ロニー・ウッド&キース・リチャーズのニュー・バーバリアンズ 貴重な1979年マジソン・スクエア・ガーデン公演音源が登場
1979年、ロニー・ウッドのソロ新作『Gimme Some Neck』のプロモーション・ツアーに、77年いわゆる”トロント裁判”の執行猶予判決とチャリティ・コンサート開催を命じられたキース・リチャーズが合流し結成された泣く子も黙るニュー・バーバリアンズ。2匹の野蛮人に、リズム隊にはスタンリー・クラークとミーターズのジョゼフ・モデリステ、そして旧知のボビー・キーズにイアン・マクレガンと、完璧なラインナップでギグは夜毎大盛況・・・とはいかなかった。スタンリーのスラップベースとのアンフィット、興行プロモーションの不手際など、行く先々で混乱があったという。ただ、ストーンズ本隊以上の粗さと酒臭さで迫る楽曲には、ロックンロールの本質と凶暴さがストレートに宿っていると今でも評価は高い。
彼らのライヴ音源は昔から地下流出モノが定番であったが、2006年にロニー主宰のWooden Recordsから79年のメリーランド州ラーゴ公演を完全収録した『Buried Alive: Live in Maryland』、さらには『俺と仲間』リリース・ツアーを捉えた”ファースト・バーバリアンズ”音源が突如公式リリースされたのには、ストーンズ・ファンならずとも驚きを隠すことができなかっただろう。
今年のレコードストアデイでは、TOTO「Africa」カヴァーのライヴ・リハーサル音源を収録した3,000枚限定の10インチレコードが登場(もちろん即完売!)して話題を呼び、さらに今秋、彼らの歴史を綴ったヒストリー本や新たな発掘ライヴ音源のリリースも予定されているということで、本隊の新作発売を待っている間に(?)もうひとヤマありそうな気配も☆
今となっては限られた数しか存在していない貴重なバーバリアンズの音源。本盤は、これまであまり出回ることのなかった79年5月7日NYマジソン・スクエア・ガーデンでのライヴを収録。このときはスタンリーに代わって、ロッド・スチュワートのバックも務めていた日系人ベーシストのフィル・チェン(b)が参加。
残念ながらキースの「Before They Make Me Run」やストーンズ曲を含めて当夜の模様を完全収録とはならなかったが、ロニーの新旧レパートリーを中心に、フェイセズ時代からおなじみのチャック・ベリー「Sweet Little Rock 'N Roller」をはじめ、キースが歌う「Let's Go Steady」、「Apartment No.9」、「Worried Life Blues」といったロックンロール、オールディーズ、カントリー、ブルースのGOODカヴァーも披露している。いずれにしても貴重な記録であることはまちがいない。
収録曲
01. Sweet Little Rock 'N Roller
02. Buried Alive
03. F.U.C. Her
04. Mystifies Me
05. Infekshun
06. Rock Me Baby
07. Breathe on Me
08. Let's Go Steady
09. Apartment No. 9
10. Worried Life Blues
Ronnie Wood (g,vo,harp,sax)
Keith Richards (g,vo)
Ian McLagan (p,org)
Phil Chen (b)
Bobby Keys (sax)
Joseph Modeliste (ds)
Live At Madison Square Garden, NYC, NY, USA, May 7th 1979
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※表示のポイント倍率は、ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。