追悼 PACO DE LUCIA

フラメンコ界の巨匠といわれたスペイン・アンダルシア地方出身のギタリスト、パコ・デ・ルシアが心臓発作のためお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りいたします。

20歳の1967年にアルバム“La Fabulosa Guittara De Paco De Lucia(邦題・「天才」)”でソロ・デビュー。
1973年にリリ−スされたアルバム“Fuente y Caudal(邦題・二筋の川)”に収録されているルンバ、“二筋の川”がフラメンコ界は勿論のことスペインのヒット・チャートでも1位を獲得し彼の名前は一夜にしてスペイン全土に広がった。

1980年に入ってアル・ディメオラ、ジョン・マクラフリンといったジャズ・フュージョン界のアーティストたちとスーパー・ギター・トリオとして世界各国をツアーしフラメンコ・ファン以外にもパコ・デ・ルシアの名は知られる様になりました。81年にはセクステットによる初のアルバム“Solo Quiero Caminar”(邦題・道)をリリース。
約10年ほどジャズ・フュージョンに傾倒していたかのようなパコが’87にリリースしたアルバム“Sirocco(シロッコ〜熱風)”で聴かせる「フラメンコヘの回帰」。見事なまでのテクニックとパコ自身のサウンドでアピールしている素晴らしい作品である。

1991年には新たなる境地を切り開くかの如くに録音されたのがホアキン・ロドリーゴの“アランフェス協奏曲”原曲ではクラシック・ギターとオーケストラの為に書かれた楽曲なのだがパコは殆どをそのままに演奏してしまうといった大胆な試みをしているがこの演奏を聴いていた作曲者ロドリーゴも賛辞を送ったという。1992年にはスペイン政府芸術金メダルを受賞。

誰もがそのテクニックを絶賛しミュージシャンが尊敬するいわばミュージシャンズ・ミュージシャンな存在でもある彼のギター・プレイを支持するファン後を絶たない。

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