Vol.6 HIBIYA COTTAGEをつくる人々

  • ◆プロフィール◆
    設計事務所勤務後、日比谷花壇にて店舗コンセプト・ストアデザイン・VMD総合監修・商品企画デザイン・イベントなどディレクション多数。また、日比谷花壇季刊誌や各種プロモーション媒体などの企画編集、セミナーなどの講師も行いつつ、ホテルウェディング・セレモニーホールのリノベーションやカタログディレクションなども行っている。

花をきかっけに本とかCDとか、 いろんな好奇心を束ねていけるような商品として 「one bundle」を育てていきたいです。

多くの女性たちが「HIBIYA COTTAGE」を魅力的な本屋にすべく力を注いでいます。そんな彼女たちがこの本屋に込めた思いを紹介していく本コーナー。 第6回目は、日比谷花壇の女性クリエイティブチーム「HIBIYA KADAN ifeel」を率いる石賀美樹さん。
「HIBIYA COTTAGE」と「HIBIYA KADAN ifeel」のコラボレーションで、生花などの販売をおこないます。花と本を組み合わせ、新たな価値を束ねていく……。新しい試みに向けての思いをお聞きしました。


―― 日比谷花壇さんの女性クリエイティブチーム「HIBIYA KADAN ifeel」について、教えてください。

石賀:わたくしども日比谷花壇は、創業当時からウェディング施設等の装花・ブーケを中心とした事業に取り組んでまいりました。現在は花だけでなく、空間プロデュース、アートディレクションなどいろいろな分野の事業を展開しております。昨今、花のイメージからなのかクライアント様から「女性のデザイナーさんにお願いできませんか」というご要望をいただくことが非常に多くて。弊社にはお花はもちろん、グラフィック、Web 、インテリアなどあらゆる分野の女性エキスパートが揃っていますので、チームとして力を合わせたご提案をできればと思い活動しています。



―― 具体的にどのようなお仕事をされてきたのでしょうか。

石賀:やはり日比谷花壇ですので、「花を起点とする」提案を得意としています。
花のデザインだけでなく、たとえば結婚式場や葬儀会場の空間全体をプロデュースしたり。あとは、ハーブティーの商品開発やパッケージデザイン等もさせていただきました。少し変わったところでは、メガネのフレームのご依頼をいただいたこともあります。もっとお顔まわりを華やかにしたい方のために、花をデザインしたフレームをつくらせていただきました。



―― お花屋さんの枠を超えた活躍をされているんですね。

石賀:そうですね。花だけじゃなくて、見るもの、感じるもの、香るもの……。そういうものをデザイン・プロデュースしていきたいと思っています。


―― HIBIYA COTTAGEからのオファーはどのようにお感じになられましたか。

石賀:もともと本屋さんのような、お客様の滞留時間が長い空間にずっと興味がありました。
自分の感性を上げていく場、自分の気持に正直になれる場に、花を置かせていただけるオファーは非常に嬉しかったです。さらにお話を伺うと、女性のディレクションでつくりあげる、女性のための書店というコンセプトですので、まさに私たちがこれから提案していきたいことのひとつだなと思いました。



―― HIBIYA COTTAGEで、どんなお花が展開されるのかすごく興味深いです。

石賀:「one bundle」という商品をご提案したいと思っています。
「bundle(バンドル)」というのは、「結束する」とか「本を束ねる」という意味があります。「一束の花」は英語ですと「bunch(バンチ)of flowers」なんですが、あえて「bundle(束ねる)」という言葉を使いたかったのは、花をきかっけに本とかCDとか、お客様のいろんな好奇心が湧き上がって、それを束ねていけるような商品に育てばいいなという思いを込めています。

今回は初めての試みですし、どんな商品がお客様に受け入れられるか試行錯誤の中でスタートします。なので、わたしたちが「これを売ります」というスタンスではなく、お客様の気持ちに寄り添ったご提案をさせていただきたいと思っています。決まった種類のブーケやアレンジではなく、多種多様な「one bundle」をご用意し、お客様の気分や用途に沿ったものが見つかるような。来るたびに新しい発見や出会いがある、そんなフラワー・コーナーを目指しています。



―― HIBIYA COTTAGEとのコラボレーションで、今後どのような広がりを期待されていますか。

石賀:新しいコミュニケーションの場として、とても期待しています。花のワークショップは実施してみたいですね。あと、フラワーファッションショーなどいかがでしょう。音楽をHMVさんにセレクトしていただいて、ブーケを持った普段着の女性がいっぱい店内を歩いているような、そういう気取らないイベントを開催しても楽しそうです。
ワークショップも決まったスタイルではなく、日比谷周辺で働いていらっしゃる方のご都合を考えながら提案していきたいです。例えば時間を1〜2時間もかけるのは難しいということであれば、インストラクターのデモンストレーションだけで、あとは花材キットを持ち帰ってもらう短時間レッスンとか。 女性たちが求めている要望に耳を傾けて、型にはまらずいろんなことに挑戦してみたいと思っています。
HIBIYA COTTAGEでの出会いと経験を、とても楽しみにしています。



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