モダンジャズ最高のテナーマン デクスター・ゴードン 北欧を拠点にしていた充実期1975年の初来日公演が初CD化
今、私達はここにデクスターを聴くにつけ、彼のユーモア、彼の輝き、そして彼の作曲作品の裏にある真剣な思いに気づかされます。デクスターはいつも可能な限り最高のテナー奏者であろうと奮闘しました。そして彼はジャズミュージシャンである事を愛していました。
これらの素晴らしい貴重な宝を発見し、それを我々に与えて頂いたエレメンタルに我々の感謝の気持ちを表します。―マキシン・ゴードンのライナーノーツから抜粋
デンマークのSteeple Chaseから数々の作品をリリースしていた時期、デクスター・ゴードン1975年の初来日公演の模様を作品化。これぞデクスターといった歌ものフレーズを交えたソロも絶好調!
デクスター・ゴードンは亡くなるまでに3度しか来日を果たせませんでした。1982年8月に開催されたオーレックス・ジャズ・フェスティヴァルにジャム・セッションの一員として単身やってきたのが最後、その前は81年3月で、カーク・ライトシー、デイヴィッド・ユーバンクス、エディ・グラッデンというリズム・セクションを率いての単独公演でした。
そして、デックス最初の来日は、デンマークを拠点にSteeple Chaseなどへ盛んにレコーディングをしていた1975年のこと。同じくヨーロッパで活躍していたケニー・ドリュー(p)とアルバート・ヒース(ds)、デンマークの鬼才ニールス・ヘニング・オルステッド・ペデルセン(b)を加えたトリオとの来日で、ケニー・ドリューもこの時が初来日とあって、かなりの盛り上がりを見せたツアーとなりました。
全員が充実しきった演奏を繰り広げ、ジャズ・エグザイルたちの凄さを見せつけてくれましたが、1970年の万博にヨーロッパ・オールスターズのメンバーとしてやってきたのに続く2度目の来日となったペデルセンの超絶ベースも聴衆の度肝を抜きました。
ここに収録されているのは10月1日の郵便貯金ホールでの演奏4曲ですが、絶好調の4人のパフォーマンスは圧巻。他の日のステージも是非発掘してほしいものです。
ボーナストラックとして、73年と77年の演奏が1曲ずつ収められていますが、73年のほうにはドリューとペデルセンが加わっている一方、77年の1曲は、ヴィレッジ・ヴァンガードでのライヴ録音『Homecoming』(CBS)と同じリズム隊(ロニー・マシューズ、スタフォード・ジェイムズ、ルイス・ヘイズ)を率いての演奏となっています。
ライナーノーツは、マイケル・カスクーナとマキシン・ゴードンが執筆。
Tokyo 1975
収録曲
01. Fried Bananas
02. Days of Wine and Roses
03. Misty
04. Jelly, Jelly, Jelly
05. Rhythm-a-Ning*
06. Old Folks*
Dexter Gordon(ts)
Kenny Drew(p)
Niels-Henning Orsted Pedersen(b)
Albert “Tootie” Heath(ds)
Recorded At Yubinchokin Hall, Tokyo, Japan, October 1, 1975.
*Bonus Tracks:
M5:
Dexter Gordon(ts)
Kenny Drew(p)
Niels-Henning Orsted Pedersen(b)
Espen Rud(ds)
De Boerenhofstee, Laren, July 18, 1973.
M6:
Dexter Gordon(ts)
Ronnie Matthews(p)
Stafford James(b)
Louis Hayes(ds)
New Haven, May 5, 1977.
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※表示のポイント倍率は、ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。