はっぴいえんどが1971年4月1日に発表した記念すべきファースト・シングル。フィル・スペクターからの影響を受けた「12月は雨の日」は『はっぴいえんど』、疾走感のあるロック・ナンバー「はいからはくち」は『風街ろまん』に収録されているが、シングル収録バージョンは、アルバムバージョンとは別テイクなのでシングル化は嬉しい限り。 作詞：松本隆、作曲：大滝詠一

1971年12月10日に発表したセカンド・シングル。鈴木茂のデビュー作でメイン・ヴォーカルも務めた「花いちもんめ」と細野晴臣による朴訥とした言い回しと歌詞の「なんです」調が印象的な「夏なんです」をカップリング。 両曲とも『風街ろまん』からのシングル・カット。ジャケのイラストは漫画家の宮谷一彦が担当。

1973年2月25日に発表された3枚目のシングル。ラストアルバム『HAPPY END』からのシングルカットで、LA録音。ヴァン・ダイク・パークスが制作に 関わった重要作「さよならアメリカさよならニッポン」、細野晴臣らしさが顕著に出ている「無風状態」を収録。

岡林信康が望んでいたロックを具現化できるバンド＝はっぴいえんどと共に創り上げた時代の名曲にして、今もなお岡林のライブでは定番曲となっている「自由への長い旅（シングル・バージョン）」と「今日をこえて」を7インチシングルで復刻。シンプルな力強さ、豊かな表現力、説得力を伴った歌と演奏。岡林信康withはっぴいえんどの中でも突出した名演。

はっぴいえんどのデビューアルバム。ジャケットから通称「ゆでめん」と呼ばれるこのアルバムは、バッファロー・スプリングフィールドやCSN&Yなどのウエスト・コースト系ロックに触発されたサウンドと、日本語の語感を生き生きと甦らせた斬新な歌詞によって、これまでの音楽シーンに大きな衝撃を与えた。はっぴいえんどの“日本語ロック派”と、英語で歌って初めて海外で通用するという当時主流だった“英語ロック派”の間で一大論争が巻き起こったほどである。この作品の中でも、「春よ来い」や「かくれんぼ」など、日本版ロック・クラシックと呼ぶに相応しい名曲が多く収録されている。

彼らの最高傑作との呼び声が高いセカンド・アルバム。練り込まれた斬新なサウンドもさることながら、高度経済成長期の最中で失われた東京の懐かしい風景や淡い色彩で彩られた雰囲気を描いた、松本隆による歌詞が冴え渡り、日本語ロックのひとつの到達点を示した傑作。

解散を決めていた彼らが、1972年10月に渡米し、ロサンゼルスで録音した3枚目のアルバムにしてラスト・アルバム。ヴァン・ダイク・パークス、ローウェル・ジョージ参加。各メンバーそれぞれの方向性も感じさせる重要作。

はっぴえんどの前身バンドとして有名なエイプリルフール。今作は彼らが残した唯一のアルバムで、その音楽性はGSからロックへの変換期の先駆者的な意味合いが強い。元フローラルの小坂忠、柳田ヒロ、菊地英二に、元バーンズの細野晴臣と松本隆が加わった5人組。9曲中8曲はオリジナルで、インスト2曲、日本語6曲、英語6曲の内容。当時にしてみればこれは先鋭的なサウンドといえるだろう。