名手たちの共演で聴く
復元協奏曲とカンタータ集!
BWV.1061の豪華編成による演奏は興味津々。
一連のゼレンカ録音やバッハの『ロ短調ミサ曲』で名演を聴かせてきたルクス&コレギウム1704による新録音。ベルリン古楽アカデミーのソロ・オーボエ奏者としても活躍するレフラー、どの時代の音楽も鮮烈に歌いこなす名歌手プロハスカとの共演です。バッハの「復元協奏曲」好きなら興奮・必聴の楽曲も収録!
チェンバロ協奏曲から復元したBWV.1055のオーボエ・ダモーレ版、BWV.1056のオーボエ版は比較的馴染みがありますが、なかなか決定盤たる演奏に出会えない曲でもあります。名手レフラーのソロで聴けるとは嬉しい限り。「バッハのアリオーソ」を始め、伸びやかな楽器の音色が曲の魅力を一層引き立てます。
驚くべきは2台のチェンバロのための協奏曲 BWV.1061の編作。一般的にはチェンバロ二重奏が原曲と言われていますが、ここではかなり自由な楽器の選択による復元(創作?)がなされており、色彩豊かなアンサンブルが繰り広げられます。第1チェンバロをオーボエとヴィオラ・ダ・ガンバ、第2チェンバロをヴァイオリンとファゴットに振り分け、弦と管が交錯する編成を取っているのが面白いところです。第3楽章のフーガではヴィオラやチェロもコンチェルティーノに参加し、さらに発展していきます。
カンタータ第84番は弦とオーボエと歌が美しく絡むアリアが印象的。カンタータ第52番ではシンフォニアにブランデンブルク協奏曲第1番第1楽章の初稿が用いられているのも注目です。(輸入元情報)
【収録情報】
J.S.バッハ:
● オーボエ協奏曲ト短調 BWV.1056
● カンタータ第84番『われはわが幸に満ち足れり』 BWV.84
● 協奏曲ハ長調 BWV.1061(ティム・ウィリス編)
● カンタータ第52番『偽りの世よ、われは汝に頼まじ』 BWV.52
● オーボエ・ダモーレ協奏曲イ長調 BWV.1055
クセニア・レフラー(オーボエ)
アンナ・プロハスカ(ソプラノ)
コレギウム1704
ヴァーツラフ・ルクス(指揮)
録音時期:2017年7月、11月
録音場所:プラハ、聖アンナ教会
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
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