シャイー&ルツェルン祝祭管が色彩豊かに描く劇文学の世界
メンデルスゾーン&チャイコフスキー
ルツェルン祝祭管は1938年に大指揮者トスカニーニのもとへ名だたる演奏家たちが集まり結成されました。そして2003年からは故クラウディオ・アバドが指揮をとり、現代最高の名手たちが現在のオーケストラを作り上げました。そして2014年のアバド逝去後は、アンドリス・ネルソンスやベルナルド・ハイティンクが登場していましたが、2016年からシャイーが正式にルツェルン祝祭管の音楽監督に就任。2017年10月にはルツェルン祝祭管として11年ぶり、シャイー就任後初の来日公演を行い、大成功をおさめました。本映像は、来日公演前の2017年8月のルツェルン音楽祭での演奏を収録しています。
演目は、ともに劇文学を題材とした作品を取り上げています。まず言わずと知れたシェイクスピアの戯曲「真夏の夜の夢」を基に作曲されたメンデルスゾーンの『真夏の夜の夢』。メンデルスゾーンが17歳のときにシェイクスピアの戯曲を読み、触発されて書き上げたのが『序曲 Op.21』。そして後年プロイセン王に命じられて作曲したのが12曲からなる『劇付随音楽 Op.61』です。メンデルスゾーンのゆかりの深いライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の音楽監督を長年務めたシャイーらしい美的な演奏で聴かせてくれます。
つづくのはチャイコフスキーのマンフレッド交響曲。イギリスの詩人バイロン卿の詩劇「マンフレッド」を題材にした標題音楽的な趣をもつ交響曲です。シャイーはコンセルトヘボウ管と同曲の録音がありますが、流麗な響きと豊かな歌はここでも健在。シャイーの個性が十分に発揮された聴き応えのある演奏です。
またコンサート映像を見る楽しみとして、スター・プレイヤーが揃うルツェルン祝祭管は申し分ありません。ジャック・ズーン(フルート)、ルーカス・マシアス・ナバーロ(オーボエ)、アレッサンドロ・カルボナーレ(クラリネット)、アレッシオ・アレグリーニ(ホルン)などなど、錚々たるメンバーが集結しています。(写真c Stefan Deuber)(輸入元情報)
【収録情報】
● メンデルスゾーン:『真夏の夜の夢』〜演奏会用序曲 Op.21/劇付随音楽 Op.61より
● チャイコフスキー:マンフレッド交響曲 Op.58
ルツェルン祝祭管弦楽団
リッカルド・シャイー(指揮)
収録時期:2017年8月
収録場所:ルツェルン、KKLコンサートホール(ライヴ)
映像監督:ミヒャエル・ベイヤー
収録時間:99分32秒
画面:カラー、16:9、Full HD
音声:PCMステレオ、DTS-HD MA 5.1
Region All
ブルーレイディスク対応機器で再生できます。
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※表示のポイント倍率は、ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。