ノセダ&トリノ・レッジョ劇場による『トゥーランドット』
トスカニーニの初演と同じ第3幕「リューの自殺」までの上演
演出は鬼才ステファノ・ポーダ
2018年4月末までジャナンドレア・ノセダが音楽監督を務めていたトリノ・レッジョ劇場による、2018年1月に上演されたプッチーニの『トゥーランドット』。トリノ・レッジョ劇場はノセダが2007年に音楽監督就任以来大きな成果をあげ、巨匠トスカニーニに次ぐ第2期黄金時代を迎えたと世界中から注目を集めていましたが、残念ながら2018年4月末に退任、ノセダはファビオ・ルイージの後任として2021/2022シーズンからチューリッヒ歌劇場の音楽総監督を務めることが決まっています。
『トゥーランドット』は、プッチーニ最後の未完の作品。伝説時代の北京を舞台に、美しくも冷酷な姫トゥーランドットが王子カラフによって真実の愛に目覚める物語です。『トゥーランドット』は1926年4月25日にミラノ・スカラ座でトスカニーニの指揮で初演されました。初日にトスカニーニはプッチーニ自身が書いた第3幕の「リューの自殺」の場面まで演奏し、「プッチーニはここまで作曲して亡くなられました。」と言って指揮を止めたという話は有名。残りの部分については、プッチーニの息子がフランコ・アルファーノに作曲を依頼、台本は出来上がっていたので、2日目以降はアルファーノが追加した音楽で全曲演奏されたということです。以降アルファーノの補筆で全曲演奏されることが一般的でしたが、2001年にリッカルド・シャイーの委嘱によりルチアーノ・ベリオが補筆版を完成させています。今回の上演は、ノセダの考えにより、初演でトスカニーニが振ったように第3幕の「リューの自殺」の場面までで上演は終了しています。
そしてこの上演では演出から照明まで全てを手がけ、時代の先を行く鬼才ステファノ・ポーダによる新プロダクション。古代中国の喪服の色であった白を基調とし、オリエンタルでエレガントな装飾を施した舞台が印象的です。(写真c Ramella & Giannese Teatro Regio di Torino)(輸入元情報)
【収録情報】
● プッチーニ:歌劇『トゥーランドット』全曲
レベッカ・ロカール(トゥーランドット)
ホルヘ・デ・レオン(カラフ)
エリカ・グリマルディ(リュー)
シム・インスン(ティム)
アントネット・チェロン(皇帝アルトゥム)
マルコ・フィリッポ・ロマーノ(ピン)
ルカ・カサリン(パン)
マッシミリアーノ・キアロッラ(ポン)
ロベルト・アッボンダンツァ(中国の役人)
ジョシュア・サンダース(ペルシャの王子)
トリノ・レッジョ劇場合唱団
クラウディオ・フェノグリオ(合唱指揮)
トリノ・レッジョ劇場管弦楽団
ジャナンドレア・ノセダ(指揮)
演出、装置、衣裳、照明:ステファノ・ポーダ
演出助手:パオロ・ジアニ・セイ
映像監督:ティツィアーノ・マンチーニ
収録時期:2018年1月14,18,20日
収録場所:トリノ・レッジョ劇場(ライヴ)
収録時間:115分
画面:カラー、16:9
原語:イタリア語
字幕:伊独英仏韓日
4件中
1-4件を表示
※表示のポイント倍率は、ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。