スーパードラマー神保彰 恒例の元旦新作リリース 今年は初の”オリジナルアルバム”2タイトル


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スーパードラマー神保彰 恒例の元旦新作リリース 今年は初の”オリジナルアルバム”2タイトル


現在もCASIOPEA 3rdのサポートメンバーとして活躍するトップドラマー神保彰。元旦恒例の新作2タイトル同時リリース、今年は初となる”オリジナルアルバム”が2タイトル。

イエロー・ジャケッツ/タワー・オブ・パワーのテナーサックス奏者リチャード・エリオットをフィーチャーしたイケイケのラテンアルバム『22 South Bound』、スムースジャズ界のトップギタリスト、ティム・ボウマンをゲストに迎えたフュージョンサウンドの新境地『23 West Bound』が登場。


『22 South Bound』収録曲


01. アイランド・ウインド
02. アララヤ
03. パワー・オブ・ア・スマイル
04. ドラゴン・フラワー
05. ジンボレイラ
06. タンゴ・デル・ソル
07. パシフィック・トライアングル
08. シェイク・イット・アウト
09. ゴールデン・サンセット


神保彰 (ds)
エイブラハム・ラボリエル (el-b,vo)
オトマロ・ルイーズ (p,key,vo)

ゲスト:
リチャード・エリオット (ts,ss)

神保彰セルフライナーノーツ


22 South Bound

LAX到着後、その足でカラバサスのヤマハオフィスへ。ドラムセットをピックアップし、グレンデールのトライトーンスタジオにセットアップ。早速翌日からレコーディングが始まりました。エンジニアは毎年お世話になっているタリー・シャーウッド。コミュニケーションがバッチリなので、何も言わなくても素晴らしいサウンドにしてくれます。エイブラハムは昨年受けた膝の手術の経過も順調で、普通に歩けるようになりました。オトマロはサイモン・フィリップスのバンドに加入して1ヶ月のヨーロッパツアーに出かける直前でしたが、スケジュールをやりくりして参加してくれました。初日に4曲、 2日目に5曲、まだ外が明るいうちに終了。いつもながら大変順調でした。



Island Wind(アイランド・ウインド)

アルバム冒頭は、前作”21”同様、リチャード・エリオットのテナーサックスをフィーチャーしました。骨太なブロウにすっかり惚れ込んでしまい、ここ3作連続で吹いてもらっています。実はこのレコーディング直前、腎臓結石で緊急入院。容態を心配しましたが、予定していた日程を後ろ倒しにして参加が実現。病み上がりとは思えない超絶なソロです。びっくり仰天!リズムはチャチャチャをベースにしながら、ファンキー度も高いです。Bセクションのゆったりしたメロディーに南の島の風を感じていただけたら嬉しいです。



Alalaya(アララヤ)

ここ2作ほど封印していたボーカルコーラスと、オトマロのエレクトリックピアノをフィーチャーした曲で、ラテン度高いです。ラテンリズムにはクラーベというコンセプトがあります。丁度交通ルールの右側通個左側通行のようなものです。2-3と3-2の2種類ありますが、この曲は3-2で進行します。シンプルなコードとシンプルなメロディー、3人のソロがそれぞれフィーチャーされています。



Power Of A Smile(パワー・オブ・ア・スマイル)

笑顔の持つ、人を幸せにする力を自分なりに曲にしてみました。ラテンとドラムンベースが合体したビート。リラックスした中にもエネルギー溢れる仕上がりで、曲想からアルバム後半かなと思っていましたが、あえて3曲目に持って来ました。メロウなエイブラハムのソロ、続くオトマロのリリカルなピアノにメロメロです。



Dragon Flower(ドラゴン・フラワー)

怪しい笛の音で始まります。昨年2月のリー・リトナーの日本ツアーにオトマロと一緒に参加した際、アントニオ・カルロス・ジョビンのストーンフラワーを速いテンポで演奏しました。バイヨンというブラジル南部のリズムを用いた曲で、もともとはゆったりとしたテンポなのですが、速いバイヨンもかっこいいなと思ったのがきっかけで出来上がった曲です。オトマロにはすっかりお見通しでした。なにせタイトルがタイトルなので。変なコードと変なメロディー。ストーンフラワーをご存知ない方は、3年前に出たCTIカバーアルバム、Jimbo De CTIに入っているので、是非聴いてみて下さい。



Jimboraila(ジンボレイラ)

Jimbombaに始まり、Jimbo Gumbo、Jimbo Jamboreeと続いたJimboシリーズ、暫く封印していました。というかネタ切れでした。新ネタを思いついたので、性懲りも無くまた作ってしまいました。チャチャチャのリズムと軽快なメロディーに、お約束のコーラスも。水を得た魚のような素晴らしいオトマロのピアノソロ、全長40センチのおもちゃのようなベース(ウクレレベース)から信じられないグルーヴを生み出すエイブラハム、聴き所満載のトラックです。



Tango Del Sol(タンゴ・デル・ソル)

厳密にはタンゴのリズムではないのですが、メロディーラインに南米アルゼンチンの風を感じるので、スペイン語のタイトルが付きました。個人的にとても気に入っている曲です。オトマロの哀愁たっぷりのピアノソロが絶品です。



Pacific Triangle(パシフィック・トライアングル)

ここ12年連続で、エイブラハムとオトマロと一緒にアルバムを作っているのですが、エイブラハムはメキシコ、オトマロがベネズエラ、日本と線で結ぶと太平洋上に三角形が出来事からタイトルのアイデアが浮かびました。結構ややこしい曲なので時間がかかるかと思っていましたが、あっという間に出来上がって拍子抜けしました。



Shake It Out(シェイク・イット・アウト)

これもチャチャチャのリズム。今回はチャチャチャの曲がメチャ多いです。チャチャチャメチャメチャチャチャメチャチャ。新早口言葉。リチャードのソプラノサックスがメロディーを歌い上げます。



Golden Sunset(ゴールデン・サンセット)

海に沈む太陽を見ているとなぜか優しい気持ちになります。ゆったりとしたラテンリズムに乗ってオトマロのエレクトリックピアノがメロディーを歌い上げます。実に気持ちよいです。1曲目で一日が始まり、この曲で日が暮れる。ストーリーのあるアルバムに仕上がりました。



神保彰(2018吉日)







『23 West Bound』収録曲


01. マイティー・ムーン
02. ブルー・モード
03. スカイ・ウォーカー
04. ウエスト・バウンド
05. オキ・ドキ
06. テル・ミー・ホワイ
07. ゴー・クール
08. ウエスト・オブ・ザ・サン
09. ドリーム・ウォーク


神保彰 (ds,programming)
ジミー・ハスリップ (el-b)
ラッセル・フェランテ (p,key)

ゲスト:
ティム・ボウマン (el-g)

神保彰セルフライナーノーツ


23 West Bound

ラテンアルバムのトラッキングを終え、ノースハリウッドのNRGスタジオへ移動。昨年のJBプロジェクトのレコーディングで初めて訪れ、レコーディングルームの響きの素晴らしさにすっかり魅了されてしまいました。エンジニアはブライアン・ブロンバーグご指名のトム・マッカーリー。繊細さと大胆さを併せ持つサウンドメイクに定評があります。ラッセルとは20年ぶり。人柄の良さは相変わらずです。ジミーは幅広い音楽シーンからひっぱりだこの大ベテラン。初対面でしたが、懐の深さを感じる落ち着いた話し振りに静かなエネルギーを感じました。ラッセルとジミーはイエロージャケッツで長く活動を共にしていましたが、プロデュース業が忙しくなったジミーが5年前に脱退。でも2人の息はバッチリです。初日に4曲、2日目に5曲。録音機材トラブルで冷やっとする場面もありましたが、目の覚めるようなサウンドに仕上がりました。



Mighty Moon(マイティー・ムーン)

まずは、ティム・ボーマンのジャジーなギターをフィーチャーしたファンクナンバー。デトロイトからこのレコーディングの為に飛んで来てくれました。譜面のイントロ部分にGuitar Cuttingと書いておいたのですが、ティムは何の事かわからずにネットで調べたそうです。カッティングは日本だけの音楽用語で、正しくはChucking チャッキングだそうです。毎度勉強になります。ギターはオーバーダビング(後かぶせ)ですが、ピアノとの掛け合い部分など、とてもいい感じに仕上がりました。



Blue Mode(ブルー・モード)

初日の1曲目にレコーディングしました。ジミーの深く沈み込むようなグルーヴ、ラッセルのブルージーなピアノ、初期イエロージャケッツを思い出します。ピアノブースでラッセルが満面の笑顔で演奏しているのがとても印象に残っています。



Sky Walker(スカイ・ウォーカー)

スターウォーズのルーク・スカイウォーカーから取ったのではありません。文字通り「空を歩く人」というイメージです。歩いてる感じ、出ていますでしょうか。ジミーは冗談で、ベースソロはダースベイダーみたいに弾かなければとベイダー声で「I am your father」とつぶやきました。



West Bound(ウエスト・バウンド)

ティム・ボーマンのギターをフィーチャーしたタイトルトラック。ティムは1959年生まれで僕と同い年。自分が58歳(レーコーディング時点)だなんて信じられないよな、というので、そうだね、でも心は昔と全然変わってないよね、と返すと、そうだそうだ、全然変わってない、昔のまんまだよ、といった「おっさん」の会話が交わされました。若い頃は「おっさん」には「おっさん」の心持ちがあるものだと思っていましたが、いざ自分が「おっさん」になってみると、なんだ昔と大してかわらないじゃん、と気づくことになります。Forever 21。曲の解説とは全然関係ない話でどうもすいません。バウンス(はねる)するファンキーなリズムが心地よいです。



Okey Dokey(オキ・ドキ)

OKが変形し、さて、という意味のスラングで、若い人は使いません。ですから、話の場繫ぎでオキドキというと、自ら「おっさん」ですと申告している事になるので要注意。ラッセルとジミーのファンキーな側面がとても良く出た仕上がりです。



Tell Me Why(テル・ミー・ホワイ)

唯一のバラード。僕にしては珍しいマイナー(短調)の曲です。素晴らしいオーケーテイクが出来ていたのに、最終日の最後にラッセルがもう一回やりたいといって録りなおししました。譜面ではピアノソロでフェードアウトと書いたのですが、美しいエンディングが自然に生まれました。



Go Cool(ゴー・クール)

ラッセルに、コード(和音)がユニークだと褒められた曲です。尊敬するピアニストに和声について褒められたのは意外でしたし、またとても嬉しくもありました。テンション(和音に色づけする音)には7度、9度、11度、13度等がありますが、音楽理論的には使っていはいけない10度の音が使われているのです。なにせ僕はドラマーなので、かっこよければいいじゃん、というのが基本姿勢です。



West Of The Sun(ウエスト・オブ・ザ・サン)

タイトルは、38年間愛読するHaruki Murakami作品からの引用です。デビュー作(風の歌を聴け)にすごく新しい風を感じ、新作が出るたびにリアルタイムで読んできました。引きつけられるポイントは、読み始めると、自分の今いるここではない場所に連れていかれる感覚、そして繰り返し何度も読み返したくなる感覚です。いまや毎年のようにノーベル文学賞受賞を噂される存在ですが、デビューから注目していた自分には先見の明があったのかなと思います。自画自賛。毎年のロスレコーデイングの自分用のお土産は村上さんの英訳本。今回は短編集Men Without Women(女のいない男たち)のハードカバーを買いました。これも曲解説とはあまり関係のない話でどうもすいません。シンプルなメロディーですが、ラッセルの解釈が素晴らしくて絶妙な仕上がりになりました。



Dream Walk(ドリーム・ウォーク)

ゆったりめのファンクビートが心地よいです。ジミーに教えてもらったのですが、オーストラリアの原住民アボリジニは、夜に瞑想状態で歩く習慣があり、それをドリームウォークと言うのだそうです。そういったイメージで作った曲ではないのですが、メロディーやベースラインに、どことなく催眠的な節回しがあるような気がします。催眠にかけられたように、また1曲目からリピートしてみて下さい。



神保彰(2018吉日)





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