジットが無い曲は全てマイルス・デイヴィスによるパフォーマンス


『MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス 空白の5年間』予告




マイルス・デイヴィスとは?


Miles Davis

マイルス・デューイ・デイヴィス(Miles Dewey Davis)III世は、1926年5月26日イリノイ州アルトンに生まれている。歯科医の父と音楽教師の母の元、生後移住したセントルイスの黒人中流階級の家庭でマイルスは育っていった。
12歳でトランペットを始め、16歳で週末にはギグに参加、17歳でセントルイスのテリトリー・バンドのひとつ エディ・ランドルズ・ブルー・デヴィルズに参加したのがプロ・デビューと言える。

高校卒業後、すぐに当時のビバップ俊英たちが集まっていたセントルイスの名門バンド、ビリー・エクスタインズ・ボッグバンドに加入した。ここでチャーリー・パーカーとディジー・ガレスピーという「ビバップ革命」を推し進めた二人と邂逅、マイルスは後にジュリアード音楽院となる学校に入学のため憧れのニュ−ヨークに到着する。

幸運はこの金持ちのボンボンをも逃さなかった。すぐにパーカーのバンドに加入したマイルスは未熟ながら「時代の寵児」を近くで垣間見ることになる。当時の録音を聞くと、ディジー・ガレスピーのホットな演奏を真似ることなく、すでに個性的なクール・トランペットを目指していたことが分かる。マイルスがジャズにとって最も大切なことを「オリジナリティ」に置いていたことは明らかだ。

ベニー・カーター、ビリー・エクスタインのバンドで次々と演奏した後、1947年「Savoy Records」に初リーダーセッションを吹き込む。そして、その後も研鑽を続け、初めての「9のつく年」、マイルスはギル・エヴァンスの強力を得て、「Royal Roost」出演の後、稀代の名盤『Birth of The Cool』を完成する。

50年代前半は、麻薬禍もあって、マイルスはアルバム単位では決定的な作品を残していないが、1954年『Bag's Groove』、『Walkin'』によって低迷時代を脱出、1955年、レッド・ガーランド、ポール・チェンバース、フィリー・ジョー・ジョーンズのオールアメリカン・リズムセクションを従え、ジョン・コルトレーンを擁した、「The Quintet」を結成、1956年には、モダンジャズ史上最も優れた連作のひとつ「Prestige マラソンセッション4部作」を完成する。

1958年にはパーカーの死と同時に現れた新人、キャノンボール・アダレイを擁してセクステットに拡大したバンドで『Milestones』を完成。二番目の「9のつく年」、1959年、モード・ジャズに先鞭をつけた、ジャズ史上不滅の名盤『Kind Of Blue』を完成。ビル・エヴァンスが一部に参加した。

60年代はコルトレーンが去った後、「ブローイング・マイルス」の時代が到来、『My Funnny Valentine』をはじめ多くの名ライヴ盤を残す。1964年、ウェイン・ショーター、ハービー・ハンコック、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスを得たマイルスは、1960年代最強のバンドを結成、「フリージャズ」への答えを、モード手法とグループ・エクスプレッションで出して見せた。しかし、『Live At Plagged Knickel』に記録されたように、ハービー以下バンドメンバーはフリー・ジャズの影響下にあった。

『Miles In The Sky』でヒントを見せたマイルスは、三番目の「9のつく年」、1969年『Bitches Brew』を発表。“30年先を行ってる”“世界一のロックバンドを作ってやる”など、名言を残しつつ、ジャズのアルバムとして異例の売り上げを記録、ロックの殿堂、「フィルモア・イースト」「フィルモア・ウエスト」を“制覇”した。『On The Corner』でポリリズムを提示した後、休養を含んで、マイルスは“低速の時代”に突入、しかし日本公演を記録した『パンゲア』、『アガルタ』は、時代の潮流を感じさせる演奏となっている。

休養を余儀なくされ、4番目の「9のつく年」1979年は録音はなかった。80年代マイルスはポップなヒット曲をレパートリーにしたり、スクリッティ・ポリッティと共演、サウンドトラックの仕事もこなし、5番目であり最期の「9のつく年」1989年、『Amandla』を残したが、かつての帝王ぶりは望めなかった。1991年、黒人音楽に君臨する、クインシー・ジョーンズとの『Miles & Quincy Live at Montreux』を録音後、9月28日、西海岸サンタモニカで死去した。

マイルスの影響は、トランぺッターとしては、ウォレス・ルーニーに最も強く、演奏の音楽観などはジャズのジャンルに留まらず、広がっている。さらにシンディ・ローパーのヒット曲「Time After Time」をヒットさせ、レパートリーとした。後年は絵画にもいそしみ、オリジナリティを発揮した。

そのファッション・センスや音楽のストラクチャリングにおける卓抜した先見性は、ビル・エヴァンス、ジョン・コルトレーン、ハービー・ハンコック、マイケル・ヘンダーソン、デイブ・リーブマン、ビル・エヴァンス(sax)、ジョン・スコフィールド、マイク・スターン、ほか数え切れない俊英たちをジャズ界に送り出した。タレントスカウト、音楽監督、ミュージック・コーディネイター、さらに「時代の道先案内人」として、マイルス・デイヴィスの残した偉業はいまだにすべてが理解を超えている。

年々、「マイルスの子供たち」によって発売される作品がジャズを新しい進路へと導いているか、マイルスは黄泉の国から見守っているに違いない。




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※表示のポイント倍率は、ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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