カフェ・ツィマーマン/ジェミニアーニ:合奏協奏曲
イタリア後期バロック期の作曲家フランチェスコ・ジェミニアーニは「コレッリからヘンデルをつなぐ存在」と言われています。アレッサンドロ・スカルラッティに学び、ナポリの宮廷楽団のコンサート・マスターとして活躍していたところ、腕を買われてロンドンに招かれ第3代エセックス伯ウィリアム・カペルの庇護を受けました。かなり気性の激しい性格であったようで「熱血漢(Il Furibondo)」と呼ばれたことでも知られます。
このアルバムに収録された作品番号7の合奏協奏曲は、ジェミニアーニ59歳頃の作品。それぞれ弦楽四重奏をソリストに据えるという、当時としては画期的な編成で書かれているだけでなく、規則性を重視した時代にあって、彼の作品はあまりにも気まぐれであり、この曲を録音することに決めたカフェ・ツィマーマンのメンバーたちもその斬新さに驚いてしまったといいます。そろそろ対位法を重視した時代から典雅なギャラント様式に移行しつつある時代に花開いたジェミニアーニの華麗な協奏曲は、やはり熱血漢ならではの名曲です。(輸入元情報)
【収録情報】
ジェミニアーニ:合奏協奏曲集 Op.7
● 協奏曲ニ長調 H.115
● 協奏曲ニ短調 H.116
● 協奏曲ハ長調 H.117
● 協奏曲ニ短調 H.118
● 協奏曲ハ短調 H.119
● 協奏曲変ロ長調 H.120
カフェ・ツィマーマン(アンサンブル)
パブロ・バレッティ(コンサートマスター)
ダヴィド・プランティエ(ヴァイオリン)
グアダルーペ・デル・モラル(ヴァイオリン)
マウロ・ロペス・フェレイラ(ヴァイオリン)
マティアス・ミュラー(ヴァイオリン)
マリア・ゴミス(ヴァイオリン)
パトリシア・ガニョン(ヴィオラ)
リュシー・ユゼニ(ヴィオラ)
ペトル・スカルカ(チェロ)
フリスト・クズマノフ(チェロ)
カレル・ヴァルテル(トラヴェルソ)
レギーナ・グライム(トラヴェルソ)
カルレス・クリストバル(ファゴット)
ルジェク・ブラニー(コントラバス)
セリーヌ・フリッシュ(チェンバロ)
録音時期:2017年9月
録音場所:エクス=アン=プロヴァンス、ダリウス・ミヨー音楽院、カンプラ・オーディトリアム
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
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