モーツァルト:『ルーチョ・シッラ』
パトリシア・プティボンが当たり役のヒロイン、ジューニアを歌う!
ローマの独裁者ルーチョ・シッラは彼の政敵で追放した元老員議員チェチーリオの許嫁ジューニアに横恋慕するが、ジューニアはそれを強く拒む。ひそかにローマにもどったチェチーリオはジューニアと喜びの再会をする。そこに、シッラの妹チェーリア、政敵チンナらが絡みあって物語は進む。最後にシッラは恋人たちの結婚を許し、全ての政敵に恩赦を与え自ら帝位を退く・・・
このオペラ・セリアを1772年の12月にミラノで作曲したモーツァルトはまだ17歳にも満たない少年でした。しかしこの作品には既にその後の数々の名作オペラの先駆けとなる要素を数多く含んでいます。この作品は、バロック時代の枠組みから古典派の作品に発展させた「オペラ・セリア」と呼ぶことができるでしょう。そこでは、過去の伝統的な歌劇の範疇からから自由に飛躍し、脱構築する技術を既にモーツァルトが自家薬篭中のものとしていたことを示しています。
ルーチョ・シッラ役をモーツァルト歌いとして評価の高いテノールのカート・ストレイトが演じ、ソプラノのパトリシア・プティボンはこのジューニア役を当たり役として数多くの舞台を踏んでいます。チェチーリオはメゾ・ソプラノのシルヴィア・トロ・サンタフェが情熱的に歌い上げます。舞台監督クラウス・グートは古典的な舞台設定と新しい試みの二つを巧みに融合させ興味深い舞台を作り上げ、名匠アイヴァー・ボルトンが歌劇全体を生き生きとまとめ上げています。(輸入元情報)
【収録情報】
● モーツァルト:歌劇『ルーチョ・シッラ』全曲
ルーチョ・シッラ:カート・ストレイト(テノール)
ジューニア:パトリシア・プティボン(ソプラノ)
チェチーリオ:シルヴィア・トロ・サンタフェ(メゾ・ソプラノ)
チンナ:インガ・カルナ(ソプラノ)
チェーリア:マリア・ホセ・モレノ(ソプラノ)
アウフィーディオ:ケネス・ターヴァー(テノール)
マドリード王立歌劇場管弦楽団&合唱団
アイヴァー・ボルトン(指揮)
演出:クラウス・グート
再演監督:ティーネ・バイセ
装置&衣裳:クリスティアン・シュミット
照明:マンフレート・ボス
ドラマトゥルギー:ロニー・ディートリヒ
収録時期:2017年10月
収録場所:マドリード王立歌劇場(ライヴ)
ビデオ監督:ジェレミー・キュヴィリエ
収録時間:180分
画面:カラー、16:9
字幕:仏・英・独・伊・西・日・韓
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※表示のポイント倍率は、ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。