キング・クリムゾン「40周年記念シリーズ」のCD＋DVD-Audio最新リリースは80年代2タイトル

2009年からスタートした「40周年記念シリーズ」もいよいよ最終局面。80年代三部作として知られる赤・青・黄色のうち、すでにニュー・ミックスで発売されている赤ジャケットの『ディシプリン』が先に発売されたままストップしていたが、青ジャケット『ビート』、黄色ジャケット『スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー』がいよいよ2016年ニュー・ステレオ・ミックス、5.1サラウンド・ミックス化され発売決定！

1981年、キング・クリムゾン伝説の初来日時に新曲として演奏された「ニール・アンド・ジャック・アンド・ミー」、「サトリ・イン・タンジール」を含む80年代クリムゾン第2弾アルバム。ビートニクを代表する作家ジャック・ケルアックの代表作『オン・ザ・ロード』にインスパイされた「ニール・アンド・ジャック・アンド・ミー」を筆頭にまさに言葉がビートに乗り弾ける人気作。

また『スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー』は、80年代クリムゾンの最終作として1983年に発売された10thスタジオ・アルバム。日本では1981年に続き、二度目のジャパン・ツアー前に発売された作品として思いれの深いファンも多い作品。’80年代的ファンク・ビートとチャップマン・スティックを駆使したトニー・レヴィンのベース・ワークが冴えるファンク的ニュアンスの楽曲と、インプロヴィゼーション・パートを拡大させたアヴァンギャルドな音楽性が同居する異色作。発売当時大きな話題となった「太陽と戦慄」シリーズ第３弾「太陽と戦慄 パートIII」を収録！　オリジナル・コンセプトに基づき楽曲のオーダーがオリジナルと微妙に違うなど、2016年ミックスならではの新たな発見が期待できそうな1枚だ。

オリジナルのマルチトラック・マスター・テープからの2016年ミックス制作はロバート・フリップ本人とスティーヴン・ウイルソンが担当。ニュー・ステレオ・ミックス、5.1サラウンド・ミックスともに初登場音源となる。

40周年記念シリーズお馴染みのディスク2枚組仕様の内訳は、CD部分は今回からUHQCDフォーマットを採用。直近の同シリーズ発売タイトルで採用してきたK2HD HQCDフォーマットをしのぐ音圧と高音部の伸びは’80年代クリムゾンのタイトで細かいサウンドとのマッチングも良く、輸入盤同タイトルとは次元の違う究極のCDエクスペリエンスを約束します！

いずれの紙ジャケットは、日本オリジナル発売時のポリドール初回ジャケットと帯を再現したジャケット1。英国オリジナルPolydor/EG盤のジャケットに東芝EMI時代の25BV企画帯をプラスしたジャケット2を予定。