ザンデルリング&ベルリン放送響/ブルックナー3番(2001年)


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引退を決めたザンデルリングが成し得た
チェリより遅い奇跡のブルックナー3番!
2001年9月9日ライヴ


巨匠クルト・ザンデルリングが没して早7年。日本にもその実演に接した多くのファンがおり、人気は今なお褪せることを知りません。ただし、ザンデルリングは活動晩年になればなるほどレパートリーを絞り厳選したために、同曲異演のリリースが続くのも致し方ないことでしょう。
 今回初登場の「ブル3」はザンデルリングが自らの引退を決断発表した頃のライヴとなります。その声明に多くのファンが衝撃を受けました。活動地域をヨーロッパ国内に限定していたとは言え、演奏はますます円熟味をましており、両手のひらを下に向けて身体をブンブン振回すエネルギッシュな指揮ぶりには聊かの衰えも見られなかったからです。第一線のまま、身を引きたいというダンディズムのなせる業でしょうか。
 「ブル3」は、巨匠の十八番です。正規盤に限ってもゲヴァントハウス管(1963年、ETERNA)、BBCノーザン響(1978年、ICA)、コンセルトヘボウ管(1996年、RCO)が既出で高い評価を得ております。しかし、当演奏はそれらを軽く超えてしまうような偉大な演奏です。トータルの演奏時間がチェリビダッケを超える遅さ! ザンデルリングもここまでのテンポを採用することはありませんでした。
 ザンデルリング特有のシルクのように艶々と輝かしい上に、肌触りの柔らかい美音。時に、音楽の動きを止めてまでも旋律を強調する大胆さ(第一楽章12分過ぎ)。乾坤一擲! フィナーレの壮麗と独自の改訂。意外や派手な表現をするザンデルリング会心の超名演です。旧東ベルリン放送響は、ベルリン人ザンデルリングにとっては子供のような存在なのでしょう。献身的な演奏で巨匠のバトンに食らいついて呼応します。2001年のデジタル録音で音質の素晴らしさも特筆ものです。
 そして、翌年の5月には自ら手兵ベルリン交響楽団を指揮して、この演奏と同じ会場であるコンツェルトハウス・ベルリン(旧シャウシュピールハウス・ベルリン)において告別コンサートを行いました。
 英語、日本語、ドイツ語によるライナーノート付き。(輸入元情報)

【収録情報】
● ブルックナー:交響曲第3番ニ短調 WAB103(1889年版)
(I. 24:16/ II. 16:36/ III. 7:28/ IV. 17:04)

 ベルリン放送交響楽団(旧東独)
 クルト・ザンデルリング(指揮)

 録音時期:2001年9月9日
 録音場所:ベルリン、コンツェルトハウス
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)
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※表示のポイント倍率は、ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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